EWD 3トレーニング・コース　#1 EWD3を使って、Node.jsとGT.Mを統合します。

1. EWD 3
トレーニング・コース #1
Node.jsとGT.Mの統合方法
M/Gateway Developments Ltd.
Rob Tweed
訳: 日本ダイナシステム株式会社 嶋 芳成
GT.M版編集: 澤田 潔
※ 本稿オリジナルはCache’向けとして編纂

2. Node.jsとGT.M
• Node.js
• サーバー・サイドのJavaScript
• 実行はシングル・スレッド
• JavaScriptは、開発(と成長)の余地がある、世界で最も
人気のあるコンピュータ言語
• GT.M
• 高性能な、多モデルのNoSQLデータベース
• 下部構造は階層型
• 通常は組み込み言語を用いてアクセスする
• MUMPS言語(JIS X 3011)
• ITのメインストリームからは旧式とみなされている
• GT.Mのプライマリな言語としてのJavaScript
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3. Node.jsインターフェース
• Cache’用のcache.node互換のAPI仕様
• 言語パーサやエンジンは搭載されていない
• GT.Mのコール・イン・インターフェース経由でアクセスさ
れる
• Node.jsインターフェース NodeMはDavid
Wicksellにより開発された
• https://github.com/dlwicksell/nodem
• インターフェース・モジュールのファイルはmumps.node
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4. NodeMインターフェース
Node.js
プロセス
JavaScript
NodeM
モジュール
GT.M
プロセス
コール・イン・インターフェース
グローバル
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5. Node.jsインターフェース
• NodeMは、GT.M専用
• GT.MのMUMPSコードを、
JavaScript/Node.jsから実行するためのAPI
funciton() を新設
• その後、CachéのオブジェクトAPIも追加
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6. NodeMインターフェース
Node.js
プロセス
JavaScript
NodeM
モジュール
GT.M
プロセス
コール・イン・インターフェース
グローバル 関数 オブジェクト
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7. NodeMインターフェース
• Node.jsとGT.Mの間は非常に緊密に結合され、密
接な関係にある
• イン・プロセス
• Node.jsプロセスとそれに接続されるGT.Mプロセスは、ひとつの同
一のプロセスとなっている
• Node.jsプロセスID === GT.Mの$job
• Node.jsはGT.Mサーバー上にインストールされなくてはならない
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8. NodeMインターフェース
Node.js
JavaScript
NodeM
モジュール
コール・イン・インターフェース
グローバル 関数 オブジェクト
GT.Mプロセス
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9. Node.jsインターフェース
• 非常に速い接続
• Node.jsとGT.Mのネットワーク接続よりもはるかに速い
• Globalストレージへのアクセスは、ネイティブなMUMPSコー
ドの1/3～1/4のパフォーマンス
• 現在の制限は、Google V8 APIのボトルネックによる
• https://bugs.chromium.org/p/v8/issues/detail?id=5144 参照
• ネイティブなMUMPSパフォーマンス同等となる潜在的可能性
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10. NodeMをインストールする
• Node packege manager(npm)でインストール
• cd ~/ewd3
• npm install nodem
• Node.jsのバージョンと64bit or 32bitごとにAPIが
変更されている
• 0.12.x – mumps0.120.node_i686 or _x8664
• 4.2.x – mumps4.2.node_i686 or _x8664
• 5.1.x – mumps5.1.node_i686 or _x8664
• これらの内１つを mumps.node という名前に変え
る
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11. NodeM用のGT.M環境変数を設定
• 環境変数設定
用.jsファイル
• ~/ewd3/setEn
vironment.js
var fs = require('fs');
var os = require('os');
module.exports = function() {
var home = process.env.HOME;
var gtmdir = home + '/.fis-gtm';
var gtmver = fs.readdirSync(gtmdir)[0];
var gtmroot = gtmdir + '/' + gtmver;
var gtmver2 = fs.readdirSync('/usr/lib/fis-gtm')[0];
var gtmdist = '/usr/lib/fis-gtm/' + gtmver2 + '/utf8';
process.env['gtm_icu_version'] = '5.0' ;
process.env['gtm_chset'] ='utf-8' ;
process.env['gtmdir'] = gtmdir;
process.env['gtmver'] = gtmver;
process.env['gtm_dist'] = gtmdist;
process.env['gtmgbldir'] = gtmroot + '/g/gtm.gld';
process.env['gtmroutines'] = gtmroot + '/o(' + gtmroot + '/r ' + gtmdir + '/r)'
if (os.arch() !== 'ia32') process.env['gtmroutines'] =
process.env['gtmroutines'] + ' ' + gtmdist + '/libgtmutil.so'
process.env['gtmroutines'] = process.env['gtmroutines'] + ' ' + gtmdist + ' ' +
process.cwd() + '/node_modules/nodem/src';
};
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12. GT.Mに接続する
テスト用のスクリプト・
ファイルを作る
例えば:
~/ewd3/test.js
var setEnvironment = require('./setEnvironment')();
// GT.M環境変数をセット
var interface = require('nodem');
//NodeMをロード
var db = new interface.Gtm();
var ok = db.open();
//接続OKかどうかを確認
console.log('ok: ' + JSON.stringify(ok));
console.log(db.version());
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13. GT.Mに接続する
• テスト用のスクリプトファイルを走らせる
• うまく接続されています!
$ cd ~/ewd3
$ node test
ok: {"ok":1,"result":"1"}
Node.js Adaptor for GT.M: Version: 0.6.2 (FWSLC); GT.M V6.2-
002A Linux x86_64
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14. 単純な例
• グローバル・ノードをセットします
• すなわち、 set ^test(“foo”,”bar”)=“hello world”
var node = {
global: ‘test’,
subscripts: [‘foo’,’bar’],
data: ‘hello world’
}
db.set(node, function(error, result){
//ノードが生成されたときに何かをする
});
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15. 単純な例
• グローバル・ノードの値を取り出(get)します
• すなわち、 set value=^test(“foo”,”bar”)
var node = {
global: ‘test’,
subscripts: [‘foo’,’bar’],
}
db.get(node, function(error, result){
console.log(‘value = ‘ + result.data);
});
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16. NodeM の API
• データベースの Open と Close
• グローバル・ノードの Set, Get, Kill
• あるノードが存在するかどうかを調べる ($data)
• $order と $query 等価の関数 (順方向と逆方向)
• グローバル・ディレクトリのリストを作る
• グローバル・ノードの値を増やす($increment)
• グローバル・ノードの Lock と Unlock
• グローバルの木構造の一部を他と Merge する
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17. NodeM の API仕様書
• https://github.com/dlwicksell/nodem#apis
• 参考資料 Cache.nodeのAPI
• http://docs.intersystems.com/latest/csp/docb
ook/DocBook.UI.Page.cls?KEY=BXJS_refapi
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18. Cachéオブジェクト用のAPI
• cache.node にはCachéオブジェクト用APIもある
• GT.Mにはオブジェクト・ハンドリングはありません
invoke_classmethod クラスメソッドを呼び出す
create_instance オブジェクトの新しいインスタンスを生成する
open_instance オブジェクトの既存のインスタンスを開く
get_property プロパティの値を検索する
set_property プロパティの値をセットする
invoke_method メソッドを呼び出す
save_instance インスタンスを格納する
close_instance インスタンスを閉じる
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19. NodeM の API
• 非同期と同期
• 複数ユーザーのアクセスに単一のNode.jsプロセスを用いる
のなら、非同期APIを用いなくてはなりません
• 同期API
• 若干高速
• 利用方法がより簡単で直感的です
• コール・バック地獄やPromiseなどを使うのを避けることができます
• ブロッキングI/O
• シングル・ユーザーでテストする以外、 Node.jsではふつう使われま
せん。
... しかし EWD 3 ではこの常識を変えます ...
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