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最新のITトレンドとビジネス戦略
テクノロジー・トピックス編
2020年9月版
ご案内
2
知識の定着は、ネットを眺め、資料を読むだけでは不十分です。実際に第三者
を相手に自分の言葉で説明してみるのが最も効果的です。
また、本プレゼンテーションは、ロイヤリティ・フリーです。ご自身の資料と
して、加工編集して頂いても構いません。
知識の確かな定着と仕事の生産性向上のために、ご活用下さい。
ネットコマース株式会社
斎藤昌義
http://libra.netcommerce.co.jp/
最新のアップデートは、「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」にて随時更新しております。
テクノロジー・トピックス
ソーシャルグラフ
4
自分のID
「ムーアの法則」と「メトカーフの法則」
5
ムーアの法則
半導体の集積密度は、
18~24ヶ月で倍増する
価
格
性
能
比
年
メトカーフの法則
通信ネットワークの価値は、
接続するシステムの数の二乗に比例する
ネ
ッ
ト
ワ
ー
ク
の
価
値
接続するシステム数
ムーアの法則
103
104
105
106
107
108
109
1010
1011
1012
1013
■ Corei7-7960
■ Corei7-863
20102000199019801970
■ 4004
■ 8080
■ 8086
■ 8086
■ intel386
■ intel486
■ Pentum
■ Pentum II
■ Pentum 4
■ Pentum m
■ Pentum III
18ヶ月毎
に2倍
24ヶ月毎
に2倍
半導体の集積率は18か月で2倍になる
ゴードン・ムーアが提唱した半導体の経験則。半導体回路を1/k分の1に細かくすると
動作速度がk倍、回路の集積度はkの二乗、消費電力が1/kになる。
CSIRT(Computer Security Incident Response Team)
7
顧客
ユーザー
取引先 関連会社
セキュリティ
サービス会社
セキュリティ
関連組織・団体
JPCERT/CC
他社CSIRT
CSIRT
Computer Security Incident Response Team
POC
Point of
Contact
部門・部署
経営者
部門・部署
部門・部署 部門・部署
共
有
連
携
社内対応:
セキュリティ情報の提供や指
示・命令系統の整備・管理
情報連携:
外部のセキュリティ組織や他社
のCSIRTと連携し、セキュリ
ティに関する情報を共有
社外対応:
社外からの問い合わせやインシ
デント情報についての統一した
対外窓口
CSIRT:
「必ず起きる」前提で構築され
た情報セキュリティ対応の中核
を担う組織
3Dプリンター
8
3Dデータ
3Dデータ
断面化された3Dデータ
CADシステム
コンピュータ
断層撮影装置
3Dスキャナ
・・・
3Dプリンタ
3D積層造形技術
樹脂や金属粉末など
粉末焼結
レーザー/電子ビーム
インクジェット
光造形
熱融解造形
金属材料
紫外線硬化
樹脂
紫外線硬化
樹脂
熱可塑性
樹脂
断面データに基づいて、レーザや電子ビームを粉末素材表面
に照射し、照査された部分のみが硬化し、断面形状が形成。こ
の工程を繰り返しながら断面を積層し立体形状を作成。
断面データに基づいて、インクジェットノズルで紫外線硬化性樹
脂を塗布し、すぐに紫外線を照射して硬化させ層を形成。この
工程を繰り返しながら断面を積層し立体形状を作成。
断面データに基づいて、レーザを液状の光硬化性樹脂の表面
に照射し、照射された部分のみが硬化し、断面形状が形成。こ
の工程を繰り返しながら断面を積層し立体形状を作成。
断面データに基づいて、紐状に巻かれた樹脂をヒーターで溶か
し、溶けた樹脂をノズルから押し出しながら、断面形状を形成。
この工程を繰り返しながら断面を積層し立体形状を作成。
産業
用途
ホビー
用途
積層方法 材料 方法
どんな形状でも制作できる
切削工具が届かない、硬くて加工が難しいなど、複
数のパーツを組み合わせて作っていた立体を、「一
体造形」できる。
究極の多品種・少量生産ができ
る
金属粉を使用し金型や砂型などを用いることなく製
造できるため、「10種類の製品を1個ずつ生産する」
といった、「究極の多品種・少量生産」にも対応。
異なる材料の組合せができる
積層することから、一つの製品の中に違う材料を共
存させることができるので、これまでにない特性をも
つ新しい材料やモノを生み出せる。
コンテキスト・テクノロジー
9
ビッグ・データ
行動パターン
生活習慣
興味・関心
好き嫌い
スケジュール
行先・訪問相手
アナリティクス(人工知能)
おすすめ情報
アドバイス
自動操作
自動設定
案内・予約
事前告知
マーケティング・オートメーション
10
Webサイト
(アクセス)
ソーシャルメディア
(発言・発信)
IoT
(行動・状況)
リード管理 履歴管理アナリティクス
(統計分析・人工知能)
可視化
マーケティング
戦略
マーケティング
施策
メール配信
アプリ情報
Webカスタマイズ
など
顧客や見込み客の
アクティビティ
や状況変化など
マーケティング・オートメーション
マーケット
農業ITの可能性
11
収集データ
分析
シミュレーション
 水分量
 栄養分
 生育状況
 ・・・
情報収集
可視化
状況把握
植物工場
自動耕作
ドローン
クラウド
様々なアプリケーション展開が期待される
オープン・プラットフォーム
空間をデータ化するIoTデバイス「ドローン」
遠隔操縦
自律飛行
+
プログラミング
GPS/カメラ
各種センサー
コンピュータ
収集データ 分析
シミュレーション
鳥の目線
での空撮
工事現場
での
測量や記録
耕作地の
データ収集
や農薬散布
荷物の配送
災害現場
の調査
や物資輸送
防犯や
犯罪捜査
空間をデータ化する
空飛ぶIoTデバイス
クラウド
多層防衛
13
インターネット
技術だけに頼らない
総合対策
事
故
や
侵
害
を
招
か
な
い
業
務
手
順
の
整
備
と
運
用
事故や侵害が起きても
すぐに気付くことができる体制と手順
ウイルス対策
ソフトウエア
ネットワーク
セキュリティ対策
サーバー/ストレージ
セキュリティ
対策
運用監視
運用管理
多
層
防
御
ITインフラ全体としての強度を高める
VR(仮想現実)とAR(拡張現実)とMR(複合現実)
〇〇神社・大鳥居
歴史:
XXXXXXXXXXXXXXXX
XXXX
コンピューターが描き出した仮想
世界の中に入り込み、自分がそこ
にいるかのような感覚を体験
現実に見ている視覚空間にコン
ピューターが作り出した情報を重
ね合わせて表示
AR(Augmented Reality:拡張現実)VR(Virtual Reality :仮想現実)
VRゴーグル
スマートフォン
+アプリ
ARゴーグル
ARグラス
現実の風景
コンピューター
が描き出した
仮想世界
MR(Mixed Reality :複合現実)
現実世界とコンピューターで作り出さ
れたデジタル世界を重ね、そのデジタ
ル世界に触れて操作したり作用をおよ
ぼしたりできる
社内ネットワーク 社内ネットワーク
インターネット
これからのセキュリティ対策
ファイヤー・ウォール
システムを社内と社外に分けて考える
 社内は安全、社外は危険と考える
 社外からの不正な攻撃を両者の境界で防ぐ
 ウイルス、侵入、盗聴などの脅威に対策
境界防衛モデル
インターネット
ファイヤー・ウォール
システムを社内と社外に分けることは困難
 認証基盤により安全であることを担保
 暗号化により情報流失時の安全を担保
 アプリケーションをセキュアにコーディング
信頼連鎖モデル
暗号化
認証基盤
IoT機器クラウド モバイル機器
セキュア
コーディング
善
悪
善
悪
汎用目的技術(GPT:General Purpose Technology)
16
蒸気
電力
コンピューター
インターネット
人工知能
ブロック・チェーン?
社会・経済の
発展や変革
汎用目的技術
(GPT:General Purpose Technology)
による技術革新と
適用範囲の拡がり
17
ARM
ARMとは
主に組み込み向け
マイクロプロセッサ
の開発を行うイギリ
ス企業
小型・低価格
高性能
省電力
スマホ・タブレットの
90%がARMベース
のチップを搭載
工場を持たない
=ファブレス
2016年までに1,000
億個のチップを出
荷済み
世界中に1,400社以
上のパートナー
ソフトバンクが
ARMを買収
「IoTの勝者」
ARMのビジネスモデル
設計情報 (IP)
ライセンス料
ロイヤリティ
開発ツール
ファウンダリ
(半導体製造会社)
パートナー
マーベル、モトローラ、IBM、テキサス・インスツ
ルメンツ、任天堂、フィリップス、Atmel、シャープ、
サムスン電子、STマイクロエレクトロニクス、アナ
ログ・デバイセズ、パナソニック、クアルコム他、
世界中の1,400社以上とライセンス契約(Intel
も!)
メーカー
SoC設計の部品を提供
SoC (System-on-Chip)
一つのチップ上にCPU、GPU、メモリなどを搭載し、小型化・省電力化を実現
ARM提供のコアでSoCを設計
パートナーが自社でカスタマイズして高性
能化
パートナー独自の機能を追加
プロセッサ専業ベンダーで無くても自社の特長を活かした/自社が必要とし
ているマイクロプロセッサを簡単に開発することができる
Apple A13 Bionic
サーバー
IntelとArm
デスクトップPC
ノートPC
ウェアラブル
タブレット
スマートフォン
IoT
省電力
小型
省電力
64bit
スパコン
CPUの設計から製造まで
CPUコアの基本設計
・命令セットの策定
・データパス設計
・制御機能の設計
・レジスタ構成、メモリ構成
機能追加・実装設計
・基本設計に修正を加えて性能
をチューニング
・独自機能を追加して付加価値
をつける
半導体の製造
・プロセスルール (XXnm)
・3次元実装
・パッケージング
Intel
ARM
ARMライセンシー
Qualcomm, Apple,
Samsung など
ファウンダリ
TSMC, GLOBALFOUNDRIES,
Samsung など
スパコンでもARMを採用
「インテルのx86アーテクチャーでは、自前でプロセッ
サを設計できず、他のメーカーと差異化できない。
我々がプロセッサを設計でき、かつ仲間が多いアーキ
テクチャーといえば、やはりARMが最も優れた選択肢
だった。」
IoT、AI
すべての情報がARMに集まる
パートナー
Armが狙う3つの分野
IoT
AI/HPC
Data
Platform
強固なエコシステム
デバイスメーカーとの深い関係
IoTプラットフォームの提供
エッジでのAI処理
サーバー向けIP「Neoverse」
スパコン用拡張「SVE」
データの収集と活用
IoTプラットフォームへの統合
GAFAへの対抗
ARMのAIアーキテクチャ
ARM DynamIQ
Arm ML
(Machine Learning)
Arm OD
(Object Detection)
2017年3月発表
CPUクラスタの規模を最大8コアに拡張
ヘテロジニアスマルチコア構成が可能
AI/ML「にも」有効
モバイルデバイス上での機械学習を高速化
毎秒4.6兆回以上の演算(4.6TOPs)が可能
画像認識に特化
60 fps(フレーム/秒)のフルHD映像をリアルタイムに
検知
監視カメラなどへの応用(IoT)
Arm MLとArm ODを組み合わせることで
高性能かつ電力効率の高い人物検出・認識ソリューションを実現
ARMベースのAI用プロセッサ(スマホ向け)
Huawei Kirin 970
2017年9月
NPUを搭載
1.92TFLOPS(FP16)
Apple A11
2017年10月
Neural engineを搭載
600BOps/sec
CDP(Customer Data Platform)とは
様々なチャネルからの情報を単一の顧客情報に統合し、マーケティングに活
かすためのデジタルマーケティングツールおよびサービス
CDP(Customer Data Platform)
POSデータ
顧客行動
Pelionが目指す「打倒GAFA」
デバイスからデータまで一貫して管理できるIoTプラットフォーム
GoogleのFederated Learning
ARMのAI向けIPコア
ARM DynamIQ
Arm ML
(Machine Learning)
Arm OD
(Object Detection)
2017年3月発表
CPUクラスタの規模を最大8コアに拡張
ヘテロジニアスマルチコア構成が可能
AI/ML「にも」有効
モバイルデバイス上での機械学習を高速化
毎秒4.6兆回以上の演算(4.6TOPs)が可能
画像認識に特化
60 fps(フレーム/秒)のフルHD映像をリアルタイムに
検知
監視カメラなどへの応用(IoT)
Arm MLとArm ODを組み合わせることで
高性能かつ電力効率の高い人物検出・認識ソリューションを実現
スーコンピューター
Super Computer
スパコン「京」後継機、名称は「富岳」に決定
CPUに富士通のA64FXを採用
(Armv8-A+SVE)
倍精度(64ビット)、単精度(32ビット)、
半精度(16ビット)の浮動小数点演算
をサポート
CPUとCPUの間は、独自のネットワー
ク(Tofuインターコネクト)で直結し、
並列性能を向上
大量のデータ処理への要望(シミュレーション)
スーパーコンピュータの誕生
スーパーコンピュータ=高速なコンピュータ
1970年台において、CRAY-1がベクトルプロセッサを搭載し、
スーパーコンピュータの代名詞となった
スカラープロセッサとベクトルプロセッサ
スカラー
ベクトル
SIMD(Single Instruction Multiple Data)
ベクトルプロセッサに向く演算=行列演算
データが連続している
個々の演算に依存性が無い
→ベクトル処理に向く
「データが分散している」「演算が他の演算結果に依存している」
場合にはベクトル化に向かない(=スカラ処理)
数値予報
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-3-1.html
規則正しく並んだ格子で大気を
細かく覆い、そのひとつひとつ
の格子点の気圧、気温、風など
の値を世界中から送られてくる
観測データを使って求め、これ
をもとに未来の気象状況の推
移をコンピュータで計算
ベクトルからパラレル/マッシブ・パラレルへ
ベクトルプロセッサは開発費用が高くつく
→安価な汎用プロセッサを数十万~数百万台並列に動作させる
ベクトル処理に向
くデータはパラレ
ルにも向く
ベクトルからパラレルへ
ベクトル型
マッシブ・パラレル
Armと富士通が共同開発したSVE
Scalable Vector Extensions
= ベクトル長可変
ベクトル長128-2048ビットを
サポート(128ビット単位)
異なるベクトル長を同じバイナリ(再コ
ンパイル不要)でサポート
IoTからスパコンまで対応できる
汎用のベクトルアーキテクチャ
FPGA
汎用プロセッサと特定用途プロセッサ
汎
用
プ
ロ
セ
ッ
サ
汎
用
プ
ロ
セ
ッ
サ
+
ア
ク
セ
ラ
レ
ー
タ
特
定
用
途
プ
ロ
セ
ッ
サ
汎用性
高
汎用性
低
汎用性
低
処理速度
中
処理速度
高
処理速度
超高
開発難易度
難
開発難易度
易
開発難易度
難
ボリューム
多
ボリューム
中
ボリューム
少
アクセラレータの種類
GPU (Graphics Processing
Unit)
DSP (Digital Signal
Processor)
ASIC (Application Specific
Integrated Circuit)
特定処理の高速化
(RTB、HFT)
LSIに隠蔽することによるノ
ウハウの流出防止
3次元グラフィックスに必要な処理(座
標変換、シェーディング)を高速に処理
信号処理に必要な計算(フーリエ変換
など)を高速に処理
カスタムLSIの設計・製造を簡単・安価に実現できる
ある程度
の汎用
性がある
→量産
実装スペースの削減
データ圧縮
(ビッグデータ)
機械学習 暗号化 画像処理
新しい分野からの高速化ニーズ
デジタル回路の設計 〜 論理回路を使う
http://yasuyuki1119.blog135.fc2.com/blog-entry-263.html
通常のLSI設計
オーダーメイド
論理回路を使って一から
論理設計
設計データを元にLSIを製造
設計期間・製造コストがかかる
チップの利用効率は高い
ASIC (Application Specific Integrated Circuit)
レディメイド
あらかじめ用意された論理回路を
接続してLSIを設計
設計データを元にLSIを製造
設計期間を短縮できる
半導体製造にかかる期間とコスト
は変わらない
FPGA (Field Programmable Gate Array)
レディメイド
あらかじめ用意された論理回路を
接続してLSIを設計
設計データを現場でFPGAに読み
込ませる
設計期間、半導体製造にかかる
期間を短縮
現場で回路を書き換えることが可
能
Intelの狙い
ムーアの法則の限界
微細化による速度の向上が限界を迎
えつつあり、新たな性能向上技術が必
要
自社ファシリティの稼
働率維持
最先端の半導体製造工場の稼働率を
維持し、持続的な投資を可能に
新規分野への足がか
りを確保
ビッグデータ、人工知能などの分野で
ARMとの差別化を図る
LIBRA
リブラ協会の参加企業
Libraとは
ブロックチェーン技術を採用
プログラマブルなステーブルコイン
30社が参加するコンソーシアムによる
管理
これまで口座を持てなかった人に
金融サービスを提供
低コストで素早く(海外へ)送金
Facebookのユーザー27億人が対象
合意形成にLibra BFTを使用
将来はパブリック型に移行する予定
Libraとビットコインの違い
ブロックチェーン
管理主体
信用の裏付け
投機性
Libra
コンソーシアム
Libra協会
有り
(各国の国債など)
無し
ビットコイン
パブリック
無し
無し
有り
違法取り引き 対策済みと主張 匿名性を担保
Libraへの懸念
Facebookの個人情報管理への不安
犯罪行為への利用の懸念
途上国の経済を混乱に陥れる可能性
既存の通貨システム(当局)との競合
少数の営利企業による独占への懸念
メモリドリブンコンピュータ
CPU中心(ノイマン)型とメモリドリブン
メモリドリブンコンピュータの構成
様々な処理に特化した
プロセッサ
大規模な単一メモリ空間
(試作機では160TB)
不揮発性で階層無し
(DRAM+SSD+HDD)
各プロセッサから必要な
メモリに同時にアクセス
AI IoT HPC
コンピュータを取り巻く環境
増え続けるデマンド テクノロジーの限界
ビッグデータ ムーアの法則の終焉
AI フォン・ノイマン・ボトルネック
IoT 発熱・消費電力
まったく新しいコンピュータアーキテクチャが必要
補足資料
ニューロ・モーフィック・コンピュータ
62
従来型コンピュータ
ニューロ・モーフィック
コンピュータ
論理的・分析的思考
数学計算
言語理解
構造理解
感覚・パターン認識
画像認識
音声認識
文字認識
高信頼性
低消費電力
高速な機械学習・推論
IoTデバイスへの搭載など
多様な情報処理
高消費電力
大規模な数値演算
クラウドからの提供など
総合的な知的処理能力
急増するAI専用プロセッサ
CPU GPU FPGA ASIC
学習用
(サーバー)
Intel
“Xeon Phi Knight Mill”
Google “Cloud TPU”
Intel “Nervana”
Wave Computing
学習・推論
(サーバー)
NVIDIA “Tesla”
AMD “Vega”
Graphcore
Amazon “Graviton”
推論
(サーバー)
Microsoft “Brainware”
Baidu “SDA”
DeePhi Tech
Google “TPU”
推論
(デバイス)
Apple “A11-A13”
Huawei “Kirin”
ARM “ARM NPU”
NVIDIA “Xavier”
Teradeep
DeePhi Tech
Thinci
“DNN Engine”
KAIST “DNPU”
日経XTECH記事に加筆
GPUの内部はマッシブ・パラレル型
1チップに4,000個以上の
CUDAコア(演算器)
CUDAコアは1基で2つの積和演算を
同時に処理(2OPs)
スカラープロセッサとベクトルプロセッサ
スカラー
ベクトル
SIMD(Single Instruction Multiple Data)
富士通が開発したTofuインターコネクト
NVIDIAがMellanoxを買収
AI = 膨大な計算が必要、しかし計算は単純
Σ φ重み付け
された入力 出力
入力の総和
評価関数
GoogleがAI 処理専用プロセッサ「TPU」を発表
2016年5月発表
人工知能の「推論」を
高速に実行する専用
プロセッサ
(8ビット精度)
GPUなどよりも最大30
倍高速で、エネルギー
効率は最大80倍
シストリック(脈動) ~淀みない処理
+ X
+ X
ノイマン型
(1940年代~)
シストリック
アーキテクチャ
(1982~)
TPUのシストリックアレイ(2次元)
シストリックアレイの動作(Google blogより)
ニューロモーフィックチップ
ニューロンの働きをチップ上に再現
ニューロモーフィックとメモリドリブン
DARPAの課題
「箱の中の脳」を作る
=わずかなエネルギーで動作する洗
練された靴箱サイズのシステム
HP Labsは、利用可能な時間とリソース
では、箱の中の脳は実現できないと結
論付けた
しかし同時に、新たなコンピューティン
グの可能性に気付いた
そこから生まれたのが、省電力メモリ
のMemristorと、それを中心に据えた
The Machine

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LiBRA 09.2020 / テクノロジー・トピックス