scrum gathering tokyoのスライド http://2016.scrumgatheringtokyo.org/schedule.html

1. ベトナムで
「ベトナムエンジニア
+
非IT系日本・韓国人」と
Scrumによる生産性の改善をした話。
Grateful Days Inc
Misako Nagano

2. 伝えたいこと
Scrumは、
人種・ITリテラシー・役職を超えて、
行動を改善し、
生産性をあげ、
チームの成長を促進する手法

3. 自己紹介

4. 私についてプロジェクトマネージャーという肩書の「ふらふら要員」ScrumMaster1年生
現在の会社に転職して1年目
Web制作→Webディレクター→Web業界を20年ほど
ゲームの制作経験と知識は「0」

5. 会社について社名:Grateful Days Inc
「おかげ様で...」を目指す日系の3Dアバター屋
2010年まで韓国ソウル拠点
2010年からベトナムホーチミン拠点

6. ベトナム？

7. ベトナム！

8. ベトナム！

9. ベトナム
発展速度と活気が半端ない国

10. 自社Serviceについて「ありがとう」をコンセプトにしたPC向け3Dアバターゲーム「MILU」
お客様のおかげで、平均寿命3年のゲーム業界で8年間生存中
私たちの主力Service

11. MILU事業にScrumを
導入した話

12. MILUチームの構成について
Webチーム（日越）
14%
Gameエンジニアチーム（越）
33%
グラフィックチーム（日越）
33%
企画チーム（日韓）
5%
運営チーム（日韓）
14%

13. MILUチームメンバーの属性
ベトナム人
56%
韓国人
9%
日本人
35%
ベトナム非IT系
8%
ベトナムIT系
48%
日韓非IT系
27%
日韓IT系者
16%

14. 4月頃MILU事業が持っていた
課題
Webチームの課題
• 案件の進行状況が見えない
• 案件の認識が、お互いズレたまま開発している

16. 8月頃MILU事業が持っていた
課題
• MILU事業全体の課題
• 売上がマジでヤバイ
• チーム崩壊寸前
• 会社存続の危機

18. Webチームの課題を
解決するためにTRYしたこと
• 試験的に最小規模のWeb案件にScrum
導入
• 規模見積を行いながら、案件の認識をあわせる
• タスクボードでプロダクトオーナーと、チームメン
バーは、ざっくり進 状況を把握

20. その結果
• DailyScrumで毎日Direct Communication
• 案件の進 や機能について、認識があうようになっ
た
• ISSUEに対して、チームメンバーから解決案が出る
ようになった
• 規模見積カードを使うとテンションあがるメンバー！

22. プロダクトオーナー（事業長）
• 求めていたのは、仕事を楽しみ
ながら率直に言い合えるDirect
Communication
• Scrumが有効そう
•中規模のGame/
Web案件で
Scrumをやって
みよう！

23. その結果
イテレーション1∼2
•
失敗→Scrumに非難轟々→TRY…試行錯誤
イテレーション3以降
•
ちょっとづつ、うまくいきだした

27. プロダクトオーナー（事業長）
• MILU事業
全体でScrum
をやってみ
よう！

28. MILU事業全体の課題を
解決するためにTRYしたこと

29. 会社全体でTRYしたこと
• MILU事業メンバー全員と個別面談
• パーティ・イベントで社内コミュ
ニケーションの活性化
• Scrum最優先の環境
• Scrumとは？を全メンバーに説明
• Scrum諸経費の予算を確保
• 適任者のアサインと組織の再構築
• 組織を1フロアに集約

30. MILUチームでTRYしたこと
• プロダクトオーナーと案件の
優先度を握る
• ざっくりチームの開発スピー
ドを把握する
• リリース寸前の遅延防止
• ボトルネック改善
• 讃え合うKPTのKEEP

31. いいね

32. ScrumMasterとして
TRYしたこと
• 経験豊富なAgileコーチからフィー
ドバックをもらいTRYする
• 各チームの中間にたってバラン
スをとる
• Direct Communication→認
識をあわせの促進
• プロダクトオーナーもチームの
メンバー一員
• 性善説前提で意見をきく

33. その結果

34. お互いの違いを知る
ベトナム人メンバー
• モチベーションの源泉は楽しさ
• 非常時こそ、笑って、遊んで、頭を
柔らかくする
韓国人メンバー
• コミットしたことに一直線
日本人
• 他人に迷惑かけないように空気を
読みまくる

35. チームを超えた協力
あふれたタスクの巻取り
• 困ってる人を助ける
質疑応答会、認識あわせ
• みんなでISSUEを認識し
TRYを探る

36. メンバーの成長
スキルとナレッジの移転
→ちょっとづつ自己組織化
ベテラン企画職人
→ルーキー企画者
IT系運営リーダー
→非IT系運営メンバー
日本人グラフィックリーダー
→ベトナム人グラフィックメンバー
みんなUnhappy
私・私のチームはUnhappy
他はHappy
私・私のチームはHappy
他はUnhappy
みんなHappy
今、この辺
8月は、この辺

37. 生産性の向上
グラフィック修正完了
定時終了（Before9時PM）
テスト完了
メンテ前日６時PM（Beforeメンテ当日３時AM）
Webイメージ修正完了
0.25時間（Before2時間）

38. グラフィックの質向上
Before After

39. 売上の回復
会社は非常時より良好な状態（社長談）

40. Keyポイント
• 適任者のアサイン
• チームメンバーの認識をあわせる→助けあう
• 具体的に褒め合あう
• 小さなTRY→改善→小さな成功体験→Scrumいいね！
• 会社・プロダクトオーナー・チームメンバーがScrum
を認知し協力する

42. 最後に、もう一度
Scrumは、
人種・ITリテラシー・役職を超えて、
行動を改善し、
生産性をあげ、
チームの成長を促進する手法