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~ ビジネスの俊敏性を目指して ~
次世代ITアーキテクトの本質と育成
2014年12月4日
株式会社アイ・ティ・イノベーション
http://www.it-innovation.co.jp
代表取締役
林 衛
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 2
アジェンダ
自己紹介
ITソリューションの動向と潮流
次世代のIT組織
次世代のITアーキテクトの役割と重要性
どのようにITアーキテクトを育成するか
ITアーキテクトに必要な知識体系(Iasa、ITAbok)
ITアーキテクトの育成の枠組み
日本でのITアーキテクトの育成事例
ITアーキテクト育成のカリキュラム(例)
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 3
自己紹介
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 家族 妻、長男(30)、二男(26)
 趣味 ゴルフ、ヨット、音楽(JAZZ)、海外旅行
 我が国について 日本のことが大好きで、日本のことを誇りに思う
 好きな国 英国、アメリカ、インド、中国、シンガポール、マレーシア、
タイ、ベトナムなど多数
 好きな人 P.ドラッカー、アインシュタイン、本田宗一郎、
岡 潔、吉田松陰など
 好きな言葉 真善美妙、イノベーション
 私の生活 2013年は、海外に110日滞在(大連、プネ、シンガポール、クアラ
ルンプールなど)、年間60回ゴルフ、月に1-2回JAZZクラブ、
ワイン、2012年から年1回の断食を開始
私が、大切にしていること
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CEO ,
Founder of
IT innovation
I love
Teaching
and
Mentoring
Practicing
Methodologist
and Strategist
I believe in
leadership
with innovative
thinking
I am a Golfer
..my passion
I AM A
KARAOKE
SINGER
I am a global Traveler
Over100days/year
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林 衛(はやし まもる)プロフィール mail: hayashim@it-innovation.co.jp
 1955年生まれ、名古屋大学工学部応用物理学科卒業
 アイ・ティ・イノベーションの創業者、代表取締役社長。
 名古屋工業大学 情報工学科非常勤講師、大連東軟信息学院 客員教授
 トッパンムーア入社後、トッパン・ムーア・システムズの設立時から参画し、業務系システム開発、シス
テムコンサルティング、開発支援ツールの開発に従事。渡英してモデルベース開発方法論と統合開発
ツールを学ぶ。インフォメーション・エンジニアリングで知られるジェームスマーチン・アンド・カンパ
ニー・ジャパンを経て、1998年にITの革新を目指し、アイ・ティ・イノベーションを設立。
 コンサルの経験を積みながら、英米のIT企業と係る中で、最先端な方法論と技術を学び、コンサルティ
ング力に磨きをかけている。技術にも人間にも精通した、IT業界のオピニオンリーダー。
 2005年からインドの政府機関のIT教育プログラム(CDAC/ACTS)を活用した、日本のIT技術者向けの
ソフトウェア・エンジニアリング教育に取り組んでいる。
 2009年からBABOK®の超上流工程への適用方法の研究開発と総合的トレーニンプログラム開発に取
り組んでいる。
 2010年ドラッカー理論に基づく、人間力強化プログラムを開発し実践を開始した。
 2010年ビジョン創造のための方法論Modus Visionに基づき戦略コンサルティングを始動する。
 2011年中国の大連で日本の社会人、新人・若年層向けのグローバル教育を実施中。
 2013年ソーシアル・ビジネスを創造する。(プロフェッショナルのための新たなビジネスモデル)
 2013年ビジネス・テクノロジー・戦略部門を創設し、グローバル標準のITアーキテクチャを踏まえた
ITビジョンから構想企画のコンサルティングとITアーキテクトのための教育を開始する
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林 衛(はやし まもる) 著書
 「~モデルベース開発を成功させる~DOA/RADビジネスモデリング技法」(ソフト・リサー
チ・センター)
 「~本物のSEを目指す人のためのエッセイ~SEリボリューション」(同上)
 「ERモデルによるデータベース設計技法」(同上)
 「オブジェクト指向方法論序説」(トッパン)共著
 「管理職のための構造化システム開発」(日経BP)監訳
 「プロジェクト管理大全」(日経BP)共著
 「経営の原点に戻る!変化する時代の発想法“はかる”のススメ」(英治出版)共著
 「NIKKEI NET/IT経営改革講座」に「日本企業とプロジェクトマネジメント」を連載
 「情のプロジェクト力学」(実業之日本社)
 日経コンピュータ等の専門誌にプロジェクトマネジメントなどに関する著作 多数
 企業変革マニュアル「“勝てる”IT構想・企画」(日経BPコンサルティング)共著
 プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと(オライリー・ジャパン)共著
 IT組織の現場で活躍するマネージャー、リーダーのための情報マガジン「グローバル・イノ
ベーターズ」(http://www.it-innovation.co.jp/blog/)の主執筆者で、様々なイノベーションに
関する話題を情報発信している。
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ITソリューションの
動向と潮流
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重要な視点
IT資産を持つ時代から持たない時代へ
テクノロジー変化を理解し活用する
情報資産のさらなる活用
複雑化・多様化したトレンドを反映したアプローチが重要
• アウトソーシング
• クラウドソリューション
• ERP
• モバイルコンピューティング
• ビッグデータ
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再構築案件の増加
日本のSIマーケットを眺めると
グローバルマーケット対応
クラウド環境へのマイグレーション
恒常的人手不足
新たなスキル不足
(クラウド、ビジネスアーキテクト、データアーキテクト、
PM、PMO要員、オフショア対応)
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「ビジネスをどうするか?」が焦点に
企業規模の壁 場所の壁
業種の壁 利用者の壁

多様なビジネスモデル
新規リーダーの台頭
ネットワークが共通商圏
グローバル化の急速な進展
地理的制約からの開放
マーケティングコストの低減
異業種の参入が容易に
誰でも利用/参加
24時間365日が商機
常に変化しつづける
インターネットの普及により
様々な「壁」がなくなっている
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どのようなスキルを磨き成長するか
チェンジリーダー
になる
リーダーシップを持った
イノベーションの推進者
提案力、初動の設計力、
計画力は、必須
イノベーションを実現させる
人間力も重要
新たなビジネスの創出は、顧客最前線にいるリーダーの
アンテナ力による
アーキテクト力、
計画力
変革に関する情と
熱意で顧客を引っ
張る
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マーケットは、誰を必要とするか
チェンジリーダーとして提案のできる
真の営業マン
ビジネスアーキテクト
(新たなビジネスモデルをデザインする)
プロジェクトマネジャ、PMO
提案力と計画力のあるIT
ストラテジスト(ITアーキテクト)
IT構想企画と要件定義リーダー
データアーキテクト、データベース
デザイナー
オフショア開発マネジャ 運用設計者
など
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ガートナー社 2013 CIO サーベイ結果
IT人材・スキルのビジネスへの影響度度合い
http://www.gartner.com/imagesrv/cio/pdf/cio_agenda_insights2013.pdf
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次世代のIT組織
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変化を受け入れるメカニズム
企業全体で整合性を確保しながら
変化を実現できるメカニズムを提供する
EAの本質
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戦略視点でIT組織を見る
テクノロジーの変化を認識し、本気で
アーキテクチャ変革に取り組む
(EAの現実的な導入)
IT組織の役割と責任を変える
IT戦略を明確化し、組織に定着させる
スキルを磨き、人を成長させる
(スキル不毛地帯)
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I ビジネスとITの発想と視点の違い
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ビジネスアーキテクチャ
インフォメーションアーキテクチャ
ソフトウェアアーキテクチャ
インフラストラクチャ
アーキテクチャ
情報システムは、ビジネス(業務)の一部
実際にシステムを構築する際に
利用する技術的な構成
業務を実行するためにシステム
が備える機能、処理形態の構成
業務で利用(入出力)される情報
(データ)の構成
業務機能の構成
ビジネス
(業務)
情報システム
情報通信技術
(ICT:
Information
Communication
Technology)
ミドルウエア
データベース・トランザクション管理
情報連携・編集、アプリ連携・管理
通信監理、開発支援ツール、セキュリティ・・
アプリ共通機能
システムソフトウエア、ハードウエア機器
OS, File sys. , Server, Storage, NW
ア
プ
リ
機
能
ア
プ
リ
機
能
ア
プ
リ
機
能
ア
プ
リ
機
能
情報
情報
情報
情報情報
情報情報
企業や行政機関といった事業体(Enterprise)の構造(エンタープライズ・アーキテクチャ:EA)は、
以下のように整理できる。
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ITアーキテクチャの目的
ビジネスのROIを高めるために、企業にとって全体最適なITアーキ
テクチャを設計・維持する事を可能にする
ITアーキテクト
AsIs
将来の青写真
システム
ToBe
移行プラン
ビジネス
ITの課題ビジネスの
特性分析
分析する 記述する
MODEL
MODEL
ビジネス
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変革プログラムの成功要因 - EA, ガバナンス、MO、ITSMの統合
EA
ガバナンス
PMO
ITSM
企業変革プログラム
ガバナンス
プロジェクト
マネジメント
オフィス
(PMO)
エンタープライズ
アーキテクチャ
ITサービス
マネジメント
(ITSM)
企業戦略
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ITアーキテクチャフレームワーク
例: TOGAF, DODAF, MODAF, FEAF,
ザックマンフレームワーク等
ITアーキテクチャテクノロジー
例: IBM, シスコ, オラクル,マイクロソフトテクノロジー,
データベーステクノロジー, Java & .NET プラットフォーム等
ITアーキテクチャスキル (IASAによる)と
ITABOKに基づくIT アーキテクチャの知識体系
ITアーキテクチャ記述 (オープン・グループによる)
F
T
S
N
『F-T-S-N』に基づいたITアーキテクチャの展望
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「俊敏性」とは、環境の変化を感じ取り、その変化に効率的か
つ効果的に応えるという組織の能力である」
Gartner, 2007年4月6日
認識
正しい情報
何が起きているか
を知る
生産性
正しいプロセス
とオペレーション
日々正しく実行する
柔軟性
正しい選択
予想される変化
に立ち向かう
適応性
正しい反応
予想できない変化
に立ち向かう
俊敏性
インフォメーショ
ンアーキテクチャ
ソフトウェア
アーキテクチャ
インフラストラ
クチャアーキテ
クチャ
ビジネスアーキ
テクチャ
9
俊敏性で困難に立ち向かう
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IT組織は、大きく役割を変える
ITの価値にかかわる説明能力と見せる化(IT-ROI)
ことばと概念の統一、モデル、テクノロジー
ビジネスの整合性を確保しながら変化を実現する仕組みを導
入する(EAの導入)
ビジネスに貢献するITの創造
*新たな人材でビジネスに貢献(ITストラテジスト、ビジネスアーキテクト、データアーキ
テクトなど)
*新たなIT基盤で、ビジネスを創造する(例えば、アマゾンなど)
*新たな情報でビジネスを変革させる(例えば、ビッグデータ、BIツールなど)
*俊敏性でビジネス変革に貢献する
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ROIで計る5つのビジネスの価値
売上の増加
コストの削減
1. 財務上の改善
不必要なシステムの
除去
短期的な成果に
フォーカスする
3. 複雑性と冗長性の
低減
顧客及びパートナーの
エコ・システムの発展
ステークホルダー・バ
リューの増大
2. 構成要素の改善
マーケットの成長
と新たな機会に
フォーカス
新たなイニシア
ティブの探求
4. 経済的発展
コミュニティの文
化的な成長を促進
する
自由市場の文化を
提供する
5. 民主的な文化の
醸成
アーキテクチャの価値を定義する(ITA-ROI)
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次世代のITアーキテクト
の役割と重要性
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年代 ビジネスへの影響 プラットフォーム、技術 役割
A 1980年代
情報処理の自動化により
コストダウン(人員減)をもたらす
メインフレーム、RDB
プログラマーからSEへの
キャリアパス、PMの登場
B 1990年代
情報の再利用により企業活動に
スピードアップをもたらす
WINDOWS,PC,
IPネットワーク
PM、SE、プログラマーの
三層構造
C 2000年代
情報の質を高め経営における
ガバナンスを支援
ERP、WEB、インター
ネット
さらにITスペシャリスト、
ERPなどのコンサルタント
が加わる
D 2010年代
事業の俊敏性・競争力向上にIT
を活用する
クラウド、アジャイル、
BIGデータ
多様化・複雑化に伴いビジ
ネスとIT構造にかかわる
ITアーキテクトが重要
1980 1990 2000 2010
A
B
C
D
企業におけるITプロフェッショナルの役割の変遷
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ITアーキテクトの定義とその必要性
ITアーキテクトとは、ビジネスの価値向上のためにビジネス
構造とIT構造をデザインし、その実装と導入に責任を持つ者
である。
<ITアーキテクトの必要性>
ビジネスに即したIT戦略やIT構造がないため、情報システム
構築プロジェクトの多くが失敗している。ビジネス構造と表
裏一体をなすIT構造をデザインし、企業価値を向上させるた
めにはITアーキテクトの存在は必須である。
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2.1. ITアーキテクチャとは
経営 エンタープライズ・アーキテクチャ(EA)
ビジネス・アーキテクチャ
ソフトウェア(アプリケーション)
アーキテクチャ
インフォメーション(データ)
アーキテクチャ
インフラストラクチャ(テクニカル)
アーキテクチャ
経営戦略
各種事業計画
IT戦略
情報システム
販売システム
在庫システム
財務システム
・
・
・
・
・
企業の事業遂行においてROI向上のための全体最適なIT構造であり、ビジネスの構
造と表裏一体をなすものである。
 ビジネス・アーキテクチャ(業務構造)
機能、プロセス、ビジネスルール、等
 ソフトウェア・アーキテクチャ
画面、帳票、サービス、等
 インフォメーション・アーキテクチャ
ERD(論理モデル、物理モデル)、等
 インフラストラクチャ・アーキテクチャ
フレームワーク、プラットホーム、H/W、N/W、等
Business
IT-Architect
AsIs
System
ToBe
Migration Plan
Business
ITの課題ビジネス
の特性分析
Analyze Describe
MODEL
MODEL
MODEL(Blue-Print)
ビジョン
経営戦略
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IASAにおけるITアーキテクトの定義
ITアーキテクトとは、ビジネスの価値向上のためにビジネス構造とIT構造をデザイ
ンし、その実装と導入に責任を持つ者である。
IASAにおけるITアーキテクトおよびITアーキテクチャの定義
 ITアーキテクト:The IT Architect is the organization’s technology strategist.
 ITアーキテクチャ:The art and science of designing and delivering valuable technology
strategy for the business.
エンタープライズ・アーキテクチャ
ビジネス・アー
キテクチャ
インフォメー
ション・アーキ
テクチャ
インフラストラ
クチャ・アーキ
テクチャ
ソフトウェア・
アーキテクチャ
基礎知識体系
デザイン(※)
ヒューマン・ダイナミクス
品質特性
IT環境
ビジネス・テクノロジー戦略
【IASA ITABOK にみる ITアーキテクトのスペシャリティと基礎スキル】
ITアーキテクトの役割(Role)
ビジネスに最適なITの全体構造を決定すること
ITアーキテクトの4つの専門領域を担うアーキテ
クトの分類
・ビジネスアーキテクト
・インフォメーションアーキテクト
・ソフトウェアアーキテクト
・インフラストラクチャアーキテクト
さらにソリューションアーキテクトを加える
EAのフレームワークに基づく専門領域
ITアーキテクトの基礎(Foundational Pillars)
ITアーキテクトが役割を果たすために必要な、基
礎となる5つのスキル群
※ デザインとは「工法(方法論)とアーキテクチャそのもの(デザインされたもの)」を指す。
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ソリューションアーキテクトの仕事
 アーキテクチャ主導による具体的課題の解決
• MDM導入(MDM: Master Data Management)
 マスタデータの一元管理を実現し情報の鮮度、精度を向上
 マスタハブ連携によるアプリケーション構築期間の短縮
 システム全体のサイロ化、スパゲッティ化の防止
• クラウド移行
 インフラ調達期間を極小化しシステムの早期稼働を実現
 ITインフラ管理からの脱却によりIT費用を削減
• M&A対応
 リスクヘッジした段階的システム統合計画の作成
 システム統合計画と費用の経営側への早期説明
• ERP、パッケージ導入
• その他、ダウンサイジング、グループ経営対応、グローバル対応など
 全社システム再構築のロードマップ作成
• 具体的課題が複合的に存在する全社システムの整備計画
• 大規模基幹系システムを段階的に再構築する計画
• 中期経営計画に即したIT中期計画やIT投資計画
• その他、全社アーキテクチャを軸にした各種中長期計画
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ITアーキテクトの役割と求められるスキル
プロジェクトマネジャー
ビジネスアナリスト
ITアーキテクト
移行・導入事業戦略/
IT戦略
IT構想企画 要件定義 設計 開発/
テスト
システム化
計画
運用
(実行、評価)
要求される品質のシステムを調達するために、実現可能なプ
ロジェクト計画を策定し、開発作業の遂行を指揮する。
ビジネス上の課題を解決するために、業務の本質を理解
し、新しいビジネス構造を定義する。
ビジネス構造の要件を満たすシステムを実
現するために、システムの構造(アーキテ
クチャ)と最適な方法論を策定し、実装と
導入に責任を持つ。
ITアーキテクトは、ビジネスアナリス
ト(BA)の分析に基づき、IT構造と
してモデル化するなど、BAと協力し
て仕事を行う。
カテゴリ 求められるスキル(概要)
デザイン 例えば、最適で最新なアーキテクチャを設計・構築するための知識と技術(デザインパターン、シス
テム思考等)
ヒューマン・ダイナミクス 例えば、経営者や現場担当者と会話したり、システム開発に携わるエンジニアをまとめていくコミュ
ニケーション力やファシリテーション力、等
品質特性 例えば、情報システムにおける品質保証やセキュリティ等に関わる知識、等
IT環境 例えば、工法の内容とその限界に関する知識、技術トレンド、等
ビジネス・テクノロジー戦略 例えば、経営層と会話するためのビジネス基礎知識(経営関連知識、分析手法等)、経営戦略に関
する知識、等
※ 詳細は、別紙「ITプロセスと職域」をご覧下さい。
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どのようにITアーキテクト
を育成するか
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 34
IASAによるITアーキテクチャの定義
ITアーキテクト (IASA):
ビジネスに対して価値ある
技術戦略を設計し導入でき
るアート&サイエンスの専
門家
例)ITアーキテクチャ専門職
医師
薬や治療物質で病気を治療する
アート&サイエンスの専門家
例)専門内科医など
建築家
ビルの設計を行い建築が
できるアート&サイエン
スを応用できる専門家
例)ビル建築の専門職など
他の専門的な職業との比較
34
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情報システムに関わる職種:大きく5つある
職種 対応する主なITSSの職種 対応する主なUISSの人物像
ビジネス
アナリスト
ビジネス上の課題を解決するため
に、業務の本質を理解し、新しいビ
ジネスモデル(ビジネスの構造)を
定義する。
コンサルタント
ISストラテジスト
ISアナリスト
ITアーキテクト
ビジネスの要件を満たすシステム
を実現するために、ビジネスとシス
テムの構造(アーキテクチャ)と、最
適な開発手法を策定する。
ITアーキテクト ISアーキテクト
プロジェクト
マネージャ
要求される品質のシステムを調達
するために、実現可能なプロジェク
ト計画を策定し、開発作業の遂行
を指揮する。
プロジェクトマネージャ
プログラムマネージャ
プロジェクトマネージャ
開発
スペシャリスト
要求される品質のシステムを提供
するために、システムの構成要素
を開発・実装して統合する。
ITスペシャリスト
アプリケーションスペシャリスト
アプリケーションデザイナー
システムデザイナー
運用
スペシャリスト
要求されるレベルのサービスを提
供するために、システムの運用方
法を設計し、実施する。
カスタマーサービス
オペレーション
ISオペレーション
ISアドミニストレータ
※職種と、ITSS職種・UISS人物像との対応は必ずしも1対1とはならないため、上記には「主な対応関係」を記している
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IT組織のキャリアパスのイメージ
(CIO)
運用スペシャリスト 開発スペシャリスト
プロジェクト
マネージャ
ビジネス
アナリスト
ITアーキテクト
(エンジニア)
ビジネス上の
問題を定義し
解決ができる
やり方に
従って実行
できる
学習中
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プロフェッショナルとは?
林にとってプロフェッショナルとして
生きるということは・・・
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 38
リーダーシップとイノベーション思考
リーダーシップとマネジメント構造を変える
• リーダーシップは、集団を良い方向へ導く行動手段、責任ある仕事、
カリスマ性は無用
• チェンジリーダーの仕事(体系的廃棄、カイゼン、成功の追及・イノベーション)
ITプロフェッショナルとして
成果を挙げる原理・原則を身につける
• 卓越性を目指す、強みの上に強みを築く
• 成果を高める方程式(強み X 知識 X 経験)
組織的な知識創造を可能にする組織へ変革させる
• 達成に向けて考え抜く体質
• 場を形成し議論を行う
• 個々人の責任範囲のスキル取得と深化・進化(守・破・離)
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 39
ITアーキテクトに
必要な知識体系
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 40
IASAはどのようにITABOKを創ったか…
ITABOK
IEEE
1471
現在の
状態
将来の
状態
代表的な業界のトッ
プ・アーキテクトによ
るフォーカス・グルー
プF
アーキテク
トの質的な
分析
7000 メンバーへの
インタビュー
アーキテクト
の質的な分析
“as-is” +
“to-be”
質的なスキル
資産の作成
40Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved.
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 41
5つの知識体系と4つのアーキテク
チャ分野から構成されるITABOK
4つのタイプのアーキテクチャ・ビルディング・ブロッ
ク(ABB) と対になったソリューション・ビルディング・
ブロック (SBB)を用いたオープン・グループ のTOGAF
エンタープライズ・アーキテクチャ
エンタープライズ・アーキテクチャ
ソフトウェ
ア・アーキテ
クチャ
インフラストラ
クチャ・アーキ
テクチャ
インフォーメー
ション・アーキ
テクチャ
ビジネス・
アーキテク
チャ
知識体系
デザイン
ヒューマン・ダイナミクス
品質特性
IT環境
ビジネス・テクノロジー戦略
IASA ITABOK + TOGAF フレームワーク例
TOGAF フレームワーク
• ハードウェア、
• ソフトウェア、
• ネットワーク
テクノロジー・
アーキテクチャ
アプリケーション・
アーキテクチャ
サービス
データ・
アーキテクチャ
データ情報
• ビジネス・プロセス
• 組織
• 人材
ビジネス・
アーキテクチャ
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 42
ITアーキテクト育成の
枠組み
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 43
IASA とは..
Paul Preiss
IASA Founder
Andy Ruth
MCA Founder
Distinguished Fellows
• Scott Ambler, IBM
• Len Bass, Carnagie Mellon
University/SEI
• Grady Booch, IBM
• Paul Clements, SEI/Carnagie
Mellon University
• Miriam Grace, Boeing
• Richard Hubert, Hubert &
Associates GmbH
• Max Poliashenko, CCH, a Wolters
Kluwer business
• Nick Rozanski, Marks and
Spencer
• Roger Sessions, ObjectWatch
• Oliver Sims, Sims Associates
• Jeff Tash, Flashmap Systems
• vEoin Woods
• Angela Yochem, Dell
Worldwide Chapters & Events
• 70,000 会員
• 50 ヵ国での活動
…ITアーキテクチャーに関わる職業人のた
めの卓越した知識ベースの団体です…
43Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved.
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 44
林が、理解しているIASAの責任
・ITアーキテクチャの関するグローバルでの“ことば”と“概念”の統一
・ITアーキテクトという仕事の認知
・ITアーキテクトに必要なスキル体系の統一とITアーキテクトの育成
・グローバルレベルでのITアーキテクチャに関する知識、ノウハウ、事例の
共有
・グローバルでのITアーキテクトの人的ネットワークの構築
(法人、個人会員のみならず様々なNPOとの連携を進める)
など
まずは、ITアーキテクトの育成とネットワーク創りから
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 45Copyrights(C) 2014 IT Innovation, Inc. All rights reserved. Copyrights(C) 2014 BlueOcean&Company LLC. All rights reserved.
認定資格取得のステップ例
45Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved.
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 46
第3回BITAS (ビジネスITアーキテクトサミット)
エグゼクティブシリーズ 2013は大阪にて開催
46Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved.
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 47
日本における
ITアーキテクト育成事例
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 48
ITアーキテクト育成の必要性
ITアーキテクチャは単なる「設計図」ではありません。それはビジネスと表裏一
体をなすものでなくてはなりません。
一方で、ユーザ企業のIT組織には、ビジネスの変化に迅速にシステムを合わせる
ことが求められます。また、技術やプロジェクトマネジメントだけでなく、経営
や業務を理解し、経営層に情報システムのROIを説明するスキルを持つ必要があり
ます。
情報システム構築上発生する問題の主な原因
 ビジネスおよびシステムの全体像が整理されていない
 要求が定義されていない
情報システム構築のプロジェクトの約7割が失敗していると言われています。直接
の原因は種々ございますが、根本的な原因は上記2つにあると考えられます。
いわゆるITアーキテクチャがなく、さらにビジネスの要求を正しく整理し、アー
キテクチャや情報システムにつなぐことができていないのです。
それは、ビジネスを理解し、組織の全体を見渡して統一したモデルを作成できる
ITアーキテクトがいないことがその大きな要因と考えられます。
<ITアーキテクト育成の必要性>
ビジネス構造と表裏一体をなすIT構造をデザインし、企業価値を向上させるため
に、早急にITアーキテクトを育成する必要がある。
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ITアーキテクチャに関する実力を高める
基礎力養成 実践準備
研
修
実
務
Bootcamp
アーキテクチャ設計
ワークショップ
アーキテクチャ設計
コンサルテーション
概
要
ITABokをベースとし
た研修を受講することで、
ITアーキテクトとして必
要な基礎力を養う。
お客様が実際に抱える事
例を解決する実現シナリオ
を、事例を基に当社コンサ
ルタントとワークショップ形式
で理解する。
お客様が行っている実務に
対し、当社コンサルタントが
実行支援をする。
グローバル環境で
活躍できるアーキ
テクトの基礎力を
身に付けたい
他社の事例を学習して、自
社の業務とIT改革の質とス
ピードを向上したい
コンサルティングを活用して、自社の業務とIT改革の質と
スピードを向上したい
実践
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ITアーキテクトの基礎力養成
Business IT Architecture Fundamental 3days
基礎力養成
IT Architecture Core 5days
実務力養成
TOGAF9.1 Foundation + Certified 4days
俯瞰力養成
Business Technology Strategy 3days
判断力養成
提
案
・
営
業
ノ
ウ
ハ
ウ
設
計
・
計
画
ノ
ウ
ハ
ウ
ここまでの2週間を終えると、提案者が必要とするノウハウを習得できます。
ここまでの4週目までを終えると、提案者・設計者が必要とする総合的な
設計に裏付けられたノウハウを習得できます。
4つのステップで、グローバルに活躍できるITアーキテクト(日本流ですとITストラテジスト)の基礎力の取得
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クアラルンプール(マレーシア)研修実施場所
ミッドバレー
メガモール
クアラルンプール
中心街
空港
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研修カリキュラムの特徴
 単なる座学による知識詰め込み教育でなく、座学と演習を組み合わせたカリ
キュラム
 演習は、共同チーム(日本人研修者と現地での参加者)で実践的に行います
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クアラルンプール(マレーシア)授業風景
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ITアーキテクト育成
のカリキュラム(例)
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ITアーキテクト研修コースの構成
コース名 狙い 日数 概要 ポイント
ビジネスITアーキテクチャ基礎 基礎力養成 3日 ITABoKに基づくワークショップ・
コース。
ビジネスとITアーキテクチャの
関係を理解する。 提案・営業
ノウハウが
習得できるITアーキテクチャ・コア 実務力養成 5日 ITABoKの5つのITアーキテク
チャ・スキルを実際のプロジェク
トにどのように適用するかにつ
いて学ぶワークショップ・コース
TOGAF9.1基礎 俯瞰力養成 4日 アーキテクチャ開発メソドロジー
であるTOGAFの理解と適用方
法を学ぶ講義コース
設計・計画
ノウハウが
習得できるビジネス・テクノロジー戦略基礎 判断力養成 4日 ビジネス・テクノロジー戦略の適
用方法を学ぶ講義コース
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ビジネスITアーキテクチャ基礎(BITAF)コース概要
コース名 ビジネスITアーキテクチャ基礎(Business IT Architecture Fundamenal)
受講者条件
・中堅層以上(30歳以上目安)の企画担当者、マーケティング担当者、IT技術者
・実務経験10年以上
日 数 3日
概 要
【主な狙い】
 適切なITアーキテクチャが、ビジネス価値を高める原理を学ぶ。
 ビジネスとITチーム双方が理解できるビジネス要求アーキテクチャ技術を適用し、ビジネス
ニーズと要望を明確にすることを学ぶ。
 ITプロジェクトチームを構成するステークホルダーの間で共通にコミュニケーションが可能
なプラットホームを作成することを学ぶ。
【主な学習内容】
1. ビジネスとITアーキテクチャの展望、特徴
2. ITアーキテクチャのもたらすビジネス価値
3. 戦略的ITアーキテクチャ・マネジメント
4. ビジネス・テクノロジー戦略、IT環境、品質特性、デザイン、ヒューマン・ダイナミクスの
基礎スキル
5. ITアーキテクトの役割と専門性
到達目標
 ビジネス価値を証明するためのROI(ITA-ROI)のフレームワークが理解する。
 ユースケースでのビジネス要求の定義の具体的な手法を身につける。
 ITプロジェクト実施前に、どのようにITアーキテクチャをデザインするかについて理解する。
 ビジネス戦略に基づき、ビジネス・アーキテクチャおよび各プロジェクトのポートフォリオ
の構築、各プロジェクトのビジネス要求のデザイン、などを理解する。
備 考
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 57
ITアーキテクチャ・コア(ITAC)コース概要
コース名 ITアーキテクチャ・コア(Iasa Architecture Core)
受講者条件
・中堅層以上(30歳以上目安)の企画担当者、マーケティング担当者、IT技術者
・実務経験10年以上
日 数 5日
概 要
【主な狙い】
 ITアーキテクチャの見通しに基づき、5つのITアーキテクチャ・スキルの適用方法を学ぶ。
 ビジネスケース毎のITアーキテクチャ・プロジェクトの選択と優先順位づけのガイドライン
を理解する。
 ITプロジェクト優先順位づけテクニックにより、ITアーキテクトをプロジェクトにアサイン
するガイドラインを理解する。
 ステークホルダー・コミュニケーション・テクニックにより、アーキテクチャ成果物をマネ
ジメントできるガイドラインを理解する。
【主な学習内容】
1. ITアーキテクチャとITアーキテクト
2. 5つのスキル(デザイン、IT環境、品質特性、ビジネス・テクノロジー戦略、ヒューマン・
ダイナミクス)
3. ITアーキテクチャ・プロジェクト選択
4. ITアーキテクチャ設計と導入
5. ITアーキテクチャ・マネジメント
到達目標
 5つのコアスキルが詳細に理解し、実際にどのように活用するのか理解する。
 ITアーキテクチャのコンセプトを組織に導入する方法について理解する。
 新しいアーキテクチャ・コンセプト・ベースの業務プロセスをどのように動かしていくか理
解する。
備 考
Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 58
TOGAF Ver9.1基礎(TOGAF)コース概要
コース名 TOGAF Ver9.1基礎(The Open Group TOGAF®9)
受講者条件
・中堅層以上(30歳以上目安)の企画担当者、マーケティング担当者、IT技術者
・実務経験10年以上
日 数 5日
概 要
【主な狙い】
 エンタープライズ・アーキテクチャ構築でADM(アーキテクチャ開発メソッド)を適用する
ことを学ぶ。
 アーキテクチャ・ガバナンスを適用することについて学ぶ。
 フレームワークとしてTOGAFを適用することについて学ぶ。
 ステークホルダー・マネジメント・テクニックを適用することについて学ぶ。
 アーキテクチャ・リポジトリの目的の理解と適用について学ぶ。
【主な学習内容】
1. TOGAF9.1コンポーネント
2. アーキテクチャ・ガバナンス
3. ステークホルダー・マネジメント
4. ADM適用ガイドライン(イタレーション、セキュリティ、SOA、等)
5. アーキテクチャ・スキル・フレームワーク
到達目標
 ITアーキテクトの要件である「スキル」と「プロセスとツール」の体系であるフレームワー
クの相互補完的な関係が理解する。
 企業内の内部プロセスにフォーカスし、どのようにすればビジネスとITの整合性を実現でき
るを理解でする。
 企業がITアーキテクチャのオープンな標準化の主導権を握り、主要ベンダー固有の方法によ
るロックイン状態を防ぐためのヒントが理解する。
備 考
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ビジネステクノロジ戦略基礎(BTS)コース概要
コース名 ビジネステクノロジ戦略基礎(Business Technology Strategy)
受講者条件
・中堅層以上(30歳以上目安)の企画担当者、マーケティング担当者、IT技術者
・実務経験10年以上
日 数 4日
概 要
【主な狙い】
 ビジネス構造とセグメントを分析する方法を学ぶ。
 役員層および社内外の主要ビジネス・ドライバを明確にする方法を学ぶ。
 技術戦略からビジネスと価値構造をアーキテクチャ上に描く方法を学ぶ。
 プロジェクトへの投資優先順位がわかるPLを作成する方法を学ぶ。
【主な学習内容】
1. ビジネス・ファンダメンタル(ビジネスとセグメントの明確化、内部組織構造を描く、ビジ
ネス価値評価、業界分析、等)
2. 組織へのテクノロジーの統合化
3. テクノロジー戦略の推進(ビジネスの理解、効果的ナレッジ・マネジメントの推進、正しい
意思決定、等)
到達目標
 ビジネス戦略とテクノロジー戦略をアーキテクチャ的にに可視化した上で、IT投資をビジネ
ス価値に変換する体系的なスキルと手法が身につける。
 ビジネス戦略からテクノロジー戦略を導き、テクノロジーの価値を可視化した上で、「IT投
資=ビジネス価値」としての優先順位付けの方法を理解する。
 企業の業界、組織構造、文化に視点を置いたステークホルダーへのコミュニケーション戦略
を通して、アーキテクチャ活動のエンゲージメント・モデルとその実践的な手法を理解する。
 アーキテクトに要求される「アーキテクチャの価値」と「テクノロジーの価値」を企業内で
どのように訴求していくか、その実践的なスキルを身につける。
備 考
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ITアーキテクチャのこころ
小善は、大悪に似たり、
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150318 次世代itアーキテクトの本質と育成

  • 1. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. ~ ビジネスの俊敏性を目指して ~ 次世代ITアーキテクトの本質と育成 2014年12月4日 株式会社アイ・ティ・イノベーション http://www.it-innovation.co.jp 代表取締役 林 衛
  • 2. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 2 アジェンダ 自己紹介 ITソリューションの動向と潮流 次世代のIT組織 次世代のITアーキテクトの役割と重要性 どのようにITアーキテクトを育成するか ITアーキテクトに必要な知識体系(Iasa、ITAbok) ITアーキテクトの育成の枠組み 日本でのITアーキテクトの育成事例 ITアーキテクト育成のカリキュラム(例)
  • 3. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 3 自己紹介
  • 4. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 4  家族 妻、長男(30)、二男(26)  趣味 ゴルフ、ヨット、音楽(JAZZ)、海外旅行  我が国について 日本のことが大好きで、日本のことを誇りに思う  好きな国 英国、アメリカ、インド、中国、シンガポール、マレーシア、 タイ、ベトナムなど多数  好きな人 P.ドラッカー、アインシュタイン、本田宗一郎、 岡 潔、吉田松陰など  好きな言葉 真善美妙、イノベーション  私の生活 2013年は、海外に110日滞在(大連、プネ、シンガポール、クアラ ルンプールなど)、年間60回ゴルフ、月に1-2回JAZZクラブ、 ワイン、2012年から年1回の断食を開始 私が、大切にしていること
  • 5. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 5 CEO , Founder of IT innovation I love Teaching and Mentoring Practicing Methodologist and Strategist I believe in leadership with innovative thinking I am a Golfer ..my passion I AM A KARAOKE SINGER I am a global Traveler Over100days/year
  • 6. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 6 林 衛(はやし まもる)プロフィール mail: hayashim@it-innovation.co.jp  1955年生まれ、名古屋大学工学部応用物理学科卒業  アイ・ティ・イノベーションの創業者、代表取締役社長。  名古屋工業大学 情報工学科非常勤講師、大連東軟信息学院 客員教授  トッパンムーア入社後、トッパン・ムーア・システムズの設立時から参画し、業務系システム開発、シス テムコンサルティング、開発支援ツールの開発に従事。渡英してモデルベース開発方法論と統合開発 ツールを学ぶ。インフォメーション・エンジニアリングで知られるジェームスマーチン・アンド・カンパ ニー・ジャパンを経て、1998年にITの革新を目指し、アイ・ティ・イノベーションを設立。  コンサルの経験を積みながら、英米のIT企業と係る中で、最先端な方法論と技術を学び、コンサルティ ング力に磨きをかけている。技術にも人間にも精通した、IT業界のオピニオンリーダー。  2005年からインドの政府機関のIT教育プログラム(CDAC/ACTS)を活用した、日本のIT技術者向けの ソフトウェア・エンジニアリング教育に取り組んでいる。  2009年からBABOK®の超上流工程への適用方法の研究開発と総合的トレーニンプログラム開発に取 り組んでいる。  2010年ドラッカー理論に基づく、人間力強化プログラムを開発し実践を開始した。  2010年ビジョン創造のための方法論Modus Visionに基づき戦略コンサルティングを始動する。  2011年中国の大連で日本の社会人、新人・若年層向けのグローバル教育を実施中。  2013年ソーシアル・ビジネスを創造する。(プロフェッショナルのための新たなビジネスモデル)  2013年ビジネス・テクノロジー・戦略部門を創設し、グローバル標準のITアーキテクチャを踏まえた ITビジョンから構想企画のコンサルティングとITアーキテクトのための教育を開始する
  • 7. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 7 林 衛(はやし まもる) 著書  「~モデルベース開発を成功させる~DOA/RADビジネスモデリング技法」(ソフト・リサー チ・センター)  「~本物のSEを目指す人のためのエッセイ~SEリボリューション」(同上)  「ERモデルによるデータベース設計技法」(同上)  「オブジェクト指向方法論序説」(トッパン)共著  「管理職のための構造化システム開発」(日経BP)監訳  「プロジェクト管理大全」(日経BP)共著  「経営の原点に戻る!変化する時代の発想法“はかる”のススメ」(英治出版)共著  「NIKKEI NET/IT経営改革講座」に「日本企業とプロジェクトマネジメント」を連載  「情のプロジェクト力学」(実業之日本社)  日経コンピュータ等の専門誌にプロジェクトマネジメントなどに関する著作 多数  企業変革マニュアル「“勝てる”IT構想・企画」(日経BPコンサルティング)共著  プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと(オライリー・ジャパン)共著  IT組織の現場で活躍するマネージャー、リーダーのための情報マガジン「グローバル・イノ ベーターズ」(http://www.it-innovation.co.jp/blog/)の主執筆者で、様々なイノベーションに 関する話題を情報発信している。
  • 8. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 8 ITソリューションの 動向と潮流
  • 9. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 9 重要な視点 IT資産を持つ時代から持たない時代へ テクノロジー変化を理解し活用する 情報資産のさらなる活用 複雑化・多様化したトレンドを反映したアプローチが重要 • アウトソーシング • クラウドソリューション • ERP • モバイルコンピューティング • ビッグデータ
  • 10. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 10 再構築案件の増加 日本のSIマーケットを眺めると グローバルマーケット対応 クラウド環境へのマイグレーション 恒常的人手不足 新たなスキル不足 (クラウド、ビジネスアーキテクト、データアーキテクト、 PM、PMO要員、オフショア対応)
  • 11. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 11 「ビジネスをどうするか?」が焦点に 企業規模の壁 場所の壁 業種の壁 利用者の壁  多様なビジネスモデル 新規リーダーの台頭 ネットワークが共通商圏 グローバル化の急速な進展 地理的制約からの開放 マーケティングコストの低減 異業種の参入が容易に 誰でも利用/参加 24時間365日が商機 常に変化しつづける インターネットの普及により 様々な「壁」がなくなっている
  • 12. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 12 どのようなスキルを磨き成長するか チェンジリーダー になる リーダーシップを持った イノベーションの推進者 提案力、初動の設計力、 計画力は、必須 イノベーションを実現させる 人間力も重要 新たなビジネスの創出は、顧客最前線にいるリーダーの アンテナ力による アーキテクト力、 計画力 変革に関する情と 熱意で顧客を引っ 張る
  • 13. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 13 マーケットは、誰を必要とするか チェンジリーダーとして提案のできる 真の営業マン ビジネスアーキテクト (新たなビジネスモデルをデザインする) プロジェクトマネジャ、PMO 提案力と計画力のあるIT ストラテジスト(ITアーキテクト) IT構想企画と要件定義リーダー データアーキテクト、データベース デザイナー オフショア開発マネジャ 運用設計者 など
  • 14. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 14 ガートナー社 2013 CIO サーベイ結果 IT人材・スキルのビジネスへの影響度度合い http://www.gartner.com/imagesrv/cio/pdf/cio_agenda_insights2013.pdf
  • 15. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 15 次世代のIT組織
  • 16. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 16 変化を受け入れるメカニズム 企業全体で整合性を確保しながら 変化を実現できるメカニズムを提供する EAの本質
  • 17. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 17 戦略視点でIT組織を見る テクノロジーの変化を認識し、本気で アーキテクチャ変革に取り組む (EAの現実的な導入) IT組織の役割と責任を変える IT戦略を明確化し、組織に定着させる スキルを磨き、人を成長させる (スキル不毛地帯)
  • 18. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 18 I ビジネスとITの発想と視点の違い
  • 19. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 19 ビジネスアーキテクチャ インフォメーションアーキテクチャ ソフトウェアアーキテクチャ インフラストラクチャ アーキテクチャ 情報システムは、ビジネス(業務)の一部 実際にシステムを構築する際に 利用する技術的な構成 業務を実行するためにシステム が備える機能、処理形態の構成 業務で利用(入出力)される情報 (データ)の構成 業務機能の構成 ビジネス (業務) 情報システム 情報通信技術 (ICT: Information Communication Technology) ミドルウエア データベース・トランザクション管理 情報連携・編集、アプリ連携・管理 通信監理、開発支援ツール、セキュリティ・・ アプリ共通機能 システムソフトウエア、ハードウエア機器 OS, File sys. , Server, Storage, NW ア プ リ 機 能 ア プ リ 機 能 ア プ リ 機 能 ア プ リ 機 能 情報 情報 情報 情報情報 情報情報 企業や行政機関といった事業体(Enterprise)の構造(エンタープライズ・アーキテクチャ:EA)は、 以下のように整理できる。
  • 20. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 20 ITアーキテクチャの目的 ビジネスのROIを高めるために、企業にとって全体最適なITアーキ テクチャを設計・維持する事を可能にする ITアーキテクト AsIs 将来の青写真 システム ToBe 移行プラン ビジネス ITの課題ビジネスの 特性分析 分析する 記述する MODEL MODEL ビジネス
  • 21. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 21 変革プログラムの成功要因 - EA, ガバナンス、MO、ITSMの統合 EA ガバナンス PMO ITSM 企業変革プログラム ガバナンス プロジェクト マネジメント オフィス (PMO) エンタープライズ アーキテクチャ ITサービス マネジメント (ITSM) 企業戦略
  • 22. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 22 ITアーキテクチャフレームワーク 例: TOGAF, DODAF, MODAF, FEAF, ザックマンフレームワーク等 ITアーキテクチャテクノロジー 例: IBM, シスコ, オラクル,マイクロソフトテクノロジー, データベーステクノロジー, Java & .NET プラットフォーム等 ITアーキテクチャスキル (IASAによる)と ITABOKに基づくIT アーキテクチャの知識体系 ITアーキテクチャ記述 (オープン・グループによる) F T S N 『F-T-S-N』に基づいたITアーキテクチャの展望
  • 23. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 23 「俊敏性」とは、環境の変化を感じ取り、その変化に効率的か つ効果的に応えるという組織の能力である」 Gartner, 2007年4月6日 認識 正しい情報 何が起きているか を知る 生産性 正しいプロセス とオペレーション 日々正しく実行する 柔軟性 正しい選択 予想される変化 に立ち向かう 適応性 正しい反応 予想できない変化 に立ち向かう 俊敏性 インフォメーショ ンアーキテクチャ ソフトウェア アーキテクチャ インフラストラ クチャアーキテ クチャ ビジネスアーキ テクチャ 9 俊敏性で困難に立ち向かう
  • 24. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 24 IT組織は、大きく役割を変える ITの価値にかかわる説明能力と見せる化(IT-ROI) ことばと概念の統一、モデル、テクノロジー ビジネスの整合性を確保しながら変化を実現する仕組みを導 入する(EAの導入) ビジネスに貢献するITの創造 *新たな人材でビジネスに貢献(ITストラテジスト、ビジネスアーキテクト、データアーキ テクトなど) *新たなIT基盤で、ビジネスを創造する(例えば、アマゾンなど) *新たな情報でビジネスを変革させる(例えば、ビッグデータ、BIツールなど) *俊敏性でビジネス変革に貢献する
  • 25. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 25 ROIで計る5つのビジネスの価値 売上の増加 コストの削減 1. 財務上の改善 不必要なシステムの 除去 短期的な成果に フォーカスする 3. 複雑性と冗長性の 低減 顧客及びパートナーの エコ・システムの発展 ステークホルダー・バ リューの増大 2. 構成要素の改善 マーケットの成長 と新たな機会に フォーカス 新たなイニシア ティブの探求 4. 経済的発展 コミュニティの文 化的な成長を促進 する 自由市場の文化を 提供する 5. 民主的な文化の 醸成 アーキテクチャの価値を定義する(ITA-ROI)
  • 26. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 26 次世代のITアーキテクト の役割と重要性
  • 27. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 27 年代 ビジネスへの影響 プラットフォーム、技術 役割 A 1980年代 情報処理の自動化により コストダウン(人員減)をもたらす メインフレーム、RDB プログラマーからSEへの キャリアパス、PMの登場 B 1990年代 情報の再利用により企業活動に スピードアップをもたらす WINDOWS,PC, IPネットワーク PM、SE、プログラマーの 三層構造 C 2000年代 情報の質を高め経営における ガバナンスを支援 ERP、WEB、インター ネット さらにITスペシャリスト、 ERPなどのコンサルタント が加わる D 2010年代 事業の俊敏性・競争力向上にIT を活用する クラウド、アジャイル、 BIGデータ 多様化・複雑化に伴いビジ ネスとIT構造にかかわる ITアーキテクトが重要 1980 1990 2000 2010 A B C D 企業におけるITプロフェッショナルの役割の変遷
  • 28. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 28 ITアーキテクトの定義とその必要性 ITアーキテクトとは、ビジネスの価値向上のためにビジネス 構造とIT構造をデザインし、その実装と導入に責任を持つ者 である。 <ITアーキテクトの必要性> ビジネスに即したIT戦略やIT構造がないため、情報システム 構築プロジェクトの多くが失敗している。ビジネス構造と表 裏一体をなすIT構造をデザインし、企業価値を向上させるた めにはITアーキテクトの存在は必須である。
  • 29. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 29 2.1. ITアーキテクチャとは 経営 エンタープライズ・アーキテクチャ(EA) ビジネス・アーキテクチャ ソフトウェア(アプリケーション) アーキテクチャ インフォメーション(データ) アーキテクチャ インフラストラクチャ(テクニカル) アーキテクチャ 経営戦略 各種事業計画 IT戦略 情報システム 販売システム 在庫システム 財務システム ・ ・ ・ ・ ・ 企業の事業遂行においてROI向上のための全体最適なIT構造であり、ビジネスの構 造と表裏一体をなすものである。  ビジネス・アーキテクチャ(業務構造) 機能、プロセス、ビジネスルール、等  ソフトウェア・アーキテクチャ 画面、帳票、サービス、等  インフォメーション・アーキテクチャ ERD(論理モデル、物理モデル)、等  インフラストラクチャ・アーキテクチャ フレームワーク、プラットホーム、H/W、N/W、等 Business IT-Architect AsIs System ToBe Migration Plan Business ITの課題ビジネス の特性分析 Analyze Describe MODEL MODEL MODEL(Blue-Print) ビジョン 経営戦略
  • 30. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 30 IASAにおけるITアーキテクトの定義 ITアーキテクトとは、ビジネスの価値向上のためにビジネス構造とIT構造をデザイ ンし、その実装と導入に責任を持つ者である。 IASAにおけるITアーキテクトおよびITアーキテクチャの定義  ITアーキテクト:The IT Architect is the organization’s technology strategist.  ITアーキテクチャ:The art and science of designing and delivering valuable technology strategy for the business. エンタープライズ・アーキテクチャ ビジネス・アー キテクチャ インフォメー ション・アーキ テクチャ インフラストラ クチャ・アーキ テクチャ ソフトウェア・ アーキテクチャ 基礎知識体系 デザイン(※) ヒューマン・ダイナミクス 品質特性 IT環境 ビジネス・テクノロジー戦略 【IASA ITABOK にみる ITアーキテクトのスペシャリティと基礎スキル】 ITアーキテクトの役割(Role) ビジネスに最適なITの全体構造を決定すること ITアーキテクトの4つの専門領域を担うアーキテ クトの分類 ・ビジネスアーキテクト ・インフォメーションアーキテクト ・ソフトウェアアーキテクト ・インフラストラクチャアーキテクト さらにソリューションアーキテクトを加える EAのフレームワークに基づく専門領域 ITアーキテクトの基礎(Foundational Pillars) ITアーキテクトが役割を果たすために必要な、基 礎となる5つのスキル群 ※ デザインとは「工法(方法論)とアーキテクチャそのもの(デザインされたもの)」を指す。
  • 31. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 31 ソリューションアーキテクトの仕事  アーキテクチャ主導による具体的課題の解決 • MDM導入(MDM: Master Data Management)  マスタデータの一元管理を実現し情報の鮮度、精度を向上  マスタハブ連携によるアプリケーション構築期間の短縮  システム全体のサイロ化、スパゲッティ化の防止 • クラウド移行  インフラ調達期間を極小化しシステムの早期稼働を実現  ITインフラ管理からの脱却によりIT費用を削減 • M&A対応  リスクヘッジした段階的システム統合計画の作成  システム統合計画と費用の経営側への早期説明 • ERP、パッケージ導入 • その他、ダウンサイジング、グループ経営対応、グローバル対応など  全社システム再構築のロードマップ作成 • 具体的課題が複合的に存在する全社システムの整備計画 • 大規模基幹系システムを段階的に再構築する計画 • 中期経営計画に即したIT中期計画やIT投資計画 • その他、全社アーキテクチャを軸にした各種中長期計画
  • 32. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 32 ITアーキテクトの役割と求められるスキル プロジェクトマネジャー ビジネスアナリスト ITアーキテクト 移行・導入事業戦略/ IT戦略 IT構想企画 要件定義 設計 開発/ テスト システム化 計画 運用 (実行、評価) 要求される品質のシステムを調達するために、実現可能なプ ロジェクト計画を策定し、開発作業の遂行を指揮する。 ビジネス上の課題を解決するために、業務の本質を理解 し、新しいビジネス構造を定義する。 ビジネス構造の要件を満たすシステムを実 現するために、システムの構造(アーキテ クチャ)と最適な方法論を策定し、実装と 導入に責任を持つ。 ITアーキテクトは、ビジネスアナリス ト(BA)の分析に基づき、IT構造と してモデル化するなど、BAと協力し て仕事を行う。 カテゴリ 求められるスキル(概要) デザイン 例えば、最適で最新なアーキテクチャを設計・構築するための知識と技術(デザインパターン、シス テム思考等) ヒューマン・ダイナミクス 例えば、経営者や現場担当者と会話したり、システム開発に携わるエンジニアをまとめていくコミュ ニケーション力やファシリテーション力、等 品質特性 例えば、情報システムにおける品質保証やセキュリティ等に関わる知識、等 IT環境 例えば、工法の内容とその限界に関する知識、技術トレンド、等 ビジネス・テクノロジー戦略 例えば、経営層と会話するためのビジネス基礎知識(経営関連知識、分析手法等)、経営戦略に関 する知識、等 ※ 詳細は、別紙「ITプロセスと職域」をご覧下さい。
  • 33. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 33 どのようにITアーキテクト を育成するか
  • 34. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 34 IASAによるITアーキテクチャの定義 ITアーキテクト (IASA): ビジネスに対して価値ある 技術戦略を設計し導入でき るアート&サイエンスの専 門家 例)ITアーキテクチャ専門職 医師 薬や治療物質で病気を治療する アート&サイエンスの専門家 例)専門内科医など 建築家 ビルの設計を行い建築が できるアート&サイエン スを応用できる専門家 例)ビル建築の専門職など 他の専門的な職業との比較 34
  • 35. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 35 情報システムに関わる職種:大きく5つある 職種 対応する主なITSSの職種 対応する主なUISSの人物像 ビジネス アナリスト ビジネス上の課題を解決するため に、業務の本質を理解し、新しいビ ジネスモデル(ビジネスの構造)を 定義する。 コンサルタント ISストラテジスト ISアナリスト ITアーキテクト ビジネスの要件を満たすシステム を実現するために、ビジネスとシス テムの構造(アーキテクチャ)と、最 適な開発手法を策定する。 ITアーキテクト ISアーキテクト プロジェクト マネージャ 要求される品質のシステムを調達 するために、実現可能なプロジェク ト計画を策定し、開発作業の遂行 を指揮する。 プロジェクトマネージャ プログラムマネージャ プロジェクトマネージャ 開発 スペシャリスト 要求される品質のシステムを提供 するために、システムの構成要素 を開発・実装して統合する。 ITスペシャリスト アプリケーションスペシャリスト アプリケーションデザイナー システムデザイナー 運用 スペシャリスト 要求されるレベルのサービスを提 供するために、システムの運用方 法を設計し、実施する。 カスタマーサービス オペレーション ISオペレーション ISアドミニストレータ ※職種と、ITSS職種・UISS人物像との対応は必ずしも1対1とはならないため、上記には「主な対応関係」を記している
  • 36. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 36 IT組織のキャリアパスのイメージ (CIO) 運用スペシャリスト 開発スペシャリスト プロジェクト マネージャ ビジネス アナリスト ITアーキテクト (エンジニア) ビジネス上の 問題を定義し 解決ができる やり方に 従って実行 できる 学習中
  • 37. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 37 プロフェッショナルとは? 林にとってプロフェッショナルとして 生きるということは・・・
  • 38. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 38 リーダーシップとイノベーション思考 リーダーシップとマネジメント構造を変える • リーダーシップは、集団を良い方向へ導く行動手段、責任ある仕事、 カリスマ性は無用 • チェンジリーダーの仕事(体系的廃棄、カイゼン、成功の追及・イノベーション) ITプロフェッショナルとして 成果を挙げる原理・原則を身につける • 卓越性を目指す、強みの上に強みを築く • 成果を高める方程式(強み X 知識 X 経験) 組織的な知識創造を可能にする組織へ変革させる • 達成に向けて考え抜く体質 • 場を形成し議論を行う • 個々人の責任範囲のスキル取得と深化・進化(守・破・離)
  • 39. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 39 ITアーキテクトに 必要な知識体系
  • 40. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 40 IASAはどのようにITABOKを創ったか… ITABOK IEEE 1471 現在の 状態 将来の 状態 代表的な業界のトッ プ・アーキテクトによ るフォーカス・グルー プF アーキテク トの質的な 分析 7000 メンバーへの インタビュー アーキテクト の質的な分析 “as-is” + “to-be” 質的なスキル 資産の作成 40Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved.
  • 41. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 41 5つの知識体系と4つのアーキテク チャ分野から構成されるITABOK 4つのタイプのアーキテクチャ・ビルディング・ブロッ ク(ABB) と対になったソリューション・ビルディング・ ブロック (SBB)を用いたオープン・グループ のTOGAF エンタープライズ・アーキテクチャ エンタープライズ・アーキテクチャ ソフトウェ ア・アーキテ クチャ インフラストラ クチャ・アーキ テクチャ インフォーメー ション・アーキ テクチャ ビジネス・ アーキテク チャ 知識体系 デザイン ヒューマン・ダイナミクス 品質特性 IT環境 ビジネス・テクノロジー戦略 IASA ITABOK + TOGAF フレームワーク例 TOGAF フレームワーク • ハードウェア、 • ソフトウェア、 • ネットワーク テクノロジー・ アーキテクチャ アプリケーション・ アーキテクチャ サービス データ・ アーキテクチャ データ情報 • ビジネス・プロセス • 組織 • 人材 ビジネス・ アーキテクチャ
  • 42. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 42 ITアーキテクト育成の 枠組み
  • 43. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 43 IASA とは.. Paul Preiss IASA Founder Andy Ruth MCA Founder Distinguished Fellows • Scott Ambler, IBM • Len Bass, Carnagie Mellon University/SEI • Grady Booch, IBM • Paul Clements, SEI/Carnagie Mellon University • Miriam Grace, Boeing • Richard Hubert, Hubert & Associates GmbH • Max Poliashenko, CCH, a Wolters Kluwer business • Nick Rozanski, Marks and Spencer • Roger Sessions, ObjectWatch • Oliver Sims, Sims Associates • Jeff Tash, Flashmap Systems • vEoin Woods • Angela Yochem, Dell Worldwide Chapters & Events • 70,000 会員 • 50 ヵ国での活動 …ITアーキテクチャーに関わる職業人のた めの卓越した知識ベースの団体です… 43Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved.
  • 44. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 44 林が、理解しているIASAの責任 ・ITアーキテクチャの関するグローバルでの“ことば”と“概念”の統一 ・ITアーキテクトという仕事の認知 ・ITアーキテクトに必要なスキル体系の統一とITアーキテクトの育成 ・グローバルレベルでのITアーキテクチャに関する知識、ノウハウ、事例の 共有 ・グローバルでのITアーキテクトの人的ネットワークの構築 (法人、個人会員のみならず様々なNPOとの連携を進める) など まずは、ITアーキテクトの育成とネットワーク創りから
  • 45. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 45Copyrights(C) 2014 IT Innovation, Inc. All rights reserved. Copyrights(C) 2014 BlueOcean&Company LLC. All rights reserved. 認定資格取得のステップ例 45Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved.
  • 46. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 46 第3回BITAS (ビジネスITアーキテクトサミット) エグゼクティブシリーズ 2013は大阪にて開催 46Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved.
  • 47. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 47 日本における ITアーキテクト育成事例
  • 48. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 48 ITアーキテクト育成の必要性 ITアーキテクチャは単なる「設計図」ではありません。それはビジネスと表裏一 体をなすものでなくてはなりません。 一方で、ユーザ企業のIT組織には、ビジネスの変化に迅速にシステムを合わせる ことが求められます。また、技術やプロジェクトマネジメントだけでなく、経営 や業務を理解し、経営層に情報システムのROIを説明するスキルを持つ必要があり ます。 情報システム構築上発生する問題の主な原因  ビジネスおよびシステムの全体像が整理されていない  要求が定義されていない 情報システム構築のプロジェクトの約7割が失敗していると言われています。直接 の原因は種々ございますが、根本的な原因は上記2つにあると考えられます。 いわゆるITアーキテクチャがなく、さらにビジネスの要求を正しく整理し、アー キテクチャや情報システムにつなぐことができていないのです。 それは、ビジネスを理解し、組織の全体を見渡して統一したモデルを作成できる ITアーキテクトがいないことがその大きな要因と考えられます。 <ITアーキテクト育成の必要性> ビジネス構造と表裏一体をなすIT構造をデザインし、企業価値を向上させるため に、早急にITアーキテクトを育成する必要がある。
  • 49. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 49 ITアーキテクチャに関する実力を高める 基礎力養成 実践準備 研 修 実 務 Bootcamp アーキテクチャ設計 ワークショップ アーキテクチャ設計 コンサルテーション 概 要 ITABokをベースとし た研修を受講することで、 ITアーキテクトとして必 要な基礎力を養う。 お客様が実際に抱える事 例を解決する実現シナリオ を、事例を基に当社コンサ ルタントとワークショップ形式 で理解する。 お客様が行っている実務に 対し、当社コンサルタントが 実行支援をする。 グローバル環境で 活躍できるアーキ テクトの基礎力を 身に付けたい 他社の事例を学習して、自 社の業務とIT改革の質とス ピードを向上したい コンサルティングを活用して、自社の業務とIT改革の質と スピードを向上したい 実践
  • 50. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 50 ITアーキテクトの基礎力養成 Business IT Architecture Fundamental 3days 基礎力養成 IT Architecture Core 5days 実務力養成 TOGAF9.1 Foundation + Certified 4days 俯瞰力養成 Business Technology Strategy 3days 判断力養成 提 案 ・ 営 業 ノ ウ ハ ウ 設 計 ・ 計 画 ノ ウ ハ ウ ここまでの2週間を終えると、提案者が必要とするノウハウを習得できます。 ここまでの4週目までを終えると、提案者・設計者が必要とする総合的な 設計に裏付けられたノウハウを習得できます。 4つのステップで、グローバルに活躍できるITアーキテクト(日本流ですとITストラテジスト)の基礎力の取得
  • 51. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 51 クアラルンプール(マレーシア)研修実施場所 ミッドバレー メガモール クアラルンプール 中心街 空港
  • 52. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 52 研修カリキュラムの特徴  単なる座学による知識詰め込み教育でなく、座学と演習を組み合わせたカリ キュラム  演習は、共同チーム(日本人研修者と現地での参加者)で実践的に行います
  • 53. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 53 クアラルンプール(マレーシア)授業風景
  • 54. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 54 ITアーキテクト育成 のカリキュラム(例)
  • 55. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 55 ITアーキテクト研修コースの構成 コース名 狙い 日数 概要 ポイント ビジネスITアーキテクチャ基礎 基礎力養成 3日 ITABoKに基づくワークショップ・ コース。 ビジネスとITアーキテクチャの 関係を理解する。 提案・営業 ノウハウが 習得できるITアーキテクチャ・コア 実務力養成 5日 ITABoKの5つのITアーキテク チャ・スキルを実際のプロジェク トにどのように適用するかにつ いて学ぶワークショップ・コース TOGAF9.1基礎 俯瞰力養成 4日 アーキテクチャ開発メソドロジー であるTOGAFの理解と適用方 法を学ぶ講義コース 設計・計画 ノウハウが 習得できるビジネス・テクノロジー戦略基礎 判断力養成 4日 ビジネス・テクノロジー戦略の適 用方法を学ぶ講義コース
  • 56. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 56 ビジネスITアーキテクチャ基礎(BITAF)コース概要 コース名 ビジネスITアーキテクチャ基礎(Business IT Architecture Fundamenal) 受講者条件 ・中堅層以上(30歳以上目安)の企画担当者、マーケティング担当者、IT技術者 ・実務経験10年以上 日 数 3日 概 要 【主な狙い】  適切なITアーキテクチャが、ビジネス価値を高める原理を学ぶ。  ビジネスとITチーム双方が理解できるビジネス要求アーキテクチャ技術を適用し、ビジネス ニーズと要望を明確にすることを学ぶ。  ITプロジェクトチームを構成するステークホルダーの間で共通にコミュニケーションが可能 なプラットホームを作成することを学ぶ。 【主な学習内容】 1. ビジネスとITアーキテクチャの展望、特徴 2. ITアーキテクチャのもたらすビジネス価値 3. 戦略的ITアーキテクチャ・マネジメント 4. ビジネス・テクノロジー戦略、IT環境、品質特性、デザイン、ヒューマン・ダイナミクスの 基礎スキル 5. ITアーキテクトの役割と専門性 到達目標  ビジネス価値を証明するためのROI(ITA-ROI)のフレームワークが理解する。  ユースケースでのビジネス要求の定義の具体的な手法を身につける。  ITプロジェクト実施前に、どのようにITアーキテクチャをデザインするかについて理解する。  ビジネス戦略に基づき、ビジネス・アーキテクチャおよび各プロジェクトのポートフォリオ の構築、各プロジェクトのビジネス要求のデザイン、などを理解する。 備 考
  • 57. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 57 ITアーキテクチャ・コア(ITAC)コース概要 コース名 ITアーキテクチャ・コア(Iasa Architecture Core) 受講者条件 ・中堅層以上(30歳以上目安)の企画担当者、マーケティング担当者、IT技術者 ・実務経験10年以上 日 数 5日 概 要 【主な狙い】  ITアーキテクチャの見通しに基づき、5つのITアーキテクチャ・スキルの適用方法を学ぶ。  ビジネスケース毎のITアーキテクチャ・プロジェクトの選択と優先順位づけのガイドライン を理解する。  ITプロジェクト優先順位づけテクニックにより、ITアーキテクトをプロジェクトにアサイン するガイドラインを理解する。  ステークホルダー・コミュニケーション・テクニックにより、アーキテクチャ成果物をマネ ジメントできるガイドラインを理解する。 【主な学習内容】 1. ITアーキテクチャとITアーキテクト 2. 5つのスキル(デザイン、IT環境、品質特性、ビジネス・テクノロジー戦略、ヒューマン・ ダイナミクス) 3. ITアーキテクチャ・プロジェクト選択 4. ITアーキテクチャ設計と導入 5. ITアーキテクチャ・マネジメント 到達目標  5つのコアスキルが詳細に理解し、実際にどのように活用するのか理解する。  ITアーキテクチャのコンセプトを組織に導入する方法について理解する。  新しいアーキテクチャ・コンセプト・ベースの業務プロセスをどのように動かしていくか理 解する。 備 考
  • 58. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 58 TOGAF Ver9.1基礎(TOGAF)コース概要 コース名 TOGAF Ver9.1基礎(The Open Group TOGAF®9) 受講者条件 ・中堅層以上(30歳以上目安)の企画担当者、マーケティング担当者、IT技術者 ・実務経験10年以上 日 数 5日 概 要 【主な狙い】  エンタープライズ・アーキテクチャ構築でADM(アーキテクチャ開発メソッド)を適用する ことを学ぶ。  アーキテクチャ・ガバナンスを適用することについて学ぶ。  フレームワークとしてTOGAFを適用することについて学ぶ。  ステークホルダー・マネジメント・テクニックを適用することについて学ぶ。  アーキテクチャ・リポジトリの目的の理解と適用について学ぶ。 【主な学習内容】 1. TOGAF9.1コンポーネント 2. アーキテクチャ・ガバナンス 3. ステークホルダー・マネジメント 4. ADM適用ガイドライン(イタレーション、セキュリティ、SOA、等) 5. アーキテクチャ・スキル・フレームワーク 到達目標  ITアーキテクトの要件である「スキル」と「プロセスとツール」の体系であるフレームワー クの相互補完的な関係が理解する。  企業内の内部プロセスにフォーカスし、どのようにすればビジネスとITの整合性を実現でき るを理解でする。  企業がITアーキテクチャのオープンな標準化の主導権を握り、主要ベンダー固有の方法によ るロックイン状態を防ぐためのヒントが理解する。 備 考
  • 59. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 59 ビジネステクノロジ戦略基礎(BTS)コース概要 コース名 ビジネステクノロジ戦略基礎(Business Technology Strategy) 受講者条件 ・中堅層以上(30歳以上目安)の企画担当者、マーケティング担当者、IT技術者 ・実務経験10年以上 日 数 4日 概 要 【主な狙い】  ビジネス構造とセグメントを分析する方法を学ぶ。  役員層および社内外の主要ビジネス・ドライバを明確にする方法を学ぶ。  技術戦略からビジネスと価値構造をアーキテクチャ上に描く方法を学ぶ。  プロジェクトへの投資優先順位がわかるPLを作成する方法を学ぶ。 【主な学習内容】 1. ビジネス・ファンダメンタル(ビジネスとセグメントの明確化、内部組織構造を描く、ビジ ネス価値評価、業界分析、等) 2. 組織へのテクノロジーの統合化 3. テクノロジー戦略の推進(ビジネスの理解、効果的ナレッジ・マネジメントの推進、正しい 意思決定、等) 到達目標  ビジネス戦略とテクノロジー戦略をアーキテクチャ的にに可視化した上で、IT投資をビジネ ス価値に変換する体系的なスキルと手法が身につける。  ビジネス戦略からテクノロジー戦略を導き、テクノロジーの価値を可視化した上で、「IT投 資=ビジネス価値」としての優先順位付けの方法を理解する。  企業の業界、組織構造、文化に視点を置いたステークホルダーへのコミュニケーション戦略 を通して、アーキテクチャ活動のエンゲージメント・モデルとその実践的な手法を理解する。  アーキテクトに要求される「アーキテクチャの価値」と「テクノロジーの価値」を企業内で どのように訴求していくか、その実践的なスキルを身につける。 備 考
  • 60. Copyright  IT innovation, Inc. All rights reserved. 60 ITアーキテクチャのこころ 小善は、大悪に似たり、 大善は、非情に似たり