数学って日常で使うのかという疑問があったのですが、ある動画をきっかけに、因数分解を使った効率化を考えてみました

1. 因数分解でカレーを作る
因数分解を用いて効率的な手順を導き出す
𝑥𝑦𝑧(𝑂 + 𝐶 + 𝑃 + 𝑀)
たくのろじぃ
Twitter : @Takunology_net

2. 因数分解
• 加減算で構成された式を積の形に分解する（展開の逆）
• 共通のものをまとめてくくりだす
• 分解したそれぞれの要素を因数という
• 内容が懐かしい(*^▽^*)
3𝑎 + 3𝑏 = 3 𝑎 + 𝑏
5𝑥 + 10𝑦 = 5 𝑥 + 2𝑦 𝑥2
+ 5𝑥 + 6 = 𝑥 + 3 𝑥 + 2

3. 日常の中の因数分解
• 実は知らないうちに因数分解を使っているかも…
• 要は複数の物事をまとめ、より効率的な手順を考えること
• ビートたけしさんも映画製作で利用している
https://jiyumemo2.com/2012/11/manukenokozo.html

4. 調理工程の話と今回のお題
• 料理の工程はたくさんある
• 食材加工「切る・潰す・たたく・ちぎる…」
• 調理工程「炒める・煮る・蒸す・焼く…」
• 食材に対して様々な調理を加えていく中で、因数分解を使えたら
効率がいい！
お題【カレーを作ろう】
レシピ：じゃがいも・にんじん・肉・玉ねぎ・ルー・水
（レシピはシンプルでいきます）
皆さんなら、どのような手順でカレーを作りますか？

5. 因数分解なしでカレーを作る
手順1 肉を切って炒める
手順2 にんじんを切って炒める
手順3 じゃがいもを切って炒める
手順4 玉ねぎを切って炒める
手順5 鍋に炒めたものと水を入れる
手順6 ルーを入れて煮込む
肉を先に炒めて野菜にうまみをプラス！

6. 結果
• とにかく効率が悪い！けどカレーは完成する
• 野菜ごとにそれぞれ切って炒めるのは時間と光熱費の無駄
• 肉を先に切ったらまな板も一度洗わないといけない
• つまり、無駄が多い(;´Д｀)

7. 因数分解ありでカレーを作る
手順1 先に野菜を切り、最後に肉を切る
手順2 鍋で肉と野菜を炒める
手順3 鍋に水を入れる
手順4 ルーを入れて煮込む
同じ工程をまとめてしまおう！

8. 結果
• 効率がいいし、カレーは完成する
• 野菜を先に切り、最後に肉を切ることで途中でまな板を洗わな
くて済むし、一気に切る工程を終わらせることができる
• 材料を一気に料理できるので、時間と光熱費を抑えられる
• つまり、 効率がいい(*´ω｀*)

9. 数式で表してみたい
【定義】
じゃがいもを𝑃, にんじんを𝐶, 玉ねぎを𝑂, 肉を𝑀をする。
また、切る工程を𝑥, 炒める工程を𝑦, 煮込む工程を𝑧とおく。
なお、ルーと水は煮込む工程に含まれるものとする。
これらの文字を使って数式にしてみたい

10. 数式化
• 煮込む工程zは因数分解ありと同じなのでくくっておきます
• 野菜を切る工程𝑥・炒める工程𝑦に関しては、野菜の数だけ項があるので、
野菜1つ1つに𝑥, 𝑦が付きます
因数分解なしカレー 𝑧(𝑀𝑥𝑦 + 𝐶𝑥𝑦 + 𝑃𝑥𝑦 + 𝑂𝑥𝑦)
因数分解ありカレー 𝑥𝑦𝑧(𝑂 + 𝐶 + 𝑃 + 𝑀)
• 因数分解をすると式的にも調理手順的にも幸せになれます(*´ω｀*)
• 因数分解ありの数式において、𝑂, 𝑀を入れ替えたのは調理手順において肉を最後に切るためです
• 交換法則がなりたつので入れ替えても結果はカレーになります（？）

11. 比較
因数分解なしカレー
𝑧(𝑀𝑥𝑦 + 𝐶𝑥𝑦 + 𝑃𝑥𝑦 + 𝑂𝑥𝑦)
因数分解ありカレー
𝑥𝑦𝑧(𝑂 + 𝐶 + 𝑃 + 𝑀)
𝑧(𝑀𝑥𝑦 + 𝐶𝑥𝑦 + 𝑃𝑥𝑦 + 𝑂𝑥𝑦)
𝑧(𝑀𝑥𝑦 + 𝐶𝑥𝑦 + 𝑃𝑥𝑦 + 𝑂𝑥𝑦)
𝑧(𝑀𝑥𝑦 + 𝐶𝑥𝑦 + 𝑃𝑥𝑦 + 𝑂𝑥𝑦)
𝑥𝑦𝑧(𝑂 + 𝐶 + 𝑃 + 𝑀)
𝑥𝑦𝑧(𝑂 + 𝐶 + 𝑃 + 𝑀)
𝑥𝑦𝑧(𝑂 + 𝐶 + 𝑃 + 𝑀)
切る工程
炒める工程
煮る工程

12. まとめ
• 今回はカレーの料理手順でやってみました
• 同じ工程は因数分解したほうが効率よく物事を進められる
• 実は普段から数学的内容を扱っているが、意識したことがない
ことが多々あるのかもしれない
• 今度は二次式についても考えてみたい
• ちなみに、どっちのカレーが好きですか？(‘ω’)ノ