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Similaire à iPhone、iPadを活用した在宅医療システムの運用とその取り組み (20)
iPhone、iPadを活用した在宅医療システムの運用とその取り組み
- 1. 2011.11.22
第31回医療情報学連合大会
iPhone、iPadを活用した在宅医療
システムの運用とその取り組み
− スマートフォンとクラウド型地域連携カルテで
切り拓く未来型地域医療連携 −
医療法人社団プラタナス
桜新町アーバンクリニック
院長 遠矢純一郎
看護師 片山智栄
- 6. 在宅医療のチーム医療における
情報共有のあるべき姿
• いつでもどこでもアクセス可能
• セキュリティが守られていること
• 簡単便利で低コストであること
スマートフォンやクラウドシステムを
用いれば、実現可能なのではないか?
- 7. 患者宅
記録の電子化の流れ
訪問診療
音声ファイル
記録の口述録音
ディクテーション
電子化
診療録 (音声のテキスト化)
記録を確認し
メールで送信
診療所
医師らへの
診療録メール送信
電子化
メールで受信した記録
を電子カルテへ貼付
診療録 情報共有
- 15. IT化により、訪問診療に当てる時間が約5割増加
IT化による
医師の業務時間の変化 (1日)
書類作成
トータル勤務時間 11時間
家族・連絡先
へ連絡等
3.1時間
救急対応
5.7時間
ミーティング
カルテ 記録等 3.5時間
移動時間 2.4時間
約50%
アップ 4.4時間
訪問滞在時間 2.9時間
IT化前
現状 IT導入後
サービス利用後
- 18. 地域連携 IT化の相次ぐ失敗
基幹病院主導型:連携IT化=基幹病
院-診療所間の電子カルテをつなぐ
⇒ どれほどの利用ニーズがあるのか?
高コスト: 数千万~数十億円のシステ
ム開発費、毎年の維持費
⇒ 誰が負担するのか?
補助金事業: 単年度予算が切れると
プロジェクトも終了
「先進的情報技術活用型医療機関等ネット ⇒ 事業化できず、継続性につながらない
ワーク化推進事業」(2000年経済産業省)
全国26カ所、総予算56億円で医療連携
システムが構築されたが、すでにその多く
は休止されている
(2006年8月13日 読売新聞)
- 19. 地域連携で共有すべき情報とは
基本情報 身体状況 治療情報 サービス提供者情報
生活情報 介護状況 バイタル 診療・ケア記録
病院-(在宅)診療所間の連携 地域医療介護担当者間の連携
在宅移行時、入院退院時 在宅での日々の医療・ケアで
などに必要な情報 発生する共有すべき情報
診療サマリーが 日々の診療・ケア
あれば良い 記録の共有が必要
- 21. 情報共有の現状
患者宅にある連絡ノート 電話やFAXによるやりとり
紙情報
• 患者宅でしか見ることが出来ない
• 医師からの診療情報が乏しい
• 記録の二度手間、情報の統一性が無い
• 情報の二次活用が出来ない
- 22. 地域連携の情報の流れ
クラウドシステムに
一元化することで全
員で共有出来る 診療所
電子化
診療録
日々の診療記録を
地域連携先へ配信
- 25. 「EIR」 iPhoneアプリ版
iPhoneでの記録可能
職種に応じた入力項目
スマートフォンならで
はの簡単入力
©ライトハウス社 www.l-house.net
- 27. 在宅チーム医療における
情報共有時の注意点
• 記録は思考過程(アセスメント)を明記し多職種に伝わる言葉で
• 互いの職務内容を踏まえた具体的な指示や指導的内容を記載
• 問題意識と仲間意識、協力体制を促進させる
• 具体的な行動、ケアに対しお互いに尊重し評価する
• チーム力を強化する対面コミュニケーション