2023/2/16のRPACommunityでのスライドです。 RPAツールが提供する機能だけでは不足する部分について、特に作業品質や作業効率の向上に役立つと思われる２つを紹介しています。

1. RPA COMMUNITY ライトニングトーク大会
ロボットファイルを解析して
保守支援機能を自作する
～めざせ作業品質と作業効率の向上～
masuoのブログ/masuo
２０２３年２月１６日
#RPALT

2. 自己紹介
#RPALT
BizRobo!(3年)、Automation Anywhere(1年)、UiPath勉強中
RPA経験：
業務プロセス改善が専門の技術士(情報工学部門)
小原増雄
名前：
活動： 主にブログでRPAツール活用のノウハウ発信
推してます！
https://aijimy.com/
RPACommunity大阪支部でLTしたときの写真

3. 保守支援機能の不足はリスク
デバッグ用に無効化していたステップを
元に戻さないまま本番リリースして
ロボット停止
#RPALT
ダウンロード
デバッグ用に無効化したステップ
を戻さずにアップロード
【本番環境】 【開発環境】
異常停止
改修

4. アナログにやるならチェックリスト
暫定処置１：〇〇ステップ無効化
#RPALT
暫定処置２：変数△に××設定
暫定処置３：REST呼び出し先URL変更
✔
✔
✔

5. デジタルにやるなら差分抽出
#RPALT
改修後
Diff
ツール
改修前

6. クリアした課題（その１）
✓ ロボットを変更するとステップ識別用のidが振り
直しになる場合が多く、そのまま比較するとすべ
てのステップに差異が見つかってしまう。
#RPALT
③ ④ ⑤ ⑥
④ ⑥ ⑦ ⑧
⑤
改修前：
改修後：

7. クリアした課題（その２）
✓ ステップの有効・無効を表す値は予め決められた
固定値ではなくて、ロボットによって変わる。
#RPALT
① ① ①
ロボA：
ロボB：
⓪
②
③ ③ ③
有効 無効 有効 有効
有効 無効
有効 有効

8. 文字列を代入するステップの例
#RPALT

9. ロボットファイルの具体例
#RPALT
<object class="Transition" serializationversion="3" id="5">
<property name="name" class="String">Assign Variable</property>
<property name="stepAction" class="AssignVariable" serializationversion="4">
<property name="stringExpr"
class="kapow.robot.plugin.common.support.expression.stringexpr.ValueStringExpression">
<property name="value" class="String">abc</property>
</property>
<property name="variable" class="kapow.robot.plugin.common.support.AttributeName2">
<property name="name" class="String">文字</property>
</property>
</property>
<property name="elementFinders" class="ElementFinders"/>
<property name="errorHandler" class="ErrorHandler" serializationversion="0"/>
<property name="comment">
<null/>
</property>
<property name="enabled" idref="3"/>
<property name="changedProperties" class="java.util.HashSet">
<element class="String">name</element>
</property>
</object>
各ステップを識別す
るための数字が id
として設定してある。
有効・無効は idref
の数字で区別されて
いるが、数字の値は
ロボットによって可
変である。
【例】
ロボA：有効(idref=1)、無効(idref=0)
ロボB：有効(idref=3)、無効(idref=2)

10. 差分比較自体はWinMergeを活用
#RPALT
③ ④ ⑤ ⑥
④ ⑥ ⑦ ⑧
⑤
改修前：
改修後：
改修前：
改修後：
ロボットファイルから id 記載部分を削除
追加
Diffツールで意味のある差分のみ抽出可能に

11. ドキュメント生成機能も欲しいよね
#RPALT
楽をするには
自分で作るべし
画像の
一覧表が
欲しい

12. 画像はロボットファイルの中に
#RPALT
ロボットファイルで画像を記録し
ている部分はこんな感じです。
（サクラエディタで開いた例）
Base64エンコード
して記録している
Base64デコード
すれば画像が得られる

13. 画像生成 & ドキュメント生成
#RPALT
ロボットファイル
画像生成
ドキュメント
生成

14. 自動化って楽しい！
#RPALT
煩わしい
煩わしい
煩わしい

15. おわりに
#RPALT
で公開中
今日の内容が、少しでも皆様の役に立てば幸いです。
ロボットファイルの差分抽出のための変換ツール
https://robot-hub.bizrobo.com/
✔
BizRobo!(DA) 画像認識で使っている画像の一覧リスト作成
✔
masuoのブログで公開中
https://masuo.doorblog.jp/