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HCI200,大塲,スライド,最終稿.pdf

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大塲洋介,宮下芳明.カーソルが進入できないノッチがポインティングの操作時間に与える影響,研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),Vol.2022-HCI-200,Issue.37,pp.1-8,2022.
MacBook Pro(2021)画面上部のノッチ領域には,カーソルが進入できる.しかし,カーソルの一部や全部が隠れてしまう.この影響でノッチが操作時間を増加させることを,筆者らは先行研究で明らかにした.そして本稿では,ノッチを「カーソルが進入できない領域」とした方が良いと提言する.ノッチの外縁でカーソルが留まるため,ノッチと隣接したターゲットを高速に選択できると考えられるからである.実験 1 では,現行のノッチの仕様で,「ノッチに進入する戦略」よりも「ノッチを回避する戦略」が望ましいことを示した.実験 2 では,ノッチを「カーソルが進入できない領域」に変更した場合,ノッチと隣接するターゲットを速く正確に選択できるようになることを示した.
https://research.miyashita.com/papers/D263

大塲洋介,宮下芳明.カーソルが進入できないノッチがポインティングの操作時間に与える影響,研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),Vol.2022-HCI-200,Issue.37,pp.1-8,2022.
MacBook Pro(2021)画面上部のノッチ領域には,カーソルが進入できる.しかし,カーソルの一部や全部が隠れてしまう.この影響でノッチが操作時間を増加させることを,筆者らは先行研究で明らかにした.そして本稿では,ノッチを「カーソルが進入できない領域」とした方が良いと提言する.ノッチの外縁でカーソルが留まるため,ノッチと隣接したターゲットを高速に選択できると考えられるからである.実験 1 では,現行のノッチの仕様で,「ノッチに進入する戦略」よりも「ノッチを回避する戦略」が望ましいことを示した.実験 2 では,ノッチを「カーソルが進入できない領域」に変更した場合,ノッチと隣接するターゲットを速く正確に選択できるようになることを示した.
https://research.miyashita.com/papers/D263

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  1. 1. !"#$%&'()*+,-.% /01231456789:;<=>? ⼤塲洋介,宮下芳明 明治⼤学 ノッチの外縁にカーソルをぶつけるだけで,隣接したターゲットを⾼速に選択可能
  2. 2. !" ポインティング:ターゲットを選択すること ※ターゲット:選択したいボタンやアイコン 速く正確に選択できることが望ましい 2
  3. 3. !" MacBook Pro(2021)のディスプレイにノッチが配置された ノッチ ノッチ:描画が⾏われない⿊い領域 現⾏の仕様:ノッチは「カーソルが進⼊できる」領域 デフォルトのカーソルサイズでは,カーソルがノッチに完全に隠れてしまう状況 特定の状況でノッチがポインティングの操作時間を増加させる(HCI199) 3 画⾯上端にあるターゲットから,同じく画⾯上端にある他のターゲットを選択する状況
  4. 4. !" ノッチを「カーソルが進⼊できない」領域とした⽅が良いと提⾔ 利点 ノッチと隣接するターゲットを,ノッチにカーソルをぶつけることで速く選択できると考えられる 4 懸念点 直線で操作できないため,経路が⻑くなることで操作時間が増加する可能性
  5. 5. !"#$ 5 ノッチが操作時間を増加させる要因:参加者が⾏った操作の戦略が影響 2)ノッチを回避する戦略 経路の増加 経路の増加 1)画⾯上端に沿わせる戦略 カーソルの⾒失い 画⾯上端にあるターゲットから,同じく画⾯上端にある他のターゲットを選択する状況
  6. 6. !"#$%&'()*+,-./ フィッツの法則 ターゲットまでの距離(A)とターゲットの幅(W)から操作時間を予測 !" = $ + &'(,'( = log, - . + 1 0 1 6
  7. 7. !"#$%&'()*+,-./ ノッチとターゲットの間隔を考慮した操作時間予測モデル !" = $ + &' log+ , - . + + 1 − , - 1 + + 1 + &+ log+ ' 234.4467 + 1 8 9 : ; 7 画⾯上端のターゲットから,画⾯上端の他のターゲットを選択する状況を想定
  8. 8. !"#$ ノッチを「カーソルが進⼊できない」領域にした⽅が良いことを検証 8 1)「ノッチを回避する戦略」が「画⾯上端に沿わせる戦略」よりも操作時間が短いことを⽰す 2)「カーソルが進⼊できないノッチ」が「カーソルが進⼊できるノッチ」よりも 実験1で検証 実験2で検証 ターゲットがノッチに隣接している時に操作時間が短いことを⽰す
  9. 9. !"# タスク デザイン W: ターゲットの幅 6,23 mm I: ターゲットとノッチの距離 0,12,∞ mm Strategy: 操作の戦略 along:画⾯上端に沿わせる戦略 avoid:ノッチを回避する戦略 A: ターゲットまでの距離 100,200 mm ピンク⾊の開始ターゲットを選択→緑の終了ターゲットを選択 ※! = ∞はノッチがない条件 9 終了ターゲットを選択するまでの時間 終了ターゲットを選択できたか(タスクの成否) マウスを移動させた距離 計測値
  10. 10. 10
  11. 11. 操作時間MT A,W,I,Strategyで主効果 avoidがalongよりも操作時間が短いことがわかった !"# エラー率ER Wで主効果,A × Strategyで交互作⽤ エラー率ER 操作時間MT 11 先⾏研究とほぼ同等のエラー率 avoidがalongよりもマウスを移動させた距離が⻑い傾向にあった マウスを移動させた距離 A,W,Iで主効果
  12. 12. !"# 操作時間MT 操作時間が,回避する戦略の⽅が画⾯上端に沿わせる戦略よりも短かった マウスを移動させた距離が,回避する戦略の⽅が画⾯上端に沿わせる戦略よりも⻑かった 回避する戦略は,移動する経路は⻑くなるが,操作時間の観点からは望ましい 参加者アンケート 12 12⼈中10⼈が,回避する戦略を好むと回答した 1名は! = 0でavoidを好み,! = 12ではalongを好んだ 1名は常にalongを好んだ ) ともにavoidの⽅が操作時間は短かった 「隠れることで不安を覚える」「⾒失ってしまう」「⼤きく通り過ぎてしまう時があった」
  13. 13. !"# ノッチとターゲットの距離(!)の操作時間への影響 ユーザがノッチを回避する戦略をとることで,!の影響を最⼩にできる 交互作⽤:" × ! × $%&'%()*,+ × ! × $%&'%()* 13 先⾏研究:,が⼩さいほど操作時間が増加する , → ノッチの近くにターゲットを配置することは操作時間を増加させるため望ましくない along :,が⼩さいほど操作時間が増加 avoid :,が異なっても,操作時間に有意差は⾒られなかった 参加者アンケート:avoidではターゲットを下側から狙うため,,の影響はほとんど感じなかった
  14. 14. !"#$%&'() 操作の戦略ごとに適合を調査 !" = $ + &' log+ , - . + + 1 − , - 1 + + 1 + &+ log+ ' 234.4467 + 1 8+ = 0.878,<=> = 145 < A B = 14 !" = $ + & log+ < A + 1 both along avoid both along avoid 8+ = 0.899,<=> = 67.2 8+ = 0.972,<=> = 57.5 8+ = 0.909,<=> = 131 8+ = 0.955,<=> = 67.0 8+ = 0.984,<=> = 58.6 avoidではフィッツの法則でも⼗分予測可能 ノッチの影響を考慮したモデルでより⾼精度に予測が可能
  15. 15. !"#$ ノッチを「カーソルが進⼊できない」領域にした⽅が良いことを検証 15 1)「ノッチを回避する戦略」が「画⾯上端に沿わせる戦略」よりも操作時間が短いことを⽰す 2)「カーソルが進⼊できないノッチ」が「カーソルが進⼊できるノッチ」よりも 実験1で検証された 実験2で検証 ターゲットがノッチに隣接している時に操作時間が短いことを⽰す
  16. 16. !"# タスク デザイン W: ターゲットの幅 6,23 mm I: ターゲットとノッチの距離 0,12,∞ mm Notch: ノッチの条件 pass:ノッチに進⼊できる block:ノッチに進⼊できない A: ターゲットまでの距離 100,200 mm ピンク⾊の開始ターゲットを選択→緑の終了ターゲットを選択 ※! = ∞はノッチがない条件 16 終了ターゲットを選択するまでの時間 終了ターゲットを選択できたか(タスクの成否) マウスを移動させた距離 計測値
  17. 17. 17
  18. 18. 操作時間MT A,W,I,Notchで主効果.A × I × Notch, W × I × Notchで交互作⽤ I = 0において,blockがpassより有意に短かった !"# エラー率ER Wで主効果.I × Notchで交互作⽤ エラー率ER ! × # × $%&'ℎ 18 blockがpassよりもマウスを移動させた距離が⻑い傾向にあった マウスを移動させた距離 A,W,I,Notchで主効果 I = 0:blockが有意に低いER W × # × $%&'ℎ
  19. 19. !"# 操作時間MT blockがpassよりも,操作時間が I = 0において短かった blockの⽅がpassよりも,マウスを移動させた距離が⻑かった 進⼊できないノッチは,移動する経路は⻑くなるが,操作時間の観点からは望ましい 19 ! × # × $%&'ℎ W × # × $%&'ℎ # = 0の時のみ,操作時間に影響した 進⼊できないノッチにすることで# = 0以外に影響はほとんどない
  20. 20. !"# 20 進⼊できる条件 進⼊できない条件 カーソルの速度 pass:前半に速度のピーク,後半では減速 block:後半まで速度があまり減速していない カーソルを⾼速に動かしたまま選択している 参加者アンケート 全員がカーソルが進⼊できないノッチを好んだ 「I = 0の条件で,カーソルがノッチの外縁に留まるため,操作が容易」 エラー率が低下,操作時間が減少
  21. 21. !" ノッチのサイズ,カーソルのサイズをMacBook Proを参考に設定した ノッチが⼩さくなる or カーソルを⼤きくする → カーソルが完全には遮蔽されない ノッチが⼩さくなる or カーソルのサイズを⼤きくする ノッチ内でカーソルの位置がわかると結果が変化する可能性 ノッチに隠れていても位置がわかる視覚フィードバックが得られる 21 ⼩さいノッチ ⼤きいカーソル
  22. 22. !" 本研究では,操作時間とエラー率のみを考慮して評価を⾏った ノッチを配置することは,ユーザの⼼理的なストレスを増加させる可能性 評価する項⽬を増やした場合,さらなる影響が観察されるかもしれない ノッチにカーソルが隠される状況が常に起こり得るため,ユーザは不安を感じるかもしれない 22
  23. 23. ⽬的 カーソルが進⼊できないノッチがポインティングの操作時間に与える影響を調査 実験1 「回避する戦略」と「画⾯上端に沿わせる戦略」の操作時間を⽐較 結果1 マウスを移動させた距離:ノッチを回避する戦略の⽅が距離が⻑い 操作時間:ノッチを回避する戦略の⽅が操作時間が短い 議論1 回避する戦略は,マウスを移動させる距離が⻑くなるが,操作時間の観点から望ましい ユーザが回避する戦略をとることで ! の影響を最⼩にできると考えられた 実験2 「カーソルが進⼊できないノッチ」と「カーソルが進⼊できるノッチ」の操作時間を⽐較 結果2 エラー率: ! = 0において,進⼊できないノッチの⽅がエラー率が低い マウスを移動させた距離:! = 0において,進⼊できないノッチの⽅が距離が⻑い 操作時間:! = 0において,進⼊できないノッチの⽅が操作時間が短い 議論2 マウスを移動させる距離が⻑くなるが,エラー率と操作時間の観点から望ましい 進⼊できないノッチにすることは,! = 0以外に影響を及ぼさない カーソルがノッチの外縁に留まることを利⽤でき,カーソルを⾼速に動かしながら⼤雑把に選択ができる 結論 ノッチをディスプレイに配置する場合,ノッチを「カーソルが進⼊できない」領域にすることが望ましい !"# 23

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