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IDPF の EPUB LCP とは何 か

     JEPA 事務局長
       三瓶  徹
読者 は泥棒 なのか?
 音楽配信、ビデオ配信については、権利者が強
い保護技術を要求した。

 本には、コミック、雑誌、文芸書、実用書、専
門書などのジャンル分けの他、値段の高い本、安
い本、限られた人を対象にした本、読み捨てる本
、大事にとっておく本などの色々な評価軸があり
、ビジネスモデルや著作権者の意向も異なる。

 オフィス文書、電子政府文書については、コン
テンツ生成者が、限られた相手に対してのみ安全
に文書が伝達されればよいと考えている。
読者は泥棒かもしれない


盗まれないよ    泥棒は法律で
 うに DRM    裁いてもら
 を使おう      おう
LCP の選択
     Bill Rosenblatt : GiantSteps Media Technology Strategies
          UNIX GNU プロジェクト関連 の著書 が多 い米国 の著
           名 ジャーナリスト。 DRM Watch の managing editor
                                                    だった。
1 . 標準 DRM の不在 よって、市場 が細分化 し、 DRM 間 の
    非互換性 によって、ユーザーは端末 やアプリにしばられ
    ている。
2.     標準 フォーマットとしての EPUB の発展 ( 成功 ) が、
      阻害 される可能性 がある。
3.    LCP でも海賊防止 は期待 できる。 LCP が(現実的 には
      程度 の差 があるだけで、ヘビー DRM も)破 られるのは
      避 けられないが、既存 の法律 ( 著作権保護非回避法 )
      による抑止力 を、むしろ期待 したい。
LCP の選択
1 . パスワードと一緒 に暗号化 されたコンテ
    ンツを友人 に配布 できることによる、
    リーズナブルなコンテンツ共有
2. 図書館 などの非小売 ビジネスモデル
3. 企業内 の資料配布 には PDF のように 簡
   単 に使 えるのがいい
4. DRM のコストは価格 に上乗 せされている。
   簡素化 すれば安 くなる
ヘビー DRM は?
1 . セキュリティ度 が高 く、 LCP では不可能 な多様
    なビジネスモデルに対応 できる。

2. 複雑 なのでコストが高 い。

3. DRM の相互運用性 を改善 するのが難 しい。

4. DRM に関 して多 くの特許 が出 されており、長
   い間 の懸案 になっている。

5. 今 のところ、ユーザーを囲 い込 みたいコンテン
   ツ配信業者 の利害 と対立 するので推薦 しない。
LCP の条件
1 . 鍵 を隠 すための特殊 なハードウェアや、凝 った
    ソフトウェアを要求 しないこと、複雑 なサー
    バーとクライアント間 のやりとりを必要 としな
    いこと

2. 配信者 がサービスを打 ち切 っても継続 すること

3. ユーザーへの侵入 を最小限 としなければならな
   いこと。

* トレイタートレーシング( traitor tracing ) と呼
  ばれる不正 な端末 の監視追跡 が活発化 している
  。
JEPA 会員意見 ( 出版
 社 ) ・ フリーの EPUB も、競争領域 にある
• オープン
  DRM によって流通 が不自由 なものになっている
  。
• コミックは PC 向 けには強 い DRM が必要 。携帯
  向 けは強 い DRM でなくてもコピーの心配 は少 な
  い。
• 特定分野 のデータサービスを行 なってい
  る。 DRM は不要 。
• コミックなどが強 い DRM に傾斜 する危機感 は理
  解 できるが、一般書 の DRM については切 り分 け
  た検討 が必要 。
• DRM 無 し、弱 い 強 いなど DRM 手法 の選択 は
JEPA 会員意見 ( 配信事
業者 )
• どのレベルの DRM を導入 するかは配信
  サイト運営会社 の自由 なので、いろんな
  選択肢 を実用化可能 なレベルのソリュー
  ションとして用意 すべき。
• DRM 技術 の提供者 の理想 は世界共通仕
  様(百歩譲 ってワールドワイドの超大
  手)
• クラウドにコンテンツを置 くストリーミ
  ング配信 へ移行 した。
JEPA 会員意見 (DRM 事業
者他 )
• DRM というのは EC 、出版社 、作家 やその他権
  利者 の配布 する際 のビジネスモデルや思想 に依
  存 する機能 なので IDPF のような機関 で仕様 と
  して決 めることはなじまない。
• 標準化団体 が、標準 ではないものに立 ち入 るの
  はおかしい。
• PDF のパスワードと同 じ仕様 を EPUB にも作 ろ
  う、という話 なら良 いと思 う。 その程度 の仕
  様 なら現状 の PDF ビューアと同 じようにどの
  EPUB ビューアも実装 すると期待 できる。
JEPA からの意見
• EPUB の特殊事情 として、 JavaScript の
  プログラムや、フォントが平文 で埋 め込
  まれているので、 DRM で隠 すのは賛成
• 標準化団体 である IDPF が DRM をやるべ
  きか、否 かは議論 が始 まったばかりで、
  コンセンサスには時間 が必要 である
• 優先度 として、 DRM よりも固定 レイア
  ウトの方 が先 ではないか
要件事項          リンク




1 . 認証
2. 使用制限 の設定
3. コンテンツの保護
4. クライアントとサーバー間 のインターラ
   クション
5. 対応 するフォーマット
6. コード・ ライブラリー
7. コスト要素
相互運用性 の改善 は困
難 営利組織 は、競合 を締 め出 したり、独占状況 を作
多 くの
ることで、自 らのビジネス上 の地位 を確保 するので、既
存 の DRM が持 つ既得権 と技術内容 を全 て包括 するよう
な標準化 も、既存 の DRM 間 の互換性 を保 つ仕組 みの構
築 も難 しい。
1. Coral Consortium
  DRM やメディア形式 の各種 アプローチ間 の互換性 を実
現 することにが目標
2. Marlin Joint Development Association
 相互接続 されたポータブル装置 での使用 を意図 した
DRM 技術仕様
3. Open Mobile Alliance ( OMA )
 携帯電話端末向 けにスタートした
「4大 レーベルはDRM を捨 てよ」
        Apple のジョブズ氏 が提言
 現状 では Apple 、 Microsoft 、ソニーなど各社 が独自 の DRM シス
テムを採用 している。 顧客 が囲 い込 まれるという批判 がある。
  FairPlay を他社 にライセンスして、各社 のサービスの間 で互換性 の
確立 を図 ることは表面上 は良 い考 えに見 えるが、情報 を共有 すれば
秘密 が漏 れるのは避 けられない。
  DRM を採用 したのは、 4 大 レーベル( Universal Music Group 、ソ
ニー BMG 、 Warner Music Group 、 EMI Group ) が契約 に際 して楽
曲 の保護 を求 めたためだ。
  CD に収録 された楽曲 は DRM で保護 されていないため、オンライ
ンで販売 する楽曲 に DRM をかけても違法 コピー防止 の役 には立 たな
い。 DRM の義務 づけをやめれば、オンライン音楽 サービスの新規参
入 が増 えて音楽業界 のメリットになる。
特許 が懸念材料
• 2000 年マイクロソフト、コンテントガードに出
  資
• 2000 年 Adobe と InterTrust が電子ブックで提携
• 2001 年松下と InterTrust が提携
• 2001 年ソニーと InterTrust が提携
• 2001 年 Nokia 社と InterTrust が提携
• 2002 年ソニー、フィリップス社などが出資する
  投資会社が InterTrust を買収
• 2004 年マイクロソフトが InterTrust へ和解金 4
  億 4000 万ドル
特許 が懸念材料
指定番号              1世代                 2世代
                  出願 2003-059518
                                       
                  登録 3996532 
                                      出願 2005-249688
                  出願 2003-102185      登録 4272192 
                  登録 3950076 
                                      出願   2005-249767 
                  出願 2003-115260       
                  出願 2003-116576      出願   2005-251627
                  登録 3905489          登録   4008937 
特許                                    出願   2005-253052 
出願 平 08-526318    出願 2003-117920      出願   2005-253059
                                      登録   4643398 
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                  出願 2005-259801 
鍵 のやりとりだけでも複雑
 ライセンス サーバ


認証局ルート公開鍵              証明書
                      機器種別公開鍵
機器種別             署名
             D
公開鍵

                             秘密鍵

 セション鍵生成
     5                セション鍵
                          5
             E   D

 セション鍵
     6                セション鍵生成
                          6

             D   E           機器別公開鍵
機器別公開鍵

                               秘密 鍵


         E   E   D     D                   D
ライセンス                              ライセンス




                                    HDD
                                    暗号化
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Idpfのepub lcpとは何か

  • 1. IDPF の EPUB LCP とは何 か JEPA 事務局長 三瓶  徹
  • 3. 読者は泥棒かもしれない 盗まれないよ 泥棒は法律で うに DRM 裁いてもら を使おう おう
  • 4. LCP の選択 Bill Rosenblatt : GiantSteps Media Technology Strategies   UNIX GNU プロジェクト関連 の著書 が多 い米国 の著 名 ジャーナリスト。 DRM Watch の managing editor だった。 1 . 標準 DRM の不在 よって、市場 が細分化 し、 DRM 間 の 非互換性 によって、ユーザーは端末 やアプリにしばられ ている。 2. 標準 フォーマットとしての EPUB の発展 ( 成功 ) が、 阻害 される可能性 がある。 3. LCP でも海賊防止 は期待 できる。 LCP が(現実的 には 程度 の差 があるだけで、ヘビー DRM も)破 られるのは 避 けられないが、既存 の法律 ( 著作権保護非回避法 ) による抑止力 を、むしろ期待 したい。
  • 5. LCP の選択 1 . パスワードと一緒 に暗号化 されたコンテ ンツを友人 に配布 できることによる、 リーズナブルなコンテンツ共有 2. 図書館 などの非小売 ビジネスモデル 3. 企業内 の資料配布 には PDF のように 簡 単 に使 えるのがいい 4. DRM のコストは価格 に上乗 せされている。 簡素化 すれば安 くなる
  • 6. ヘビー DRM は? 1 . セキュリティ度 が高 く、 LCP では不可能 な多様 なビジネスモデルに対応 できる。 2. 複雑 なのでコストが高 い。 3. DRM の相互運用性 を改善 するのが難 しい。 4. DRM に関 して多 くの特許 が出 されており、長 い間 の懸案 になっている。 5. 今 のところ、ユーザーを囲 い込 みたいコンテン ツ配信業者 の利害 と対立 するので推薦 しない。
  • 7. LCP の条件 1 . 鍵 を隠 すための特殊 なハードウェアや、凝 った ソフトウェアを要求 しないこと、複雑 なサー バーとクライアント間 のやりとりを必要 としな いこと 2. 配信者 がサービスを打 ち切 っても継続 すること 3. ユーザーへの侵入 を最小限 としなければならな いこと。 * トレイタートレーシング( traitor tracing ) と呼 ばれる不正 な端末 の監視追跡 が活発化 している 。
  • 8. JEPA 会員意見 ( 出版 社 ) ・ フリーの EPUB も、競争領域 にある • オープン DRM によって流通 が不自由 なものになっている 。 • コミックは PC 向 けには強 い DRM が必要 。携帯 向 けは強 い DRM でなくてもコピーの心配 は少 な い。 • 特定分野 のデータサービスを行 なってい る。 DRM は不要 。 • コミックなどが強 い DRM に傾斜 する危機感 は理 解 できるが、一般書 の DRM については切 り分 け た検討 が必要 。 • DRM 無 し、弱 い 強 いなど DRM 手法 の選択 は
  • 9. JEPA 会員意見 ( 配信事 業者 ) • どのレベルの DRM を導入 するかは配信 サイト運営会社 の自由 なので、いろんな 選択肢 を実用化可能 なレベルのソリュー ションとして用意 すべき。 • DRM 技術 の提供者 の理想 は世界共通仕 様(百歩譲 ってワールドワイドの超大 手) • クラウドにコンテンツを置 くストリーミ ング配信 へ移行 した。
  • 10. JEPA 会員意見 (DRM 事業 者他 ) • DRM というのは EC 、出版社 、作家 やその他権 利者 の配布 する際 のビジネスモデルや思想 に依 存 する機能 なので IDPF のような機関 で仕様 と して決 めることはなじまない。 • 標準化団体 が、標準 ではないものに立 ち入 るの はおかしい。 • PDF のパスワードと同 じ仕様 を EPUB にも作 ろ う、という話 なら良 いと思 う。 その程度 の仕 様 なら現状 の PDF ビューアと同 じようにどの EPUB ビューアも実装 すると期待 できる。
  • 11. JEPA からの意見 • EPUB の特殊事情 として、 JavaScript の プログラムや、フォントが平文 で埋 め込 まれているので、 DRM で隠 すのは賛成 • 標準化団体 である IDPF が DRM をやるべ きか、否 かは議論 が始 まったばかりで、 コンセンサスには時間 が必要 である • 優先度 として、 DRM よりも固定 レイア ウトの方 が先 ではないか
  • 12. 要件事項 リンク 1 . 認証 2. 使用制限 の設定 3. コンテンツの保護 4. クライアントとサーバー間 のインターラ クション 5. 対応 するフォーマット 6. コード・ ライブラリー 7. コスト要素
  • 13. 相互運用性 の改善 は困 難 営利組織 は、競合 を締 め出 したり、独占状況 を作 多 くの ることで、自 らのビジネス上 の地位 を確保 するので、既 存 の DRM が持 つ既得権 と技術内容 を全 て包括 するよう な標準化 も、既存 の DRM 間 の互換性 を保 つ仕組 みの構 築 も難 しい。 1. Coral Consortium   DRM やメディア形式 の各種 アプローチ間 の互換性 を実 現 することにが目標 2. Marlin Joint Development Association  相互接続 されたポータブル装置 での使用 を意図 した DRM 技術仕様 3. Open Mobile Alliance ( OMA )  携帯電話端末向 けにスタートした
  • 14. 「4大 レーベルはDRM を捨 てよ」 Apple のジョブズ氏 が提言  現状 では Apple 、 Microsoft 、ソニーなど各社 が独自 の DRM シス テムを採用 している。 顧客 が囲 い込 まれるという批判 がある。   FairPlay を他社 にライセンスして、各社 のサービスの間 で互換性 の 確立 を図 ることは表面上 は良 い考 えに見 えるが、情報 を共有 すれば 秘密 が漏 れるのは避 けられない。   DRM を採用 したのは、 4 大 レーベル( Universal Music Group 、ソ ニー BMG 、 Warner Music Group 、 EMI Group ) が契約 に際 して楽 曲 の保護 を求 めたためだ。   CD に収録 された楽曲 は DRM で保護 されていないため、オンライ ンで販売 する楽曲 に DRM をかけても違法 コピー防止 の役 には立 たな い。 DRM の義務 づけをやめれば、オンライン音楽 サービスの新規参 入 が増 えて音楽業界 のメリットになる。
  • 15. 特許 が懸念材料 • 2000 年マイクロソフト、コンテントガードに出 資 • 2000 年 Adobe と InterTrust が電子ブックで提携 • 2001 年松下と InterTrust が提携 • 2001 年ソニーと InterTrust が提携 • 2001 年 Nokia 社と InterTrust が提携 • 2002 年ソニー、フィリップス社などが出資する 投資会社が InterTrust を買収 • 2004 年マイクロソフトが InterTrust へ和解金 4 億 4000 万ドル
  • 16. 特許 が懸念材料 指定番号 1世代 2世代 出願 2003-059518   登録 3996532  出願 2005-249688 出願 2003-102185 登録 4272192  登録 3950076  出願 2005-249767  出願 2003-115260    出願 2003-116576 出願 2005-251627 登録 3905489  登録 4008937  特許 出願 2005-253052  出願 平 08-526318  出願 2003-117920  出願 2005-253059 登録 4643398  出願 2003-121056  出願 2003-124706 登録 4128902  出願 2003-126862  出願 2005-259768 登録 4008938  出願 2005-259801 
  • 17. 鍵 のやりとりだけでも複雑 ライセンス サーバ 認証局ルート公開鍵 証明書 機器種別公開鍵 機器種別 署名 D 公開鍵 秘密鍵 セション鍵生成 5 セション鍵 5 E D セション鍵 6 セション鍵生成 6 D E 機器別公開鍵 機器別公開鍵 秘密 鍵 E E D D D ライセンス ライセンス HDD 暗号化 コンテンツ