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ビジネス・プロフェッショナルのための
最新ITトレンド
2020年10月
未来を創るために知っておきたいITの常識
1/2
デジタル・トランスフォーメーションとは何か?
デジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation/DX)
とは、新しいテクノロジーを駆使した情報システムを作ることでも
IoTやAI、ネットを駆使した新しいビジネスを立ち上げることではない。
ビジネスのやり方や組織の振る舞いを
高速に変化させ続けることができるように
企業の文化や体質を変革すること
平安保険のデジタル活用
快速問診
オンライン(チャット)で医師と直接
問診できる機能。病院に行くべきか、
行くならばどの診療科に行けばいいの
かを尋ねることができる。
探医生
クチコミの評価を見ながら、医師を選
び受診を予約できる機能。
閃電購薬
処方薬のオンライン販売の機能。
健康商城
サプリや処方不要の漢方薬のオンライ
ン販売の機能。
健康頭條
健康に関する様々な情報を確認できる
機能。
行動データ、アクセ
ス履歴などの健康や
医療についてのタイ
ムリーな個人データ
データ
 いまの状況
 適切な保険商品
活動支援
状況に応じたタイムリーな応対・的確な保険商品の提案
感動・信頼・ファン
ハイタッチ(1対1:丁寧な顧客個別の対応)
デジタルタッチ(1対多:効率よく顧客の裾野を拡大)
圧倒的な利便性
的確なタイミング
顧客に関する情報
「平安好医生」からの学び
便利・お得・楽ちんで、顧
客とのタッチ・ポイントを
効率よく大量に増やす。
デジタルと人間の最適なバランスと組合せが、事業を拡大することに大きく貢献
ひとり一人の顧客に丁寧に接
して感動・信頼・ファンを作
る。
 顧客の困っていること、関心ごとを的確に捉え、まずはそれを解決することに注力し、
アプリを介して、顧客との接点を劇的に増やすことに成功した。
 年齢や性別、家族構成などの静的な属性データだけではなく、その時々の状況を動的
な行動データとして捉え、タイミングを逸することなく、いまの最適を顧客に提供し
て、顧客の体験価値を高めることで、ファンを増やすことに成功した。
 顧客に関わる活きたデータを活用して、顧客ごとに最適化された保険商品を選択し、
論理的な裏付けに基づく説得力のある提案により、成約率を高めることに成功した。
デジタル技術を前提にした新しい保険ビジネスの登場
香港・ブル(blue)
英国・Avivaと中国・大手IT企業テンセント(騰訊)が設立した企業で、Avivaの保険ノウハウとテンセン
トの持つ消費者についての膨大なデータを活用し、あらゆる契約手続きをウェブやモバイルアプリで実現
しています。
契約のために顧客が入力を求められるのは、生年月日などの最低限の基本項目と希望する保険プラン、告
知に関する情報など合計18項目のみで、入力は5分程度で完了、24時間いつでも手続きが可能など、顧客
の利便性を劇的に向上させています。
ドイツ・アリアンツ(Allianz)
スマートホーム向けのサービスで、保険とは異なる業種の企業と連係し、火事や漏水などの発生時に、同
社が警備会社や修理業者を保険加入者の家へ直接派遣するなど、アフターケア分野でのトータルサービス
を実現しています。
英国・シトラ(Cytora)
SNSやニュース、建築情報をはじめとする外部・内部データを使い、顧客企業の損害リスク・プロファイ
ルを保険会社へ提供しています。保険会社は、損害率の改善やコスト削減を実現するとともに、顧客主導
型リスク対応サービスの実現を支えています。
イタリア・ネオシュランス(Neosurance)
バーチャル保険代理店で、わずか10秒で手続き完結できるオーダーメイド型の保険を提供しています。例
えば車上荒らしの多い地域に出かけた顧客向けに、駐車する数時間だけの保険を提案するといったサービ
スを提供しています。
事例から戦略を読み解く
デジタル技術の発展
日常生活やビジネスにおける
常識の変化
潜在的な課題や
ニーズの顕在化
新たなビジネス
モデルの可能性が浮上
対応できない/遅い
企業の排除・撤退
新たなビジネス
チャンスの獲得
圧倒的なビジネス・スピードで
既存の顧客やポジションを守る
新らしい競争ルールを生みだし
新規顧客や競争優位を獲得する
守りの戦略 攻めの戦略
 「デジタル技術の発展」に対応するの
ではなく「常識の変化」に対応する。
 「守りの戦略」とは、これまでは無理
だと諦めていた課題やニーズが、常識
の変化で対応できるようになり、これ
に対処すること。圧倒的ビジネス・ス
ピードが戦略的な優位を生みだす。
 「攻めの戦略」とは、常識の変化で可
能になった新しいビジネス・モデルを
実現すること。既存の常識にとらわれ
ず、新しい競争ルールを生みだして、
競合を排除する。
デジタル技術を前提に、
 体験価値(UX)の劇的向上
 新しい常識を創出し競合を排除
 デジタルと人間の新たな役割分担
Withコロナ時代のITビジネス環境の変化(〜3年)
不確実性の増大 不確実性の常態化
実行環境 付加価値を生みださないインフラから
アプリケーション・ロジックへ
IaaS
仮想化
PaaS
サーバーレス
コンテナ
ネットワーク 用途に応じたネットワークから
あらゆるネットワークが5Gへ
専用線
IP-VPN
4G/LTE
など
5G(キャリア)
ローカル5G
セキュリティ 後付けのセキュリティから
アーキテクチャーとしての
セキュリティへ
社外NW
社内NW
FW 社内NWクラウド境界防衛型
ゼロトラスト
階層構造
アーキテクチャ 安定性×高品質から
柔軟性×俊敏性へ
マイクロ
サービス
開発・運用 予測と計画に対応することから
現場にニーズに即応することへアジャイル+DevOps
時間・日・週/成果連動
ウオーターフォール+運用・保守
半年〜数年/工数積算
開発 運用
保守
顧客 業務の生産性やコスト削減への対応から
事業の差別化や競争力の強化へ情報システム部門 事業部門・経営者
 ロケーション・フリー化
 サービス化
 ペパーレス化 など
工数提供の対価 価値実現の対価
売上=人数×単金の最大化 利益=利益率×回転数の最大化 人数を増やす
 コストをおさえる
 できるだけ作る
 技術力を高める
 単金を上げる
 できるだけ作らない
Withコロナ時代に求められるITベンター/Sierの能力
不確実性の増大 不確実性の常態化
実行環境 付加価値を生みださないインフラから
アプリケーション・ロジックへ
PaaS
サーバーレス
コンテナ
ネットワーク 用途に応じたネットワークから
あらゆるネットワークが5Gへ
5G(キャリア)
ローカル5G
セキュリティ 後付けのセキュリティから
アーキテクチャーとしての
セキュリティへ
社内NWクラウド
ゼロトラスト
アーキテクチャ 安定性×高品質から
柔軟性×俊敏性へ
マイクロ
サービス
開発・運用 予測と計画に対応することから
現場にニーズに即応することへアジャイル+DevOps
時間・日・週/成果連動
顧客 業務の生産性やコスト削減への対応から
事業の差別化や競争力の強化へ事業部門・経営者
 ロケーション・フリー化
 サービス化
 ペパーレス化 など
価値実現の対価
利益=利益率×回転数の最大化  技術力を高める
 単金を上げる
 できるだけ作らない
業務や経営、事業戦略と
IT/デジタルの一体化
インフラの再定義
事業への戦略的活用
場所やデバイスを制限しない
セキャリティ対策
変更を積極的に受け入れ
事業に貢献するシステム開発
圧倒的ビジネス・スピードを
手に入れるための前提
事業部門主導の内製化
圧倒的技術力への期待
IT/デジタルを
事業の成果にできる能力
お客様と目的を共有して
共創/Co-Creation
これだけは知っておきたいITの基礎
デジタル・トランスフォーメーションを理解するために
コンピューターとは何か
抽象的な”数”を物理的な動きを使って演算する道具
Calculator
Computer
演算するための道具
Calculate
演算する
Compute
複数の演算を組み合わせ
何らかの結果を導く
複数演算の組み合わせを
実行する道具
複数演算の組み合わせを
実行するヒト(計算者)
蒸気機関や電気の動力 電子の動きモノの動き
コンピューターとは何か
抽象的な”数”を物理的な動きを使って演算する道具
蒸気機関や電気の動力 電子の動きモノの動き
データ量と計算需要
の爆発的増大
ムーアの法則
の限界
量子力学によって明らかにされた
量子の動き/現象を利用して演算
微細な世界
の物理現象
量子
コンピュータ
コンピュータの構成と種類
サーバー・コンピュータ
データセンターなどの専用設備に設置
複数のユーザーが共用
クライアント・コンピュータ
個人が所有する、あるいは交代で利用する
個人ユーザーが一時点で占有して使用する
組み込みコンピュータ
モノの中に組み込まれている
それぞれのモノの機能や性能を実現している
ソフトウェア
ゲーム
ブラウザー
ワープロ
データベース
通信制御
認証管理
OS(Operating System)
ハードウェア
CPU(中央演算処理装置)
メモリー(主記憶装置)
ストレージ(補助記憶装置)
ネットワーク機器
電源装置
コンピュータ
ITと情報システムの関係
13
交通費の精算生産計画の策定 取引履歴の管理
SNS
ソーシャル・ネットワーク・サービス
電子メール
オンライン
ショッピング
災害の監視や通報鉄道や航空機の管制
建物の監視や
入退室管理
投資アドバイス
検査結果・画像から
病気の兆候を発見
販売傾向の予測
半導体
アルゴリズム
コンピューター
ストレージ
ネットワーク
無線通信
データ記憶
ウイルス検知
不正侵入検知
人工知能
ロボット
業務の流れ(ビジネス・プロセス)を円滑にし効率を高める
ITがなければ決してできないことを実現してくれる
私たちの安心や安全を支えてくれる
人間の能力や知識だけではとてもできないようなことを実現してくれる
IT(Information Technology:情報技術)
情報システム ソフトウエア
技術
ハードウエア
技術
プラットフォームの変遷
14
オペレーティング・システム
 ハードウェアを無駄なく・効率よく動かす
 アプリケーションからハードウェアを簡単に使う
ハードウェア
ハード
ウェア
アプリケーションで共通に使う機能
ミドルウェア
ハードウェア
ハード
ウェア
ハード
ウェア
共通で使う機能
オペレーティング・システム
 ハードウェアを無駄なく・効率よく動かす
 アプリケーションからハードウェアを簡単に使う
ハードウェアを
制御する機能
1950年代〜 1960年代〜 1970年代〜
アプリケーション
アプリケーション
アプリケーション
アプリケーション
アプリケーション
アプリケーション
アプリケーション
アプリケーション
アプリケーション
回線交換方式とパケット交換方式
15
回線交換方式
パケット交換方式
インターネットとは
16
通信事業者A
ネットワーク
通信事業者C
ネットワーク
IX
通信事業者B
ネットワーク
通信事業者Z
ネットワーク
通信事業者Y
ネットワーク
IX
通信事業者X
ネットワーク
IX
IX
IX
IX
Internet
eXchange
point
Web
サーバー
ホームページ
世界各国の通信事業者が所有
するネットワークを相互接続
Inter-Network
世界各国の通信事業者が
共通の通信手順で
データをやり取り
インターネットとWebサイト
17
<title>ネットコマース株式会
社</title><link rel="shortcut
icon"
href="http://www.netcomme
rce.co.jp/cms/wp-
content/uploads/2013/08/fav
icon1281.png" /><link
rel="apple-touch-icon"
sizes="144x144"
http://netcommerce.co.jp / document.html
ウエブ・サーバーの名称 文書の名前
ウエブ・サーバー
ハイパー・リンク
インターネット
ブラウザー
世界中のウエブ・サーバー
Httpまたはhttps プロトコル
HTMLファイルを送り届ける通信手順
URL
uniform resource locator
インターネット VPN
18
データ
盗聴
改ざん
偽データ
なりすまし
データ
盗聴
改ざん
偽データ
なりすまし
通常のインターネット通信
VPNによるインターネット通信
UI/UXとは何か
UI
人とデジタルをつなぐ窓口
User Interface
 直ぐに分かる
 使い易い
 迷わない など
UX
人とデジタルがつながることで得られる体験
User Experience
 とても便利
 もっと使いたい
 感動した など
UI UX
DXとは何か
DX
デジタル・トランスフォーメーション
Digital Transformation
デジタル技術を前提に、考え方や働き方、
ビジネス・モデルやビジネス・プロセスを変えてゆくこと
これまでのやり方を前提に、デジタル技術を仕事の道具として使うこと
 UXを劇的向上させて、商品や会社に対するお客様の見る目を変えさせること
 これまでとは異なる競争原理を持ち込んで、競合他者との関係を一変し、圧倒
的な競争優位を実現すること
 これまで手間を掛け、大人数でやっていた業務をなくしたり、自動化して、業
務効率を何倍〜何十倍も(何パーセントや何割ではない)向上させること
「デジタル技術を前提に・・・」 「デジタル技術を使ってに・・・」
デジタル技術を前提に、ビジネスや社会の常識を変えること
デジタル/デジタル・テクノロジー
社会やビジネスの常識を大転換
デジタルとフィジカル
アナログ/Analog
連続量(区切りなく続く値を持つ量)
現実世界(フィジカル世界)
のものごとやできごと
デジタル/Digital
離散量(とびとびの値しかない量 )
コンピュータで扱えるカタチ
デジタル化
デジタル化とは何か
アナログ/Analog
連続量(区切りなく続く値を持つ量)
デジタル/Digital
離散量(とびとびの値しかない量 )
人間のやっていたことをコンピュータでできるようにすること
 これまで1週間かかっていた申し込み手続きを5分で終わらせる
 顧客の行動(いま、どこで、何をしているのか)が分かる
 他のデジタル・サービスと一瞬にして連係できる
 膨大なデータの中にビジネスに役立つ規則や関係を見つけることができる
 業務の進捗、人の動き、ビジネスの状態が、リアルタイムに見える化される
デジタル化で できる こと
デジタル化で 目指す こと
顧客満足が向上すること 業績が改善すること 社員が幸せになること
デジタルとフィジカル
スピード
複 製
組合せ・変更
遅い
劣化する
困難
早い
劣化しない
容易
フィジカル
Physical
デジタル
DigitalIoT
IoT
状況を即座に
把握し即応できる
エコシステムが
容易に形成
規模の拡大が
容易で早い
デジタルによってもたらされる
ビジネス価値
イノベーション
を加速する!
「イノベーション」と「インベンション」の違い
イノベーション
Innovation
これまでにはなかった
新しい組合せを見つけ
新たな価値を産み出すこと
インベンション
Invention(発明)
これまでにはなかった
新しい「もの/こと」を創り
新たな価値を産み出すこと
高速な試行錯誤
高速なフィードバック
高速なアップデート
知識の蓄積
試行錯誤の繰り返し
ひらめき・洞察
2つのデジタル化:デジタイゼーションとデジタライゼーション
デジタイゼーション
Digitization
 アナログ放送→デジタル放送
 紙の書籍→電子書籍
 人手によるコピペ→RPA
効率化
ビジネス・プロセス
改善・改良・修正
コストや納期の削減・効率化
ビジネス・モデル
デジタライゼーション
Digitalization
 自動車販売→カーシェア/サブスク
 ビデオレンタル→ストリーミング
 電話や郵便→SNS・チャット
変革
事業構造の転換
新しい価値の創出
既存の改善
企業活動の効率向上と持続的な成長
既存の破壊
新たな顧客価値や破壊的競争力を創出
デジタル化と変革
変革前
写真屋
変革後
プロセスをそのままに効率化するのではなく
プロセス を再定義して新しい価値やビジネス・モデルを創出する
デジタライゼーション
変革を伴うデジタル化
デジタル化によって生みだされる2つのビジネス領域
デジタル化できることは
全てデジル化される
デジタルの渦
Digital Vortex
デジタル化できないことの
価値が高まる
デジタル化
領域の拡大
体験/感性
価値の提供
ビジネス発展のサイクル
デジタルの渦
Digital Vortex
コスト・バリュー
 無料/超低価格
 購入者集約
 価格透明性
 リバース・オークション
 従量課金制(サブスクリプション)
エクスペリエンス・バリュー
 カストマー・エンパワーメント
 カストマイズ
 即時的な満足感
 摩擦軽減
 自動化
プラットフォーム・バリュー
 エコシステム
 クラウド・ソーシング
 コミュニティ
 デジタル・マーケットプレイス
 データ・オーケストレーター
デジタル化
領域の拡大
体験/感性
価値の提供
ビジネス発展のサイクル
デジタルの渦
Digital Vortex
ビジネスの主役が
モノからサービスへシフト
デジタル化
領域の拡大
体験/感性
価値の提供
デジタル・トランスフォーメーション
ビジネスに大変革を迫る
DXが注目される背景
異業種からの破壊者の参入が既存の業界を破壊する
UBER
airbnb
NETFLIX
Spotify
PayPal
タクシー・レンタカー業界
レンタル・ビデオ業界
ホテル・旅館業界
レコード・CD業界
銀行業界(決済・為替)
競争環境の変化とDX
34
業界という枠組み
は存在する
一旦確立された
競争優位は継続する
破壊
業界の枠組みの中で起こる変化に適切に対処できれば
事業は維持され成長できる
加速するビジネス環境の変化、予期せぬ異業種からの参入
ひとつの優位性を維持できる期間は極めて短くなっている
ハイパーコンペティション
市場の変化に合わせて、戦略を動かし続けるしかない
ハイパーコンペティションに対処する2つのアプローチ
35
加速するビジネス環境の変化、予期せぬ異業種からの参入
ひとつの優位性を維持できる期間は極めて短くなっている
ハイパーコンペティション
市場の変化に合わせて、戦略を動かし続けるしかない
オープン・イノベーション
組織内部のイノベーションを促進する
ため、企業の内外で技術やアイデアの
流動性を高め、組織内で生みだされた
イノベーションを組織外に展開し、そ
れを繰り返すことで大きなイノベー
ションを生みだすこと
Henry Chesbrough
ハーバード大学・経営大学院教授
Open Innovation
ダイナミック・ケイパビリティ
予測できない変化に対応するため、世
の中の変化に合わせて社内・社外にあ
る能力をうまく組み合わせを変化させ
ることができる適応力
David J. Teece
カリフォルニア大学バークレー校教授
Dynamic Capability
ハイパーコンペティションに対処する適応力
ハイパーコンペティション
不確実性の増大ハイパーコンペティションダイナミック・ケイパビリティ
Dynamic Capability
世の中の変化に合わせて社内・社外にある能力を
うまく組み合わせることができる適応力
1. 従業員が素早く学び、新しい資産を構築する能力
2. 「ケイパビリティ(変化に対処できる適応力)」「技術」「顧客か
らのフィードバック」などの戦略的資産を統合する能力
3. 価値が低くなった現在の経営資源の変換や再利用をする能力
感知(sensing):環境変化による新しい事業機会を探し、フィルタリング
して分析する。研究開発やマーケティング調査など。経営者層によるビジネス環境
に対する洞察力が強く影響する。
捕捉(seizing):組織の最適化を行う。ビジネスモデルや人事評価の基準を
変更するなど、変えるべきことと変えないことを経営者層が決める。
変革(transforming):社内にある様々な資産を再構築・再構成。組織
構造を組み替えたり、有形・無形の資産が有効に使えるように社内ルールを変えた
りなど、企業を変化に対応できる状態へと最適化。
どのような活動を行うのか・・・
急速に変化する環境に対応する
ため、社内外の技能を統合・構
築・再構成する企業の能力
ハイパーコンペティションに対処する革新力
不確実性の増大ハイパーコンペティション
オープン・イノベーション
Open Innovation
組織内部のイノベーションを促進するため、企業の内外で
技術やアイデアの流動性を高め、組織内で生みだされたイ
ノベーションを組織外に展開し、それを繰り返すことで大
きなイノベーションを生みだすこと。
オープン・イノベーションに相対する概念として、自前主
義や垂直統合型の取り組みを「クローズド・イノベーショ
ン」という。こうした手法は競争環境の激化、イノベー
ションの不確実性、研究開発費の高騰、株主から求められ
る短期的成果への要求から困難となり、社外連携を積極活
用するオープン・イノベーションが必要になった。
ハイパーコンペティション
ベンチャーたちは
この現実を逆手にとって
「既存」を破壊!
DXの定義
デジタル・トランスフォーメーションの定義
デジタル・トランスフォーメーションとは、デジタル技術(IT)の浸透が、
人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること
The digital transformation can be understood as the changes that the digital technology causes or influences in all
aspects of human life (原論文)
 デジタルトランスフォーメーションにより、情報技術と現実が徐々に融合して
結びついていく変化が起こる。
 デジタルオブジェクトが物理的現実の基本的な素材になる。例えば、設計され
たオブジェクトが、人間が自分の環境や行動の変化についてネットワークを介
して知らせる能力を持つ。
 固有の課題として、今日の情報システム研究者が、より本質的な情報技術研究
のためのアプローチ、方法、技術を開発する必要がある。
スウェーデン・ウメオ大学 Umeo University
エリック・ストルターマン教授 prof. Eric Stolterman
2004
デジタル・トランスフォーメーションの3つのフェーズ
第1
フェーズ
第2
フェーズ
第3
フェーズ
われわれ人間の生活に、何らかの影響を与え、
進化し続けるテクノロジーであり、その結果、
人々の生活をより良い方向に変化させる
生産性向上
コスト削減
納期の短縮
スピードの加速
価値基準の転換
新ビジネス創出
2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱
IT利用による業務プロセスの強化
ITによる業務の置き換え
業務がITへITが業務へとシームレスに変換される状態
支援
支援
人間による業務プロセス
人間による業務プロセス+機械による自動化
情報システム
情報システム
デジタル・ビジネス・トランスフォーメーションの定義
IDC/2016
企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム
(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビ
リティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサー
ビス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンス
の変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること。
ガートナー/2014
企業内のIT利用は三段階ある。
1.業務プロセスの変革
2.ビジネスと企業、人を結び付けて統合する
3.人とモノと企業もしくはビジネスの結び付きが相互作用をもたらす
この第3段階の状態をデジタル・ビジネスと呼び、「仮想世界と物理的世界が融合され、モ
ノのインターネット(IoT)を通じてプロセスや業界の動きを変革する新しいビジネス・デザ
インのこと。
IMD/2019
デジタル技術とデジタル・ビジネスモデルを用いて組織を変化させ、業績を改善すること
1.企業業績を改善することが目的であること
2.デジタルを土台にした変革であることであり、一つ以上のデジタル技術が大きな影響を
及ぼしていること
3.プロセスや人、戦略など、組織の変化を伴うものであること
デジタル・トランスフォーメーション 2つの解釈
社会や経済の視点/社会現象
 2004年、エリック・ストルターマン(ウメオ大学)の定義「ITの浸透により、人々の生活が根底
から変化し、よりよくなっていく」に沿った概念
 デジタル・テクノロジーの発展によって社会や経営の仕組み、人々の価値観やライフ・スタイルが
大きく変化し、社会システムの改善や生活の質の向上がすすむという社会現象を意味する
経営や事業の視点/企業文化や体質の変革
 2010年以降、ガートナーやマイケル・ウェイド(IMD教授)らによって提唱された概念
 デジタル・テクノロジーの進展により産業構造や競争原理が変化し、これに対処できなけれ
ば、事業継続や企業存続が難しくなるとの警鈴を含む
 デジタル・テクノロジーの進展を前提に、競争環境 、ビジネス・モデル、組織や体制の再定
義を行い、企業の文化や体質を変革することを意味する
デジタル・ビジネス・トランスフォーメーション
“デジタルを使うこと”ではなく “ビジネスを変革すること” が目的
デジタル技術とデジタル・ビジネス・モデルを用いて、組織を変化させ、業績を改善すること
1. 企業業績を改善することが目的。
2. デジタルを土台にした変革であること。組織を絶えず変化しているが1つ以上のデジタル技術が大きな影響を及ぼしているものでなければ、デ
ジタル・ビジネス・トランスフォーメーションには分類されない。
3. プロセスや人、戦略など、組織の変化を伴うものであること。
“ デジタル・ビジネス・トランスフォーメーションには、テクノロジーよりもはるかに多くのものが関与する ”
「DX実行戦略(マイケル・ウェイドら)」 p.27
デジタル・ビジネス・トランスフォーメーションの解釈
企業が、
 不確実性の増大に伴うビジネス環境の厳しい変化の中で、
 データやデジタル技術を活用することで、この変化に俊敏に対応し
 競争上の優位性を確立し、業績に貢献するための取り組み
そのために、
 きめ細かな顧客のニーズや社会の期待(例えば、SDGs)に応えること
 製品やサービス、ビジネス・モデルを変革すること
 業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革すること
Digital Transformation / Digital Business Transformation
Digital Transformation をDTではなくDXと表記する理由
Transformationには上下を入れ替えるや、ものごとひっくり返すという意味があり、そのイメージを”X”で表現している。
既存を改善すること、あるいはデジタル技術を活用することではない
ビジネス・プロセスやビジネス・モデルの破壊・変革・創造
社内的:ビジネス・プロセスや働き方などの抜本的な変革
対外的:新たな顧客価値の創出、ビジネス・モデルの転換、新規事業分野への進出などのビジネスの変革
リアルが最も貴い
 デジタルはビジネスの手段である
 価値の源泉はリアルにある、デジタルはリ
アルの付加価値に過ぎない
 リアルとデジタルは別の仕組み、デジタル
はリアルを補間するもの
DXの常識とDXの実現
デジタルが前提
 デジタルはビジネスの基盤である
 デジタルとリアルが一体となって価値を創
出する
 デジタルとリアルを分けることなく、デジ
タルが統合する1つの仕組みとして捉える
「DXの実現」とは
「デジタルが前提」を当然のことと考え、実践する
企業の文化や風土を実現すること
DXは 既存の常識の転換が前提
デジタルにできることは徹底してデジタルに任せ
人間にしかできないことに人間の役割をシフト
新しい常識
新しい価値
の創出を実現
DXとCXとEX
DX : Digital Transformation
デジタルを当たり前に使いこなし
その価値を最大限に活かせる
企業の文化や風土への変革
圧倒的なビジネス・
スピードを手に入れ
変化に俊敏に対応で
きるようになるため
企業の存続と成長AI クラウド
IoT
5G
データ
CX : Customer Experience
お客様の事業の成果に貢献し
お客様の社員の幸せを支える
お客様の価値を高めるため
EX : Employee Experience
従業員のやり甲斐を与え
自己の成長の喜びを感じさせる
自社のPurpose(存在意義)を貫くため
サイバーフィジカルシステムとDX
データ収集
モニタリング
データ解析
原因解明・発見/洞察
計画の最適化
データ活用
業務処理・情報提供
機器制御
ヒト・モノ
クラウド・コンピューティング
日常生活・社会活動 環境変化・産業活動
現実世界/Physical World
サイバー世界/Cyber World
Cyber Physical System/現実世界とサイバー世界が緊密に結合されたシステム
高速
×
最適
デジタル
トランスフォーメーション
DXはどんな世界を目指すのか
Data
IoT Web
生産 販売 移動 対話 検索 連絡観賞 育児教育
Activity/Event
Cyber World
社会やビジネスの最適を実現・維持する Application
Digital Twin
現実世界のデジタル・コピー
最適解を見つける サービス同士を連係する
現実世界のアナログな「ものごと」や「できごと」をデジタルに置き換える
Physical World
mobile
DXはどんな世界を目指すのか
デジタル
Cyber World
フィジカル
Physical World
最適解の導出・ビジネス価値の拡大
最適解の適用・ビジネスの最適化
 将来を予測
 サービスの連係・リソースのマッチング
 ビジネス・プロセスの自動化・自律化
 人手に頼る労働からの解放
 意思決定や業務の高速・最適化
 現場の見える化とコミュニケーションの迅速化
データ
Digital Twin
現実世界のデジタル・コピー
不
確
実
性
の
常
態
化
業
績
の
改
善
・
企
業
の
存
続
問題を
解決する
問題を
発見する
ビッグデータ × 高速
イシュー × 試行錯誤
高速に見える化
高速に実行
高速に判断
圧倒的なビジネス・スピード
変化をいち早く予測・変化に即座に対応
ビジネスに大きな影響を与える3つの要因と対処方法
テクノロジー
の急速な発展
モノからサービスへ
ビジネスの主役がシフト
情報の伝達力・拡散力
のスピード・アップ
不確実性の増大
長期予測が困難・状況が直ぐに変化
デジタルとフィジカルが一体となった高速な改善活動
最適解の導出
機械学習・シミュレーション
アプリケーション
データ収集 機器制御・指示命令・情報提供
など
サービス利用
現実世界(Physical World)
デジタル・ツイン(Digital Twin)
デジタル・ツイン/現実世界のデジタル・コピーで
起こりうる未来を予測(機械学習)し
実験(シミュレーション)を繰り返し
最適解を導出し、アプリケーションを実行する
デジタル・ツインを使ってビジネスを最適化
最適解を使って実行したアプリケーションを
現場で実行(機器制御・指示命令・情報提供)し
その行動や状態・変化をデータとして収集し
デジタル・ツインをアップデートする
最適化されたビジネスを実行してデータを収集
デジタルとフィジカルが一体となって
高速に改善活動を繰り返す状態を実現
DXを支える
テクノロジー・トライアングル
DXを支えるテクノロジー・トライアングル
現実世界/Physical World
Cyber Physical System/現実世界とサイバー世界が緊密に結合されたシステム
サイバー世界/Cyber World
予 測
最適解
ビジネス
の最適化
データ解析 データ活用
AI・機械学習 クラウド
機械学習・深層学習
AIチップなど
サーバーレス・コンテナ
SaaS・PaaSなど
データ収集
デジタル
ツインIoT
センサー・モバイル
自律制御など 現実世界の
デジタルコピー
5G
第5世代信システム
DXとテクノロジー・トライアングルの関係
データ解析 データ活用
AI・機械学習 クラウド
機械学習・深層学習
AIチップなど
サーバーレス・コンテナ
SaaS・PaaSなど
データ収集
IoT
センサー・モバイル
自律制御など
5G
第5世代信システム
DX : Digital Transformation
デジタルを使いこなし
その価値を最大限に活かせる
企業の文化や風土への変革
 ビジネス・プロセスのデジタル化に
よる現場の見える化
 徹底した情報の公開による相互信頼
の醸成
 相互信頼を前提とした現場への大幅
な権限委譲
 心理的安全性の担保
 意志決定プロセスの簡素化と高速化
テクノロジー・トライアングルとその役割
AI クラウド
IoT
5Gデータからの
予測・推測と
最適解の導出
データの
蓄積と処理の
リソース提供
データの収集
と自律制御
データの伝達と
サービス間連係
データ
可視化
DXとERP
統合データ
営業・販売
倉庫・物流
経理・財務
調達・管理
経営
可視化・分析・計画
アプリケーション
アナリティクス営業・販売
アプリケーション
倉庫・物流
アプリケーション
経理・財務
アプリケーション
調達・管理
アプリケーション
ERPシステム
倉庫・物流 調達・管理
生産・製造
アプリケーション
人事・給与
アプリケーション
ERPシステムのもたらす価値
1. 効率的義務運営
2. リアルタイム経営
3. 内部統制
ERPパッケージ利用のメリット
1. ベストプラクティスの活用
2. 法律・制度変更への迅速な対応
3. 構築に関わる期間とコストの削減
企業活動の
デジタル・ツイン
DXの実践
DXとPurpose
 企業は、利益のためだけに存在してるので
はない。
 利益は、企業や事業の目的ではなく、条件
である。
 企業の最大の目的は、永続的に成長し続け
る過程で社会的責任を果たすことだ。
purpose beyond profit
企業の存在意義は利益を超える
2018年・IIRC(国際統合報告委員会)レポート「purpose beyond profit」
Purpose:不確実な社会でもぶれることのない価値の根源
Purpose/企業の存在意義
不確実性の高まる社会にあっても
ぶれることのない自分たちの価値
People・Organization/人と組織
人の考え方や組織の振る舞いを
変化に合わせてダイナミックに対応
Product/提供する商品やサービス
データやテクノロジーの変化・発展
に応じて高速に改善・対応
WHY
HOW
WHAT
織機 → 自動車 → 移動サービス → 生活サービス → ?
書籍販売→モノ販売→映像・音楽・クラウド・物流 ほか →?
トヨタウェイ
地球上で最もお客様を
大切にする企業である
Drive Your Dreams Mobility for All
デジタル・トランスフォーメーションとは何か
59
デジタル トランスフォーメーション
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
 従業員の思考方法・行動様式
 組織・体制・意志決定プロセス
事業の継続と成長
企業の存続
 従業員の幸せ
 パフォーマンスの向上
 圧倒的競争優位の確保
不確実性の増大
予測不可能なビジネス環境 と 競争原理の流動化
状況
手段
圧倒的なビジネス・スピードの獲得
高速に見える化 高速に判断 高速に行動
対策
企業の存在意義/Purposeを貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
「何を?」 変革するのか
60
デジタル トランスフォーメーション手段
企業の存在意義/Purposeを貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
ビジネス・プロセス
 業務プロセスのリストラ・スリム化
 徹底したペーパーレス化
 働く場所・時間の制約からの解放 など
企業の風土や文化
 データ活用を重視する経営へのシフト
 社内における「情報」の透明性を担保
 戦略に応じた多様な業績評価基準の適用
 階層的組織から自律的組織への転換
 心理的安全性の確保
 大幅な現場への権限委譲
 時間管理から品質管理への転換
 多様性を許容する企業風土の醸成 など
ビジネス・モデル
 事業目標の再定義
 マーケット・顧客の再定義
 収益構造の変革
 売買からサブスクリプション
 手段の提供から価値の提供 など
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
事業の継続と成長
企業の存続
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
「共創」とは、何をすることか
61
デジタル トランスフォーメーション手段
企業の存在意義を貫くこと
自分たちは何者なのか?いかなる価値を社会や顧客に提供するのか?
目的
“デジタル”を駆使して 変革する誰が? 何を? 何のために?
自分たち
事業主体
事業の継続と成長
企業の存続
ビジネス・プロセス
ビジネス・モデル
企業の文化や風土
共創
圧倒的な技術力
信頼される人格
お客様についての理解
「一緒に取り組みたい」
相手に惚れさせること
内製化支援 新規事業
の創出
自分たちがDXを実践し、
その体験から得たノウハウやスキルを
模範を通じて提供すること
デジタイゼーション/デジタライゼーションとDXの関係
既存事業の改善・最適化 企業文化やビジネス・モデルの変革
デジタライゼーション
デジタイゼーション
デジタル
トランスフォーメーション
技術
ヒトと組織
自分たちのポジション 及川卓也 著「ソフトウェア・ファースト」p.196を参考に作成
DXの実践
技術
ヒトと組織
 業務プロセスのリストラ・スリム化
 徹底したペーパーレス化
 クラウド利用の制限撤廃
 働く場所や時間から解放されるデジタ
ル・ワーキング・スペースの整備
 IT価値を毀損する使い方の排除
 VDI → 高性能PC
 FW・PW・VPN → ゼロトラスト・FIDO2・SSO
など
 日常業務のSaaS適用範囲を拡大
 デジタルを駆使した戦略的サービスの
拡充
 戦略的(売上や利益に直結)サービス
の内製化
 スピード・スケーラビリティ・アジリ
ティの追求
 アジャイル開発とDevOps
 PaaS・サーバーレス/FaaS・SaaS
など
 徹底した現場への権限委譲
 “Purpose Beyond Profit”経営に基づ
く経営ビジョンの再定義
 プロセスの効率化ではなくデータ活用
を重視する経営へのシフト
 「心理的安全性」の担保
 社内における「情報」のオープン化
 戦略に応じた多様な業績評価基準
 時間や場所に制約ない目標・成果の評
価とセルフマネージメント
など
デジタライゼーション
デジタイゼーション
デジタル・トランスフォーメーション
企業の文化と体質
の変革
ITに求められる価値の重心がシフトする
Before DX時代のIT After DX時代のIT
人間が働く・ITが支援する ITと人間が一緒に働く
ITにできることは徹底してITに任せ
人間にしかできない目的やテーマ
の設定に人間は集中する
人間が働くことを前提に作られた
ビジネス・プロセスの効率や利便性
の向上をITが支援する
ITと人間がビジネス価値を創出
スピードとスケールを重視
変更に俊敏・継続的に進化
予測する・最適化する
ITが学ぶ・ITが判断する
人間がビジネス価値を創出
コストとパフォーマンスを重視
固定的で長期・安定稼働
処理する・記録する
人間が学ぶ・人間が判断する
ビジネス
役割
構築・運用
機能
知見・ノウハウ
複雑性を排除し、イノベーションを加速する
After DX
ビジネスを変革する
Before DX
ビジネスを支える
デジタルを駆使し
自動化と省力化を徹底し
人間の役割を
イノベーションにシフトする
デジタルを駆使し
変革に俊敏に対応できる
企業文化や体質へと変革し
イノベーションを加速する
イノベーションの加速
複雑性の排除
スピード
アジリティ
スケール
デジタル・トランスフォーメーションのBefore/After
支援
人間主体でビジネスを動かしITが支援する
生産性向上・コスト削減・期間短縮
ITはコスト、削減することが正義
クラウド化+自動化
モダナイゼーション
Before DX
人間とITが一体となってビジネスを動かす
変化への即応力・破壊的競争力・価値の創出
ITは競争力の源泉、投資対効果で評価
内製化支援
アジャイル+DevOps
コンテナ+サーバーレス+ローコード
After DX
省力化とコスト削減
PDCAサイクルとOODAループ
不確実性
命令のタイプ
タスク
対応の重点
データ
専門性・特殊性の要求
行動に関する判断
効果的なケース
Plan
計画
Do
実行
Check
評価
Action
改善
Observe
観察
Orient
情勢判断
Decide
意志決定
Act
行動
PDCA
サイクル
OODA
ループ
低い
タスク型命令
反復的
事前対応
予測データ
低い
中長期的経営・財務・投資計画等
上位判断
高い
ミッション型命令
創発的
事後対応
事実データ
高い
新規事業開発・共創・トラブル対応等
現場判断
OODA LOOP(東洋経済新報社) p.328を参考にして作成
圧倒的なスピードで
形勢を呼び込む
計画と準備で
確実に遂行する
DXの実現に立ちはだかる課題
情報システムの部分最適化や複雑化
 各事業の個別最適化優先した結果、システムが複雑となり、企業全体での情報
管理・データ管理ができず、全体最適が困難になっている。
 業務に合わせ1からシステムを開発することが多用され、カスタマイズするこ
とが好まれ、その結果、個々のシステムの独自化/特殊化(ガラパゴス化)が
進み、新しい技術を取り込むことが困難になっている。
先送りを許容する意識の定着
 現状は問題なく稼働しているので誰も困っていないとの認識があり、時代遅れ
(レガシー)になってしまっていることに自覚がない。
 レガシーが問題であるとの自覚があっても、根本的な解決には長時間と膨大な
費用が要するうえ、失敗のリスクもあるため、刷新に着手しない。
経営者のコミットメントが不十分
 改善して使い続けた方が安全であるという意識が強く、デジタル技術を前提に
したビジョンが不明瞭で、コミットが稀薄である。
 DXやビジネスのデジタル化に取り組む組織を作るも、デジタル技術やそのビジ
ネスへの影響についての理解が不十分で、かれらに明確な指示をだせない。
『DXレポート 〜ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開〜 経済産業省・2018年9月』の指摘を参考に作成
イノベーション
Innovation
新たな競争力の源泉
や事業領域の創出
DXの実現を支える3つの取り組み
デジタライゼーション トランスフォーメーション
Digitalization Transformation
変化に俊敏な企業の
文化や風土への変革
デジタルにできること
は全てデジタルに移行
 新しいテクノロジーの探索と適用
 全社員デジタル・リテラシーの向上
 ビジネス・プロセスの見直しと流水化
 新しいテクノロジーの発明
 新しいビジネス・モデルの創出
 他者との提携による新事業への参入
 オープンな情報の共有
 大胆な現場への権限委譲
 アジャイルな組織の振る舞い
相乗効果による
DXの実現
アジャイルとは
 現場からのフィードバック
 反復的なデザインと実践
 継続的な改善
DXと企業文化とアーキテクチャ
法律 :法律を定め、違反者に罰則を課すことで影響を与えること
規範 :社会的常識や世間の評価などで影響を与えること
市場 :製品の魅力や料金の高低、市場の評価などにより影響を与えること
アーキテクチャ :暗黙の決まりごと、行動習慣で、影響を与えること
人のふるまいに影響を及ぼすもの ハーバード大学教授・法学者/Lawrence Lessig
「アーキテクチャ」は、本人が意識することなく、自動的にふる
まいを規制してしまう。また、その規制力を放置しておけば限り
なく大きくなってしまい、行き過ぎると、思考停止に陥り、無自
覚に振る舞ってしまい、結果として、自由が奪われてしまう。
企業文化とはまさにこのアーキテクチャ。つまり、あるインプットがあれば、
どのようにアウトプットをするかを意識することなくやってしまうこと。
DXとは、この企業文化=アーキテクチャを変革すること
「デジタルが前提」を当然のことと受けとめ、実践する企業文化
DXを実践するとは何をすることか
DX
デジタル・トランスフォーメーション
Digital Transformation
デジタル技術を前提に、考え方や働き方、
ビジネス・モデルやビジネス・プロセスを変えてゆくこと
デジタル技術を前提
デジタル技術の常識を常にアップデートせよ!
 Z世代(7〜21歳)、ミレニアム世代(21〜35歳)のやっていることや関心事に目を向けよう
 業種や業態に関係なく、新しい取り組みについての情報を収集しよう
 とにかく、自分で「デジタル」を使ってみよう
変えてゆく
 顧客満足、業績改善、社員の幸せになると信じることを迷うことなくはじめよう
 美しく、分かりやすく、伝わるように発信しよう
 部門や社内外を越えて共感者を集め、変革に向きあう仲間を増やそう
人を変えようとするな、まずは自分で実践せよ!
ゴール(目的地) ではなく ジャーニー(旅)
ツール(道具)ではなく プラットフォーム(土台や前提)
自分たちの存在意義を貫くため
デジタルとデジタル化とDXの関係
デジタル・テクノロジーを当たり前に使いこなし
その価値を最大限に活かせる、企業の文化や風土への変革
DX Digital Transformation
デジタル・トランスフォーメーション
デジタル化
人や組織の変革
デジタライゼーション
変革のためのデジタル・テクノロジーの活用
デジタイゼーション
効率化のためのデジタル・テクノロジーの活用
デジタル・テクノロジー/ITについての知識と理解
デジタルを前提とした業務と意志決定のプロセス
デジタルを事業に活かすことへの興味や関心
デジタル/デジタル・テクノロジー/IT
コンピュータ・半導体・センサー・通信・ネットワーク・プログラミング など
エコシステム/プラットフォームを支える社会環境
所有 共有
シェア
共感
「所有」で豊かさを追求する社会
大量消費と所有の増大が価値の重心
「共有/シェア」で満足を追求する社会
所有から共有/シェアへ価値の重心が移行
水平分散型/自律連係型垂直階層型/管理制御型
「限界費用ゼロ」社会への移行
オープンイノベーション
エコシステム
囲い込み戦略
オープンイノベーション:組織内部のイノベーションを促進するため、企業の内外で技術やアイデアの流動性を高め、組織内で生みだされたイノベーションを
組織外に展開し、それを繰り返すことで大きなイノベーションを生みだすこと。Henry Chesbroughハーバード大学・経営大学院教授
モノが主役の時代 サービスが主役の時代
「限界費用ゼロ社会」とは
74
 経済活動をより効率的に管理する新しいコミュニケーション・テクノロジー
郵便制度、電信・電話/管理型
水力、蒸気、原子力/集中型
蒸気船、鉄道、自動車、航空機/人間制御型
再生可能エネルギー/分散型
インターネット/自律型
様々な輸送手段の自動運転/自律制御型
IoT=ビッグデータ×AI
効率・自律・分散の追求
垂直階層型/管理制御型 水平分散型/自律連係型
経済革命を特徴づけてきた三つの決定的に重要な要素から成り立っている。
 経済活動により効率的に動力を提供する新しいエネルギー源
 経済活動をより効率的に動かす新しい輸送手段
「限界費用ゼロ」社会
適切な初期投資を行えば
生産にともなう増加分の新たな費用が
限りなく「ゼロ」になる社会 デジタル・トランスフォーメーション
により実現される社会やビジネスの姿
ジェレミー・リフキン
デジタル・トランスフォーメーションのBefore/After
支援
人間主体でビジネスを動かしITが支援する
生産性向上・コスト削減・期間短縮
安定×高品質の徹底追求
ITはコスト、削減することが正義
コスト削減の手段としての外注
常にコスト削減の圧力に晒される
仕様書通りQCDを守って
情報システム完成させる
Before DX
人間とITが一体となってビジネスを動かす
変化への即応力・破壊的競争力・価値の創出
柔軟×迅速と試行錯誤
ITは競争力の源泉、投資対効果で評価
競争力の源泉として内製
ビジネスに貢献できれば投資は拡大する
変化に柔軟・迅速に対応し
ビジネスを成功させる
After DX
デジタル・トランスフォーメーションのBefore/After
支援
人間主体でビジネスを動かしITが支援する
生産性向上・コスト削減・期間短縮
ITはコスト、削減することが正義
クラウド化+自動化
モダナイゼーション
Before DX
人間とITが一体となってビジネスを動かす
変化への即応力・破壊的競争力・価値の創出
ITは競争力の源泉、投資対効果で評価
内製化支援
アジャイル+DevOps
コンテナ+サーバーレス+ローコード
After DX
省力化とコスト削減
「両利きの経営」とDX戦略(1)
77
新しいビジネスモデルや商品・サー
ビスを生みだすために、いろいろな
組合せを試し、知の範囲を拡げる。
いま業績のあがっている事業領域の収益の確保と増大に注力し、
知の範囲を深化させる。
知の深化
知の探索
サクセス・トラップまたはコンピテンシー・トラップ
「知の探索」には手間やコストがかかるわりに、収益に結びつくかど
うかが不確実。そのため、収益の確保が見通しやすい「知の深化」に
偏りがちになってしまう。
経営レベルで 知の探索 と 知の深化 のバランスを調整する
1. 探索チームには、ビジネスに必要な機能(たとえば
開発・生産・営業)をすべて持たせて「独立性」を
保たせること
2. トップレベル(たとえば担当役員レベル)では、そ
の新規部署が既存の部署から孤立せずに、両者が互
いに知見や資源を活用し合えるよう「統合と交流」
を促すこと新規事業部署にはなるべく「知の探索」
を好きなようにやらせて、他方で「知の深化」との
バランスを取り、既存事業分野との融合を図る
1. 自社の定義する「ビジネスの範囲」を狭め
ず、多様な可能性を探求できる広い企業ア
イデンティティーを持つこと
2. 「知の探索」部門と「知の深化」部門の予
算対立のバランスは経営者自身が取ること
3. 「知の探索」部門と「知の深化」部門の間
で異なるルール・評価基準を取ること
「両利きの経営(東洋経済新報)」を参考に作成
「両利きの経営」とDX戦略(2)
78
知の深化
知の探索
サクセス・トラップ
コンピテンシー・トラップ
経営レベルで「知の探索」と「知の深化」のバランスを調整する
支援
Before DX
After DX
1. 「探索事業」が新規の競合に対して競争優位
に立てるような、既存事業の資産や組織能力
を突き止める。
2. 「深化事業」から生じる惰性が新しい取り組
みの勢いを削がないように、経営陣が支援し
監督する。
3. 「探索事業」を正式に切り離して、成熟事業
からの邪魔や「支援」なしに、成功に向けて
必要な人材、構造、文化、資本を調整できる
ようにする。
成功しているほど知の深化に偏って結局は、イノ
ベーションが起こらなくなる。
成功すればするほど深化に傾斜
「両利きの経営(東洋経済新報)」を参考に作成
経営者が新規事業を失敗させてしまう7つの罠
1.沢山の関係者を入れる
新規事業には人が少ないくらいがいい
2.進捗の管理をしっかりする
事業として価値を生みだしていなければ、進捗はゼロである
3.結果よりも制約を重視させる
あらゆるものを逸脱したとしても、結果を出せば良い
4.既存事業と数字で比較する
どんな事業も最小は小さく始まる
5.新規事業の狙いが他にある
企業の思惑を入れてうまくいくほど、新規事業は甘くない
6.ロジカルにリスクを排除する
仮説検証こそ、新規事業
7.事業毎にチームを組み替える
継続させたチームの中でいくつもの事業を取り組む方がいい
ソニックガーデン・社長 倉貫義人
改善・最適化戦略/変革戦略とDX
デジタイゼーション
Digitization
 モダナイゼーション
 RPA
 リフト&シフト
改善・効率化
変化に合わせ既存ビジネス・モデルを
最適化・修正
改善・最適化戦略
デジタライゼーション
Digitalization
 顧客価値の創出
 企業文化の変革
 ビジネス・モデルの変革
変革・再定義
変化を先取りし収益構造や業績評価基準を
再構築
変革戦略
組織の振る舞いや働き方の変革
デジタル・トランスフォーメーション
ビジネス創出ニーズ
即応力・破壊的競争力・価値の創出
Before DX
投資対効果
Befor DX / After DX におけるIT投資の考え方
Before DX
全IT資産=投資総枠
原価償却
20%/年
ビジネス支援ニーズ
生産性向上・コスト削減・期間短縮
年間で投資可能な予算 効果次第で投資拡大
DX事業・DX案件とは
顧客:事業部門
内容:内製化支援
目標:事業の成功
デジタル・トランスフォーメーション事業とは
人間とITが一体となってビジネスを動かす
変化への即応力・破壊的競争力・価値の創出
変化に柔軟・迅速に対応し
ビジネスを成功させる
After DX
変化に俊敏に対応できる企業文化・体質を実現すること
ITをコアコンピタンスと位置付け事業部門主体で内製化
共創 または 協創
業績評価基準の転換
売上や利益での業績基準では評価できず、現場のモチベーションを維持できないから。
エコシステム(生態系)とは何か
83
共通・共用
秩序やメカニズム
時間:長期間
形成:自律的・自然発生的
参加者:相互依存的(生存)
主導者:なし
自然界におけるエコシステム
共通・共用
秩序やメカニズム
時間:短期間
形成:意図的(企業が主導)
参加者:共栄共存的(収益の拡大)
主導者:排他的利益
ビジネスにおけるエコシステム
自律的・自然発生的 意図的(企業が主導)
プラットフォーム・ビジネスを成功させる3つの要件
ビジネス価値の明確化:
 テクノロジーではなく、Purpose
 魅力的なVisionによる求心力
エコシステムの構築:
 調整力より、リーダーシップ
 囲い込みからオープン・イノベーション
圧倒的ビジネス・スピード:
 外注ではなく内製
 アジャイル開発×DevOps×クラウド
Purpose
Vision
Speed
プラットフォーム・ビジネス
ビジネス・モデル × ビジネス・プロセス × 事業戦略
働き方の新しいカタチ
「在宅勤務の生産性はオフィス勤務より低い」という回答が日本は40%だっ
た一方、中国やイギリスなど他国は10%台が多く、日本が10カ国平均の
13%を大きく上回った。
「勤務先がテクノロジーに十分な投資を行っていない」が67%。コロナ禍で
在宅勤務が始まる際、自宅のIT機器などの購入費を全額負担した企業は31%
にとどまった。1人当たりの購入金額も首位のドイツは381ドルだったのに対
し、日本は132ドルと10カ国中最下位だったその他、「同僚とのコミュニ
ケーションに差し障りを感じる」が51%、「データ流出の懸念がある」が
61%、「家庭生活と業務の線引きが難しく集中できない」が31%、「テクノ
ロジー導入時のトレーニングが不足している」が20%など
在宅勤務の生産性が低いと感じる理由「在宅勤務の生産性はオフィス勤務より低い」回答
在宅勤務についてのレノボの調査
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/16/news080.html
職場 リモートワークの5段階
リモートワークできない職場
医療・介護従事者、運送業者・郵便局員などの流通に従事する
人、スーパーやドラッグストアなどの小売業に従事する人、公
共交通機関で働く人、電気やガス・水道・通信などインフラ業
に従事する人、消防員や警察官、公務員など
リモートワークをしない職場
コロナ禍でも出社を求める。仕事をすることと出社することは
同義。例え、在宅でできる仕事であっても、出社して仕事をす
ることを求める。リモートワークのための環境整備やルールー
作りの努力はしない。
リモートワークできる職場
自粛要請に対応すべく、リモートワークに対応。ただし、仕事
のやり方はオフィースと変わらない。書類の確認や捺印などの
ために出社せざるを得ない。PCに監視ソフトを導入、あるいは、
始業時と就業時に上司にメールで知らせる。
リモートワークへ移行する職場
コロナ禍を機にリモートワークの可能性を認識。リモートワー
クのための環境整備やルール作りを始める。会議や報告なども
オンラインで対応可能、ペーパーレスでも仕事が進められるよ
うに見直す。ただし、労働時間を管理する考え方はそのまま。
リモートワークに対応する職場
コロナ禍に関わらず、現場への権限委譲をすすめ、従業員への
信頼を前提に、時間に縛られることなく非同期に業務を行う。
評価は、仕事の成果であり、自分で目標を設定し、自からの行
動を管理する。
リモートワークであるかどうか
に無関係な職場
組織が示すビジョンやゴールの達成に向けて、その必要性や価
値観を共感・共有する従業員。完全に自律した個人や組織とし
て行動し、自らが目標を設定し、自らが管理して、共通の目標
の達成をめざし、その行動を楽しめる。
O
1
2
3
4
5
個人 自己完結能力の5段階
なにもできない
ひとりでは行動できない
状況報告はできる
このような状況でした(このような問題がありました)。
状況を客観的に把握し(ただし考察は浅い)、管理者に説明で
きる。ただし、対処の方法については、ひとつひとつ管理者の
指示に従い、共に行動する。
管理者が行動を決定し
管理者の指示を受けて行動
どのように対処すればいいのでしょうか。
ひとつひとつ管理者からの指示を受け、何をするかを管理者に
確認、意識しながら、自分で行動できる。自分で結果について
報告できるが、不十分。管理者との対話を通じて報告する。
管理者が行動を決定し
自ら実行して結果を報告
このような方法が考えられます。どれを選べばいいでしょうか。
未熟ながらも状況に対応するための選択肢を自分で提示できる。
また、管理者と相談して行動を決定し、管理者が行動を管理し、
自分で結果を報告できる。
管理者と相談して行動を決定し
自ら実行して結果を報告
この対応がいいのではないかと思います。
複数の選択肢の中から最良の選択肢を自分で選び出し、提示で
きる。また、管理者と相談し行動を決定し、自分で行動を管理
し、自分で結果を報告できる。。
自分の判断で実行し結果を報告
対応しておきました。結果は、○○○でした。
最良の選択肢を自分で決定し、自分で行動を管理し、自分で結
果を報告できる。
O
1
2
3
4
5
職場と個人のギャップ
O
1
2
3
4
5 個人組織
保身
転職
満足
ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用
職務記述書で決定。専門的・限定的
業務の成果に応じる
自主的・自発的
流動性 高い(転職・解雇)
配属組織と現場判断で決定。総合的
勤続年数や役職などで総合的に決まる
会社が提供
低い(長期継続的な勤務を想定)
原則として転勤や異動はない
勤務場所が問われない場合もある
会社都合で転職や移動がある
勤務場所への出社が前提となる
職務内容・職務の目的・責任範囲・必要な
スキル経験などを、細かく具体的に定めた
職務記述書(ジョブディスクリプション)
に基づき業務を遂行する。それが達成でき
たかどうかで、報酬や処遇(継続や解雇)
が決まる。会社の事業方針の変更によりポ
ジションがなくなれば、解雇もあり得る。
職務内容
報酬
職場
教育
労働時間 本人の裁量(自己管理が前提) 会社が決定(会社の管理が前提)
職務内容や責任範囲は、配属組織のミッ
ションに応じ、現場の空気や管理者の期待
に依存して決まることが多い。原則として
時間で管理され、勤続年数や役職、管理者
の恣意的な評価などにより相互的に判断さ
れるが、透明性に欠く場合も多い。解雇は
犯罪行為や重大な規範違反を除けばない。
ジョブ型雇用 メンバーシップ型雇用
ナレッジワーカーの本質は創造的な仕事と主体性
https://kuranuki.sonicgarden.jp/2020/07/knowledgeworker.html
株式会社ソニックガーデン 代表 倉貫義人のブログ
ローコンテクスト文化
ハイコンテクスト文化
空気を読む文化
前提となる文脈(言語や価値観、考え方な
ど)が非常に近い状態のこと。コミュニケー
ションの際に互いに相手の意図を察し合うこ
とで、「以心伝心」でなんとなく通じてしま
う環境や状況のこと。
前提となる文脈や共通の価値観が少ない常態
のこと。コミュニケーションの際に、言語で
表現された内容が高い価値を有する傾向にあ
り、思考力や表現力、論理的な説明能力や
ディベート力といった能力が重視される。
言葉で伝え合う文化
アメリカの文化人類学者・エドワード.T.ホールが唱えた「ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化」
日
本
人
中
国
人
ア
ラ
ブ
人
ギ
リ
シ
ャ
人
ス
ペ
イ
ン
人
イ
タ
リ
ア
人
イ
ギ
リ
ス
人
フ
ラ
ン
ス
人
ア
メ
リ
カ
人
ス
カ
ン
ジ
ナ
ビ
ア
人
ド
イ
ツ
人
ド
イ
ツ
系
ス
イ
ス
人
聞き手の能力を期待する
 直接的表現より単純表現や凝った描写を好む
 立場や状況、人間関係などに配慮する姿勢を示す
 曖昧な表現を好む
 多く話さない
 論理的飛躍が許される
 質疑応答の直接性を重要視しない
話し手の能力を重要と考える
 直接的・明示的で解りやすい表現を好む
 言語に対し高い価値と積極的な姿勢を示す
 単純でシンプルな理論を好む
 寡黙であることを評価しない
 論理的飛躍を好まない
 質疑応答では直接的に答える
コンテクスト文化から考えるリモートワーク
五感を総動員
言語を駆使
自己管理能力
自律能力
セルフマネージメント
個人
心理的安全性
ミッションと成果
フラットとオープン
組織
DXと個人と組織
ビジネスをデジタル化し
現場をリアルタイムで見える化
大幅な権限委譲による
現場での即決・即断・即実行
圧倒的なビジネス・スピード
現場(顧客や従業員)からのフィードバック
高速に改善を繰り返す
自分たちの存在意義/顧客満足・従業員満足
を実現するために正しいことを行う
リモートワーク成功の3要件
セルフマネージメント
コミットメントと成果の管理
相互信頼を前提とした権限の委譲
労働時間の管理も含め、コミットした目標を確実に達成することを、外部の管理者
ではなく、自分自身で管理すること。
社員への徹底した情報の開示と十分な対話。これらを支えるビジネス・プロセスの
デジタル化(ERP、経営ダッシュボード、チャットなど)。
ジョブ型雇用への移行。ミッション・ステートメントの明確化と社員の個人事業主
化。自己責任と会社の役割の再定義。
求められるスキルの転換
1. 国内IT人材が40万人規模で不足し、COBOLなどの古い言語で構築さ
れたシステムを扱える人材がほぼいなくなる。
2. 21年以上を経過する基幹系システムが全体の6割を超える。
3. SAP ERPの標準サポートが終了する。これらが一気に起きるのが
2025年だろ言われています。
2025年の崖
最大12兆円/年の経済損失
SI事業者とお客様のカタチ
97
大手SI事業者
プロマネ、調達、いざというときの保険
できる中堅SI事業者
新しい取り組み、そのための技術支援
ベンチャー企業
新しい技術やアイデアの提供
従来型の中小SI事業者・SES事業者
工数の提供
未来型のIT 従来型のIT
お客様
事業部門・第2情シス 情報システム部門
売上・利益の拡大
SIビジネスに取り憑く3匹の“お化け”
98
稼働率の向上
人材不足人材育成の停滞 新規事業開発の休止
新事業・新顧客
からの売上拡大
景気に関わらず成長できる
自分で自分の未来を
創り出せる
商品=労働力と調達能力 商品=技術力とチャレンジ力
景気の拡大
景気の変動に左右される
自分で自分の未来を
描くことができない
自動化
クラウド化
内製化
ビジネス価値と文化の違い
99
ユーザー部門のITへの期待の変化
顧客に製品やサービスを“いかに買ってもらうか”を狙う
顧客が製品やサービスを“買ってから”を処理、格納する
 ユーザー部門の要求は明確
 IT部門はその要求に応える
求められる価値:スピード
求められる価値:安定性
SoE/モード2
SoR/モード1
System of Engagement
System of Record
『キャズム』の著者Geoffrey A. Mooreの言葉を参考に作成
 ユーザー部門は要求が不明
 IT部門はその要求を一緒に探す
 ERP
 SCM
 販売管理など
 CRM
 MA
 ECなど
結果を処理するシステム
結果を創出するシステム
バイモーダルITと人材のあり方
100
ユーザー部門のITへの期待の変化
モード1 変化が少なく、確実性・安定性を重視するシステム
モード2 開発や改善のスピードや利便性を重視するシステム
 高品質・安定稼働
 着実・正確
 高いコスト/価格
 手厚いサポート
 高い満足
(安全・安心)
 そこそこ(Good Enough)
 速い・俊敏
 低いコスト/価格
 便利で迅速なサポート
 高い満足
(わかりやすい、できる、楽しい)
差別化→利益拡大
効率化→コスト削減
DevOps
ITIL
ビジネスの成功に貢献すること
開発要求に確実に応えること
スキルチェンジ・人材の再配置
ガートナーのレポートを参考に作成
モード1とモード2の特性
モード1 モード2
安定性重視 速度重視
ウォーターフォール アジャイル
IT部門が集中管理 ユーザー部門が分散管理
予測可能業務 探索型業務
武士:領地や報酬を死守 忍者:何が有効なのかを探る
運用者(オペレーター) 革新者(イノベーター)
効率性やROI 新規性や大きなリターン
統率力や実行力 機動力や柔軟性
月次〜年次 日次(or 時次)〜週次
性向
手法
管理
業務
例え
対象
期待
実践
期間
トップダウン ボトムアップ経営
方針が確定した後に軍隊的統率力で実行する力 方向性が見えない状況での探索能力や機動力
モード1とモード2を取り持つガーディアン
モード1 モード2
落ち着きなくチャラチャラした
無責任で軽い存在だと煙たがる
古臭く動きが遅い足手まといの
恐竜の化石のように感じる
それぞれの強みがありながらも
文化的対立が起きやすい両者を共存させるために
双方に敬意を払いつつ間を取り持ち調整を行う
方針が確定した後に軍隊的統率力で実行する力 方向性が見えない状況での探索能力や機動力
ガーディアン
3つのIT:従来のIT/シャドーIT/バイモーダルIT
103
SIer/ITベンダー SIer/ITベンダー SIer/ITベンダー
モード1
SoR
モード1
SoR
モード2
SoE
情報システム部門 情報システム部門
事業部門 事業部門 事業部門
モード1
SoR
モード2
SoE
 堅牢性
 安定性
 正確性
 安全性
 完全性
 迅速性
 柔軟性
 スケーラビリティ
 低コスト
 そこそこ/使える
 堅牢性
 安定性
 正確性
 安全性
 完全性
情報システム部門
 迅速性
 柔軟性
 スケーラビリティ
 低コスト
 そこそこ/使える
 堅牢性
 安定性
 正確性
 安全性
 完全性
従来のIT シャドーIT バイモーダルIT
いま起こりつつある情報サービス産業の構造変化
104
情報サービス産業協会(JISA)情報サービス産業の30年より
売上規模20兆円、従業員数100万人前後を維持
民族大移動
モード2
モード1
売上や利益、社員のモード2へのシフト
1.情シスへの依存がビジネスを萎縮させている (1)
ユーザー企業のIT予算の配分比率(出典:JUAS「企業IT動向調査」の2013〜2018年度
1.情シスへの依存がビジネスを萎縮させている(3)
インフラ
サーバー、ストレージ、ネットワーク機
器、データセンター、ネットワーク、電
源ほか附帯設備
プラットフォーム
OS、データベース、認証管理基盤、セ
キュリティ、運用管理、開発管理など
アプリケーション
ERP、SCM、PLM、CRM、オフィスなど
事業戦略・企画
ビジネス・モデル/プロセスなど
DX
企業文化の変革、ビジネスの再定義など
情報シス部門
事業部門
経営者
クラウドへの移行
自動化範囲の拡大
内製化
 SaaS利用の拡大
 アジャイル開発
 DevOps
デザイン思考
リーンスタートアップ
心理的安全性
 過去の実績や人間関係に依存した顧客との関係が維持できなくなる。
 インフラやプラットフォームの案件だけになってしまう。
 アプリケーション以上のパートナーの選択肢から外されてしまう。
事
業
の
主
軸
を
上
流
に
シ
フ
ト
さ
せ
る
2.新しいデマンドを開拓できていない
既存
既
存
新規
新
規
製品・サービス
市
場
・
企
業
マーケティング
の活躍する領域
営業がカバー
できる領域
生
身
の
営
業
の
限
界
「デマンド・センター」を中核とするマーケティング組織
市場調査
企業ブランド向上
案件創出
見込み客の
データ収集
見込み客の
啓蒙と育成
見込み客の
絞り込み
Lead Generation Lead Nurturing Lead Qualification
Data Management デマンド・ジェネレーション
マーケティング
の範囲を拡大
デマンド・センター
2.新しいデマンドを開拓できていない
ターゲット
の選択
案件の
開拓・育成
案件の定義
商談の推進
案件の
クローズ
納品と
代金回収
サポート
と関係維持
 時間の制約×肉体の制約
 「俺の客」問題
 古き良き時代のスタイルへの信仰
営業に過度に依存した
デマンド開拓の限界
2.新しいデマンドを開拓できていない
営業
マーケティング
3.「木こりのジレンマ」に陥っている
木こりが木を切っていた。
通りがかった旅人がその様子を眺めてい
ると、斧を振るう勢いの割に、木が切れ
ていないようだった。
よく見ると木こりの使っている斧が刃こ
ぼれしている。そこで、旅人は言った。
「斧を研いだほうがいいのではないです
か?」
すると、木こりはこう答えた。
「そんなことは分かっていますが、木を
切るのに忙しくて、斧を研ぐ時間がない
んですよ。」
VeriSM
企業レベルでサービス管理を
行うための運用モデル
VeriSMとは何か
112
Value-driven (価値主導)
Evolving(発展、展開する)
Responsive(敏感に反応する)
Integrated(統合、結合された)
Service(サービス)
Management(マネジメント)
デジタル・トランスフォーメーションとは、全てのビジネスをサービス化すること
ITだけでなく企業レベルでサービス管理に取り組むことが必要
全てのビジネスが
サービス化
デジタル・トランスフォーメーションを実現するには、業種や業態によ
らず、すべての企業や組織が、IoTやAI、クラウド・ネイティブなどの
最新ITを活かしたサービスを提供するプロバイダーになることが必要と
される。
ITサービス管理から
企業レベルのサービス管理
が必要
全てのビジネスをサービス化すると企業レベルでサービスを管理するこ
とが必要となる。ITサービス管理のフレームワークであるITILでは不十
分でビジネス部門も含めた企業レベルのサービス管理としてのSIAM、
アジャイル開発やDevOpsなどを組み合わせる必要がある。
全ての企業が利用可能な
テーラーメイドアプローチ
が必要
サービスの種類、ビジネスにおける優先事項、業界の制約、組織の規模、
文化、人の能力・スキルなどに相違がある前提で、オーダーメイド可能
なサービス管理のアプローチを提供する必要がある。アジャイル開発や
DevOpsなどはその実現手段となる。
企業レベルでサービス管理を行うための
運 用 モ デ ル
VeriSMモデル
113
ガバナンス
サービス
マネージメント
原則
マネージメント
メッシュ
顧客
の要望
顧客
検証・評価・改善
定義
定義:SIAMの追加
制作:アジャイル
制作、提供、反応のサイクルを回す/DevOps
企業を統治・統制するための仕組みを確立する。
COBIT5がベース。加えて、情報開示のあり方
や、監査役や社外取締役を含む取締役会など会
社の機関のあり方等を定義。
企業全体として厳守しなければならない原則を
定義。すべてのサービスはこの原則に従って提
供される。例えば、セキュリティ方針、法的な
制限、財務的なルール、知的所有権、就業規則
などITだけでなく企業全体を範囲に検討する。
どうサービスを管理していくかを検討する領
域。企業の環境、リソース、利用するテクノ
ロジー、管理手法の最適な組合せを検討
企業環境
組織文化(保守的、リスク嗜好、サービスカルチャーなど)、
競合他社(サービス比較、自社の市場ポジションなど)、法
律の制約(内部統制や金融庁ガイドライン等)、サービス提
供のプロセス、KPI、ツール(既存のサービス管理の仕組み)
その他
リソース
人(配置、採用、人材育成、スキル等)
予算、資産、納期、ナレッジ、その他
革新的テクノロジー
コンテナ、IoT、ビッグデータ、クラウド、自動化、その他
管理手法
ITIL、COBIT5、CMMI-SVC、IT4IT、ISO/IEC20000,、
ISO/IEC27001、DevOps、 Agile、 Lean、Project &
Portfolio Management、SIAM、その他
制作
提供
反応
ガバナンスとサービスマネージメント原則の関係
114
ガバナンス
 基本は、透明性(Transparency)
 説明責任(Accountability)
 機敏に反応(Responsiveness)
 効果的、効率的(Effectiveness and Efficiency)
 公平、非排他的(Equitable and inclusive)
 誰でも参加(Participatory)
 持続可能(Sustainability)
ビジョン 戦略 コンプライアンス
方針展開
行動指針
企業文化
サービスマネジメント原則
 サービスとは『消費者(顧客)の明らかになった要望を満たす』こと
 ITSMが開発し成熟させてきたサービスマネジメントの概念や手法の活用
 BSM(Business Service Management)
 ESM(Enterprise Service Management)
 全ての製品(プロダクト)とサービスに適用される
マネージメント・メッシュとは
115
SIAM ISO/IEC20000COBIT,CMMI,IT4IT
コンテナー
IoT
AI
ブロックチェーン
企業文化
競合状況
法規制
プロセス
ビジネスモデル
人(人工) 予算 期間 知識・経験
管理手法
革
新
的
テ
ク
ノ
ロ
ジ
ー
リソース
企
業
環
境
VeriSMのサービス・サイクル
116
定義
Define
制作
Produce
提供
Provide
反応
Responce
プロセスでの活動やプロダクトやサービスの
設計関連する結果(成果物)を明確に定義
顧客の要望:ステアリングコミッティーによるビジネス
ケースの承認&同意
要求される成果物:要求の収集整理と技術的検討
ソリューション:構成要素のパフォーマンス仕様、調達方
法、テスト仕様、計画立案
サービスブループリント:サービス・ソリューションの設
計、調達方針、制作条件、パフォーマンス
サービス・ブループリントからサー
ビスをコーディング、テスト、移行
準備までの作業の実施
ビルド:ブループリントから実装するサービスを作成
テスト:テスト仕様に基づくテストの実行
移行&検証:リリース可能なモデルに整える、移行計画の確認
プロダクトやサービスはすで
にパフォーマンスを含めて使
用可能な状態になっている
保護&保全:ポリシー、セキュ
リティー、リスク、継続性の確
保
測定と保守:日々の運用でサー
ビスパフォーマンスを継続的に
測定し、合意された品質に対す
る結果をステークホルダーに報
告
改良&カイゼン:最新のテクノ
ロジー採用、調達方法の変更、
社会秩序&世論
消費者との定常的な相互交流
記録:サービスデスク等が、
サービスに対する問い合わせ、
クレームや依頼事項(要望、課
題/問題、調達元からの変更)
等を受け付けて記録。これらは
サービス改善のインプットとし
て活用。
管理:問い合わせや依頼事項に
透明性をもって対応。顧客には
想定解決時間や現状のステータ
スなどを提示し、解決に向けて
コミュニケーション
ソフトウェア化する
ITインフラストラクチャー
IT Infrastructure
まずこれだけは
おさえておいて欲しい
基本の「き」
情報システムの構造
業務や経営の目的を達成するための
仕事の手順
ビジネス・プロセス
情報システム
ビジネス・プロセスを効率的・効果
的に機能させるためのソフトウエア
アプリケーションの開発や実行に共
通して使われるソフトウエア
ソフトウエアを稼働させるための
ハードウェアや設備
アプリケーション
プラットフォーム
インフラストラクチャー
販売
管理
給与
計算
生産
計画
文書
管理
経費
精算
販売
管理
給与
計算
生産
計画
文書
管理
経費
精算
データベース
プログラム開発や実行を支援
稼働状況やセキュリティを管理
ハードウェアの動作を制御
ネットワーク
機器
電源設備サーバー ストレージ
仮想
virtual
表面または名目上はそうでないが
実質的には本物と同じ
本来の意味
「仮想化」の本当の意味
本来の意味
仮想化
Virtualization
物理的実態とは異なるが、
実質的には本物と同じ機能を実現する仕組み
日本語での語感
虚像の〜
実態のない〜
It was a virtual promise.
(約束ではないが)実際には約束も同然だった。
He was the virtual leader of the movement.
彼はその運動の事実上の指導者だった。
仮想化とは何か
コンピュータのハードやソフト
物理的実態 実質的機能
自分専用の
コンピュータ・システム
周りの風景や建造物と
重ね合わされた情報
3Dで描かれた地図や
障害物や建物の情報
仮想マシン/仮想システム
仮想現実
仮想3Dマップ
仮
想
化
を
実
現
す
る
ソ
フ
ト
ウ
エ
ア
物理資源・物理機械
サーバーの仮想化 ストレージの仮想化
Java仮想マシン
データベースの仮想化
パーティショニング
分 割
アグリゲーション
集 約
エミュレーション
模 倣
仮想化 (Virtualization)
ひとつの物理資源を
複数の仮想資源に分割
複数の物理資源を
ひとつの仮想資源に分割
ある物理資源を
異なる資源に見せかける
仮想化の3つのタイプ
ソフトウェア化するインフラ
SDI/Software Defined Infrastructure
ソフトウェア化されたインフラ
ハードウェア
CPU・メモリー・ストレージ・ネットワーク機器など
仮想化のためのソフトウェア
ハードウェアの機能や性能の配分と管理
仮想化されたハードウェア
指定した機能や性能の組合せを
本物のハードウェアと同じように使用できる状態
ソフトウェア化されたインフラ
物理的なインフラ
SDI:Software Defined Infrastructure
ソフトウェア化とはどういうことか(1)
掃除
機能
掃除
機械
レンジ
機能
レンジ
機械
テレビ
機能
テレビ
機械
作表
機能
文書作成
機能
会計管理
機能
汎用機械
オペレーティング・システム(OS)
家電製品 コンピュータ
専用一体 専用一体 専用一体
ソフトウェア
Software
ハードウェア
Hardware
ソフトウェア化とはどういうことか(2)
一般的なインフラ ソフトウェア化されたインフラ
ソフトウェア
Software
ハードウェア
Hardware
個別・専用
システム構成
共用・汎用
システム構成
仮想化ソフトウェア
ソフトウェア化するインフラストラクチャー
物理的実態(バードウェアや設備)と実質的機能(仮想化されたシステム)を分離
物理的な設置・据え付け作業を必要とせず、ソフトウエアの
設定だけで、必要とするシステム構成を調達・変更できる。
ユーザーは柔軟性とスピードを手に入れる
標準化されたハードウェアやソフトウエアを大量に調達してシ
ステムを構成し、運用を自動化・一元化する。
運用管理者はコスト・パフォーマンスを手に入れる
*「抽象化」とは対象から本
質的に重要な要素だけを抜き
出して、他は無視すること。
Infrastructure as a Code
Infrastructure as Code
仮想サーバー
物理サーバー
仮想ストレージ
物理ストレージ
仮想ネットワーク
物理ネットワーク
使用するシステム構成 リソース・プール(物理リソース)プログラムによる定義
Infrastructure as Code
全てのシステム構成をソフトウェアで定義できる
インフラの構築や運用管理での属人化による「暗黙知」をなくし
ノウハウの蓄積や自動化を容易にする
Infrastructure as Code
業務処理ロジックの
プログラミング
日本語などの自然言語で
運用手順書の作成
人手による
運用管理
日本語などの自然言語で
システム構成図作成
人手による
システム構築
従来の手順
 属人化による「暗黙知」化
 人手の介在によるミスやスピードの制約
業務処理ロジックの
プログラミング
運用手順の
プログラミング
システム構成の
プログラミング
運用管理の
自動化
システム構成
の自動化
これからの手順
 全手順のコード化によるノウハウの継承
 開発〜本番の高速化と変更の俊敏性
Infrastructure as Codeの特徴(1)
131
環境構築手順書
① AをBする。
② CをDにする。
③ FをGにする。
・・・
+#!/bin/sh+yum
install -y httpd httpd-
devel php php-
mbstring php-pdo
php-mysql mysql-
インフラ設定インフラ構築手順作成
環境構築手順書 1
① AをBする。
② CをDにする。
③ FをZにする。
・・・
環境構築手順書 2
① AをBXする。
② CをDYにする。
③ FをZにする。
・・・
環境構築手順書 3
① AをBXする。
② CをDYにする。
③ FをGZにする。
・・・
+#!/bin/sh+yum
install -y httpd httpd-
devel php php-
mbstring php-pdo
php-mysql mysql-
 手作業で作業ミスが心配
 変更を繰り返すと管理が大変
 実際の環境と履歴が一致しない
 対象が増えると管理しきれない
 設定に手間がかかる
 テスト・確認が複雑
Infrastructure as Codeの特徴(2)
132
変更履歴
① XXXXXXXXX
② XXXXXXXXX
③ XXXXXXXXX
・・・
クラウド個別システム
×
×
システム資源が物理的に固定さ
れるので、インフラ構築はその
制約の下で行われる。
物理サーバーを構成変更しなが
ら使い続ける。
システム資源が仮想化されるの
で、インフラ構築に物理的な制
約をうけることはない。
仮想サーバーの追加・破棄を頻
繁に繰り返すことができる。
変更履歴を管理 動作している状態を管理
構成は不変
Imutable Infrastructure構成は変化し続ける
Infrastructure as Codeを実現するソフトウェア
133
仮想マシン 仮想マシン 仮想マシン
Orchestration: 複数サーバーの管理を自動化
Configuration: OSやミドルウェアの設定を自動化
Bootstrapping: OSの起動を自動化
OS OS OS
Virtualization: 仮想マシンの構築・起動
ミドルウェア
アプリケーション
OSや仮想化ソフトウェアのインストール/設定作業を自動化
データベースサーバ/Webサーバ/監視エージェントなどのミドル
ウエアのインストールやバージョン管理、OSやミドルウエアの設定
ファイルや、OSのファイアウォール機能などの設定などを自動化
複数台のサーバ群を監視し、新しいサーバをシステムに登録したり、
障害のノードをシステムから取り除いたり、サーバへのアプリケー
ションのデプロイをサポート
KickStart
仮想化の種類
仮想化の種類(システム資源の構成要素から考える)
仮想化
サーバーの仮想化
クライアントの仮想化
ストレージの仮想化
ネットワークの仮想化
デスクトップの仮想化
アプリケーションの仮想化
仮想LAN(VLAN)
SDN(Software-Defined Networking)
ブロック・レベルの仮想化
ファイル・レベルの仮想化
画面転送方式
ストリーミング方式
アプリケーション方式
ストリーミング方式
ハイパーバイザー方式
コンテナ方式/OSの仮想化
仮想PC方式
ブレードPC方式
システム利用形態の歴史的変遷
OSOS
AP AP APAP AP AP
3 2 1
1950年代〜/バッチ 1960年代〜/タイムシェアリング
メインフレーム メインフレーム
ミニコン
OS
AP AP AP
OS OS
VM VM VM
1970年代〜/仮想化(仮想マシン)
メインフレーム
ミニコン
OS
AP AP AP
OS OS
1980年代〜/分散化
ミニコン
PCサーバー
OS
AP AP AP
OS OS
VM VM VM
2000年代〜/仮想化(仮想マシン)
PCサーバー
クラウド
(IaaS)
OS
AP
設定
AP
設定
AP
設定
コンテナ コンテナ コンテナ
2015〜/コンテナ
PCサーバー
クラウド
(PaaS)
メインフレームの時代
オープン・システムの時代クラウドの時代
サーバー仮想化
OS
サーバー
(ハードウェア)
ミドルウェア
アプリ
OS
ミドルウェア
アプリ
OS
ミドルウェア
アプリ
OS
ハードウェア
ハイパーバイザー
仮想サーバー
ミドルウェア
アプリ
OS
仮想サーバー
ミドルウェア
アプリ
OS
仮想サーバー
ミドルウェア
アプリ
CPU
メモリ
CPU
メモリ
CPU
メモリ
CPU
メモリ
サーバー
(ハードウェア)
サーバー
(ハードウェア)
CPU
メモリ
CPU
メモリ
CPU
メモリ
物理システム 仮想システム
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