医療機関へのサイバー攻撃を起因とした被害は、ITレベルの「医療情報システムの異常」に留まるケースと、それを超え、医療経営レベルの「個人情報保護問題」や「医療安全問題」に達するケースがある。 近年、医療機関へのサイバー攻撃を起因とした医療経営レベルの被害「医療安全問題」が多数顕在化している。また、それにより、厚生労働省は「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」(以下、安全管理ガイドライン)を頻繁に改定し、医療機関におけるサイバーセキュリティ対策の徹底を促し、医療安全の確保を求めている。 本寄稿は医療経営レベル「医療安全問題」に的を絞ると共に寄稿者個人の見解であり当協会の見解ではないことをご留意の上ご参考になれば幸いである。