2019年8月24日、第25回AI美芸研「S氏がもしAI作曲家に代作させていたとしたら・1」での中ザワヒデキの小講演
https://www.aibigeiken.com/research/025.html
「AI美芸展“S氏がもしAI作曲家に代作させていたとしたら”について・1」
今は誰も触れたがらない佐村河内守と新垣隆が織りなした一連の事件が、戦争画を描いた藤田嗣治にも比肩する深部を有することは、未だにJASRACから追放を食らったままの『交響曲第一番』の一音一音に刻印されている。本展カタログは、日本語で11000字超の草刈ミカと中ザワの共著原稿「S氏がもしAI作曲家に代作させていたとしたら」を所収する。それはラッセン問題から語り起こし、真のポストモダニストという衝撃を指摘した上で、佐村河内が新垣に宛てた指示書に顕わな芸術至上主義を解題、「人間美学/機械芸術」と「機械美学/機械芸術」の議論に帰着する構成だ。筆者らの脳裏には、これらを丸ごと包み込む新たな交響曲が、賑々しく鳴り響いて仕方ない。
※中ザワヒデキという表記の美術家名は医学部在籍時より使用。バカCGを経て方法主義宣言、新・方法主義宣言、人工知能美学芸術宣言。ビットマップ3D特許。著書『現代美術史日本篇』。元・文化庁メディア芸術祭審査委員。
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