International Immunology ランチョンセミナー 03:成功率を上げる:科学論文の執筆・出版のコツ3. 何のために出版するのか?
“Publish or Perish” (出版するか消滅するか)
“Visible or Vanished”(存在を知られるか忘れ去られるか)
- 出版することにより、私たちと私たちの業績を社会に
知ってもらう
- 私たちの知見が新しい発見や新たな研究への道を開く
- 業績の主な指標となる
11. (ii) 論文の準備
最後の仕上げ:推敲してストーリーを売り込め!
- 興味深く適切であること
- 幅広い読者に魅力的であること(論文の意義と
分野全体を理解すること)
- タイトルは目を引き、明確で必要な情報を含むこと
ver1: A study of IL-10 production in lung
interstitial macrophages
ver2: Does IL-10 in lung interstitial macrophages
play a role in asthma?
ver3: IL-10-producing lung interstitial macrophages
prevent neutrophilic asthma
14. - 正しい投稿プロセスを踏む(投稿規定を読む)
• Int Immunol の論文投稿サイトから投稿する
(https://mc.manuscriptcentral.com/intimm)
編集室のチェックリスト
• 論文タイプ
• ファイルが正しいフォーマットで準備されているか(編集可
能なワードファイル、解像度の高い図ファイル)
• 全ての情報が含まれているか。疑問がある場合は編集室
に相談。
- カバーレターの提出
• 宮坂昌之先生より
(iii) 論文の投稿
Notes de l'éditeur 論文出版は苦難の道のように思えるが、その助けとなる点を詳細に説明する。 周囲からの認知。
自分の分野の研究を知らしめる。
近年インパクト・ファクターについて取りざたされているが、出版する理由はそれだけではない。
レビュー論文を書くことは科学者のキャリアをスタートさせるのに役立つ。執筆の経験になり、自分の研究分野を理解し、まだ解明されていない問題を考えるきっかけになる。
論文出版は苦難の道のように思えるが、その助けとなる点を詳細に説明する。 論文の焦点(テーマ)が最重要。
全てのデータを見せないほうがいい。
論文を迅速に出版するためには、査読者のコメントにすぐに回答できるよう、論文の内容をフォローする実験を準備しておこう。 論文出版は苦難の道のように思えるが、その助けとなる点を詳細に説明する。 頭の中でストーリーを思い描こう。
自分のストーリーがジャーナルの範囲に合っていることを確認しよう。不安な場合はエディターや編集室に問い合わせよう。 どのようなフォーマットで、どのようなコントロール、レンズ、スケール、厳密度、設定?対物レンズなど?
図の大きさやフォントの詳細は投稿規定で確認する。
図のラベル ラベルのフォントは図の大きさに比例しなければならない。図の中ではサイズを統一し、( )なしの大文字を使用する。印刷した時に10ptになるように調整する。Helveticaが推奨されるが、Times New RomanやArielなども認められる。
組み合わせた図 (写真画像と描画線図やテキストが含まれる場合)EPSが好まれる。後は描画線図の規定に準じる。
最も伝えたいことがその他の情報に埋もれないようにする。 中古車販売のセールスマン並みに読者(エディター、査読者、研究者仲間)の注目を引く努力が必要。
文法に注意してエクスクラメーションマークや疑問符は使用しない。 自分の研究分野だけでなく、幅広い文脈で免疫学、生物学、あるいは人間の疫学全体にどのような意義があるのかを理解する。
つまり、論文を読んだ後、読者にどんな知識を得て、何を考えてほしいのか。
仮説に基づいた結論 論文出版は苦難の道のように思えるが、その助けとなる点を詳細に説明する。 カバーレターについては次の発表で宮坂先生がより詳しく説明する。 論文出版は苦難の道のように思えるが、その助けとなる点を詳細に説明する。 Int Immnolでは21日以内に採否を判断するよう努力しているが、査読者はボランティアであって期日通りにコメントを提出しない可能性もあることを忘れないように。 論文出版は苦難の道のように思えるが、その助けとなる点を詳細に説明する。 改定は採否のメールにはっきり記載されているべき。不明瞭であったり、矛盾がある、よくわからないという場合にはエディターか編集室に連絡する。ほとんどの改定論文は最終的には採択される。苛立たしく、終わりがないように感じられることもあるが、あきらめずに取り組むことで報われる。
重要なのは、査読プロセスは論文の焦点や見栄えを改善するためにある、ということで、大半の人は投稿時に比べて出版された論文の方が良い仕上がりになっていると感じるでしょう。 論文出版は苦難の道のように思えるが、その助けとなる点を詳細に説明する。 これらのコツが論文出版への道を少しでも助けることを祈っている。 高い国際的認知度:Int Immは現在世界で4500を超える機関で閲覧可能。2015年には34か国から投稿があった。Science Citation Index, PubMedなど、免疫学関連の主要なデータベースに登録されている。しかし、自分で自分の論文をSNSで宣伝することもプラスになる。AltmetricsはインターネットやSNSでの論文のインパクトを図る指標。ドーナツ型の色はAltmetricsが適用される様々なオンラインメディアを表している。Altmetricsの値はIntImmのウェブサイトでも掲載されている。
図のフォーマットやレイアウトを考えるとき、世界の男性人口の5%は色盲で赤と緑の組み合わせを区別できないことに注意する。
JPGは使用できるが、ファイルを共有、編集しているうちに解像度が落ちることがある。解像度の低い図はきれいに印刷できないので、OUPではJPGは好まない。
電子ファイルは、最終的な印刷サイズで最低300dpiあるように保存すべき(シングルカラムの場合、最大で縦230mm・横86㎜、ダブルカラムで横178㎜)