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「ビジョン」と「キャリアプラン」で離職率を劇的に下げる方法とは?
- 2. ZAC Inc.,
「院内で尊敬する人ですか?いっぱいいますよ」、「将来は後輩を育てるために、マネジメントをやってみたいで
す」と明るく話すスタッフばかり。3 年前のあの暗いヒアリングが嘘のようでした。
理事長にお話を伺った所、あのプロジェクトが終わってからも、チーム内のスタッフからの提案があり、プロジ
ェクトチームでの活動はずっと続けていたのだそうです。
驚く私に、理事長は微笑みながらこう話されました。「それは、あのヒアリングがあったからですよ。あのとき
のショックがなかったら、3 年間も続かなかったでしょうし、スタッフを巻き込み、動いてもらうこともできな
かったかもしれないと思ってるんです。あの時離職率を下げるには、とにかく採用すればいいと思いこんでいた
けど、そもそも働きたい職場でなければ、人は定着しないし、離職の根本的な解決にはならない、採用と定着は
両方で成り立つのだということに気付きました。」と目を細めていらっしゃいました。
採用と定着は両輪で動かさなければならない
よく聞かれる退職理由のひとつに「先が見えない」という言葉があります。「先」とは、つまり将来のこと。
法人の将来が見えない、働いていて自分の明るい将来を描けない、という意味です。
「法人の将来」とは、ビジョンのこと。「個人の将来」とは、キャリアプランです。
上記で示した法人は、ビジョンとキャリアプランの両方を、理事長が理念という形で現場に浸透させ続けた例で
す。つまり真の理念浸透とは、組織の理念と個人の理念を一致させることなのです。とはいえ、一足飛びに一致
させるということは逆に混乱を招きます。研修や普段のマネジメントで「ひと手間」をかけ、組織側から歩み寄
り続けることが「仕事のやりがい」「自施設ひいては法人への共感」「キャリアプラン」を醸成させることに繋が
っていきます。
人材難の今、どうしても採用することばかりに意識が行きがちです。しかし、採用と同時に、定着化の仕組みを
構築しなければ、せっかく採用した優秀な人材も流出してしまう可能性があります。給与を査定するためのもの
ということに限らず、現状のスタッフが正当に評価されるためのものというスタッフの“よし!この職場のため
に!”をいう意志に対して組織の“姿勢”を示すもの。そのような考え方からくだった仕組み作りが今後ますま
す重要となってくるのではないでしょうか。
<株式会社 ZAC について>
2002 年設立。医療・介護業界の研修・コンサルティング事業において年間 250 回以上の研修と 92.7%以上の
高いリピート率という業界屈指の実績を誇る。人事評価制度コンサルティングからエグゼクティブ向けコンサル
ティング、階層別研修からテーマ別研修(接遇マナー研修、レジリエンス研修、コミュニケーション研修 etc)
まで幅広く手掛ける。心と身体の健康をサポートするメンタルヘルス EAP 機関でもあり、個人向けのスクール事
業では、毎年数多くのカウンセラーやセラピスト、マナー講師を輩出している。
(HP:http://f-zac.com/index.html)
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株式会社 ZAC コンサルティング事業部 TEL 03-6821-5202 / FAX 03-6821-5203P