Contenu connexe
Similaire à 国内における地域SNSの事例数の推移とその背景 (20)
Plus de Masahiko Shoji (20)
国内における地域SNSの事例数の推移とその背景
- 2. はじめに
• SNS(Social Networking Service)
• 個人を単位とするインターネット上の会員制サイト
• 友人関係を可視化し同じ関心や共通点をもつ「人をつなぐ」
• つながった人々のコミュニケーションや活動をさまざまな形で支
援する機能を持つ
• 地域SNS
• 特定の地域をサイトのテーマとして掲げているも
• 町内会から市町村、県レベルまで対象地域の範囲はさまざま
• 全国規模のサービスは地域SNSに含まない
• 「地域の人的ネットワークをインターネット上に構築し、地域情
報の生成・流通・蓄積や、まちづくり、商業振興、観光振興など
の目的にSNSを活かそうという取り組み」
2
- 6. 調査方法
• 立ち枯れ
• サイトは存在するが、利用者が利用しなくなり、事実上活動を停止
• 例:多くが「FC2 SNS」の無料プラットフォーム上で運営
• 運営・維持のコストがかからず、誰でも気軽に設置が可能
• 一度設置されると作成者が削除しない限り存続し続ける
• 全体的な減少傾向野中で、立ち枯れ地域SNSが多く存在と推測
• 立ち枯れ対応ルール( 2014年2月~)
• サイトがあるだけで実際の更新が無ければ存在しないと判断
• 「ログインをしなくても閲覧できる、外部公開の日記とコミュニティが、
6ヶ月以上更新されていないSNS」を「立ち枯れているSNS」と定義
• 地域SNSと無関係の投稿(RSS取込みによるニュース記事等)もあるため、
投稿以外に、サイト内のお知らせコーナーの内容・日付、リンク切れの
有無、ドメイン名が有効/無効などから判断
6
- 8. 結果
8
調査年度 全事例
2006年2月 21件
2007年5月 252件
2008年2月 336件
2009年3月 404件
2010年2月 519件
2011年2月 269件
2012年3月 354件
2013年2月 308件
2014年2月 263件
2015年3月 235件
2016年3月 195件
2017年2月 175件
2018年1月 157件
• 2004年12月に熊本県八代市で誕生
• 2006年に21件であったが、2010年には519件にまで増加
• 2010年から減少し続け、2018年1月は157件となった。
• 2006年から2010年までの増加期の増え方は急激であるが、
2010年以降の減少期の減り方は増加期よりなだらか
- 12. まとめと今後の課題
• 新興地域SNS
• 近年、地域SNSを開設する都市型の事例が複数登場
• ビジネスの一環として運用
• 利用者が複数のサイト(大手SNSと地域SNS)の使い分けを苦にしない
• スキルのシェアや助け合いなどオフラインでの「利便性」との結びつき
• こうした新興の地域SNSがどのような発展をしていくか等については、
今後も継続的に調査を行っていきたい。
• オープンデータ/シビックテックとの関連
• 国内におけるシビックテックの展開においては、もともと地域SNSの運
営者であった人々が関わっている事例も複数存在
• オープンデータ活用やシビックテックを「新たな地域情報化プロジェク
トの立ち上げ」と捉えると、こうした取り組みの発展には、地域SNSの
運営によって得られた地域の人的ネットワークが関わっているのではな
いかとも推測
12