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運用効率化・運用自動化の実現方式
- 1. Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
運用管理ツールに求められる、
運用効率化・運用自動化の実現方式とは?
2015年4月22日
株式会社NTTデータ 基盤システム事業本部
石田 純一
- 2. 2Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
本セッションでお伝えしたい事
本セッションではまず、運用管理における負荷が増大してしまう際の、
よくある背景、ならびに、課題について、触れていきます。
その上で、運用負荷の増大を回避するために、
運用管理ツールに求められる、運用効率化・自動化を実現するための機能、
考え方について、整理していきます。
- 3. 3Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
INDEX
1.システム運用の複雑化
2.運用効率化・自動化に向けて必要となること
3.まとめ
- 5. 5Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
システム運用が複雑化する背景
システムの運用管理が複雑化してしまう、よくある背景と、課題
新たな技術の導入
システムの集約統合
クラウド
仮想化
物理
これまでのシステム運用設計やツールでは、カバーできない部分が増加
管理対象機器・システムの拡大
システム運行処理の増加
システム構成変更の増加
管理対象となる技術の増加
- 6. 6Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
課題に対する取り組み
管理対象機器・システムの拡大
システム運行処理の増加
システム構成変更の増加
管理対象となる技術の増加
運用現場での
スキルや労力で解決する
(なんとかする)
課題に対する取り組み
課題 取り組み
人力対処 手順書
作りこみツール
- 7. 7Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
運用現場でのスキルや労力だけで解決しようとすると。。。
運用対処の増加と、操作の手順書化
運用操作の手順書化
運用対処の増加
運用手順書C
運用手順書B
運用手順書A 作業A
作業C
作業B
障害検知
システム運行処理
定型化
構成変更・追加
障害復旧
作業スキル
が必要
対応人員の
確保が必要
作業量は
減らない
人手は
必要
手順書の作成
メンテナンスが
大変
実際の作業量を減らすためには、「自動化」に向けた取り組みも不可欠
- 8. 8Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
運用現場でのスキルや労力だけで解決しようとすると。。。
ツール・作りこみの増加
?
プログラムプログラムプログラム
作りこみの増加
ツールの増加
ツールA
ツールB
ツールC
運用に必要なスキルや、運用の属人性が高まり、メンテナンスが困難な状況に
システム運行
監視
構成変更
メンテナンスが
大変
ツール間の
連携が複雑
操作をツール
に落とし込む
スキルが必要
メンテナンスが
大変
ツールとの
連携が複雑
属人性が
高まってしまう
スキルが
必要
実行結果が
散在
- 9. 9Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
運用現場でのスキルや労力だけで解決しようとすると。。。
求められる運用管理者
手順書の管理、
メンテナンスできる人
複数のツールの設定操作
メンテナンスができる人
作りこみ(プログラム)の
メンテナンスができる人
複数のツール間の
連携ができる人
必要なスキルを有する人に、
依存する状況に
システム運用の
属人化リスク増
必要なスキルが多岐に渡り
スキルの習熟コストが増大
システム運用の
コスト増
運用管理者
- 11. 11Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
運用効率化・自動化に向けて必要なこと
手順書の増加
運用操作の増加
作りこみの増加
ツールの増加
運用操作の定型化・自動化
運用管理のコスト増加や属人化を回避しつつ、
運用管理を効率化・自動化するためには
運用管理の一元化
運用操作の定型化を進めつつ、
操作は、自動化を念頭に可能な限りツール上で実装
手順書は、必要最低限に
ツールや作りこみ部分の増加に伴う、ツール間の
連携や、メンテナンス、導入・維持コストを意識し、
また、運用結果の確認負荷を考慮し、運用の
自動化を実現するツールを、可能な限り一元化する
- 12. 12Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
システム構成に対する操作の定型化
システム構成に対する操作の定型化
クラウド環境
仮想化環境
運用管理サーバ
クラウド環境に
対する操作
(デプロイ、変更、
削除、初期設定)
操作の定型化
運用管理ツールでの定型操作
操作対象環境に対する知見や、環境毎に異なる操作手順の作成を不要に
コマンド操作・専用ツール操作
運用操作の定型化・自動化
仮想環境に
対する操作
(デプロイ、変更、
削除、初期設定)
- 13. 13Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
システム構成情報の検知・更新自動化
システム構成情報(管理対象情報)の検知、更新の自動化
ノードの増加や、頻発する構成変更に伴う運用操作を不要に
運用操作の定型化・自動化
- 14. 14Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
システム運行に必要な処理の定型化
日々のシステム運行に必要な処理の定型化
コマンド実行操作 単一GUIでの定型操作
コマンド実行操作に伴う特別な知見を不要に
運用操作を簡易にし、作業手順書や、作業ミスを削減
運用操作の定型化・自動化
- 15. 15Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
システム運行に必要な処理の定型化
システム運行に必要となる定型処理の自動化
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
開始
開始
所定日・時間に
自動で処理を開始
完了通知
• スケジュール実行(自動で開始)
• 連続する処理の自動化
• 処理完了の通知
システム運行に必要な処理を自動化
運用に必要な手動操作を削減し、作業手順書や、作業ミス、負荷を削減
運用操作の定型化・自動化
- 16. 16Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
システム運行に必要な定型処理の自動化
運用スケジュールに応じた監視実行の自動化
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
~
運用管理サーバ
管理対象システム
平日・営業時間帯のみ監視
障害
重たい定型処理を実行する時間帯は
専用の監視設定を有効化するなど、
システム稼動状況に応じた監視を
システム運行状況に応じた、システムに対する監視内容の変更を自動化
日々の監視設定操作や、不要な監視結果に対する対処を削減
運用操作の定型化・自動化
- 17. 17Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
障害検知後の対処の自動化
障害発生時における、障害対処の自動化
運用管理サーバ
管理対象システム
障害
監視結果に応じて、
ジョブを実行
①障害を検知
②障害対処ジョブの
実行を把握
③障害対処ジョブの
実行結果を把握
障害検知時の対処を定型化・自動化し、対応負荷を削減
運用操作の定型化・自動化
- 18. 18Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
運用管理の一元化
運用管理に必要な操作や処理の一元化
クラウド環境
仮想化環境
物理環境
運用に必要な操作や処理を一元管理
• 構成情報(管理対象情報)管理
• 監視実行/結果管理
• ジョブ実行/結果管理
• 運用スケジュール管理
• 管理対象の操作
監視サーバ
ツール・作りこみの増加や、ツール間連携を減らし、
学習コスト・手順書・ツール間連携負荷の増加を防止
運用管理サーバ
ジョブ管理サーバ
クラウド管理サーバ 仮想化管理サーバ
一元化
運用管理の一元化
- 19. 19Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
運用範囲・権限制御
運用管理に必要な操作、処理を一元化した上で、
運用管理者毎の役割に応じた、運用範囲・権限を制御
システムA
システム全体の運用管理を一元化・効率化しつつ、
運用管理者毎の役割に応じた運用範囲・権限設定
運用管理サーバ
システムB
基盤AB
管理対象システム
システムAの管理者
システムBの管理者
基盤ABの管理者
システム管理者
運用管理を行うユーザ毎に、運用範囲や
権限(設定・参照・実行権限など)を割り当て
運用管理の一元化
- 20. 20Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
運用管理機能の冗長化
運用管理に必要な操作・処理を一元化した上で、
運用管理機能の冗長性を確保
システム全体の運用管理を一元化・効率化しつつ、
運用管理サーバの障害発生時にも、サービスを継続する仕組みを確立
運用管理の一元化
- 21. 21Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
運用操作の定型化・自動化、運用管理の一元化による効果
システム運用管理に要する体制・人材・業務内容
管理対象機器
障害
運用操作は複数名で実施常駐監視
監視・運用操作
予備人員の確保
管理対象機器
障害
監視・運用操作
の自動実行
運用管理サーバ
管理端末への
張り付き不要
障害の一時対処
を自動で実施
根本対処は後日実施
通知
確認
より少人数
運用操作の
定型化・自動化
高度で多岐
に渡る知見
単一運用ツール
に関する知見
運用管理の一元化
- 22. 22Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
運用効率化・運用自動化による、運用体制への効果
3交代制・24時間運用管理 (8.5h勤務、週休2日)
7:00~15:30 15:00~23:30 23:00~7:30
勤務 休日
7:00~15:30 15:00~23:30 23:00~7:30
勤務 休日
障害対処自動化による夜間運用無人化 (8.5h勤務、週休2日)
7:00~15:30 15:00~23:30
勤務
23:00~7:30
運用自動化による効率化 (8.5h勤務、週休2日)
休日
浮いた時間を
有意義に
- 24. 24Copyright © 2015 NTT DATA Corporation
まとめ
運用負荷の増加に伴い、作りこみや、ツールが増加していませんか?
数あるツールの使いこなし、維持やメンテナンスに苦心していませんか?
高スキルな人材に対する依存度が高まり、
運用コストやリスクが増加していませんか?
運用操作の定型化・自動化
運用管理の一元化
による、運用操作の削減に加え、
運用管理のコスト増加や属人化を回避しつつ、
運用管理を効率化・自動化するために
による、運用管理業務全体の統合管理、
上記を実現できる機能が、運用管理ツールには不可欠です