The Strengths of Drupal and Acquia Acquia Community イベント July 24 2019 でのプレゼン

1. 明快！Drupal と Acquia の強み
― The Strengths of Drupal and Acquia ―
西尾正博
（本資料作成 2019 年 07 月 24 日）
Acquia Community イベント 2019/07/24
Drupal is a registered trademark of Dries Buytaert.

2. プレゼンの構成
 前置き
 Drupal の話
 Acquia の話

3. 前置き

4. 自己紹介
西尾 正博
株式会社アウトソーシングテクノロジー
Drupal & HTML5 推進室 マーケティングプランナー
Drupal 歴 11 年。元 Joomla! ユーザー
2011 年からバイテルト氏のブログ記事を（本人の了承を得て）
時々、日本語に翻訳・公開 ( http://www.webgogo.jp/blog )。
好きなもの：ポテトサラダ

5. 株式会社アウトソーシングテクノロジー（OSTech）
株式会社アウトソーシング（東証１部）の子会社
本社：千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館16、17F
社員数：約 10,000 名
事業内容：R&D に特化した【機械・電子・電気】の技術者特定派遣および開
発請負、Webシステム構築、インフラ構築保守など
Drupal を使った各種コーポレートサイト、ポータルサイトから大陸を
またぐグローバルなシステムまで、導入支援・開発・保守・運用サ
ポートに至る総合的なサービスを提供。
コーポレート サイト：https://www.ostechnology.co.jp/

6. Drupal の話

7. Drupal って、そもそも、どんな CMS？
?

8. 「Drupal（ドルーパル、発音: [ˈdruːpəl]）は、プログラム言語
PHPで記述されたフリーでオープンソースのモジュラー式フレーム
ワークであり、コンテンツ管理システム (CMS) である」
ウィキペディア「Drupal」：https://ja.wikipedia.org/wiki/Drupal

9. 普及度
現在、世界中にある Web サイトの 2% 弱が Drupal で動いている。
 Historical yearly trends in the usage of content management systems
コンテンツ管理システム使用の経年変化 - W3Techs
https://w3techs.com/technologies/history_overview/content_management/all/y

10. 稼働数
100 万以上の Web サイトが Drupal で稼働。
 Usage statistics for Drupal core
Drupal コアの使用統計
https://www.drupal.org/project/usage/drupal

11. 実績例
多数の世界的な組織、企業が長年にわたって Drupal を利用中。
国連 ユネスコ フランス政府 オーストラリア政府
ランボルギーニ Docker Red Hat ファイザー製薬
NASA エルメス レディー・ガガ ハーヴァード大学

12. Drupal の創始者
ドリース バイテルト（Dries Buytaert）氏
1978 年 11 月 ベルギー アントワープ生まれ。
現在は米国在住。40 歳
Drupal の生みの親 & Drupal プロジェクト リード
Drupal Association 共同設立者 & 会長
Acquia 社 共同設立者 & CTO
2013 年、世界経済フォーラムの「若きグローバル
リーダー」に選出されたほか、企業家・イノベーター
として数々の賞を授与される。

13. Drupal の歴史
2000 年、アントワープ大学の学生が情報交換するための BBS（掲示板）
システムをバイテルト氏が開発。のちに「Drupal」と命名。
（詳細は https://www.drupal.org/about/history ）
V.1.0 - 2001/01 V.4.0 - 2002/06 V.7.0 – 2011/01
V.2.0 - 2001/03 V.5.0 – 2007/01 V.8.0 – 2015/11
V.3.0 - 2001/09 V.6.0 – 2008/02 V.8.7.5 – 2019/07
https://www.drupal.org/project/drupal/releases

14. 14
Drupal の強み

15. オープンソース
 ライセンス料金が無料
 誰でも登録なしですべての機能を自由に試せる
 誰でもソースコードを見て自由に改変できる
商用 CMS との決定的な違い。 Linux や Android と同じ「ビジネス モデル」。
→ 世界中どこの国にも開発者がいる。経済力に関係なく誰でも利用できる。
→ 機能を拡張するためのモジュールが豊富
モジュールを組み合わせて高度なサイトを効率よく短期間で構築できる。
開発・保守が行われている Drupal 8 用モジュールは 5,000 以上。Drupal 7 用は
8,000 以上。
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16. WordPress とどう違うの？
 企業が使うことを前提に作られている
「万人が使える CMS」ではなく「最強の CMS」を目指している。
 （コアを）アップデートするには FTP またはコマンドラインを使う必要あり。
→ IT の基本知識がない人は Drupal コミュニティーに入ってこない。
コミュニティーは主に技術者・開発者で構成されている。
 設計が広範で柔軟、API が豊富
外部マーケティング ツール、モバイル アプリ、サイネージ システム、IoT など
多様な連携が可能。「ヘッドレス」とも呼ばれる「デカップル型」の使用形態に
対応したテンプレート（ディストリビューション）もある。
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17. Drupal は WordPress と比べて「感染率」が圧倒的に低い。
 Infected Websites Platform Distribution
米 Sucuri 社：感染した Web サイト プラットフォームの分布
https://w3techs.com/technologies/details/cm-drupal/all/all

18. 市場の棲み分け（すみわけ）
 Drupal はトラフィック量の多い
大規模サイトに使われている。
 WordPress はサイト数が多いが
それぞれのトラフィックは少なめ。
W3Techs：Drupal の市場ポジション (Drupal Market Position)
https://w3techs.com/technologies/details/cm-drupal/all/all
ト
ラ
フ
ィ
ッ
ク
量
稼働サイト数
Drupal
WordPress

19. 企業の Drupal 利用方法
多くの企業はいろいろなシステムを管理
さまざまな種類の CMS/システムが
あるとそれぞれ個別の対応が必要に
なる。保守、運用、管理、セキュリ
ティー策の手間とコストがかさむ。
「Acquia の製品戦略と展望」（バイテルト氏ブログ）
http://www.domisodo.com/blog/acquia-product-strategy-and-vision
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20. 企業の Drupal 利用方法
Drupal にまとめればスッキリ！
プラットフォームをまとめれば、
コストを大幅に削減し、開発・
管理・メンテナンス・運用を効率
化できる。
必ずしも Drupal だけにしなくても
いい。数種類のプラットフォームに
するだけでも効果は十分にある。
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21. 例：ファイザー製薬の場合
 2012 年からこれまでに Drupal で数千サイトを立ち上げ、今でも日々、
サイトが増えている。
 Drupal とコミュニティーがあれば複雑なシステムを構築する専門知識をす
べて自前でまかなう必要がない。
 単独プラットフォームなので開発、構築、運用、管理、保守などの効率が
大幅に向上した。
 GDPR などの規則への準拠やセキュリティー対策も効果的に行える。
「大規模な組織が Drupal に貢献する道を選んでいる理由」（バイテルト氏ブログ）
http://www.webgogo.jp/blog/why-large-organizations-are-choosing-to-
contribute-to-drupal
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22. その他の強み
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23. Drupal コミュニティー
 2019 年 3 月時点でコミュニティー メンバーは 137 万人、アクティブな
貢献メンバーは 11 万人以上。
Wikipedia: https://en.wikipedia.org/wiki/Drupal
 Drupal の使い方、問題の解決方法、開発方法などについて世界中の開発者、
利用者と情報交換できる。
 世界中どこの国でも Drupal 制作会社が見つけられるので、グローバルな
企業にはとても便利。
商用 CMS の利用企業にとっては Drupal の大きな差別化要因。
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24. 情報が豊富（英語）
 Drupal.org の充実した公式ドキュメンテーション
https://www.drupal.org/documentation
 書籍 – Amazon.com で検索
 大量のチュートリアル動画：YouTube、OSTraining、Drupalize.me など
 DrupalCon など関連イベントの動画やプレゼン資料
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25. ディストリビューション
 Drupal の利用形態のひとつ。サイトを構成するコア、モジュール、テーマ、
ライブラリーなどをまとめてパッケージ（業務テンプレート）化できる。
それを自由に複製・配布することで基本的に同じ構造、機能、デザインを
備えたサイトを必要なだけ作り、コーポレート ブランディングやコーポ
レート ガバナンスの統一などに役立てることが可能。
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26. 多言語対応
 標準インストールだけで 90 カ国語以上に対応。
 言語切り替えボタンを操作するだけでシステム GUI の言語とコンテンツが
切り替わる。
 翻訳コンテンツの管理も正確に制御可能。
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27. BigPipe
 Facebook で開発された Web ページ表示テクノロジー。
 ページ全体のデータがそろうまで待たず、送信できるコンテンツを先に
送ってしまうため、待ち時間が大幅に減少。
 通常の 10 倍以上の体感速度。
https://www.youtube.com/watch?v=JwzX0Qv6u3A
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28. Acquia の話

29. 「アクイア（英：Acquia）は、米国マサチューセッツ州ボストン市に
本社を置く、オープンソースコンテンツ管理システム（CMS, Content
Management System）である「Drupal」を使用したデジタルソリュー
ションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスの提供企業
である」
ウィキペディア「Acquia」：
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A2

30. Acquia の特徴
 オープンソースを中核にしたオープンな企業（2007 年設立）
顧客をロックインしない。他社プラットフォームやオンプレで Lift や DAM など
の Acquia 製品を使うことも可能。Acquia プラットフォームからコードやコンテ
ンツをエクスポートして他のプラットフォームに移行するのも自由。
 Drupal の強みをフルに生かした柔軟性
顧客が使っている既存の外部システムと自由に連携できる。現在、数千あるとい
われる MA（マーケティングオートメーション）ツールや CRM など、顧客は使い
たいツールを使えるのですべて Acquia 製品に乗り換えなくてもよい。
 Drupal コミュニティーの牽引（けんいん）役＆共存共栄

31. Gartner と Forrester
米国を本拠とするグローバルな調査・コンサルティング企業 2 社が
Acquia を「Web CMS 市場のリーダー」と評価
Acquia a leader in 2018 Gartner Magic Quadrant for Web Content
Management
https://dri.es/acquia-a-leader-in-2018-gartner-magic-quadrant-for-
web-content-management
Acquia Earns Top Score in WCM Strategy in Forrester Wave
https://www.acquia.com/resources/whitepaper/acquia-earns-top-
score-wcm-strategy-forrester-wave
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32. 「今日は Drupal と Acquia のプロモーティングで Gartner アナリスト
とのミーティングに 14 時間かかった。もう帰るぞ！」
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33. 企業が Web サイトに求める 3 つの S
 Scalability - 拡張性
 Security – セキュリティー
 Support – サポート
有償サポートを提供する Drupal 制作会社を利用すれば、この 3 つがすべて
実現可能。
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34. キーポイント：3 つの F
 Free
 Flexibility
 Friduction（friduction = friction reduction）
フリダクション：摩擦をなくそうとするインターネットの勢いは止まらない
（バイテルト氏ブログ記事）
http://www.webgogo.jp/blog/friduction-the-internets-unstoppable-drive-to-
eliminate-friction
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35. 世の中に水ほど柔らかでしなやかなものはない。
しかも堅くて強いものを攻めるには、
これにまさるものはないのだ。
何物もその本性を易（か）えるものはないからである。
老子 第七十八章より
天下莫柔弱於水。
而攻堅強者、
莫之能勝。
以其無以易之。

36. 参考情報
 Drupal 情報カタログ 2018 - 西尾 スライド（2018/11）
https://www.slideshare.net/MasahiroNishio1/drupal-81953416