2019/07/27 CLR/H 109 にて利用したスライド。イベント受付アプリを PowerPlatform + LogicApps で作成し、運用してみた話。

1. Develop Application
using Logic Apps / PowerPlatform
2019/07/27
Microsoft MVP for Microsoft Azure
小尾 智之

2. 関心分野: NoCode/LowCode開発
コミュニティ: LogicFlow-ja / CLR/H
Microsoft MVP for Microsoft Azure(2017.03 ～)
@twit_ahf
tomoyuki.obi
VB / PowerPlatform
https://blog.kuma.icu
Enterprise Integration
小尾 智之（Tomoyuki Obi）
https://el.jibun.atmarkit.co.jp/ahf/
自己紹介

3. https://aka.ms/logicflowjp-fb
Flow/Logic Apps コミュニティ

4. Japan PowerPlatform User Group
http://aka.ms/jppug
PowerPlatform
(Flow/PowerApps/Power BI)
日本向けコミュニティ

5. Nawa Channel
http://bit.ly/NawaChannel

6. 事の発端

7. 事の発端となった勉強会
（個人主催）

8. 30分で 300 人の受付を
行う・・・？！

9. 想定する使い方
• 効率よく参加者を確認するため QR コードか1次元バーコード
を利用しできるだけ手入力させない仕組みが必要
• スキャンしたら参加者名簿を更新する
• 参加者名簿もできるだけ手軽に準備したい
• Connpass の CSV をそのまま Excel に張り付けて利用
• 受付終わった後で参加者一覧を電子ファイルへ出力
会場管理チームへと引き渡す
• 受付担当は多分 4 ～ 5 名なら当日いけそう
• 一人当たりの処理時間が 10 秒切っていれば多分さばける
300(人) x 10(s) = 3,000(s) = 50(m)
1 人で 50 分なので 5 人なら 10 分？
• ネットワークが息をしてない時は腹をくくれ

10. #4 受付作業 概要フロー
参加者がQRコードを持参している QRコードで受付登録
Connpass受付番号を確認
Connpass受付番号で登録
Connpassサイト上で受付票を
表示してもらうよう案内
PowerAppsが動作できている
（障害が発生していない）
Excelベースで受付
受付番号/ConnpassIDで
Excel上を検索し対応
動作できない
QR準備なし
番号準備なし
該当なし
OneDrive上のファイルを
各自ブラウザ上で開き共同編集
当日の対応フロー

11. よろしい PowerPlatform だ

12. いきなり何を言っているか
わからない

13. Why PowerPlatform?

14. PowerPlatform is
Empower to
CitizenDeveloper

15. Web Application Mobile Application +
Web API
PowerPlatform
プラットフォーム Azure？ Mobile：Android/iOS
API：Azure
Mobile：Android/iOS
API：
Azure(PowerPlatform)
利用する端末 ブラウザ利用できれば
ほぼよし
Android/iOS Android/iOS
必要HW バーコードスキャナ なし なし
コスト感 Low Cost/Consumption Low Cost/Consumption Consumption
作成予想日数
（主観による妄想）
きっとそれなり モバイル苦手なんでな プログラムいらないし
楽でね？
他の人に頼む場合の
必要スキル
プログラム経験
インフラ経験
プログラム経験
インフラ経験
プログラム思考が
できる人
今回の仕組みを作るとした場合の想像上な見積もり
トータルで検討すると PowerPlatform 利用が一番コストを抑えているのと
何かあった場合に対応可能な人数が多い

16. PowerPlatform 利用時のメリット
試験工数の削減
必要スキルを持つ人材の広範化
• プログラム言語によるコーディングスキルが不要
• 必要な知識量の減少
• iPaas 部分は単体レベルの試験項目がかなり不要
（PowerApps部分は必要）
動作プラットフォームの多彩さ
• iOS/Android で利用できバーコードを利用しないなら Web ブラウザでも動作する
• プラットフォーム間の違いをほとんど意識しない
→手っ取り早い展開・利用が可能

17. Think Architecture…

18. Connpassより
参加者CSVを取得
OneDrive上に
Excelファイルで保存
Excel ファイルから
抽出・更新
申し込み一覧の更新結果を
TableStorage に格納
TableStorage に処理結果が
更新されるまでFlowは待機
更新依頼をEventGridに投入
PowerAppsで
QRコード読取により
申込一覧更新呼出
Interact2019 受付システム 簡単な全体アーキテクチャ
参加者情報を
Excelファイル
に出力

19. QR コードはどうするか
QR コード生成 API を
呼び出すだけの
簡単なサイトを構築
Azure Storage の
静的 Web サイトとして公開

20. 1.PowerApps から直接更新
受付システム 初期段階
2.Flow 経由で更新
どっちの方法が良いか
検討から開始
Excel コネクタ利用での
複数同時更新は
排他ロックの影響が
発生しうる
！

21. EventGrid 経由で更新処理を
起動させることで更新処理の
同時多数実行を抑止
受付システム アーキテクチャ試案-1
Excel コネクタの更新仕様上
ある程度排他制御の衝突は
避けられない

22. LogicApps 側の
LogicFlow
Excel 更新処理を
切り分け依存性を低めた

23. EventGrid の設定
並列処理数を 1 に設定し
Excel コネクタの
処理衝突を回避させる

24. EventGrid 経由の更新なため
更新処理終了が Flow 側で
検知できない！
受付システム アーキテクチャ試案-2
更新終了を TableStorage に
記録させる
Flow 側は TableStorage を
チェックし更新完了を検知

25. Flow 側の LogicFlow
EventGrid を呼び出し
処理が終了するまで待機

26. 処理完了までの待機は
TableStorage に
処理完了を表すデータが
追加されるまで行う
実行条件の設定を使い
条件判断を減らした
LogicFlow としている

27. エンティティから取得できた
＝
待機していない(スキップ)
エンティティから取得できない
＝
1秒待機を実施して
再度取得を行う

28. EventGrid経由で
更新処理の負荷を平坦化
Flow 経由で呼び出し元処理の Serverless化
PowerApps でアプリ UI を素早く作成
Excel 利用で
誰でもデータを確認可能

29. Interact2019 受付システム 発生した費用
上記が Azure 上のコスト
これに加えて Office365 契約分のコストが発生
（利用機能が Office365 付随ライセンスの範疇で収まっているため）
これだけのコストでシステムを運用できた

30. 終わりに
• PowerPlatform / Logic Apps などの NoCode/LowCode 開発は
素早くシステムを構築することが十分可能
• コストも安価
• 連携先の組み換えも実施しやすい
• アプリだけで考えるのではなく全体のアーキテクチャも
併せて考えておくことは大事
• 通常の開発と比較してメリットも多い
• アサインできる人材のスキル
• 運用コスト
• マルチプラットフォーム
• 「オマエ マネージメント ヤレ」対策

31. PowerApps Portal
Coming Soon…