シンギュラリティ法務 20170206
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予測のつかない時代にどう立ち向かっていくか。それは、シンギュラリティから逆算してビジネスを組み立て法務を組み立てることである。法務は、コストセンターからプロフィットセンターに変わるでしょう。それは創造的な法務に変わり、デザイン思考及び戦略的な思考に変わるからです。 我々の世代は、ハードな法律だけではなく、ソフトロー、規範、市場、アーキテクト等を勘案し、適切な落としどころを速やかに判断し実行しなければなりません。次回の新時代の法務はかなりバージョーンアップします。お楽しみにしてください。
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シンギュラリティ法務 20170206
- 2. 経歴 • ２００３年弁護士登録 • ２００６年南カルフォニア大学ＬＬＭ取得 • ２００６年サンフランシスコで環境法専門の法律事務所で研修。その 際サンノゼに行き、様々なシリコンバレーの状況は見聞。増島弁護 士との意見交換。 • ２００７年頃より、日本のベンチャーの情報収集及び支援。 • ２０１５年イスラエルへ訪問 • ２０１６年から、中小企業基盤機構Ｂｕｓｉｎｅｓｔのメンター
- 3. 連絡先 赤坂国際法律会計事務所 弁護士 角田 進二 問合せ先 東京都中央区京橋１丁目１番１０号 西勘本店ビル５階 電話: （０３）３５４８－２７０２ ＦＡＸ: （０３）３５４８－２７０３ Email: ailaw-info@ailaw.co.jp
- 4. (1)IoT／AI時代の法務戦略・法政策の流れ • a. 自動運転・ドローン等のモビリティ 人及び物の流通コントロール • d. サイバーセキュリティ 悪意又はミスによる大災害に対する予防措置
- 5. その前に気づいてほしいこと • ＩｏＴとは、 • https://www.ipa.go.jp/files/000052459.pdf • 今後の機器のほぼすべてを指すことになる。そして、セキュリティの脆弱 性＝生命の危険に直結するため、セキュリティの強化が不可欠とされる。
- 6. モビリティとは • 交通分野では、人が社会的活動のために交通（空間的移動）をする 能力を指す。 • http://www.mlit.go.jp/road/ITS/j-html/past/yougo/yougo.html#107 • 自動車だけではなく、ドローン、セグウェイ、その他の移動装置を含 む。 • 自動車は、モビリティの一部であり、今後自動車という概念がなくな る可能性もある。
- 7. 大きな時代の流れ • インターネット、センサー、ＡＩ技術の発展、クラウドシステム、電池の 発展で、すべてがＩｏＴ化される。 • 人間の能力よりも、機械の能力の方が高くなり、事故を起こす可能 性が低くなっていくことが予測される。 インター ネット センシング 人工知能 セキュリティ の必要性
- 8. 自動車カテゴリにおける自動走行システム の定義等 戦略的イノベーション創造プログラム（SIP） 自動走行システム研究開発計画 2016 年10 月20 日 内閣府政策統括官（科学技術・イノベー ション担当） http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/keik aku/6_jidousoukou.pdf
- 12. 勝てないか？？ • 割愛
- 14. Google • Blind man sets out alone in Google’s driverless car • https://www.washingtonpost.com/local/trafficandcommuting/blin d-man-sets-out-alone-in-googles-driverless- car/2016/12/13/f523ef42-c13d-11e6-8422- eac61c0ef74d_story.html?utm_term=.279b34d91a14 • 盲目等障がい者にスポットライトを当てて、将来の展望を描く。 →健常者、無人、老人では駄目で、バッシングできない「社会的弱者 を巻き込む」
- 15. 他方、日本の会社。。。マスメディアに誤解 • http://www.sankei.com/west/news/161218/wst1612180019-n1.html • 「レベル４」完全自動運転バス、国内４カ所で３０年秋にも公道実験 ソフト バンク子会社、「高齢者の足」確保狙う • →「人工知能（ＡＩ）を搭載した車両を使用し、運転状況や車両の位置、車 内の様子、燃料の残量などを遠隔でモニター監視しながら走行させる。公 道では運転手不在の走行が法令で想定されていないため、実験中はドラ イバーが乗車する」 • 「開発競争は欧米でも加速し、米グーグルはこれまでに公道で２００万マ イル（約３２０万キロ）を走行。ハンドルやアクセルのない完全自動運転車 の公道走行実験にも成功したとしている。」
- 16. 日本企業が勝つためには • 日本企業の発展の推進力の障害となるものを破壊し、新しい価値を創造 することになる。 • 個別企業 • →カーニバニズム促進 • →既存の考え方（過去ベース法務）を廃する • →利益率よりも成長性重視へ • 大きく見たエコシステム • →既得権の排除と価値創造 • →法律に穴をあける • →新しい企業にチャンスをわたす。
- 18. 法律に穴をあけよ • インターネットの価値は、広く、即時に、フラットに情報「価値」を分散させ て、多くの人に利益を享受させる機会をもたらすことにある。 • 今の法律は、技術上実現可能な価値を制約し、そうした価値を享受させ る機会をもたらすことができていない。その結果、既得権ＶＳ新興勢力の 戦いになっている。 • 既得権では最大公約数の富を分散することができないことから、今後新 興勢力よりの政策がとられる可能性が高い。 • リバタリアニズム（個人の自由権を絶対的に重視し、それに制約を加える 国家の役割を最小限度にとどめようとする自由至上主義の思想）
- 19. ルールベースから、プリンシパルベースへ • 従来型は、ルールベースにすることで、マニュアルさえ順守すれば適法性 が確保できた。 • しかし、ルールベースは、予測ができる技術に対しては適応ができるが、 法制度が想定する技術以上に公益性を持ち且つデメリットを解消する技 術がある場合、同ルールベースは既得権を確保するための法律になって しまう。→イノベーションを阻害する要因になる。 • イノベーションを創出するためには、プリンシパル（原理）を記載するにと どめ、裁判所が不正に該当するか決める方式しか考えられない。法律は、 イノベーション阻害要因になることは、国家間の競争で優位性を確保する ことはできない。
- 21. 発想を、大転換する時期に来た。 • シンギュラリティーの発想は、我々にとって、道具であって、末法思 想ではない。 • →２０４５年を起点とする逆算的な発想によって、日本の企業が利益 を継続的に得て、存続するための道具。 • →今後、法務は未来逆算的に考えて、予測的かつ儲ける戦略的な 法務に転換することになる。ロビーイングも含んだ法務に変化する。 • 受動的な法務から積極的かつ戦略的な法務の時代へ。「訴えられな いか」「罰されないか」という回避型の法務から、「人が集まるか」、 「資金が集まるか」「キャッシュポイントは何か」まで考える法務へ。
- 22. モビリティを例とすると • 自動運転の他（噂の自動運転ベンチャーZMPが上場承認 • https://moneyforward.com/media/career/26063/ • →上場とりやめ 理由 ＤｅＮＡとの齟齬 • http://www.jpx.co.jp/news/1021/20161208-11.html • ノートパソコンサイズの車 予約販売３日で１０００台越え WALKCAR • http://japan.cnet.com/release/30164138/ • 様々なモビリティが参入してきている。
- 23. 超小型モビリティについて • 超小型モビリティ導入に向けた ガイドライン • http://www.mlit.go.jp/common/000212867.pdf • 超小型モビリティとは、自動車よりコンパクトで小回りが利き、環境性能に優れ、地域の手軽な 移動の足となる１人～２人乗り程度の車両 • 超小型モビリティの認定制度： • 地域の手軽な移動の足として主に近距離輸送に利活用される超小型モビリティについて、安全 確保を最優先に考え、道路運送車両の保安基準（昭和 26 年運輸省令第 67 号）（以下「保安基 準」という。）第 55 条第１項に基づく基準緩和認定制度を活用し、①高速道路等は走行しないこ と、②交通の安全と円滑を図るための措置を講じた場所において運行すること、等を条件に、大 きさ、性能等に関して一定の条件を付すことで、安全・環境性能が低下しない範囲で一部の基 準を緩和し、公道走行を可能とする制度 • http://www.mlit.go.jp/common/000986203.pdf
- 24. しかし、加速度的に進めるには、グレーゾー ンを突き破る必要がある。 • １）新しいサービスを展開する前に戦略を練る。 • ２）小さい範囲で法律に違反しない限りでサービス提供をする。 • ３）マスメディア等に呼びかける。 • ４）団体を作る。一般社団法人を作る。 • ５）良い法人を一般社団法人の方に呼び込み、徹底的に悪い会社を締め出す。そのころには、 ＶＣから出資をうける。 • ６）悪い会社が悪いことをした場合に徹底的に批判し、一般社団法人はそうしたことについて排 除をすると主張。ガイドラインを作る。 • ７）そのガイドラインを政府関係者に持ち掛け、たたき台にする。法律化してしまい、合法化へ 持っていく。悪質業者の締め出しへ。あくまでも消費者や国民の利益重視の視点を忘れない。 • ８）サービスを強化し、少しずつサービス基準を強化することで、零細業者を追い込む。より、消 費者を取り込み、産業障壁をあげる。 • ９）新しい会社が、新しいサービスを作り、１）－８）を繰り返す。
- 25. 実証がない限り、政府が認めてくれないとい うボトルネック • 大企業、政府との連携により、小さい実証実験を認めてもらう。 • 又は、新興国と共同で実証してしまい、その実証をもとに、大企業及 び政府に認めさせる方式 • ↑こうしたテクニックを使うには、大義が必要であり、自分だけが利 益を享受するために以上の運動をすることは許されない。
- 26. 小さく、かつ、特定の公益目的のために（大義の ために）、実証実験をすることに政府を巻き込む • 障碍者や高齢者への便宜供与 地方では運転できない高齢者・障碍者に対して、費用が掛からない手 法で、移動手段を享受する手法が必要。 • 病院への搬送・薬の搬送など • 政府が設定した規則が守ろうとしている利益を超える、救命その他 明らかな利益をターゲットにし、世論を変える。 留意点：その活動は、ＳＮＳ、マスコミなどできるだけ費用が掛からな い手法を使う。
- 27. 弊害が発生しては、大義があっても事業が 維持できない→サイバーセキュリティ編 ＩｏＴにおける稼働チェックリスト（複雑的に絡みあう） • センサ関連（温度、湿度、気圧、人感、音、光、加速度センサ、距離センサ、 ＧＰＳなど） • 消費電力とバッテリ • 利用環境 • ＣＰＵ（マイコン・コンピューター）ボード開発 • ワイヤレス通信 • ＩｏＴデバイス • ＩｏＴサーバー
- 29. 今後の価値は •命＞情報セキュリティ • ２０１５年、米国自動車メーカのある車載システムでは、ハッキングに よりこれを遠隔操作できることが指摘され、１００万台以上のリコー ルにつながった • （ＩｏＴ技術テキスト リックテレコム ２４７Ｐ）
- 32. サイバーセキュリティ経営ガイドライン解説 書 • http://www.ipa.go.jp/files/000056148.pdf 参照 • しかし、ガイドラインが形骸化すると、より危険。完全なセキュリティ などない。実践的なセキュリティは、従業員の生産性と両立をして、 確度を高めるしかない。 • セキュリティ担当者は「従業員の生産性」を最優先せよ • http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/061500148/112800097/ ?rt=nocnt • そうでなければ誰も尊重してくれない。
- 33. 法務部門は • サイバーセキュリティ２０１６ • http://www.nisc.go.jp/active/kihon/pdf/cs2016.pdf • 「DeNAのサイバーセキュリティ Mobageを守った男の戦いの記録」日 経BP社 茂岩祐樹 • 「たのしいインフラの歩き方」 技術評論社 齊藤雄介 など、技術者の苦労と１００％のセキュリティがないことを認識する。 危機管理を提案する。
- 35. (2)多様なアライアンス・プレーヤーとの連携 （解決策の提案） • a. クラウドソーシング・オープンイノベーション • b. ベンチャー及び個人との提携における注意点 • 技術及びカスタマーニーズコミュニケーション • c. ベンチャーキャピタルとの連携・クラウドファンディング • 持てるプレイヤーへの紐付けとその相乗効果 • 「金」、「物」、「人」はもう遅い。「人」「人」「人」の流れへ
- 36. 前提として大企業側の視点で考える • 理由：今回の参加者が大企業が多いと想定されるため • 考えられる問題点：大企業側は、何をＶＢにしてよいのか分からない。 オープンイノベーションの考え方を持たない。
- 37. そもそも、社内ベンチャーでいいのではとい う発想に一言 社内ベンチャーの怖さ及び弱さ • 上司次第。上次第。周りを巻き込むための雰囲気づくりが大事。根回し。安定。一定の時期が来ると帰ることができる。 しがらみと帰ることができる点が弱み。 自前主義にとらわれる。 • 外部からのサポートも中途半端になる可能性。必死度がベンチャーと比べて巻き込み力にならず、寧ろブランド力に頼ってしまう。 組織で人気者でないと使いにくい。 社内ベンチャーの強み • 大きいことをできる。色々経験できる。ブランド力。目立つ。新しいことができる。 • これを見ると、教育として金だけ渡して、ベンチャーを立ち上げさせて、うまくいけば買収。いかなければ出戻り制度で良さそう。 戻らなくても良いこと、半分以上は自分のシェアを持つことなど、自由度をあげた方が良さそう。 • 中途半端は良くないだろう。
- 38. ソニーの育成プログラム「Seed Acceleration Program • http://www.recruit-lifestyle.co.jp/lifeshift/ls15419_20160115 • https://newspicks.com/news/1930688/body/?ref=user_482112 • http://blogos.com/article/197374/?utm_content=bufferb1e07&utm_ medium=social&utm_source=facebook.com&utm_campaign=buffer% EE%80%83 • おそらくソニーは、外と内を使い分けていくであろう。
- 40. 外からの改革 • ＶＢを育てる方法 • １）ＶＢの使用実績を作ってあげる。 • ２）ＶＢに空き部屋を貸してあげる。 • ３）アクセラレーションプログラムを作る。 • ４）ハッカソンを催行する。 • ５）共同でパイロットテストをする。 • ６）共同研究・開発をする。 • ７）資本を入れる • ８）買収する など
- 41. 大企業病と言われる現象に対して外圧をか ける • 意思決定の遅延 • 内向き • 無駄な手続き • 部門ごとが断絶 • 挑戦しない • など • https://www.recruit- ms.co.jp/research/journal/pdf/j201602/m41_survey.pdf
- 42. ここらへんで法的な問題を検討する必要が でる • ５）共同でパイロットテストをする。 • ６）共同研究・開発をする。 • ７）資本を入れる • ８）買収する
- 43. ５）共同でパイロットテストをする。 ６）共同研究・開発 • 小さくやる。大がかりなものをすると時間ばかりかかる。 • とりあえず実績を作らせるためにやる。 • 法務部門を介すると時間ばかりかかって、大企業と下請け企業間の 契約が締結されてしまい、ベンチャーの強みが活きない場合がある ことに注意
- 44. ７）資本を入れる • コンバーチブルボンド・ノートやＪ－ＫＩＳＳなどある。 • http://500startups.jp/j-kiss/ • タームシートから作り上げて、複雑なものを作ることもある。 • 単純な投資契約するかは、人それぞれ。 • あまり難しいと、VBのセカンドラウンドがなくなる。 • ベンチャー育成型の立場（エコシステム重視型）からは、単純な契約 でベンチャーに優しい方が助かる。
- 45. a. クラウドソーシング・オープンイノベーショ ン IoTを単独で開発できる会社は少ない。ウェブベース、ハードウェア ベース、ソフトウェアベースなど、組み合わせが要求される。 クラウドソーシング • 匿名の誰かと協業する。 • 現在は、経験や評価を高めるために、廉価で勝負する人が多い。優 秀な人間を探すために、一度は使ってみると良い。 • リーンスタートアップを考える場合、選択肢の一つとして考えてもよ い。但し、大企業の名前を出すことは好ましくない場合がある。
- 46. オープンイノベーション • 優秀なパートナーを探し出すために、必要な情報を開示する。 • VCやエンジェルその他のエージェントに適切な人間を探してもらう。但し、 できるだけ行動範囲を広くして、自ら探し、口コミを聞いてみる方が、適切 な人材や法人が見つかる。 • ライセンス。レベニューシェア。その他の緩やかな協業をし、囲い込む。そ の際に、優秀な人材か否かを検討する。 • 下請として対応すると、スケールをしてしまい、相手にされない可能性が あるので、注意する。
- 48. VBにトップを取らせるための手法を模索す べきであり、サポートに徹する必要がある。 • VBをコントロールすれば、本来のVBの良さが無くなってしまい、VBが 他のVBに負ける可能性がある。 • サポートして、相乗効果により利益を得る方法を模索すべき。 • 利益がより得たいのであれば、株主になってしまい、より運命共同 体になる形が望ましい。しかし、資本関係を持つとより大企業の意思 決定について時間がかかる場合があるので、ケースバイケース。
- 49. なお、大手がVBの市場に参入しても • VBの市場に大手が入ってきたら、VBは生き残れないのではないかと いう質問をする人があるが、それは市場による。 • 寧ろ、新たなVBがその市場に参入してしまった場合の方が、VBに とって怖い場合の方が多い。大手がVBのマーケットに入るというの はあまり意味のない質問。 • 具体的には、椎木リカさんの十代マーケティングとか大企業がやる とは思えないし、やっても勝てない。寧ろ、競業者は、１０代。 • http://amf.tokyo.jp/
- 50. c. ベンチャーキャピタルとの連携・クラウド ファンディング • 持てるプレイヤーへの紐付けとその相乗効果 • パルコとファッション • https://www.booster-parco.com/ • Ｍａｋｕａｋｅとメーカー • https://www.makuake.com/
- 51. 利用例としては、ソニー • ニーズが分かる。 • http://wena.jp/ • ベンチャーの気持ちを理解しつつ、自らの強みも発揮できる場合が ある。但し、自分のブランドイメージを毀損するとして、そうした利用 ができないという企業もある。
- 52. 独立系ＶＣは、ＶＢの付加価値を上げる役割 がある。 • 大企業との提携は、VBの付加価値を上げるので、喜ばしい。よって、 積極的かつ協力的に対応してくれるはず。 • ハッカソン、その他のマッチングも対応してくれる。 • ケースバイケースだが、投資をして欲しいとか、協賛金を要求される 場合もあるので、その点は留意必要。 • なお、CVCは、自社の価値を上げることができれば、それで目的を達 成するということもあるので、違う価値・役割がある。
- 53. 大学との連携 • 大学の意味 • 過去は学術的な場所であったり、教育機関という意味合い。就活な ど社員候補者という意味合いもあった。 • 今は、人が集積する場所であり、産学連携の場所でもある。利害関 係ない様々な人と連携するハブとして、大学を利用することも可能。
- 55. 気を付けるべき点 • 特許権、意匠権、著作権、ノウハウなど知的財産関係と個人情報などの管理。 法令などは大手が調べるものとVBは期待している。 • 現に、レピュテーションリスクとしては、大企業の方が大きい。社会的な責任を 負っている。 • いくら契約でVBに過重な責任を負わせても、あまり効果のあるものではない。寧 ろ、やる気と能力があるVBとリソースがある大企業の役割分担を区分けして、 VBが足らないところを大企業が補うスタンスでなければ、VBはスケールしない。 • 最終的に、VBを信頼するのは、特許や技術的な要因よりも、代表者や幹部が信 じられるか否かという極めて属人性の高いエリアであり、その点は留意するしか ない。
Notes de l'éditeur
- 官民 ITS 構想・ロードマップ 2016
- ＳＢドライブのレベル４実験は、人工知能（ＡＩ）を搭載した車両を使用し、運転状況や車両の位置、車内の様子、燃料の残量などを遠隔でモニター監視しながら走行させる。公道では運転手不在の走行が法令で想定されていないため、実験中はドライバーが乗車するが、レベル４を想定してハンドルやブレーキなどには原則として触れない。
- ピーターティール 知恵蔵２０１５
- ２０１５年ベンチャー投資実行額 米国７．１兆 欧州 ０．５兆 日本 ０．１兆 中国 ２．５兆 ベンチャー白書２０１６年１１月２７日
- 大企業においては、個人の属人性の不安定さを廃し、一丸となって効率的に生産性をあげる仕組みをとっている。この場合、イノベーターは、属人的であり障害にすぎない。日本では、イノベーター要素を持つことが出世その他の妨げになる。よって、大企業で、あえてイノベーターになるということは、出る杭としてたたかれ不遇な人生をとることを意味する。
- 容易なものから、難しいものへ