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1
Healthcare Hackathon Hub(H³)
第1回
イントロダクション
2017/5/28
インキュベイトファンド/IF Lifetime Ventures
木村 亮介
(コンテンツ最終更新日:2017/6/1)
専門家の皆様へ
 H³ - Healthcare Hackathon Hubは、専門家の集合知を結集することで、
デジタルヘルスを志す専門家同士のコラボレーションを促進するため、
超入門コンテンツの提供を目指します
 ヘルスケア業界の課題・デジタルテクノロジーは日々変化/進歩して
おり、半年前の知識が古いものになっていることもままあるため、
各分野の専門家によって随時更新がなされるシステムが不可欠です
 上記の観点から、本コンテンツをご覧いただいた専門家の皆様におか
れましては、コンテンツに対する忌憚ないフィードバックを末尾記載
のH³主催者チームまで賜りますと幸甚です。 H³主催者チームにて、
非専門家向けに表現を吟味した上で、改訂に反映して参ります
 医療・介護・ヘルスケア分野の社会課題解決に向けては、もっと多く
の力が必要です。関心をもって頂ける方は、ぜひ編集にご協力下さい
― 2017年5月 H³主催者チーム一同 ― 2
アウトライン
1. H³企画趣旨
2. H³ヘルスケアテーマ超概説
3. グループワーク(ヘルスケア)
4. H³デジタルテーマ超概説
5. グループワーク(デジタル)
6. アンケートのお願い
Appendix1. H³主催者チーム&協力団体
Appendix2. H³ Study Guide
3
Healthcare Hackathon Hub(H³)
企画趣旨
4
5
最初に、自己紹介をさせて下さい!
自己紹介
ヘルスケア領域でのコンサルティング/ベンチャー投資に注力
コンサルティングファームを経て、シードステージ特化VCへ
Consulting
Public/Infrastructure
Consulting
HealthCare
Venture Capital
Technology
[History]
[Profile]
• インキュベイトファンド アソシエイト / IF Lifetime Venturesジェネラルパートナー
• 2010年プライスウォーターハウスクーパースにて公共事業の政策立案・事業形成に係る
アドバイザリー業務を経験後、KPMGヘルスケアジャパンにてヘルスケア領域の新規事
業・M&A・事業再生・不動産投資に係るアドバイザリー業務に従事。2015年インキュベ
イトファンドに参画し、新規投資先の発掘・デューディリジェンス、投資先企業のバ
リューアップ、ファンド管理業務など一連のVC業務に従事。2017年シードステージに特
化したVCファンド・IF Lifetime Venturesを設立し、ジェネラルパートナーに就任。
MetLife Collab Japanアクセラレータープログラム共同企画者。Healthcare Hackathon
Hub(H³)共同企画者。一橋大学商学部経営学科卒
木村 亮介
7
それでは、Healthcare Hackathon Hub(H³)の
企画趣旨をご説明させて下さい!
Healthcare Hackathon Hub (H³)
8
• 今さら聞きにくい初級者編の情報
• 専門家が紹介する効率よい勉強法
• 気軽に聞ける各業界の知り合い
デジタル/ヘルスケア専門家が教え・学び合う超入門講座
各専門家が会話しやすくなる「共通言語・知恵・繋がり」を提供
事業会社
士業
投資家
行政関係者
…etc.
H³が提供するもの
ヘルスケア専門家
ビジネス専門家
デジタル専門家
医師/歯科医師
薬剤師
看護師
セラピスト
介護職
臨床研究職
医療事務職
…etc.
ディレクター
デザイナー
ソフトウェアエンジニア
ハードウェアエンジニア
マーケター
データサイエンティスト
…etc.
デジタルヘルスとは
9
デジタルテクノロジーを活用したヘルスケアサービス
時間・場所・処理能力の制約を超え、ヘルスケアの課題解決を目指す
デジタルヘルスの潮流と展望
デジタルテクノロジー ヘルスケア産業の課題
デジタルヘルス・場所を超える
・時間を超える
・処理能力を超える
・アクセス向上
・クオリティ向上
・コスト抑制
なぜ今、デジタルヘルスなのか
10
ヘルスケアという社会課題解決に対するデジタルテクノロジーへの期待
良アクセス・高クオリティ・低コストな医療を実現するための鍵
社会課題
少子高齢化 経済低迷&医療費高騰
技術進歩
モバイルの普及 演算性能の向上
デジタルヘルスがもたらす価値
医療アクセスの向上 医療クオリティの向上 医療コストの抑制
デジタルヘルスの登場人物
11
他産業と比べて複雑なステークホルダーとの関係性
主たる顧客は①患者/消費者、②医療機関、③保険者/企業、④製薬会社
デジタルヘルス事業者
患者/消費者
医療機関
(病院、介護、薬局)
保険者 企業
製薬会社
規制当局
デバイスメーカー
通信事業者
システムプロバイダ医療機器
医療人材
デジタル業界ヘルスケア業界
デジタルヘルスの潮流と展望
大学病院
研究機関
12
米国デジタルヘルス・カオスマップ
サービス提供先と提供価値によるデジタルヘルス企業カオスマップ
消費者向けから保険者・製薬会社向けに至るまで広範に分布
デジタルヘルスの潮流と展望
Source: https://www.svb.com/Blogs/Alex_Lee/Digital_Health__Mapping_Digital_Health_Solutions/を基に作成
Patients/Consumers Payers/Employers
Life Science Healthcare Providers/Professionals
FocusonHealthcareOutcomes
FocusonHealthcareCost
Enterprise Wellness Enterprise Health
Patient Engagement Data Driven Payers
Payer AdministrationValue-Based CarePatient CommunicationTelemedicineRemote Monitoring
R&D
Operational
Clinical
Patient Surveillance Electronic Medical Record
Clinical Decision SupportImage Management
Population Health Management
Operations
Practice Management
Customer Experience Networking/Education Care Coordination
Disease Management Education Fitness/Wellness/Wearables/Tracking
Genetic Screening Social Support Professional Search Insurance Search
Science
Digital Therapeutics
なぜ今、H³をやるのか
13
他領域の専門家と気軽に話せる・学び合う場を!
日本では、デジタルヘルスで協業すべき専門家達が断絶しがち
ヘルスケア専門家
デジタル専門家
ビジネス専門家
✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖
✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖
「医療・介護現場の課題を解決できるアプリを作りたいけど、何から手をつけたら…」
「医療にもAI・ビッグデータ・VR/AR・IoTが必要だ!で、これ何ができるんだっけ…?」
「インターネット上の医療情報はエビデンスがなさ過ぎる!けしからん!!!」
「ヘルスケア業界に興味はあるんだけど、そもそもの医療制度が複雑で分からない…」
「医療現場?インフルエンザと花粉症でしか病院行ったことないんだけど…」
「エビデンスって何?システム最終検証段階で出す、テスト結果キャプチャのこと?」
「ヘルスケアIT/ICTで新規事業やれと言われたけど、どこから始めたら…」
「ヘルスケアの新規投資案件…うん、ピッチが良くわからないから、見送りだな…」
「うわっ…このヘルスケアベンチャー、ひどすぎ…仕方ない、規制強化するしかないか」
H³で取り扱うテーマ(予定)
14
デジタルヘルス企業のケーススタディも最終講座として実施予定
ヘルスケア業界/デジタル技術のトピックを「浅く」「広く」カバー
ヘルスケア超入門者向け デジタル超入門者向け
 地域包括ケアシステム
 価値に基づく医療
 根拠に基づく医療・医療技術評価
 医療倫理・医療情報セキュリティ
 医療/介護経営のリアル
 ライフサイエンス産業のリアル
 グロースハック
 プロトタイピング
 人工知能(AI)
 ビッグデータ
 IoT (Internet of Things)
 VR/AR/MR
デジタルヘルス
デジタルヘルス
スタートアップのリアル
FAQ
15
• Q. 誰でも参加していいの…?
• A. はい!ヘルスケア領域にてご自身が解決したい課題があれば誰でもご参加可
能です。例えば、現場のみの知見では課題解決に限界を感じているヘルスケア専
門家、医療健康分野で起業/新規事業を検討/推進しているデジタル/ビジネス専
門家、法務や行政の立場からヘルスケア業界に貢献したい方など。また、互いに
教え・学び合う全員参加型のコミュニティですので、積極的に他参加者と関わっ
て頂きたいです。新しい価値創造を促進できるよう努めて運営して参ります
• Q. 参加費はかかるの…?
• A. 主催者チームが手弁当で運営しているコミュニティのため、会場費・講師
料・懇親会費用等の実費相当額として、お一人当たり3,000円/回をお願いします
• Q. どのくらいの頻度で開催するの…?
• A. 関係者・会場のスケジュール次第ですが、月1回を原則として開催予定です
• Q. どうしても都合がつかない日程があるんだけど…? / 地方在住なんだけど…?
• A. 当日資料はSlideshareにて全て公開予定ですので、随時フォローアップ下さい
Healthcare Hackathon Hub(H³)
ヘルスケアテーマ超概説
16
医療機関
(病院、介護、薬局)
規制当局
医療機関
(病院、介護、薬局)
製薬会社 医療機器
規制当局
患者/消費者
医療機関
(病院、介護、薬局)
患者/消費者
医療機関
(病院、介護、薬局)
保険者 企業
製薬会社
規制当局
医療機器
医療人材
大学病院
研究機関
ヘルスケア業界はステークホル
ダーの多さを背景として、非常
に複雑なエコシステムを形成し
ていることが特徴であり、ヘル
スケア専門家ですら全体を理解
をすることは容易ではない
H³では、各ステークホルダーの
関わりを意識しながら、ヘルス
ケア業界のトピックに関する超
入門コンテンツを提供し、ヘル
スケア専門家とデジタル/ビジネ
ス専門家の協業に向けた「きっ
かけ」作りを目指す
H³ヘルスケアテーマの見取り図
ヘルスケア業界のキーワードを幅広くカバー
H³ヘルスケアテーマ
① 地域包括ケアシステム
② 価値に基づく医療
③ 根拠に基づく医療・医療技術評価
④ 医療倫理・医療情報セキュリティ
⑤ 医療/介護経営のリアル
⑥ ライフサイエンス産業のリアル
①
②
③
③
④ ⑤ ⑥
⑥
特に関わりの深いプレイヤー
医療機関
(病院、介護、薬局)
医療機関
(病院、介護、薬局)
保険者
医療機関
(病院、介護、薬局)
⑤
保険者
製薬会社 医療機器
大学病院
研究機関 規制当局 保険者
患者/消費者 医療機器医療人材 製薬会社
大学病院
研究機関
医療機関
(病院、介護、薬局)
医療人材
製薬会社 医療機器 製薬会社 医療機器
医療機関
(病院、介護、薬局) 患者/消費者
⑥
⑥
保険者
18
• 地域包括ケア(Integrated Community Care System)
• 「ニーズに応じた住宅が提供されることを基本とした上で、生活上の
安全・安心・健康を確保するために、医療や介護のみならず、福祉
サービスを含めた様々な生活支援サービスが日常生活の場(日常生活
圏域)で適切に提供できるような地域での体制」(厚生労働省 平成20
年・21年地域包括ケア研究会)
• 簡単に言うと「高齢者になっても自分の住み慣れた地域で住み続けら
れるよう、提供主体・施設の壁を越えた連携を通じて、『医療』『介
護』『介護予防』『生活支援』『住まい』を提供する体制」
• なぜ今、必要なのか?
• 2025-35年に到来する超高齢化社会に備えるため、従来「施設」中心で
あった従来の提供体制を「在宅」中心に切り替える必要があるため。
その実現には、提供主体・施設を超えた連携が必須となる
• 関連キーワード
地域包括ケアシステムとは、超
高齢化社会に備えるために必要
となる、提供主体・施設の壁を
越えた連携を通じて、『医療』
『介護』『介護予防』『生活支
援』『住まい』を統合的に提供
する医療/介護/ヘルスケアサー
ビスの提供体制を意味する
デジタルヘルスの文脈では、
一貫性あるケアを提供するため
の複数の法人・施設の情報連携、
患者・医療者に対して限られた
医療・介護資源を効率的・効果
的に提供するサービスなどが
関連が深い
地域包括ケアシステム
超高齢社会に備える法人・施設横断型のケア体制
急性期 回復期 慢性期 維持期 在宅医療/介護 遠隔医療/介護
有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 予防医療/介護予防 生活支援
地域医療・介護連携 多職種連携 退院支援 定期巡回 総合事業
Source: 厚生労働省/三菱UFJリサーチ&コンサルティング「地域包括ケア研究会」
http://www.murc.jp/sp/1509/houkatsu/houkatsu_01.html
19
• 価値に基づく医療(Value-Based Healthcare)
• 「より良い患者のアウトカムをより低いコストで提供することで、
ヘルスケア提供者がより良い価値を供給できるよう改善する方法」
(Harvard Business School/Medtronic)
• 実現に向けては、必然的にヘルスケアコストが関わってくるため、
診療報酬(Reimbursement)による保険者から医療機関・ライフ
サイエンス産業へのインセンティブ設計と密接な関係をもつ
• なぜ今、必要なのか?
• 日本や米国はじめ先進国では、ヘルスケアコストが経済成長をしのぐ
勢いで増加しつつあり、ヘルスケアコストの抑制が必要
• 多法人・施設連携によるケア提供体制下では、特定の医療行為ではな
く、ケアサイクル全体の健康アウトカムに基づく診療報酬評価が必要
• 関連キーワード
価値に基づく医療とは、経済成
長をしのぐ勢いで増大する医療
費の健全な抑制に向けた、より
良い患者の健康アウトカムをよ
り低いコストで提供できるよう
ヘルスケアシステムを改善させ
る方法、あるいはその診療報酬
支払体系を意味する
デジタルヘルスの文脈では、
医療機関によるアウトカムに基
づく医療提供の支援、保険者に
よるアウトカムに基づく医療費
償還の設計・給付支援などが関
連するが、そもそもの医療費支
払の根本に関わるため、全ての
ステークホルダーが理解すべき
重要トピックである
価値に基づく医療
健康アウトカム/コストを最大化する支払体系
質に応じた支払(P4P) 出来高払い 包括払い 人頭払い
集団健康管理(Population Health Management)
ストラクチャ―指標 プロセス指標 アウトカム指標
Source: Medtronic/Harvard Business Review 「価値に基づくヘルスケア-使命と利益の調整-」
http://www.medtronic.com/content/dam/Medtronic/japan/HBR-Reconciling-Mission-and-Margin-ja.pdf
20
• 根拠に基づく医療/医療技術評価
(Evidence-based Medicine/ Health Technology Assessment)
• 「科学的根拠に基づく医療。医師の個人的な経験や慣習などに依存し
た治療法を排除し、科学的に検証された最新の研究成果に基づいて医
療を実践すること」(デジタル大辞泉)
• 「医療技術の利用に関する医学的・社会的・経済的・倫理的な問題につ
いての情報を、システマティックに、透明性を持って、偏見なく、着
実にまとめていく学際的なプロセス」(EUnetHTA)
• なぜ今、必要なのか?
• 医学の科学的な発展のおかげで、知見、技術は莫大な量となり、
各医療者がすべてを経験、把握し実践することはもはや不可能
• 厳しい社会保障財政下で、医療技術の経済的価値を適切な評価が必要
• 関連キーワード
根拠に基づく医療/医療技術評価
とは、医学の発展による医療的
知見・技術の膨大化、社会保障
財政の制約を背景として、医療
行為・医療技術に関する科学的
に検証された最新の研究成果に
基づいて医療を実践すること、
あるいはその社会経済的な価値
評価のシステムを意味する
デジタルヘルスの文脈では、
特に医療機関での診断・治療に
関わるようなプロダクトの開発、
ライフサイエンス産業向けの
プロダクト開発において関連が
深い。但し、その他の領域でも、
サイエンスを重視するヘルスケ
ア業界の伝統・文化を理解する
上で、重要なトピックである
根拠に基づく医療・医療技術評価
医療行為・技術の根本を支える科学的思考
診療ガイドライン エビデンスレベル ランダム化比較試験
感度 特異度 ROC曲線 陽性/陰性的中率 尤度比 カットオフ値
質的調整生存年(QALY) 費用対効果分析 フォーミュラリー
Source:製薬協「医療技術評価(HTA)の諸外国での利用状況と課題」
http://www.jpma.or.jp/about/issue/gratis/newsletter/archive_until2014/pdf/2013_153_04.pdf
21
• 医療倫理/医療情報セキュリティ(Health Ethics/Health Information Security)
• 「医療の中で倫理的問題の解決への指針となる原則」
(医療教育情報センター)
• 「医療倫理と社会通念から要請される診療情報等の患者プライバシーを
脅かすさまざまな脅威から、機密性・完全性・可用性(三大要件)の
確保を行いつつ、正常に維持すること」(独自定義)
• なぜ今、必要なのか?
• 異業種からヘルスケア業界への新規参入が日々進むなか、医療現場で
医療者が日常的に向き合っている倫理的ジレンマ状況への理解なくして、
適切なプロダクト開発やマーケティングは極めて困難
• ヘルスケア業界の当事者がサービス提供のため取得する患者の診療情報
は、数ある個人情報のなかでも最も秘匿性・重要性の高いものである
• 関連キーワード
医療倫理/医療情報セキュリティ
とは、医療・介護現場で発生す
る倫理的ジレンマ状況に対する
対応指針、あるいは医療倫理に
根差した患者のプライバシー確
保を行うための営みを意味する
デジタルヘルスの文脈では、
既存のヘルスケア業界で暗黙の
常識とされている倫理感、諸外
国と比べて進んでいるとは言い
難い医療情報セキュリティの
現状と最新の政策議論に対する
理解は、プロダクト開発/医療業
界向けマーケティングの大前提
となる重要なトピックである
医療倫理・医療情報セキュリティ
「患者中心」に根差した医療者の倫理と情報守秘
生命倫理4原則 ヒポクラテスの誓い インフォームド・コンセント
守秘義務 診療情報 3省4ガイドライン 機密性 完全性 可用性
HIPPA(Health Insurance Portability and Accountability Act)
Source:日本医師会「医の倫理の基礎知識」、神戸大学大学院法学研究科 丸山英二氏「倫理」
http://www.med.or.jp/doctor/member/001014.html、 http://www2.kobe-u.ac.jp/~emaruyam/medical/Lecture/slides/120707painclinic6.pdf
22
• 医療/介護経営(Healthcare Management / Administration)
• 「医療機関の課題解決のため、必要な4資源(人的資源・物的/サービ
ス資源・財務的資源・知的/情報資源)を融合させ、経営課題の解決に
あたる営み」(日本医療経営実践協会を参考に作成)
• なぜ今、必要なのか?
• 政策的な地域包括ケアシステム・価値に基づく医療の進展によって、
医療機関を取り巻く制度環境(特に診療報酬制度)は激変しつつあり、
経営能力の欠如は医療機関の倒産、ひいては地域医療の崩壊に繋がる
• 2025-35年をピークとする超高齢化社会が進行しつつある中、今後劇的
な増加が見込みがたい医療従事者の確保と労働生産性の向上は必須
• 医療過誤/訴訟の件数は年々増加しており、経営の観点からも医療の
「質」を確保・向上する取り組みが必要になっている
• 関連キーワード
医療/介護経営とは、激変する社
会的・政策的環境のなかで、医
療機関(※介護事業者も含む広
義の意味)の課題解決のため、
経営資源を融合させ、経営課題
の解決にあたる営みを意味する
デジタルヘルスの文脈では、
医療機関向けの経営支援ツール
だけでなく、医療機関を介した
B2B2Cモデルのサービス展開を
行う際には導入先の経営課題と
して理解が重要である
医療/介護経営のリアル
50兆円市場を構成する「中小企業」の経営実態
地域医療構想 施設基準 看護必要度 人員配置基準 DPC ICD-10
看取り クリティカルパス ベッドコントロール ソーシャルワーカー
かかりつけ医 医療過誤 MS法人 地域包括支援センター ケアプラン
Source:医療経営士とは - 一般社団法人 日本医療経営実践協会
http://www.jmmpa.jp/about/
23
• ライフサイエンス産業(Life Science Industry)
• 「生命現象を生物学を中心に化学・物理学などの基礎的な面と,医
学・心理学・人文社会科学・農学・工学などの応用面とから総合的に
研究しようとする学問」(三省堂 大辞林「ライフサイエンス」)
• 簡単に言うと「ライフサイエンスを基にした製品を開発・販売する製
薬会社や医療機器製造販売会社などの産業総称」
• なぜ今、必要なのか?
• ヘルスケアビジネスを考える上で、1-2事業所規模の小規模事業者が分
散して存在する医療機関、承認プロセスが極めて長い保険者・規制当
局向けマーケティング/マネタイズは相当のエネルギーと時間を要する
• 日本のライフサイエンス産業、特に製薬業界では長期収載薬の後発品
置き換えにより経営環境が激変しつつあり、変化を求められている
• 関連キーワード
ライフサイエンス産業とは、生
命科学などのライフサイエンス
を基にした製品を開発・販売す
る製薬会社や医療機器製造販売
会社などの産業総称を意味する
デジタルヘルスの文脈では、
他プレイヤー(特に医療機関)
と比べて相対的に企業規模が大
きいことから、マーケティング/
マネタイズの両面でライフサイ
エンス産業側のニーズを理解し
ておくことは重要となる
加えて、ライフサイエンス産業
側の経営環境も昨今激変してお
り、彼らの経営課題解決につな
がるソリューションのニーズも
生起しつつある
ライフサイエンス産業のリアル
ヘルスケア業界で数少ない「大企業」の経営実態
ブロックバスター 希少疾病用医薬品 分子標的薬 長期収載薬
ジェネリック医薬品 セルフメディケーション KOL GCP GMP 国際共同治験
有害事象 RMP PMS RWE PMDA FDA クラス分類 CDISC SaMD
Source:「薬事ハンドブック2016」などを基に作成
グループワーク(ヘルスケア)
24
25
(グループディスカッション)
Healthcare Hackathon Hub(H³)
デジタルテーマ超概説
26
27
H³では、1) デジタルプロダクト
開発、2) デジタルマーケティン
グの両面から、実用化済みの
デジタルテクノロジーの性質や
活用上の制約に関わる超入門コ
ンテンツを提供し、ヘルスケア
専門家とデジタル/ビジネス専門
家の協業に向けた「きっかけ」
作りを目指す
H³デジタルテーマの見取り図
デジタルテクノロジーのトピックを幅広くカバー
デジタルプロダクト デジタルマーケティング
プロトタイピング
グロースハック
ビッグデータ
人
工
知
能
I
o
T
V
R
/
A
R
28
• グロースハック(Growth Hack)
• 「製品開発の中に自発的に成長する仕組みを組み込んで、その結果を
データで判断し改善していくこと」(梶谷健人氏)
• なぜ今、必要なのか?
• デジタル/モバイルテクノロジーの発展を背景として、個人・企業含め
エンドユーザーは、従来のメディアが発信した情報を受動的に受け止
めるのではなく、検索エンジンやソーシャルメディアなどから得た情
報をもとにサービス購入の意思決定をするようになった
• インターネット時代におけるマーケティングの肝は「コンテンツ」で
あり、ユニークな知識・経験・IPをもつ個人・企業は自らブログ/ソー
シャルアカウント等を通じ情報発信ができるようになった
• 関連キーワード
グロースハックとは、主として
デジタルテクノロジーを活用し
た製品開発の中に自発的に成長
する仕組みを組み込んで、その
結果をデータで判断し改善して
いくことを意味する
デジタルヘルスの文脈では、
情報感度の高いアーリーアダプ
ター層へのリーチを可能とする
マーケティングスキームの確立、
エンドユーザーからのフィード
バックを基にした継続的な
UI/UXを探求する余地は大きく、
特にリソースが限られるスター
トアップではほぼ必須のスキル
セットとなる
グロースハック
インターネット時代の開発/マーケティング思想
Source:梶谷健人「Growiz.us(ブログ)」
http://growiz.us
AARRRモデル コホート分析 SEO コンテンツマーケティング
キーワード・プランナー ソーシャルマーケティング バイラルマーケティング
インフルエンサーマーケティング LPO ヒートマップ A/Bテスト
オンボーディング マジックモーメント マーケティングオートメーション
29
• プロトタイピング(Prototyping)
• 「ソフトウエア開発において、いったんシステムの試作モデル(プロト
タイプ)を作り、利用者が機能や操作性を確認して、その評価を本番シ
ステムに反映する開発手法。開発途中で処理内容や使い勝手を確かめた
り修正したりできるため、利用者が望むシステムとのズレを早期に発見
できる。プロトタイプの作成は1回で終わらず、複数回作り直してシス
テムの完成度を高めることが多い」(大塚商会IT用語辞典)
• なぜ今、必要なのか?
• 特にデジタルヘルスの場合、プロダクト開発者に医療/介護/ヘルスケア
に関する個人的なユーザー体験があるとは限らず、十分にユーザー行動
やニーズを把握していない段階で開発に進むのは非常に危険
• 医療専門家がプロダクトオーナーになる場合も、プロトタイピングの
発送がないとエンジニア/デザイナーに適切なディレクションができない
• 関連キーワード
プロトタイピングとは、主にソ
フトウエア開発において、いっ
たんシステムの試作モデル(プ
ロトタイプ)を作り、利用者が
機能や操作性を確認して、その
評価を本番システムに反映する
開発手法を意味する
デジタルヘルスの文脈では、
開発者自身に医療・介護に関す
るユーザー体験がない状況でプ
ロダクト開発を行わざる得ない
状況も多く、過度に開発を急ぎ
過ぎたために十分なプロトタイ
ピングを行わず、ユーザーニー
ズと乖離したプロダクトを開発
してしまう例も散見されるため、
注意を要する
プロトタイピング
ユーザーニーズ検証のための製品試作
Source:大塚商会HP
https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/prototyping.html
ニーズステートメント ペルソナ カスタマージャーニーマップ
ユーザーインタビュー ユーザビリティ ワイヤーフレーム
プロトタイピングツール MVP ピボット バイオデザイン
30
• 人工知能(Artificial Intelligence)
• 「コンピューターに知的な活動をさせることを目的とする研究・技術」
(NPO法人 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ)
• なぜ今、必要なのか?
• 2000年代以降のパーソナルコンピューター・モバイルデバイスの普及に
伴い、従来は補足できなかった消費者行動や産業に関わる莫大なデータ
が蓄積されるようになった
• 要素技術としての深層学習(ディープラーニング)の進化により、
学習における「例外」への対処(フレーム問題)や「概念」の取り扱い
(シンボルグラウンディング問題)が可能となり、より人間の思考回路
を模した学習エンジンの開発が実現可能となった
• 関連キーワード
人工知能(AI)とは、人間の脳
が持つ認知アーキテクチャーの
自律性を組み込んだ、コン
ピューターに知的な活動をさせ
ることを目的とする研究・技術
を意味する
デジタルヘルスの文脈では、
患者向けの個別化医療、医療従
事者向けの臨床判断支援、医療
画像マネジメントツールなどに
ついて議論されることが多く、
医療コストを維持・抑制しなが
ら医療アクセス・クオリティを
向上させるチャレンジ全般を
支えるコアテクノロジーとして
期待されている
人工知能(AI)
第4次産業革命を支えるコアテクノロジー
ニューラルネットワーク 機械学習 深層学習 Google DeepMind
強化学習 精度 再現率 F値 ブレーク・イーブン・ポイント
教師あり学習 教師なし学習 シンギュラリティ
特化型/汎用人工知能 フレーム問題 シンボルグラウンディング問題
Source:人工知能の仕組み インフォグラフィックでわかりやすく解説#01 | CATALYST
http://ja.catalyst.red/articles/ai-infographic-01/
31
• ビッグデータ(Big Data)
• 「従来のデータ処理アプリケーションで処理することが困難なほど巨
大で複雑なデータセットの集合を包括的に指す概念。量(volume)、種
類(variety)、速度(velocity)、可変性(variability)、正確性(veracity)に
おいて巨大かつ複雑なデータセットを格納、管理、分析、そして最も
重要な「V」である価値(value)の創出に向けた一連の営み」
(日本テラデータ解説を基に作成)
• なぜ今、必要なのか?
• 2000年代以降のパーソナルコンピューター・モバイルデバイスの普及
に伴い、従来は補足できなかった消費者行動や産業に関わる莫大な
データが蓄積されるようになった
• CPU・メモリ・通信速度・アルゴリズムが級数的な進歩を遂げ、
巨大かつ複雑なデータの格納・管理・分析が技術的に可能になった
• 関連キーワード
ビッグデータとは、パーソナル
コンピューター/モバイルデバイ
スの普及に伴い激増した巨大で
複雑なデータセットを格納・管
理・分析し、価値創出を目指す
一連の営みを意味する
デジタルヘルスの文脈では、
人工知能(AI)ベースのプロダ
クトを支える学習データ、ライ
フサイエンス産業向けのデータ
販売ビジネス等で議論にあがる
例がみられる。但し、後者に関
しては、分析利用者にとって何
の価値(Value)を提供できるか、
適切な仮説の設定が必要条件と
なることは留意を要する
ビッグデータ
デジタル時代の製品/事業開発を支えるインフラ
データモデリング データウェアハウス データクレンジング Hadoop
メタデータ 匿名化 アルゴリズム データマイニング 比較分析 相関分析
関係性分析 クラスター分析 自然言語処理 感情分析 記述的分析 予測分析
Source:ビッグデータ用語集 |日本デラデータ株式会社
http://bigdata.teradata.com/JP/Big-Data-Quick-Start/Glossary/
32
• IoT(Internet of Things)
• 「モノのインターネット化。具体的には『センサー』から取得した情
報をインターネット経由で『クラウド』へ蓄積し、そのデータを分析
(必要に応じ『人工知能』を活用)し、分析結果に応じてモノが『ア
クチュエート(実世界へフィードバック)』する一連の工程」
(IoTNEWS代表 小泉 耕二氏の記事を基に作成)
• なぜ今、必要なのか?
• 2000年代以降のパーソナルコンピューター・モバイルデバイスの普及
に伴い、従来は補足できなかった消費者行動や産業に関わる莫大な
データが取得・蓄積されるようになった
• 無線ネットワークの普及と通信費の低価格化が進んだことと相まって、
Io低コストで最新テクノロジーの利用を可能となった
• 関連キーワード
IoTとは、『センサー』から取得
した情報をインターネット経由
で『クラウド』へ蓄積し、その
データを分析し、分析結果に応
じてモノが『アクチュエート』
する、モノのインターネット化
に関わる一連の工程を意味する
デジタルヘルスの文脈では、
ウェアラブルを始めとするセン
シングデバイスによる生体デー
タの取得が特に関連が深い。
しかしながら、人工知能やビッ
グデータなどの関連分野、モノ
を通じた実社会へのアクチュ
エーションまで含めたバリュー
チェーン全体としての価値がビ
ジネス上の成否を左右しうる点
は留意を要する
IoT (Internet of Things)
デジタルテクノロジ-の「五感」と「手足」
3Dプリンティング センシングデバイス ウェアラブルデバイス
ビーコン BLE 生体センサー M2M ラズベリーパイ 顔認識 音声認識
コグニティブ・コンピューティング クラウドファンディング
Source: 「IoT」とは何か、今さら聞けない基本中の基本 | インターネット | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
http://toyokeizai.net/articles/-/113807?page=2
ハコスコ Oculus Rift HTC VIVE PlayStation VR
33
• VR/AR/MR(Virtual/Augmented/Mixed Reality)
• 「VRとはコンピュータ上に人工的な環境を作り出し、あたかもそこに
いるかの様な感覚を体験できる技術」(VRの基礎知識 PANOPLAZA)
• 「ARとは現実空間に付加情報を表示させ、現実世界を拡張する技術の
こと」(VRの基礎知識 PANOPLAZA)
• 「MRとは、複合現実と呼ばれ、CGなどで作られた人工的な仮想世界
に現実世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界
をつくる技術」(VRの基礎知識 PANOPLAZA)
• なぜ今、必要なのか?
• スマートフォンとビデオゲーム・コンソールの普及を背景として、構
成する要素技術(例:高精細度の液晶ディスプレイ、マイクロサイズ
のジャイロスコープ、位置トラッキングが可能なカメラ、3D環境をリ
アルタイム処理できるコンピュータ)が安価にアクセス可能になった
• 関連キーワード
VR/AR/MRとは、仮想世界を
ヘッドマウントディスプレイ内
の人工的な環境または現実空間
に表現する技術を意味する
デジタルヘルスの文脈では、
外科手術など3Dの実在感ある環
境が有効な医療従事者の教育、
移動が困難な患者のためのエン
タメ/コミュニケーションなどの
ユースケースがみられる
VR/AR/MR
「場所を超える」体験を支えるコアテクノロジー
Source: VRとARとMRの違いと可能性 | VRの基礎知識 [PANOPLAZA]
https://www.panoplaza.com/basic/vr-basicknowledge/about_vr/vr-ar-mr/
ヘッドマウントディスプレイ
Facebook AR Studio ユニティ 動作認識
グループワーク(デジタル)
34
35
(グループディスカッション)
アンケートのお願い
36
37
(アンケートのお願い)
Appendix1.
H³主催者チーム&協力団体
38
主催者チーム
39
デジタルヘルス投資経験者と医療従事者から成る職種横断型のチーム
母体はハッカソンコミュニティ”Healthcare Hackathon”
• インキュベイトファンド ヘルスケア担当
IF Lifetime Venturesジェネラルパートナー
• 一橋大学商学部経営学科卒業後、外資系コ
ンサルティングファームにて公共インフラ/
ヘルスケア領域に関する政策立案・新規事
業・M&A・事業再生・不動産投資に係るア
ドバイザリー業務に従事した後、独立系VC
インキュベイトファンドにてベンチャー
投資・支援業務に従事。 H³共同企画者。
• Facebook | Twitter | LinkedIn木村 亮介 古川 由己
• ヘルスケアハッカソン Founder
東京大学工学部卒、名古屋市立大学医学部
• 医療×広義のデザインに関心があり、ワー
クショップや北米視察などを実施。医療が
病院完結型から地域完結型に移行するため
に、医療専門家と他分野の専門家の協働が
必要なのにその文化がないことに問題意識
を持ち、Healthcare Hackathonを企画。
• Facebook | Twitter | LinkedIn
淺野 正太郎
• 元 リクルートホールディングス、戦略企画
元 Recruit Strategic Partners、Vice President
• 一橋大学法学部卒業後、新卒でリクルート
へ入社。国内の営業/企画職を経て、2012年
より海外投資部門での投資業務に従事。
CVCのUS拠点立上げ、Noom・ClassPass・
eWeLL・メドケアといったデジタルヘルス
ベンチャー投資を担当。2017年4月にリク
ルート退職後、H³を共同企画。
• Facebook | LinkedIn
荘子 万能
• ㈱MedFeed CEO&co-founder、予防医療普
及協会 理事、Choosing Wisely Japan発起人、
大阪医科大学医学部医学科6回生。
• 医療者/非医療者間の医療情報の非対称性の
解消に向けて様々な分野で活動中。ピロリ
菌検査の啓発クラウドファンディングでは、
1374万円を調達。総合診療医・徳田安春氏
とのポッドキャスト「徳田闘魂道場によう
こそ」にてMCを務める。
• Facebook | LinkedIn
Appendix2.
H³ Study Guide
40
H³ Study Guide
41
今後も継続的にアップデート予定
Healthcare Hackathon Hub(H³) Study Guide
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1U32992igya1GtmEaI6nqqhy8diWBzz_tczahTUJgiDg/edit#gid=0
H³参加者の意見を集約したデジタルヘルス初~上級者向け教材集
42
-We help industry experts to be Digital Health experts-
Healthcare Hackathon Hub (H³)

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H³ - Healthcare Hackathon Hub - 第1回:イントロダクション_20170528

  • 1. 1 Healthcare Hackathon Hub(H³) 第1回 イントロダクション 2017/5/28 インキュベイトファンド/IF Lifetime Ventures 木村 亮介 (コンテンツ最終更新日:2017/6/1)
  • 2. 専門家の皆様へ  H³ - Healthcare Hackathon Hubは、専門家の集合知を結集することで、 デジタルヘルスを志す専門家同士のコラボレーションを促進するため、 超入門コンテンツの提供を目指します  ヘルスケア業界の課題・デジタルテクノロジーは日々変化/進歩して おり、半年前の知識が古いものになっていることもままあるため、 各分野の専門家によって随時更新がなされるシステムが不可欠です  上記の観点から、本コンテンツをご覧いただいた専門家の皆様におか れましては、コンテンツに対する忌憚ないフィードバックを末尾記載 のH³主催者チームまで賜りますと幸甚です。 H³主催者チームにて、 非専門家向けに表現を吟味した上で、改訂に反映して参ります  医療・介護・ヘルスケア分野の社会課題解決に向けては、もっと多く の力が必要です。関心をもって頂ける方は、ぜひ編集にご協力下さい ― 2017年5月 H³主催者チーム一同 ― 2
  • 3. アウトライン 1. H³企画趣旨 2. H³ヘルスケアテーマ超概説 3. グループワーク(ヘルスケア) 4. H³デジタルテーマ超概説 5. グループワーク(デジタル) 6. アンケートのお願い Appendix1. H³主催者チーム&協力団体 Appendix2. H³ Study Guide 3
  • 6. 自己紹介 ヘルスケア領域でのコンサルティング/ベンチャー投資に注力 コンサルティングファームを経て、シードステージ特化VCへ Consulting Public/Infrastructure Consulting HealthCare Venture Capital Technology [History] [Profile] • インキュベイトファンド アソシエイト / IF Lifetime Venturesジェネラルパートナー • 2010年プライスウォーターハウスクーパースにて公共事業の政策立案・事業形成に係る アドバイザリー業務を経験後、KPMGヘルスケアジャパンにてヘルスケア領域の新規事 業・M&A・事業再生・不動産投資に係るアドバイザリー業務に従事。2015年インキュベ イトファンドに参画し、新規投資先の発掘・デューディリジェンス、投資先企業のバ リューアップ、ファンド管理業務など一連のVC業務に従事。2017年シードステージに特 化したVCファンド・IF Lifetime Venturesを設立し、ジェネラルパートナーに就任。 MetLife Collab Japanアクセラレータープログラム共同企画者。Healthcare Hackathon Hub(H³)共同企画者。一橋大学商学部経営学科卒 木村 亮介
  • 8. Healthcare Hackathon Hub (H³) 8 • 今さら聞きにくい初級者編の情報 • 専門家が紹介する効率よい勉強法 • 気軽に聞ける各業界の知り合い デジタル/ヘルスケア専門家が教え・学び合う超入門講座 各専門家が会話しやすくなる「共通言語・知恵・繋がり」を提供 事業会社 士業 投資家 行政関係者 …etc. H³が提供するもの ヘルスケア専門家 ビジネス専門家 デジタル専門家 医師/歯科医師 薬剤師 看護師 セラピスト 介護職 臨床研究職 医療事務職 …etc. ディレクター デザイナー ソフトウェアエンジニア ハードウェアエンジニア マーケター データサイエンティスト …etc.
  • 12. 12 米国デジタルヘルス・カオスマップ サービス提供先と提供価値によるデジタルヘルス企業カオスマップ 消費者向けから保険者・製薬会社向けに至るまで広範に分布 デジタルヘルスの潮流と展望 Source: https://www.svb.com/Blogs/Alex_Lee/Digital_Health__Mapping_Digital_Health_Solutions/を基に作成 Patients/Consumers Payers/Employers Life Science Healthcare Providers/Professionals FocusonHealthcareOutcomes FocusonHealthcareCost Enterprise Wellness Enterprise Health Patient Engagement Data Driven Payers Payer AdministrationValue-Based CarePatient CommunicationTelemedicineRemote Monitoring R&D Operational Clinical Patient Surveillance Electronic Medical Record Clinical Decision SupportImage Management Population Health Management Operations Practice Management Customer Experience Networking/Education Care Coordination Disease Management Education Fitness/Wellness/Wearables/Tracking Genetic Screening Social Support Professional Search Insurance Search Science Digital Therapeutics
  • 13. なぜ今、H³をやるのか 13 他領域の専門家と気軽に話せる・学び合う場を! 日本では、デジタルヘルスで協業すべき専門家達が断絶しがち ヘルスケア専門家 デジタル専門家 ビジネス専門家 ✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖ ✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖ 「医療・介護現場の課題を解決できるアプリを作りたいけど、何から手をつけたら…」 「医療にもAI・ビッグデータ・VR/AR・IoTが必要だ!で、これ何ができるんだっけ…?」 「インターネット上の医療情報はエビデンスがなさ過ぎる!けしからん!!!」 「ヘルスケア業界に興味はあるんだけど、そもそもの医療制度が複雑で分からない…」 「医療現場?インフルエンザと花粉症でしか病院行ったことないんだけど…」 「エビデンスって何?システム最終検証段階で出す、テスト結果キャプチャのこと?」 「ヘルスケアIT/ICTで新規事業やれと言われたけど、どこから始めたら…」 「ヘルスケアの新規投資案件…うん、ピッチが良くわからないから、見送りだな…」 「うわっ…このヘルスケアベンチャー、ひどすぎ…仕方ない、規制強化するしかないか」
  • 14. H³で取り扱うテーマ(予定) 14 デジタルヘルス企業のケーススタディも最終講座として実施予定 ヘルスケア業界/デジタル技術のトピックを「浅く」「広く」カバー ヘルスケア超入門者向け デジタル超入門者向け  地域包括ケアシステム  価値に基づく医療  根拠に基づく医療・医療技術評価  医療倫理・医療情報セキュリティ  医療/介護経営のリアル  ライフサイエンス産業のリアル  グロースハック  プロトタイピング  人工知能(AI)  ビッグデータ  IoT (Internet of Things)  VR/AR/MR デジタルヘルス デジタルヘルス スタートアップのリアル
  • 15. FAQ 15 • Q. 誰でも参加していいの…? • A. はい!ヘルスケア領域にてご自身が解決したい課題があれば誰でもご参加可 能です。例えば、現場のみの知見では課題解決に限界を感じているヘルスケア専 門家、医療健康分野で起業/新規事業を検討/推進しているデジタル/ビジネス専 門家、法務や行政の立場からヘルスケア業界に貢献したい方など。また、互いに 教え・学び合う全員参加型のコミュニティですので、積極的に他参加者と関わっ て頂きたいです。新しい価値創造を促進できるよう努めて運営して参ります • Q. 参加費はかかるの…? • A. 主催者チームが手弁当で運営しているコミュニティのため、会場費・講師 料・懇親会費用等の実費相当額として、お一人当たり3,000円/回をお願いします • Q. どのくらいの頻度で開催するの…? • A. 関係者・会場のスケジュール次第ですが、月1回を原則として開催予定です • Q. どうしても都合がつかない日程があるんだけど…? / 地方在住なんだけど…? • A. 当日資料はSlideshareにて全て公開予定ですので、随時フォローアップ下さい
  • 17. 医療機関 (病院、介護、薬局) 規制当局 医療機関 (病院、介護、薬局) 製薬会社 医療機器 規制当局 患者/消費者 医療機関 (病院、介護、薬局) 患者/消費者 医療機関 (病院、介護、薬局) 保険者 企業 製薬会社 規制当局 医療機器 医療人材 大学病院 研究機関 ヘルスケア業界はステークホル ダーの多さを背景として、非常 に複雑なエコシステムを形成し ていることが特徴であり、ヘル スケア専門家ですら全体を理解 をすることは容易ではない H³では、各ステークホルダーの 関わりを意識しながら、ヘルス ケア業界のトピックに関する超 入門コンテンツを提供し、ヘル スケア専門家とデジタル/ビジネ ス専門家の協業に向けた「きっ かけ」作りを目指す H³ヘルスケアテーマの見取り図 ヘルスケア業界のキーワードを幅広くカバー H³ヘルスケアテーマ ① 地域包括ケアシステム ② 価値に基づく医療 ③ 根拠に基づく医療・医療技術評価 ④ 医療倫理・医療情報セキュリティ ⑤ 医療/介護経営のリアル ⑥ ライフサイエンス産業のリアル ① ② ③ ③ ④ ⑤ ⑥ ⑥ 特に関わりの深いプレイヤー 医療機関 (病院、介護、薬局) 医療機関 (病院、介護、薬局) 保険者 医療機関 (病院、介護、薬局) ⑤ 保険者 製薬会社 医療機器 大学病院 研究機関 規制当局 保険者 患者/消費者 医療機器医療人材 製薬会社 大学病院 研究機関 医療機関 (病院、介護、薬局) 医療人材 製薬会社 医療機器 製薬会社 医療機器 医療機関 (病院、介護、薬局) 患者/消費者 ⑥ ⑥ 保険者
  • 18. 18 • 地域包括ケア(Integrated Community Care System) • 「ニーズに応じた住宅が提供されることを基本とした上で、生活上の 安全・安心・健康を確保するために、医療や介護のみならず、福祉 サービスを含めた様々な生活支援サービスが日常生活の場(日常生活 圏域)で適切に提供できるような地域での体制」(厚生労働省 平成20 年・21年地域包括ケア研究会) • 簡単に言うと「高齢者になっても自分の住み慣れた地域で住み続けら れるよう、提供主体・施設の壁を越えた連携を通じて、『医療』『介 護』『介護予防』『生活支援』『住まい』を提供する体制」 • なぜ今、必要なのか? • 2025-35年に到来する超高齢化社会に備えるため、従来「施設」中心で あった従来の提供体制を「在宅」中心に切り替える必要があるため。 その実現には、提供主体・施設を超えた連携が必須となる • 関連キーワード 地域包括ケアシステムとは、超 高齢化社会に備えるために必要 となる、提供主体・施設の壁を 越えた連携を通じて、『医療』 『介護』『介護予防』『生活支 援』『住まい』を統合的に提供 する医療/介護/ヘルスケアサー ビスの提供体制を意味する デジタルヘルスの文脈では、 一貫性あるケアを提供するため の複数の法人・施設の情報連携、 患者・医療者に対して限られた 医療・介護資源を効率的・効果 的に提供するサービスなどが 関連が深い 地域包括ケアシステム 超高齢社会に備える法人・施設横断型のケア体制 急性期 回復期 慢性期 維持期 在宅医療/介護 遠隔医療/介護 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 予防医療/介護予防 生活支援 地域医療・介護連携 多職種連携 退院支援 定期巡回 総合事業 Source: 厚生労働省/三菱UFJリサーチ&コンサルティング「地域包括ケア研究会」 http://www.murc.jp/sp/1509/houkatsu/houkatsu_01.html
  • 19. 19 • 価値に基づく医療(Value-Based Healthcare) • 「より良い患者のアウトカムをより低いコストで提供することで、 ヘルスケア提供者がより良い価値を供給できるよう改善する方法」 (Harvard Business School/Medtronic) • 実現に向けては、必然的にヘルスケアコストが関わってくるため、 診療報酬(Reimbursement)による保険者から医療機関・ライフ サイエンス産業へのインセンティブ設計と密接な関係をもつ • なぜ今、必要なのか? • 日本や米国はじめ先進国では、ヘルスケアコストが経済成長をしのぐ 勢いで増加しつつあり、ヘルスケアコストの抑制が必要 • 多法人・施設連携によるケア提供体制下では、特定の医療行為ではな く、ケアサイクル全体の健康アウトカムに基づく診療報酬評価が必要 • 関連キーワード 価値に基づく医療とは、経済成 長をしのぐ勢いで増大する医療 費の健全な抑制に向けた、より 良い患者の健康アウトカムをよ り低いコストで提供できるよう ヘルスケアシステムを改善させ る方法、あるいはその診療報酬 支払体系を意味する デジタルヘルスの文脈では、 医療機関によるアウトカムに基 づく医療提供の支援、保険者に よるアウトカムに基づく医療費 償還の設計・給付支援などが関 連するが、そもそもの医療費支 払の根本に関わるため、全ての ステークホルダーが理解すべき 重要トピックである 価値に基づく医療 健康アウトカム/コストを最大化する支払体系 質に応じた支払(P4P) 出来高払い 包括払い 人頭払い 集団健康管理(Population Health Management) ストラクチャ―指標 プロセス指標 アウトカム指標 Source: Medtronic/Harvard Business Review 「価値に基づくヘルスケア-使命と利益の調整-」 http://www.medtronic.com/content/dam/Medtronic/japan/HBR-Reconciling-Mission-and-Margin-ja.pdf
  • 20. 20 • 根拠に基づく医療/医療技術評価 (Evidence-based Medicine/ Health Technology Assessment) • 「科学的根拠に基づく医療。医師の個人的な経験や慣習などに依存し た治療法を排除し、科学的に検証された最新の研究成果に基づいて医 療を実践すること」(デジタル大辞泉) • 「医療技術の利用に関する医学的・社会的・経済的・倫理的な問題につ いての情報を、システマティックに、透明性を持って、偏見なく、着 実にまとめていく学際的なプロセス」(EUnetHTA) • なぜ今、必要なのか? • 医学の科学的な発展のおかげで、知見、技術は莫大な量となり、 各医療者がすべてを経験、把握し実践することはもはや不可能 • 厳しい社会保障財政下で、医療技術の経済的価値を適切な評価が必要 • 関連キーワード 根拠に基づく医療/医療技術評価 とは、医学の発展による医療的 知見・技術の膨大化、社会保障 財政の制約を背景として、医療 行為・医療技術に関する科学的 に検証された最新の研究成果に 基づいて医療を実践すること、 あるいはその社会経済的な価値 評価のシステムを意味する デジタルヘルスの文脈では、 特に医療機関での診断・治療に 関わるようなプロダクトの開発、 ライフサイエンス産業向けの プロダクト開発において関連が 深い。但し、その他の領域でも、 サイエンスを重視するヘルスケ ア業界の伝統・文化を理解する 上で、重要なトピックである 根拠に基づく医療・医療技術評価 医療行為・技術の根本を支える科学的思考 診療ガイドライン エビデンスレベル ランダム化比較試験 感度 特異度 ROC曲線 陽性/陰性的中率 尤度比 カットオフ値 質的調整生存年(QALY) 費用対効果分析 フォーミュラリー Source:製薬協「医療技術評価(HTA)の諸外国での利用状況と課題」 http://www.jpma.or.jp/about/issue/gratis/newsletter/archive_until2014/pdf/2013_153_04.pdf
  • 21. 21 • 医療倫理/医療情報セキュリティ(Health Ethics/Health Information Security) • 「医療の中で倫理的問題の解決への指針となる原則」 (医療教育情報センター) • 「医療倫理と社会通念から要請される診療情報等の患者プライバシーを 脅かすさまざまな脅威から、機密性・完全性・可用性(三大要件)の 確保を行いつつ、正常に維持すること」(独自定義) • なぜ今、必要なのか? • 異業種からヘルスケア業界への新規参入が日々進むなか、医療現場で 医療者が日常的に向き合っている倫理的ジレンマ状況への理解なくして、 適切なプロダクト開発やマーケティングは極めて困難 • ヘルスケア業界の当事者がサービス提供のため取得する患者の診療情報 は、数ある個人情報のなかでも最も秘匿性・重要性の高いものである • 関連キーワード 医療倫理/医療情報セキュリティ とは、医療・介護現場で発生す る倫理的ジレンマ状況に対する 対応指針、あるいは医療倫理に 根差した患者のプライバシー確 保を行うための営みを意味する デジタルヘルスの文脈では、 既存のヘルスケア業界で暗黙の 常識とされている倫理感、諸外 国と比べて進んでいるとは言い 難い医療情報セキュリティの 現状と最新の政策議論に対する 理解は、プロダクト開発/医療業 界向けマーケティングの大前提 となる重要なトピックである 医療倫理・医療情報セキュリティ 「患者中心」に根差した医療者の倫理と情報守秘 生命倫理4原則 ヒポクラテスの誓い インフォームド・コンセント 守秘義務 診療情報 3省4ガイドライン 機密性 完全性 可用性 HIPPA(Health Insurance Portability and Accountability Act) Source:日本医師会「医の倫理の基礎知識」、神戸大学大学院法学研究科 丸山英二氏「倫理」 http://www.med.or.jp/doctor/member/001014.html、 http://www2.kobe-u.ac.jp/~emaruyam/medical/Lecture/slides/120707painclinic6.pdf
  • 22. 22 • 医療/介護経営(Healthcare Management / Administration) • 「医療機関の課題解決のため、必要な4資源(人的資源・物的/サービ ス資源・財務的資源・知的/情報資源)を融合させ、経営課題の解決に あたる営み」(日本医療経営実践協会を参考に作成) • なぜ今、必要なのか? • 政策的な地域包括ケアシステム・価値に基づく医療の進展によって、 医療機関を取り巻く制度環境(特に診療報酬制度)は激変しつつあり、 経営能力の欠如は医療機関の倒産、ひいては地域医療の崩壊に繋がる • 2025-35年をピークとする超高齢化社会が進行しつつある中、今後劇的 な増加が見込みがたい医療従事者の確保と労働生産性の向上は必須 • 医療過誤/訴訟の件数は年々増加しており、経営の観点からも医療の 「質」を確保・向上する取り組みが必要になっている • 関連キーワード 医療/介護経営とは、激変する社 会的・政策的環境のなかで、医 療機関(※介護事業者も含む広 義の意味)の課題解決のため、 経営資源を融合させ、経営課題 の解決にあたる営みを意味する デジタルヘルスの文脈では、 医療機関向けの経営支援ツール だけでなく、医療機関を介した B2B2Cモデルのサービス展開を 行う際には導入先の経営課題と して理解が重要である 医療/介護経営のリアル 50兆円市場を構成する「中小企業」の経営実態 地域医療構想 施設基準 看護必要度 人員配置基準 DPC ICD-10 看取り クリティカルパス ベッドコントロール ソーシャルワーカー かかりつけ医 医療過誤 MS法人 地域包括支援センター ケアプラン Source:医療経営士とは - 一般社団法人 日本医療経営実践協会 http://www.jmmpa.jp/about/
  • 23. 23 • ライフサイエンス産業(Life Science Industry) • 「生命現象を生物学を中心に化学・物理学などの基礎的な面と,医 学・心理学・人文社会科学・農学・工学などの応用面とから総合的に 研究しようとする学問」(三省堂 大辞林「ライフサイエンス」) • 簡単に言うと「ライフサイエンスを基にした製品を開発・販売する製 薬会社や医療機器製造販売会社などの産業総称」 • なぜ今、必要なのか? • ヘルスケアビジネスを考える上で、1-2事業所規模の小規模事業者が分 散して存在する医療機関、承認プロセスが極めて長い保険者・規制当 局向けマーケティング/マネタイズは相当のエネルギーと時間を要する • 日本のライフサイエンス産業、特に製薬業界では長期収載薬の後発品 置き換えにより経営環境が激変しつつあり、変化を求められている • 関連キーワード ライフサイエンス産業とは、生 命科学などのライフサイエンス を基にした製品を開発・販売す る製薬会社や医療機器製造販売 会社などの産業総称を意味する デジタルヘルスの文脈では、 他プレイヤー(特に医療機関) と比べて相対的に企業規模が大 きいことから、マーケティング/ マネタイズの両面でライフサイ エンス産業側のニーズを理解し ておくことは重要となる 加えて、ライフサイエンス産業 側の経営環境も昨今激変してお り、彼らの経営課題解決につな がるソリューションのニーズも 生起しつつある ライフサイエンス産業のリアル ヘルスケア業界で数少ない「大企業」の経営実態 ブロックバスター 希少疾病用医薬品 分子標的薬 長期収載薬 ジェネリック医薬品 セルフメディケーション KOL GCP GMP 国際共同治験 有害事象 RMP PMS RWE PMDA FDA クラス分類 CDISC SaMD Source:「薬事ハンドブック2016」などを基に作成
  • 28. 28 • グロースハック(Growth Hack) • 「製品開発の中に自発的に成長する仕組みを組み込んで、その結果を データで判断し改善していくこと」(梶谷健人氏) • なぜ今、必要なのか? • デジタル/モバイルテクノロジーの発展を背景として、個人・企業含め エンドユーザーは、従来のメディアが発信した情報を受動的に受け止 めるのではなく、検索エンジンやソーシャルメディアなどから得た情 報をもとにサービス購入の意思決定をするようになった • インターネット時代におけるマーケティングの肝は「コンテンツ」で あり、ユニークな知識・経験・IPをもつ個人・企業は自らブログ/ソー シャルアカウント等を通じ情報発信ができるようになった • 関連キーワード グロースハックとは、主として デジタルテクノロジーを活用し た製品開発の中に自発的に成長 する仕組みを組み込んで、その 結果をデータで判断し改善して いくことを意味する デジタルヘルスの文脈では、 情報感度の高いアーリーアダプ ター層へのリーチを可能とする マーケティングスキームの確立、 エンドユーザーからのフィード バックを基にした継続的な UI/UXを探求する余地は大きく、 特にリソースが限られるスター トアップではほぼ必須のスキル セットとなる グロースハック インターネット時代の開発/マーケティング思想 Source:梶谷健人「Growiz.us(ブログ)」 http://growiz.us AARRRモデル コホート分析 SEO コンテンツマーケティング キーワード・プランナー ソーシャルマーケティング バイラルマーケティング インフルエンサーマーケティング LPO ヒートマップ A/Bテスト オンボーディング マジックモーメント マーケティングオートメーション
  • 29. 29 • プロトタイピング(Prototyping) • 「ソフトウエア開発において、いったんシステムの試作モデル(プロト タイプ)を作り、利用者が機能や操作性を確認して、その評価を本番シ ステムに反映する開発手法。開発途中で処理内容や使い勝手を確かめた り修正したりできるため、利用者が望むシステムとのズレを早期に発見 できる。プロトタイプの作成は1回で終わらず、複数回作り直してシス テムの完成度を高めることが多い」(大塚商会IT用語辞典) • なぜ今、必要なのか? • 特にデジタルヘルスの場合、プロダクト開発者に医療/介護/ヘルスケア に関する個人的なユーザー体験があるとは限らず、十分にユーザー行動 やニーズを把握していない段階で開発に進むのは非常に危険 • 医療専門家がプロダクトオーナーになる場合も、プロトタイピングの 発送がないとエンジニア/デザイナーに適切なディレクションができない • 関連キーワード プロトタイピングとは、主にソ フトウエア開発において、いっ たんシステムの試作モデル(プ ロトタイプ)を作り、利用者が 機能や操作性を確認して、その 評価を本番システムに反映する 開発手法を意味する デジタルヘルスの文脈では、 開発者自身に医療・介護に関す るユーザー体験がない状況でプ ロダクト開発を行わざる得ない 状況も多く、過度に開発を急ぎ 過ぎたために十分なプロトタイ ピングを行わず、ユーザーニー ズと乖離したプロダクトを開発 してしまう例も散見されるため、 注意を要する プロトタイピング ユーザーニーズ検証のための製品試作 Source:大塚商会HP https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/prototyping.html ニーズステートメント ペルソナ カスタマージャーニーマップ ユーザーインタビュー ユーザビリティ ワイヤーフレーム プロトタイピングツール MVP ピボット バイオデザイン
  • 30. 30 • 人工知能(Artificial Intelligence) • 「コンピューターに知的な活動をさせることを目的とする研究・技術」 (NPO法人 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ) • なぜ今、必要なのか? • 2000年代以降のパーソナルコンピューター・モバイルデバイスの普及に 伴い、従来は補足できなかった消費者行動や産業に関わる莫大なデータ が蓄積されるようになった • 要素技術としての深層学習(ディープラーニング)の進化により、 学習における「例外」への対処(フレーム問題)や「概念」の取り扱い (シンボルグラウンディング問題)が可能となり、より人間の思考回路 を模した学習エンジンの開発が実現可能となった • 関連キーワード 人工知能(AI)とは、人間の脳 が持つ認知アーキテクチャーの 自律性を組み込んだ、コン ピューターに知的な活動をさせ ることを目的とする研究・技術 を意味する デジタルヘルスの文脈では、 患者向けの個別化医療、医療従 事者向けの臨床判断支援、医療 画像マネジメントツールなどに ついて議論されることが多く、 医療コストを維持・抑制しなが ら医療アクセス・クオリティを 向上させるチャレンジ全般を 支えるコアテクノロジーとして 期待されている 人工知能(AI) 第4次産業革命を支えるコアテクノロジー ニューラルネットワーク 機械学習 深層学習 Google DeepMind 強化学習 精度 再現率 F値 ブレーク・イーブン・ポイント 教師あり学習 教師なし学習 シンギュラリティ 特化型/汎用人工知能 フレーム問題 シンボルグラウンディング問題 Source:人工知能の仕組み インフォグラフィックでわかりやすく解説#01 | CATALYST http://ja.catalyst.red/articles/ai-infographic-01/
  • 31. 31 • ビッグデータ(Big Data) • 「従来のデータ処理アプリケーションで処理することが困難なほど巨 大で複雑なデータセットの集合を包括的に指す概念。量(volume)、種 類(variety)、速度(velocity)、可変性(variability)、正確性(veracity)に おいて巨大かつ複雑なデータセットを格納、管理、分析、そして最も 重要な「V」である価値(value)の創出に向けた一連の営み」 (日本テラデータ解説を基に作成) • なぜ今、必要なのか? • 2000年代以降のパーソナルコンピューター・モバイルデバイスの普及 に伴い、従来は補足できなかった消費者行動や産業に関わる莫大な データが蓄積されるようになった • CPU・メモリ・通信速度・アルゴリズムが級数的な進歩を遂げ、 巨大かつ複雑なデータの格納・管理・分析が技術的に可能になった • 関連キーワード ビッグデータとは、パーソナル コンピューター/モバイルデバイ スの普及に伴い激増した巨大で 複雑なデータセットを格納・管 理・分析し、価値創出を目指す 一連の営みを意味する デジタルヘルスの文脈では、 人工知能(AI)ベースのプロダ クトを支える学習データ、ライ フサイエンス産業向けのデータ 販売ビジネス等で議論にあがる 例がみられる。但し、後者に関 しては、分析利用者にとって何 の価値(Value)を提供できるか、 適切な仮説の設定が必要条件と なることは留意を要する ビッグデータ デジタル時代の製品/事業開発を支えるインフラ データモデリング データウェアハウス データクレンジング Hadoop メタデータ 匿名化 アルゴリズム データマイニング 比較分析 相関分析 関係性分析 クラスター分析 自然言語処理 感情分析 記述的分析 予測分析 Source:ビッグデータ用語集 |日本デラデータ株式会社 http://bigdata.teradata.com/JP/Big-Data-Quick-Start/Glossary/
  • 32. 32 • IoT(Internet of Things) • 「モノのインターネット化。具体的には『センサー』から取得した情 報をインターネット経由で『クラウド』へ蓄積し、そのデータを分析 (必要に応じ『人工知能』を活用)し、分析結果に応じてモノが『ア クチュエート(実世界へフィードバック)』する一連の工程」 (IoTNEWS代表 小泉 耕二氏の記事を基に作成) • なぜ今、必要なのか? • 2000年代以降のパーソナルコンピューター・モバイルデバイスの普及 に伴い、従来は補足できなかった消費者行動や産業に関わる莫大な データが取得・蓄積されるようになった • 無線ネットワークの普及と通信費の低価格化が進んだことと相まって、 Io低コストで最新テクノロジーの利用を可能となった • 関連キーワード IoTとは、『センサー』から取得 した情報をインターネット経由 で『クラウド』へ蓄積し、その データを分析し、分析結果に応 じてモノが『アクチュエート』 する、モノのインターネット化 に関わる一連の工程を意味する デジタルヘルスの文脈では、 ウェアラブルを始めとするセン シングデバイスによる生体デー タの取得が特に関連が深い。 しかしながら、人工知能やビッ グデータなどの関連分野、モノ を通じた実社会へのアクチュ エーションまで含めたバリュー チェーン全体としての価値がビ ジネス上の成否を左右しうる点 は留意を要する IoT (Internet of Things) デジタルテクノロジ-の「五感」と「手足」 3Dプリンティング センシングデバイス ウェアラブルデバイス ビーコン BLE 生体センサー M2M ラズベリーパイ 顔認識 音声認識 コグニティブ・コンピューティング クラウドファンディング Source: 「IoT」とは何か、今さら聞けない基本中の基本 | インターネット | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 http://toyokeizai.net/articles/-/113807?page=2
  • 33. ハコスコ Oculus Rift HTC VIVE PlayStation VR 33 • VR/AR/MR(Virtual/Augmented/Mixed Reality) • 「VRとはコンピュータ上に人工的な環境を作り出し、あたかもそこに いるかの様な感覚を体験できる技術」(VRの基礎知識 PANOPLAZA) • 「ARとは現実空間に付加情報を表示させ、現実世界を拡張する技術の こと」(VRの基礎知識 PANOPLAZA) • 「MRとは、複合現実と呼ばれ、CGなどで作られた人工的な仮想世界 に現実世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界 をつくる技術」(VRの基礎知識 PANOPLAZA) • なぜ今、必要なのか? • スマートフォンとビデオゲーム・コンソールの普及を背景として、構 成する要素技術(例:高精細度の液晶ディスプレイ、マイクロサイズ のジャイロスコープ、位置トラッキングが可能なカメラ、3D環境をリ アルタイム処理できるコンピュータ)が安価にアクセス可能になった • 関連キーワード VR/AR/MRとは、仮想世界を ヘッドマウントディスプレイ内 の人工的な環境または現実空間 に表現する技術を意味する デジタルヘルスの文脈では、 外科手術など3Dの実在感ある環 境が有効な医療従事者の教育、 移動が困難な患者のためのエン タメ/コミュニケーションなどの ユースケースがみられる VR/AR/MR 「場所を超える」体験を支えるコアテクノロジー Source: VRとARとMRの違いと可能性 | VRの基礎知識 [PANOPLAZA] https://www.panoplaza.com/basic/vr-basicknowledge/about_vr/vr-ar-mr/ ヘッドマウントディスプレイ Facebook AR Studio ユニティ 動作認識
  • 39. 主催者チーム 39 デジタルヘルス投資経験者と医療従事者から成る職種横断型のチーム 母体はハッカソンコミュニティ”Healthcare Hackathon” • インキュベイトファンド ヘルスケア担当 IF Lifetime Venturesジェネラルパートナー • 一橋大学商学部経営学科卒業後、外資系コ ンサルティングファームにて公共インフラ/ ヘルスケア領域に関する政策立案・新規事 業・M&A・事業再生・不動産投資に係るア ドバイザリー業務に従事した後、独立系VC インキュベイトファンドにてベンチャー 投資・支援業務に従事。 H³共同企画者。 • Facebook | Twitter | LinkedIn木村 亮介 古川 由己 • ヘルスケアハッカソン Founder 東京大学工学部卒、名古屋市立大学医学部 • 医療×広義のデザインに関心があり、ワー クショップや北米視察などを実施。医療が 病院完結型から地域完結型に移行するため に、医療専門家と他分野の専門家の協働が 必要なのにその文化がないことに問題意識 を持ち、Healthcare Hackathonを企画。 • Facebook | Twitter | LinkedIn 淺野 正太郎 • 元 リクルートホールディングス、戦略企画 元 Recruit Strategic Partners、Vice President • 一橋大学法学部卒業後、新卒でリクルート へ入社。国内の営業/企画職を経て、2012年 より海外投資部門での投資業務に従事。 CVCのUS拠点立上げ、Noom・ClassPass・ eWeLL・メドケアといったデジタルヘルス ベンチャー投資を担当。2017年4月にリク ルート退職後、H³を共同企画。 • Facebook | LinkedIn 荘子 万能 • ㈱MedFeed CEO&co-founder、予防医療普 及協会 理事、Choosing Wisely Japan発起人、 大阪医科大学医学部医学科6回生。 • 医療者/非医療者間の医療情報の非対称性の 解消に向けて様々な分野で活動中。ピロリ 菌検査の啓発クラウドファンディングでは、 1374万円を調達。総合診療医・徳田安春氏 とのポッドキャスト「徳田闘魂道場によう こそ」にてMCを務める。 • Facebook | LinkedIn
  • 41. H³ Study Guide 41 今後も継続的にアップデート予定 Healthcare Hackathon Hub(H³) Study Guide https://docs.google.com/spreadsheets/d/1U32992igya1GtmEaI6nqqhy8diWBzz_tczahTUJgiDg/edit#gid=0 H³参加者の意見を集約したデジタルヘルス初~上級者向け教材集
  • 42. 42 -We help industry experts to be Digital Health experts- Healthcare Hackathon Hub (H³)