外部労働力に関する市場動向2018 [グローバル vs 日本編]

© 2018 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. 1
‐日本ハイライト編‐
共同調査パートナー
外部労働力に関する市場動向2018：
ビジネスの成長を担う
新たな戦力

人財に焦点を当てる
外部労働市場は急速な成長を遂げています。
社外の人財や役務を提供するサービス会社で構成される外部要員の市場を理解
し、活用することは極めて重要な経営課題であり、雇用者と従業員の双方にさまざ
まな影響を及ぼします。

49%日本企業が外部人財の人件費にかける割合。
グローバルは 44%である

外部要員を効果的に管理して競争力の源泉
とする企業がある一方で、競合の後塵を拝し
ている企業もあります
外部要員の調達/管理/配置方法をかつてないほど深く分析した結果、
外部要員の活用が会社の利益に貢献する仕組みが明らかになりました。

外部労働力が企業に変革をもたらす4つのキーポイント
多様化する働き方
～マルチチャネル雇用～
基幹業務を担う
存在
「コストがすべて」
ではない
可視化の真価

Generate
momentum
6
Force One
多様化する働き方
～マルチチャネル雇用～

マルチチャネル雇用が創る新しい労働力
人財
採用先企業
チャネル
サービス会社直接雇用クラウドソーシング人財派遣会社 OG/OB（再雇用）

多様化する雇用形態。その需要は増加する見込み
外部要員を獲得するチャネルの比較（グローバル）：「現在」と「3年後」
（回答者は該当するすべての項目を選択）
現在 3年後
Service providers Source ourselves On-demand online
marketplaces for
freelancers
Staffing agencies Alumni
50% 72% 48% 75% 38% 74% 35% 78% 9% 30%
サービス会社直接雇用フリーランサーが
登録する
クラウドソーシング
人財派遣会社 OG/OB
（再雇用）

8% 6% 8%
14%
0%84% 68% 64% 44%
8%
Staffing agencies On-demand online
marketplaces for
freelancers
Source ourselves Service providers Alumni
多様化する雇用形態。その需要は増加する見込み
外部要員を獲得するチャネルの比較（日本）：「現在」と「3年後」
（回答者は該当するすべての項目を選択）
現在 3年後
サービス会社直接雇用フリーランサーが
登録する
クラウドソーシング
人財派遣会社 OG/OB
（再雇用）

外部要員と従業員を包括的に管理する人財戦略について、自社導入
に向けて強く同意した日本企業の経営幹部はわずか14%でした。
グローバルも同様に19％と低い数字でした。
企業が外部労働力にかけている支出額が、総人件費の半分近くを
占める現状を踏まえると、その関心度は残念な結果です。
調達戦略の充実度が人財戦略を左右する

© 2018 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. 11© 2018 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
Ensure
critical
mass
11
Force Two
基幹業務を担う存在

92%
46%
グローバル
日本
外部要員なしには業務を平常どおり進められない
外部要員は基幹業務の遂行に欠かせない
（「同意」および「強く同意」の合計）
多様なスキルや専門性を持ち、
人財の宝庫とも言える外部要
員の活用は、ビジネス戦略を実
行する上で、その重要性を増し
ています。

現在 3年後
外部要員の活用は、専門スキルの確保に不可欠です
73% 60%91% 100%
グローバル日本
（「重要」および「極めて重要」の合計）
グローバル経済の中にあって、デジタル
化などの高度な専門スキルの不足は企
業の存亡をも左右しかねません。
必要な人財をタイムリーに、適切な費用
および作業品質で、適所に配置すること
が重要になっています。
専門スキルの保持者を獲得する際の外部要員の重要性：

急成長中の企業にとって、AI、機械学習、
データサイエンス、業界特有の専門知識
などの専門スキルの獲得に伴う困難を
いかに乗り越えるかが、経営課題の首位
に浮上しています。

Accelerate
value
15
Force Three
「コストがすべて」
ではない

コスト管理は、もはや外部要員を
活用する主な理由ではありません

今や外部要員は、
企業が業績を伸ばす上で不可欠な存在と認識されています
日本グローバル
66%製品またはサービスの市場投入の迅速化 66%
54%リスクの軽減 48%
64%54%組織の俊敏性の向上
48%組織の能力の最大化/市場の需要への対応 65%
48%持続可能性に関する目標の達成/二酸化炭素排出量の削減 62%
34%製品およびサービスの開発/向上 68%
26%コスト管理 60%
（「重要」および「極めて重要」の合計）
次のビジネス目標を達成する際の外部要員の重要度を評価してください。

外部労働力が企業にもたらす
成果は、未知数である

61% 88%
外部人財の参加により、
正社員のパフォーマンス
に刺激を与えている
61% 88%
外部人財が持つ専門知識
や多様性により、正社員
のスキル向上に影響を与
えている
54% 84%
外部人財が持つ多様性や
経験値が、社風の改善に
影響を与えている
54% 94%
グローバル日本
多くの経営幹部にとって外部人財の存在は、
企業の社風と全体的なパフォーマンス向上に好影響を与えると認識
されています

© 2018 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. 20© 2018 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
Expand your
line of sight
20
Force Four
可視化の真価

測定不可能な対象を適切に管理することはできない
というビジネスの原理が示すように、新たな業務形態
に合わせた管理手法の確立が急務になっています。
大半の企業にとって、外部要員に対する可視性の
欠如は深刻な問題です

業界の変革を牽引する
「先行企業」から学べることが
あります。
調査に回答した企業の10社に1社は、外部要員を管理しその真価を
引き出すことにかけて、顕著な成果を上げていました。

先行企業は、業務の形態が進化を遂げる中、
他社をリードする立場となっています。
先行企業は、以下の3点で他社を凌駕しています。
外部要員の可視性外部要員の効果的な管理外部要員がビジネスに
もたらすインパクト

従事する外部人財やサービス会社について詳しく把握しており、最高
経営幹部にも同様の傾向が見られました。
可視性：先行企業の経営幹部
は、外部要員を詳しく把握する
傾向にあります。

83% 81% 71% 61% 55% 43%43% 46% 44% 43% 33% 34%20% 20% 48% 56% 22% 24%
外部要員に関する各項目について、どの程度直接的に
把握していますか？
業務内容費用（単金）社内システムお
よび機密情報へ
のアクセス権限
46% 雇った人物の
プロフィール
交渉で合意した
単金の法令準拠
作業品質
先行企業（グローバル）先行企業以外（グローバル）日本
（「詳しく把握している」の合計）

84% 82% 75% 60% 52%49% 43% 46% 40% 42%64%
10%
38% 46% 44%
自社に業務サービスを提供するサービス会社について、
どの程度直接的に把握していますか？
（「詳しく把握している」の合計）
業務内容担当者社内システムお
よび機密情報へ
のアクセス権限
作業期間作業品質

効果的な管理とは：
先行企業の動向は、他の企業が
一層効果的に要員を管理した場合に得られる
メリットを現しています。
先行企業は、多様な外部要員の管理をはるかに容易かつ効果的に
成し遂げていました。

29% 40% 42% 43% 51%59% 61% 57% 54% 61%52% 54% 28% 36% 46%
外部要員に関する管理項目の難易度について回答して
ください。
（「非常に困難」および「極めて困難」の合計）
人的資源および
プロジェクトの
作業品質の
トラッキング
デジタル/サイバー
セキュリティ対策
税法、労働法、
規制要件などの遵守
品質やスキルの一貫性作業品質の高い
人財の適切なレート
（単金）での採用

ビジネスインパクト：
先行企業では、外部要員が単なる
コスト管理の枠を超えた目覚ましい
成果をもたらしています。
先行企業は、外部要員の真価をより一層引き出すことに成功しています。

88% 59% 94% 79% 52% 96% 58% 46% 92%
外部要員が自社の財務/業績全般を向上させている、
あるいはデジタル世界での競争に貢献している。
外部要員の活用により全社的な
財務パフォーマンスが向上している
外部要員がデジタル時代の
競争力向上に貢献している
外部要員が業績の向上に
大きな役割を果たしている

外部人財が幅広い事業領域で
活躍し、成果が認められている
今、外部人財の活用を経営戦略
として取り組むことが望ましいの
は明らかです。
外部要員の活用
経営会議の議題に載っていますか？
デジタル世界でさらなる成長
を導くためには、外部要員を
はじめとする全社的な人財
の可視性を向上する必要が
あります。
多くの企業は外部人財という「資
産」の把握に無頓着なのが実情
です。外部人財やサービス会社
が提供する外部労働力を、正社
員同様に適正に管理・可視化し
ましょう。

外部労働力を活用するための第一歩
外部要員の一層効果的な管理を通じて、その真価を引き出す
 経営層に向けて、外部要員の職務範囲、活動内容、作業品質、現在抱える課題、現在までの貢献度、
そして今後予想される貢献度を可視化する。
 外部要員の真価を把握する（製品の市場投入を加速するために不可欠である、希少スキルの保持者
である、デジタル変革に向けた取り組みを加速する人財である、あるいはコスト管理に貢献するなど）。
 今後必要となるスキルとともに、希少性が高くなるスキルも予測する。マルチチャネル外部要員を活用
して、適切な人財を獲得、再訓練、採用するための戦略を策定する。
 外部人財と正社員の双方を含めた包括的な要員計画を策定し、実施する。外部要員がもたらすスキ
ルやアイデアを大切にし、組織の目標および目的意識の一環となるように活用する。

Oxford Economicsは、2017年後半から2018年初めにかけ
て、16の業種、14カ国および北欧諸国において、中堅企業から
大企業を対象に、800名に及ぶ上級幹部へ綿密な電話調査を実
施しました。労働市場の動向に焦点を当てて、外部要員の活用
および管理を現在と将来の両面から調査するとともに、外部要
員が業績および財務パフォーマンスに及ぼす影響などについて
精査しました。
レポートをお読みになりたい場合は、
externalworkforce.fieldglass.com/japan/
をご覧ください。
この調査について

外部労働力に関する市場動向2018 [グローバル vs 日本編]

Recommandé

Recommandé

Contenu connexe

Similaire à 外部労働力に関する市場動向2018 [グローバル vs 日本編]

Similaire à 外部労働力に関する市場動向2018 [グローバル vs 日本編] (20)

外部労働力に関する市場動向2018 [グローバル vs 日本編]