SlideShare une entreprise Scribd logo
1  sur  13
Télécharger pour lire hors ligne
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved
株式会社 SRA
阪井 誠
IoTシステムにおける
エッジデバイスソフトウェア開発の難しさ
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved
IoTシステムとエッジデバイス(1/2)
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)
• IP接続による通信を、人の介在なしにローカルまた
はグローバルに行うことができる識別可能なエッジ
デバイスからなるネットワークのネットワーク(IDC
の定義)*1
• IoTデバイスが登場してきたことで、さまざまなモ
ノがインターネットに接続されるようになり、これ
まで数値が計測できなかった領域のデータも取得可
能になった*2
*1 EnterpriseZine, 国内IoT市場におけるソフトウェア/サービス向け支出割合は
2020年に6割に――IDCが予測, http://enterprisezine.jp/article/detail/8057
*2 袖実樹子, 社会を変えるIoT, 情報処理, Vol.60, No.2, 2019.
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved
IoTシステムとエッジデバイス(2/2)
エッジデバイス
• 通信ネットワークを他の通信ネットワークと接続する
ために使われる機器の総称*3
• エッジデバイスでデータを収集し、クラウド上で処理
することが多い
• 通常のソフトウェア開発にはない、エッジデバイス
ならではの難しさがある
• 経験者にヒアリングし、整理したので報告する
*3 NTTPCコミュニケーションズ, 用語解説辞典,
https://www.nttpc.co.jp/yougo/%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B8%E3%8
3%87%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9.html
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 3
目次
• 背景:IoTシステムとエッジデバイス
• 目次
• 典型的なIoTシステム
• ヒアリング内容
• ハードウェアそのものの難しさ
• ミドルウェア難しさ
• ネットワークの難しさ
• ソフトウェア難しさ
• 課題と対策
• まとめ
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 4
典型的なIoTシステム
• エッジデバイスはデータ収集に使われ、インターネットを
介してクラウド側で処理される
• 近年、Rashberry piなどの小型Linux機が実機・試作用の
エッジデバイスとして使われることが多い*4
*4 Node-RED UG Japan Osaka, Node-RED UG Osaka 勉強会&懇親会 vol.1
「Osakaキックオフ」, https://node-red-osaka.connpass.com/event/77653/
クラウド
エッジデバイス
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 5
ヒアリング内容
• Rashberry piを用いたIoTシステムの開発者
6名にヒアリングした
• 1~複数のプロジェクト経験者
• 顧客単位でインフォーマルにヒアリングした
• 12の難しい点が確認でき、以下の4種類に
分類できた
• ハードウェアそのものの難しさ
• ミドルウェア(OS、言語)の難しさ
• ネットワークの難しさ
• ソフトウェアの難しさ
※多くのプロジェクトに共通した内容だったが、
プロジェクト固有の内容(*で示す)もあった
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 6
ハードウェアそのものの難しさ
• 機器の取り扱いに気を遣う
• 配線が切れた* 、水がかかり壊れた*
• 外部調達部品がうまく動かない
• ソフトウェアの不具合や音声デバイスの認識が不十分
• 電源容量が不足して動かない*
クラウド
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 7
ミドルウェアの難しさ
• OSの知識が必要とされる
• I2Cなどハードレイヤの知識が必要
• 追加するモジュールの学習が必要
クラウド
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 8
ネットワークの難しさ
• 通信対象が近くにあるとデバッグは簡単だが
現地に配置するとデバッグが難しくなる
• リモートで操作できる環境が必要
• データ量や再送方法などの設計が必要
クラウド
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 9
ソフトウェアの難しさ
• 画像処理ではエッジデバイスのメモリが不足した*
• 通信の相手によってデータが管理されるので、
デモ環境の構築が難しい
• ハード、OS、ソフトウェアの障害切り分け
クラウド
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 10
課題と対策
• ハード、ミドルウェア、ネットワーク、
ソフトウェアの技術が必要となる
• 従来のサーバアプリ、クラウドアプリとは
必要とされる技術が異なる
• 経験者や知見者とコミュニケーションを容易に
することで情報を共有し、課題を解決した
• 席を近くする(背中合わせ)
• Chat環境での情報共有など、質問しやすい雰囲気づくり
• 困っていそうな時は経験者・知見者が声をかける
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 11
まとめ
• Rashberry piを用いたIoTシステムの開発者に
ヒアリングの結果、以下の難しさが確認できた
• ハードウェアそのものの難しさ
• ミドルウェア(OS、言語)の難しさ
• ネットワークの難しさ
• ソフトウェアの難しさ
• 共通する難しさが多かった
• 様々なノウハウの共有が必要でコミュニケー
ションを容易にすることで問題を解決した
• 今後は経験を蓄積すると共に、課題解決を容易
にするコミュニケーションについてまとめたい
Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 12
大変だが楽しめている背景
プロトタイピング開発
• 早めに結合
• 早めにテスト
• そして小さく失敗する

Contenu connexe

Tendances

e4Ei勉強会(デジハリ) 20150210
e4Ei勉強会(デジハリ) 20150210e4Ei勉強会(デジハリ) 20150210
e4Ei勉強会(デジハリ) 20150210剛 栗田
 
IoT(モノのインターネット)活用セミナー(群馬県)高崎商工会議所チラシ
IoT(モノのインターネット)活用セミナー(群馬県)高崎商工会議所チラシIoT(モノのインターネット)活用セミナー(群馬県)高崎商工会議所チラシ
IoT(モノのインターネット)活用セミナー(群馬県)高崎商工会議所チラシ新潟コンサルタント横田秀珠
 
IoTとビッグデータとは
IoTとビッグデータとはIoTとビッグデータとは
IoTとビッグデータとはIsmail Arai
 
IoTSecJP Tokyo#4とあるセキュリティ会社の無線通信セキュリティ診断
IoTSecJP Tokyo#4とあるセキュリティ会社の無線通信セキュリティ診断IoTSecJP Tokyo#4とあるセキュリティ会社の無線通信セキュリティ診断
IoTSecJP Tokyo#4とあるセキュリティ会社の無線通信セキュリティ診断Ryosuke Uematsu
 
YubiOnが目指す未来
YubiOnが目指す未来YubiOnが目指す未来
YubiOnが目指す未来FIDO Alliance
 
ゲーム開発を加速させる クライアントセキュリティ
ゲーム開発を加速させる クライアントセキュリティゲーム開発を加速させる クライアントセキュリティ
ゲーム開発を加速させる クライアントセキュリティLINE Corporation
 
FIDO認証で「あんしんをもっと便利に」
FIDO認証で「あんしんをもっと便利に」FIDO認証で「あんしんをもっと便利に」
FIDO認証で「あんしんをもっと便利に」LINE Corporation
 
20180420 工場ライン情報化のご提案
20180420 工場ライン情報化のご提案20180420 工場ライン情報化のご提案
20180420 工場ライン情報化のご提案株式会社さきラボ
 
月8日向け api連携プラットフォームサービス
月8日向け api連携プラットフォームサービス月8日向け api連携プラットフォームサービス
月8日向け api連携プラットフォームサービスFIDO Alliance
 
Professor Hiroshi ESAKI talks about Internet of Design
Professor Hiroshi ESAKI talks about Internet of DesignProfessor Hiroshi ESAKI talks about Internet of Design
Professor Hiroshi ESAKI talks about Internet of DesignBoston Global Forum
 
情報産業の最新技術動向
情報産業の最新技術動向情報産業の最新技術動向
情報産業の最新技術動向Takao Ikoma
 
情報産業の最新動向2017
情報産業の最新動向2017情報産業の最新動向2017
情報産業の最新動向2017Takao Ikoma
 
情報産業の最新技術動向2016
情報産業の最新技術動向2016情報産業の最新技術動向2016
情報産業の最新技術動向2016Takao Ikoma
 
IoTSecJP_Version5.0_LTEデバイスのセキュリティ診断3ステップ
IoTSecJP_Version5.0_LTEデバイスのセキュリティ診断3ステップIoTSecJP_Version5.0_LTEデバイスのセキュリティ診断3ステップ
IoTSecJP_Version5.0_LTEデバイスのセキュリティ診断3ステップRyosuke Uematsu
 
Real gateway-181124 IoT つくるよ
Real gateway-181124 IoT つくるよReal gateway-181124 IoT つくるよ
Real gateway-181124 IoT つくるよAtomu Hidaka
 
Talk about Internet of Things
Talk about Internet of ThingsTalk about Internet of Things
Talk about Internet of ThingsNaoji Taniguchi
 
IoTスタートアップの法務・知財【基礎編】_GVA法律事務所
IoTスタートアップの法務・知財【基礎編】_GVA法律事務所IoTスタートアップの法務・知財【基礎編】_GVA法律事務所
IoTスタートアップの法務・知財【基礎編】_GVA法律事務所gvalaw
 

Tendances (20)

e4Ei勉強会(デジハリ) 20150210
e4Ei勉強会(デジハリ) 20150210e4Ei勉強会(デジハリ) 20150210
e4Ei勉強会(デジハリ) 20150210
 
IoT(モノのインターネット)活用セミナー(群馬県)高崎商工会議所チラシ
IoT(モノのインターネット)活用セミナー(群馬県)高崎商工会議所チラシIoT(モノのインターネット)活用セミナー(群馬県)高崎商工会議所チラシ
IoT(モノのインターネット)活用セミナー(群馬県)高崎商工会議所チラシ
 
IoTとビッグデータとは
IoTとビッグデータとはIoTとビッグデータとは
IoTとビッグデータとは
 
IoTSecJP Tokyo#4とあるセキュリティ会社の無線通信セキュリティ診断
IoTSecJP Tokyo#4とあるセキュリティ会社の無線通信セキュリティ診断IoTSecJP Tokyo#4とあるセキュリティ会社の無線通信セキュリティ診断
IoTSecJP Tokyo#4とあるセキュリティ会社の無線通信セキュリティ診断
 
20160310_8_株式会社ソラコム
20160310_8_株式会社ソラコム20160310_8_株式会社ソラコム
20160310_8_株式会社ソラコム
 
YubiOnが目指す未来
YubiOnが目指す未来YubiOnが目指す未来
YubiOnが目指す未来
 
ゲーム開発を加速させる クライアントセキュリティ
ゲーム開発を加速させる クライアントセキュリティゲーム開発を加速させる クライアントセキュリティ
ゲーム開発を加速させる クライアントセキュリティ
 
FIDO認証で「あんしんをもっと便利に」
FIDO認証で「あんしんをもっと便利に」FIDO認証で「あんしんをもっと便利に」
FIDO認証で「あんしんをもっと便利に」
 
20180420 工場ライン情報化のご提案
20180420 工場ライン情報化のご提案20180420 工場ライン情報化のご提案
20180420 工場ライン情報化のご提案
 
月8日向け api連携プラットフォームサービス
月8日向け api連携プラットフォームサービス月8日向け api連携プラットフォームサービス
月8日向け api連携プラットフォームサービス
 
Nc4
Nc4Nc4
Nc4
 
Professor Hiroshi ESAKI talks about Internet of Design
Professor Hiroshi ESAKI talks about Internet of DesignProfessor Hiroshi ESAKI talks about Internet of Design
Professor Hiroshi ESAKI talks about Internet of Design
 
情報産業の最新技術動向
情報産業の最新技術動向情報産業の最新技術動向
情報産業の最新技術動向
 
情報産業の最新動向2017
情報産業の最新動向2017情報産業の最新動向2017
情報産業の最新動向2017
 
情報産業の最新技術動向2016
情報産業の最新技術動向2016情報産業の最新技術動向2016
情報産業の最新技術動向2016
 
IoTSecJP_Version5.0_LTEデバイスのセキュリティ診断3ステップ
IoTSecJP_Version5.0_LTEデバイスのセキュリティ診断3ステップIoTSecJP_Version5.0_LTEデバイスのセキュリティ診断3ステップ
IoTSecJP_Version5.0_LTEデバイスのセキュリティ診断3ステップ
 
Real gateway-181124 IoT つくるよ
Real gateway-181124 IoT つくるよReal gateway-181124 IoT つくるよ
Real gateway-181124 IoT つくるよ
 
Talk about Internet of Things
Talk about Internet of ThingsTalk about Internet of Things
Talk about Internet of Things
 
Manabiya session
Manabiya sessionManabiya session
Manabiya session
 
IoTスタートアップの法務・知財【基礎編】_GVA法律事務所
IoTスタートアップの法務・知財【基礎編】_GVA法律事務所IoTスタートアップの法務・知財【基礎編】_GVA法律事務所
IoTスタートアップの法務・知財【基礎編】_GVA法律事務所
 

Similaire à SS2019 エッジデバイス開発の難しさ

Kansai Azure IoT, Device & Cloud 20140927
Kansai Azure IoT, Device & Cloud 20140927Kansai Azure IoT, Device & Cloud 20140927
Kansai Azure IoT, Device & Cloud 20140927Ayako Omori
 
モバイル・IoT・VR、今後のデバイスに向けた開発手法について ~スマホの次を見据えて~
モバイル・IoT・VR、今後のデバイスに向けた開発手法について ~スマホの次を見据えて~モバイル・IoT・VR、今後のデバイスに向けた開発手法について ~スマホの次を見据えて~
モバイル・IoT・VR、今後のデバイスに向けた開発手法について ~スマホの次を見据えて~Koichi Sasaki
 
IoT概論: AITCオープンラボ IoT勉強会
IoT概論: AITCオープンラボ IoT勉強会IoT概論: AITCオープンラボ IoT勉強会
IoT概論: AITCオープンラボ IoT勉強会dsuke Takaoka
 
IoT案件を70件やってみて分かった事
IoT案件を70件やってみて分かった事IoT案件を70件やってみて分かった事
IoT案件を70件やってみて分かった事Koichi Sasaki
 
IoT通信プラットフォーム「SORACOM」概要セミナー 〜IoTに必要な通信をセキュアに組み込むには〜
IoT通信プラットフォーム「SORACOM」概要セミナー 〜IoTに必要な通信をセキュアに組み込むには〜IoT通信プラットフォーム「SORACOM」概要セミナー 〜IoTに必要な通信をセキュアに組み込むには〜
IoT通信プラットフォーム「SORACOM」概要セミナー 〜IoTに必要な通信をセキュアに組み込むには〜SORACOM,INC
 
LIONS Data - Information about the company
LIONS Data - Information about the companyLIONS Data - Information about the company
LIONS Data - Information about the companyLIONS Data, Inc.
 
誰のためのIoT?HCDとIoTで作る革新的顧客価値
誰のためのIoT?HCDとIoTで作る革新的顧客価値誰のためのIoT?HCDとIoTで作る革新的顧客価値
誰のためのIoT?HCDとIoTで作る革新的顧客価値Akihiro Moriyama
 
IoTビジネス共創ラボ 第15回勉強会 オープニング
IoTビジネス共創ラボ 第15回勉強会 オープニングIoTビジネス共創ラボ 第15回勉強会 オープニング
IoTビジネス共創ラボ 第15回勉強会 オープニングIoTビジネス共創ラボ
 
LiBRA 12.2020 /総集編#2
LiBRA 12.2020 /総集編#2LiBRA 12.2020 /総集編#2
LiBRA 12.2020 /総集編#2Masanori Saito
 
LiBRA 10.2020 /総集編#2
LiBRA 10.2020 /総集編#2LiBRA 10.2020 /総集編#2
LiBRA 10.2020 /総集編#2Masanori Saito
 
ラズパイでIoTをやってみよう! | なぜ今IoTなのか?
ラズパイでIoTをやってみよう! | なぜ今IoTなのか?ラズパイでIoTをやってみよう! | なぜ今IoTなのか?
ラズパイでIoTをやってみよう! | なぜ今IoTなのか?SORACOM,INC
 
Node RED で実現する製造業の DX
Node RED で実現する製造業の DXNode RED で実現する製造業の DX
Node RED で実現する製造業の DX雅治 新澤
 
Iot検定 io tにかかわるすべてのひとに_iot検定制度委員会説明_20160829iotlt用
Iot検定 io tにかかわるすべてのひとに_iot検定制度委員会説明_20160829iotlt用Iot検定 io tにかかわるすべてのひとに_iot検定制度委員会説明_20160829iotlt用
Iot検定 io tにかかわるすべてのひとに_iot検定制度委員会説明_20160829iotlt用満 近森
 
1107 node学園祭スポンサーズトーク
1107 node学園祭スポンサーズトーク1107 node学園祭スポンサーズトーク
1107 node学園祭スポンサーズトークKazuya Fukumoto
 
日本のIT市場のトピックス
日本のIT市場のトピックス日本のIT市場のトピックス
日本のIT市場のトピックスHiroyasu NOHATA
 
IoT分野の権利化戦略(知財学会)
IoT分野の権利化戦略(知財学会)IoT分野の権利化戦略(知財学会)
IoT分野の権利化戦略(知財学会)Shiro Ataka
 
IoTビジネス共創ラボ 第16回オンライン勉強会 オープニング
IoTビジネス共創ラボ 第16回オンライン勉強会 オープニングIoTビジネス共創ラボ 第16回オンライン勉強会 オープニング
IoTビジネス共創ラボ 第16回オンライン勉強会 オープニングIoTビジネス共創ラボ
 
日経ITpro EXPO2015 ソラコム特別講演: IoTのキャズムを超える by CEO玉川
日経ITpro EXPO2015 ソラコム特別講演: IoTのキャズムを超える by CEO玉川 日経ITpro EXPO2015 ソラコム特別講演: IoTのキャズムを超える by CEO玉川
日経ITpro EXPO2015 ソラコム特別講演: IoTのキャズムを超える by CEO玉川 SORACOM,INC
 

Similaire à SS2019 エッジデバイス開発の難しさ (20)

Kansai Azure IoT, Device & Cloud 20140927
Kansai Azure IoT, Device & Cloud 20140927Kansai Azure IoT, Device & Cloud 20140927
Kansai Azure IoT, Device & Cloud 20140927
 
モバイル・IoT・VR、今後のデバイスに向けた開発手法について ~スマホの次を見据えて~
モバイル・IoT・VR、今後のデバイスに向けた開発手法について ~スマホの次を見据えて~モバイル・IoT・VR、今後のデバイスに向けた開発手法について ~スマホの次を見据えて~
モバイル・IoT・VR、今後のデバイスに向けた開発手法について ~スマホの次を見据えて~
 
IoT概論: AITCオープンラボ IoT勉強会
IoT概論: AITCオープンラボ IoT勉強会IoT概論: AITCオープンラボ IoT勉強会
IoT概論: AITCオープンラボ IoT勉強会
 
IoT案件を70件やってみて分かった事
IoT案件を70件やってみて分かった事IoT案件を70件やってみて分かった事
IoT案件を70件やってみて分かった事
 
IoT通信プラットフォーム「SORACOM」概要セミナー 〜IoTに必要な通信をセキュアに組み込むには〜
IoT通信プラットフォーム「SORACOM」概要セミナー 〜IoTに必要な通信をセキュアに組み込むには〜IoT通信プラットフォーム「SORACOM」概要セミナー 〜IoTに必要な通信をセキュアに組み込むには〜
IoT通信プラットフォーム「SORACOM」概要セミナー 〜IoTに必要な通信をセキュアに組み込むには〜
 
LIONS Data - Information about the company
LIONS Data - Information about the companyLIONS Data - Information about the company
LIONS Data - Information about the company
 
誰のためのIoT?HCDとIoTで作る革新的顧客価値
誰のためのIoT?HCDとIoTで作る革新的顧客価値誰のためのIoT?HCDとIoTで作る革新的顧客価値
誰のためのIoT?HCDとIoTで作る革新的顧客価値
 
IoTビジネス共創ラボ 第15回勉強会 オープニング
IoTビジネス共創ラボ 第15回勉強会 オープニングIoTビジネス共創ラボ 第15回勉強会 オープニング
IoTビジネス共創ラボ 第15回勉強会 オープニング
 
LiBRA 12.2020 /総集編#2
LiBRA 12.2020 /総集編#2LiBRA 12.2020 /総集編#2
LiBRA 12.2020 /総集編#2
 
LiBRA_210201/Sum_02
LiBRA_210201/Sum_02LiBRA_210201/Sum_02
LiBRA_210201/Sum_02
 
LiBRA 10.2020 /総集編#2
LiBRA 10.2020 /総集編#2LiBRA 10.2020 /総集編#2
LiBRA 10.2020 /総集編#2
 
ラズパイでIoTをやってみよう! | なぜ今IoTなのか?
ラズパイでIoTをやってみよう! | なぜ今IoTなのか?ラズパイでIoTをやってみよう! | なぜ今IoTなのか?
ラズパイでIoTをやってみよう! | なぜ今IoTなのか?
 
Node RED で実現する製造業の DX
Node RED で実現する製造業の DXNode RED で実現する製造業の DX
Node RED で実現する製造業の DX
 
20230921 RANDX.pdf
20230921 RANDX.pdf20230921 RANDX.pdf
20230921 RANDX.pdf
 
Iot検定 io tにかかわるすべてのひとに_iot検定制度委員会説明_20160829iotlt用
Iot検定 io tにかかわるすべてのひとに_iot検定制度委員会説明_20160829iotlt用Iot検定 io tにかかわるすべてのひとに_iot検定制度委員会説明_20160829iotlt用
Iot検定 io tにかかわるすべてのひとに_iot検定制度委員会説明_20160829iotlt用
 
1107 node学園祭スポンサーズトーク
1107 node学園祭スポンサーズトーク1107 node学園祭スポンサーズトーク
1107 node学園祭スポンサーズトーク
 
日本のIT市場のトピックス
日本のIT市場のトピックス日本のIT市場のトピックス
日本のIT市場のトピックス
 
IoT分野の権利化戦略(知財学会)
IoT分野の権利化戦略(知財学会)IoT分野の権利化戦略(知財学会)
IoT分野の権利化戦略(知財学会)
 
IoTビジネス共創ラボ 第16回オンライン勉強会 オープニング
IoTビジネス共創ラボ 第16回オンライン勉強会 オープニングIoTビジネス共創ラボ 第16回オンライン勉強会 オープニング
IoTビジネス共創ラボ 第16回オンライン勉強会 オープニング
 
日経ITpro EXPO2015 ソラコム特別講演: IoTのキャズムを超える by CEO玉川
日経ITpro EXPO2015 ソラコム特別講演: IoTのキャズムを超える by CEO玉川 日経ITpro EXPO2015 ソラコム特別講演: IoTのキャズムを超える by CEO玉川
日経ITpro EXPO2015 ソラコム特別講演: IoTのキャズムを超える by CEO玉川
 

Plus de Makoto SAKAI

プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-
プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-
プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-Makoto SAKAI
 
プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-
プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-
プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-Makoto SAKAI
 
SQiP20222投稿応援フォーラム「開発現場で役立つ論文の書き方のお話」
SQiP20222投稿応援フォーラム「開発現場で役立つ論文の書き方のお話」SQiP20222投稿応援フォーラム「開発現場で役立つ論文の書き方のお話」
SQiP20222投稿応援フォーラム「開発現場で役立つ論文の書き方のお話」Makoto SAKAI
 
メールやチャットでも役立つテクニック
メールやチャットでも役立つテクニックメールやチャットでも役立つテクニック
メールやチャットでも役立つテクニックMakoto SAKAI
 
改訂版:開発現場で役立つ論文の書き方のお話
改訂版:開発現場で役立つ論文の書き方のお話改訂版:開発現場で役立つ論文の書き方のお話
改訂版:開発現場で役立つ論文の書き方のお話Makoto SAKAI
 
(講演資料)開発現場で役立つ論文の書き方のお話
(講演資料)開発現場で役立つ論文の書き方のお話(講演資料)開発現場で役立つ論文の書き方のお話
(講演資料)開発現場で役立つ論文の書き方のお話Makoto SAKAI
 
論理的思考力を身に着けるための論文研修
論理的思考力を身に着けるための論文研修論理的思考力を身に着けるための論文研修
論理的思考力を身に着けるための論文研修Makoto SAKAI
 
[Node-RED] ファンクションノードのデバッグどうしてる?
[Node-RED] ファンクションノードのデバッグどうしてる?[Node-RED] ファンクションノードのデバッグどうしてる?
[Node-RED] ファンクションノードのデバッグどうしてる?Makoto SAKAI
 
スクリプト言語入門 - シェル芸のすすめ - 第2回クラウド勉強会
スクリプト言語入門 - シェル芸のすすめ - 第2回クラウド勉強会スクリプト言語入門 - シェル芸のすすめ - 第2回クラウド勉強会
スクリプト言語入門 - シェル芸のすすめ - 第2回クラウド勉強会Makoto SAKAI
 
新技術で未来の扉を開け! - Node-REDの環境構築と社内導入 -
新技術で未来の扉を開け! - Node-REDの環境構築と社内導入 - 新技術で未来の扉を開け! - Node-REDの環境構築と社内導入 -
新技術で未来の扉を開け! - Node-REDの環境構築と社内導入 - Makoto SAKAI
 
Node-RED導入時の効果的な開発を考える
Node-RED導入時の効果的な開発を考えるNode-RED導入時の効果的な開発を考える
Node-RED導入時の効果的な開発を考えるMakoto SAKAI
 
プロのためのNode-RED再入門
プロのためのNode-RED再入門プロのためのNode-RED再入門
プロのためのNode-RED再入門Makoto SAKAI
 
Node-redでプロトタイピング
Node-redでプロトタイピングNode-redでプロトタイピング
Node-redでプロトタイピングMakoto SAKAI
 
プロジェクトを成功させるチケット管理
プロジェクトを成功させるチケット管理プロジェクトを成功させるチケット管理
プロジェクトを成功させるチケット管理Makoto SAKAI
 
Visual開発ツールNode-REDの導入によるプロセスの変化と考慮点
Visual開発ツールNode-REDの導入によるプロセスの変化と考慮点Visual開発ツールNode-REDの導入によるプロセスの変化と考慮点
Visual開発ツールNode-REDの導入によるプロセスの変化と考慮点Makoto SAKAI
 
Node-REDから見えた未来 - 変わるもの、変わらないもの -
Node-REDから見えた未来 - 変わるもの、変わらないもの -Node-REDから見えた未来 - 変わるもの、変わらないもの -
Node-REDから見えた未来 - 変わるもの、変わらないもの -Makoto SAKAI
 
複合主キーの扱い方
複合主キーの扱い方複合主キーの扱い方
複合主キーの扱い方Makoto SAKAI
 
UAS5 アジャイル開発に学んだアダプタブルウォーターフォール開発
UAS5 アジャイル開発に学んだアダプタブルウォーターフォール開発UAS5 アジャイル開発に学んだアダプタブルウォーターフォール開発
UAS5 アジャイル開発に学んだアダプタブルウォーターフォール開発Makoto SAKAI
 
チケットの利用による経験を活かした開発の可能性
チケットの利用による経験を活かした開発の可能性 チケットの利用による経験を活かした開発の可能性
チケットの利用による経験を活かした開発の可能性 Makoto SAKAI
 
効果的な XP の導入を目的としたプラクティス間の相互作用の分析
効果的な XP の導入を目的としたプラクティス間の相互作用の分析効果的な XP の導入を目的としたプラクティス間の相互作用の分析
効果的な XP の導入を目的としたプラクティス間の相互作用の分析Makoto SAKAI
 

Plus de Makoto SAKAI (20)

プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-
プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-
プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-
 
プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-
プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-
プロセスモデルの補完方法 -モデル・ノウハウ・人-
 
SQiP20222投稿応援フォーラム「開発現場で役立つ論文の書き方のお話」
SQiP20222投稿応援フォーラム「開発現場で役立つ論文の書き方のお話」SQiP20222投稿応援フォーラム「開発現場で役立つ論文の書き方のお話」
SQiP20222投稿応援フォーラム「開発現場で役立つ論文の書き方のお話」
 
メールやチャットでも役立つテクニック
メールやチャットでも役立つテクニックメールやチャットでも役立つテクニック
メールやチャットでも役立つテクニック
 
改訂版:開発現場で役立つ論文の書き方のお話
改訂版:開発現場で役立つ論文の書き方のお話改訂版:開発現場で役立つ論文の書き方のお話
改訂版:開発現場で役立つ論文の書き方のお話
 
(講演資料)開発現場で役立つ論文の書き方のお話
(講演資料)開発現場で役立つ論文の書き方のお話(講演資料)開発現場で役立つ論文の書き方のお話
(講演資料)開発現場で役立つ論文の書き方のお話
 
論理的思考力を身に着けるための論文研修
論理的思考力を身に着けるための論文研修論理的思考力を身に着けるための論文研修
論理的思考力を身に着けるための論文研修
 
[Node-RED] ファンクションノードのデバッグどうしてる?
[Node-RED] ファンクションノードのデバッグどうしてる?[Node-RED] ファンクションノードのデバッグどうしてる?
[Node-RED] ファンクションノードのデバッグどうしてる?
 
スクリプト言語入門 - シェル芸のすすめ - 第2回クラウド勉強会
スクリプト言語入門 - シェル芸のすすめ - 第2回クラウド勉強会スクリプト言語入門 - シェル芸のすすめ - 第2回クラウド勉強会
スクリプト言語入門 - シェル芸のすすめ - 第2回クラウド勉強会
 
新技術で未来の扉を開け! - Node-REDの環境構築と社内導入 -
新技術で未来の扉を開け! - Node-REDの環境構築と社内導入 - 新技術で未来の扉を開け! - Node-REDの環境構築と社内導入 -
新技術で未来の扉を開け! - Node-REDの環境構築と社内導入 -
 
Node-RED導入時の効果的な開発を考える
Node-RED導入時の効果的な開発を考えるNode-RED導入時の効果的な開発を考える
Node-RED導入時の効果的な開発を考える
 
プロのためのNode-RED再入門
プロのためのNode-RED再入門プロのためのNode-RED再入門
プロのためのNode-RED再入門
 
Node-redでプロトタイピング
Node-redでプロトタイピングNode-redでプロトタイピング
Node-redでプロトタイピング
 
プロジェクトを成功させるチケット管理
プロジェクトを成功させるチケット管理プロジェクトを成功させるチケット管理
プロジェクトを成功させるチケット管理
 
Visual開発ツールNode-REDの導入によるプロセスの変化と考慮点
Visual開発ツールNode-REDの導入によるプロセスの変化と考慮点Visual開発ツールNode-REDの導入によるプロセスの変化と考慮点
Visual開発ツールNode-REDの導入によるプロセスの変化と考慮点
 
Node-REDから見えた未来 - 変わるもの、変わらないもの -
Node-REDから見えた未来 - 変わるもの、変わらないもの -Node-REDから見えた未来 - 変わるもの、変わらないもの -
Node-REDから見えた未来 - 変わるもの、変わらないもの -
 
複合主キーの扱い方
複合主キーの扱い方複合主キーの扱い方
複合主キーの扱い方
 
UAS5 アジャイル開発に学んだアダプタブルウォーターフォール開発
UAS5 アジャイル開発に学んだアダプタブルウォーターフォール開発UAS5 アジャイル開発に学んだアダプタブルウォーターフォール開発
UAS5 アジャイル開発に学んだアダプタブルウォーターフォール開発
 
チケットの利用による経験を活かした開発の可能性
チケットの利用による経験を活かした開発の可能性 チケットの利用による経験を活かした開発の可能性
チケットの利用による経験を活かした開発の可能性
 
効果的な XP の導入を目的としたプラクティス間の相互作用の分析
効果的な XP の導入を目的としたプラクティス間の相互作用の分析効果的な XP の導入を目的としたプラクティス間の相互作用の分析
効果的な XP の導入を目的としたプラクティス間の相互作用の分析
 

SS2019 エッジデバイス開発の難しさ

  • 1. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 株式会社 SRA 阪井 誠 IoTシステムにおける エッジデバイスソフトウェア開発の難しさ
  • 2. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved IoTシステムとエッジデバイス(1/2) IoT(Internet of Things:モノのインターネット) • IP接続による通信を、人の介在なしにローカルまた はグローバルに行うことができる識別可能なエッジ デバイスからなるネットワークのネットワーク(IDC の定義)*1 • IoTデバイスが登場してきたことで、さまざまなモ ノがインターネットに接続されるようになり、これ まで数値が計測できなかった領域のデータも取得可 能になった*2 *1 EnterpriseZine, 国内IoT市場におけるソフトウェア/サービス向け支出割合は 2020年に6割に――IDCが予測, http://enterprisezine.jp/article/detail/8057 *2 袖実樹子, 社会を変えるIoT, 情報処理, Vol.60, No.2, 2019.
  • 3. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved IoTシステムとエッジデバイス(2/2) エッジデバイス • 通信ネットワークを他の通信ネットワークと接続する ために使われる機器の総称*3 • エッジデバイスでデータを収集し、クラウド上で処理 することが多い • 通常のソフトウェア開発にはない、エッジデバイス ならではの難しさがある • 経験者にヒアリングし、整理したので報告する *3 NTTPCコミュニケーションズ, 用語解説辞典, https://www.nttpc.co.jp/yougo/%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B8%E3%8 3%87%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9.html
  • 4. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 3 目次 • 背景:IoTシステムとエッジデバイス • 目次 • 典型的なIoTシステム • ヒアリング内容 • ハードウェアそのものの難しさ • ミドルウェア難しさ • ネットワークの難しさ • ソフトウェア難しさ • 課題と対策 • まとめ
  • 5. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 4 典型的なIoTシステム • エッジデバイスはデータ収集に使われ、インターネットを 介してクラウド側で処理される • 近年、Rashberry piなどの小型Linux機が実機・試作用の エッジデバイスとして使われることが多い*4 *4 Node-RED UG Japan Osaka, Node-RED UG Osaka 勉強会&懇親会 vol.1 「Osakaキックオフ」, https://node-red-osaka.connpass.com/event/77653/ クラウド エッジデバイス
  • 6. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 5 ヒアリング内容 • Rashberry piを用いたIoTシステムの開発者 6名にヒアリングした • 1~複数のプロジェクト経験者 • 顧客単位でインフォーマルにヒアリングした • 12の難しい点が確認でき、以下の4種類に 分類できた • ハードウェアそのものの難しさ • ミドルウェア(OS、言語)の難しさ • ネットワークの難しさ • ソフトウェアの難しさ ※多くのプロジェクトに共通した内容だったが、 プロジェクト固有の内容(*で示す)もあった
  • 7. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 6 ハードウェアそのものの難しさ • 機器の取り扱いに気を遣う • 配線が切れた* 、水がかかり壊れた* • 外部調達部品がうまく動かない • ソフトウェアの不具合や音声デバイスの認識が不十分 • 電源容量が不足して動かない* クラウド
  • 8. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 7 ミドルウェアの難しさ • OSの知識が必要とされる • I2Cなどハードレイヤの知識が必要 • 追加するモジュールの学習が必要 クラウド
  • 9. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 8 ネットワークの難しさ • 通信対象が近くにあるとデバッグは簡単だが 現地に配置するとデバッグが難しくなる • リモートで操作できる環境が必要 • データ量や再送方法などの設計が必要 クラウド
  • 10. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 9 ソフトウェアの難しさ • 画像処理ではエッジデバイスのメモリが不足した* • 通信の相手によってデータが管理されるので、 デモ環境の構築が難しい • ハード、OS、ソフトウェアの障害切り分け クラウド
  • 11. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 10 課題と対策 • ハード、ミドルウェア、ネットワーク、 ソフトウェアの技術が必要となる • 従来のサーバアプリ、クラウドアプリとは 必要とされる技術が異なる • 経験者や知見者とコミュニケーションを容易に することで情報を共有し、課題を解決した • 席を近くする(背中合わせ) • Chat環境での情報共有など、質問しやすい雰囲気づくり • 困っていそうな時は経験者・知見者が声をかける
  • 12. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 11 まとめ • Rashberry piを用いたIoTシステムの開発者に ヒアリングの結果、以下の難しさが確認できた • ハードウェアそのものの難しさ • ミドルウェア(OS、言語)の難しさ • ネットワークの難しさ • ソフトウェアの難しさ • 共通する難しさが多かった • 様々なノウハウの共有が必要でコミュニケー ションを容易にすることで問題を解決した • 今後は経験を蓄積すると共に、課題解決を容易 にするコミュニケーションについてまとめたい
  • 13. Copyright © Software Research Associates, Inc. All Rights Reserved 12 大変だが楽しめている背景 プロトタイピング開発 • 早めに結合 • 早めにテスト • そして小さく失敗する