Contenu connexe
Similaire à 集中治療におけるシミュレーション研修
Similaire à 集中治療におけるシミュレーション研修 (20)
集中治療におけるシミュレーション研修
- 15. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
集中治療領域の人材育成現状
• 新人の職場適応
• 基礎教育と臨床実践
乖離
• 医療の高度化
• クライエントの権利
意識
• 看護人数による看護
体制
• (看護師の)生活体
験量減少
• 受動的学習法の既習
安全に・。確実に・・。効率よく・・・。
人材を育成しなければなりません。
まして、
ちょっと失敗しちゃったができない条件で・・・。
- 16. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
シミュレーションの利点
•失敗ができる条件
•繰り返し体験できる
•実際には体験できないことを経験できる
•教えたいことを状況に組む込むことができる。
•学習者のニーズに応じて学びのレベルを変えら
れる。
- 17. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
目的とする内容のレベル
基本的な知識
基本的な技術
統合された知識と技術
状況に対応した実践
あらゆる状況への対応かつ、その部
署全体の(看護)実践の質を向上させ
る実践
1
4
3
2
ICUの学習にもレベルが様々・・・。
学習はレベル1からの積み重ね
- 18. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
目的とする内容のレベル
基本的な知識
基本的な技術
統合された知識と技術
状況に対応した実践
あらゆる状況への対応かつ、そ
の部署全体の(看護)実践の質
を向上させる実践
タスクト
レーニング
シナリオ
ベースドシ
ミュレー
ション&WPL
- 25. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
経験学習理論によると
①何よりも行動をしてみなければ始まらない
②単に行動をするだけでなく、それを振り返
ることが大事
③単に振り返っているだけではなく、それを
次の行動に振り向けることが大事(中略)
経験からの学習-プロフェッショナルへ
の成長プロセス-松尾睦
- 26. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
経験学習理論によると
①何よりも行動をしてみなければ始まらない
②単に行動をするだけでなく、それを振り返
ることが大事
③単に振り返っているだけではなく、それを
次の行動に振り向けることが大事(中略)
経験からの学習-プロフェッショナルへ
の成長プロセス-松尾睦
やれる環境作り、OJTの限界の評価、模擬体験・経験
経験学習を成立させる支援が必要
シミュレーション学習プロセスの浮上
学びの蓄積、発展学習による 考えて行動する人材育
成 これができれば、プロの素材が出来上がり
- 29. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
D.A.Kolb 経験学習モデル
松尾睦 よく考えられた実践
具体的
な経験
省察
リフレ
クショ
ン
概念化
新しい
試み
経験
学習
結果に対
する
フィード
バック
適度に難し
く明確な課
題
誤りの
修正
- 30. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
具体的
な経験
省察
リフレ
クショ
ン
概念化
新しい
試み
経験
学習
D.A.Kolb 経験学習モデル
体験・経験
習得したい内容が含ま
れる環境で実践をする。
リフレクション
(狭義のディブ
リーフィング)
模擬体験・経
験をしたら振り
返りを一緒に
する。
体験の結果は
どうだった? な
んでそうなった
んだろう?どう
すればよかっ
たんだろう?
ここで感じたこと、わかったことって、
実際の実務でいうと、どういうことだろ
う?どうすると使えるかな?
WPL.OJT. SIM
実際の場面で活
用してみよう。
違うシナリオのシ
ミュレーションで
試してみよう!
- 34. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
看護実践を学ぶために
注射/輸液に関する技術を習得する
• 患者の情報収集
• 指示確認
• 薬剤準備
• 輸液セット準備
• 患者への説明
• 静脈路確保
• 輸液速度管理
• 患者状態観察
• 輸液中の安楽確保
• 看護記録
テクニカ
ルスキル
ノン-
テクニカル
スキル
看護実践のさまざまな
状況/場の中で応用実践
技術習得に必要な要素
を抽出/ニーズ分析
- 36. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
シナリオベースド シミュレーション&DBF
看護実践は状況に応じて、最も適した形に整えられて提供
される。
よって、目的は同じでも、提供の方法はさまざまである。
この、さまざまに対応できなければ看護実践とはならない。
臨床実践に活用できる学習をするためには、状況設定のあ
る体験・模擬体験が必要である。
状況をどのように感じ(判断し)目的とする行動をどのよう
に行ったか、それは上手くいったのかいかなかったのか、それ
ばなぜか
- 37. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
(看護実践の)状況って
何で設定できますか?
人 : 医療スタッフ・患者・家族・・・。
物 : 医療器材・・・。
場所 : 病室・ナースステーション・処置
実践場所。
これらが変わると、
NSの行動は変わります。
この状況を教育計画にどうやっ
てもりこみましょうか?
- 43. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
「ファシリテーター」の役割と
ディブリーフィング
「学習」の促進の役割
学習プロセス(シミュレーション、現場)全体をマネージ
し、デブリーフィングによる学習を最大化する。
デブリーファー: 経験を振り返し、何が起こったのか、
なぜ起こったのか、抽出すべき教訓は何か、教訓はどのよ
うに活用できるのか、を学習者が発見し言語化することを
促進。
行動 結果
インストラクション・
ティーチング
ファシリテーション
- 46. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
自律的な学習を促す経験学習
シミュレーション学習
意味のある学びの文脈の提供
(シナリオベースの学習環境)ブリーフィング
学習者同士の協調関係育成を伴う環境提供
(ディスカッション)学習環境デザイン
振り返りの場面設定
(ディブリーフィング)学習内容を自分のストーリーに落
とし込む
- 53. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
忘却防止…学習の定着化
•自分のことばで表現する
•語る自分を感じて振り返りを深める
•ダメ出しで終わらない。
•ストーリーの中で振り返る
その時、何を考え何をしたか?
その意味は、意図はなんだろう?
- 54. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
リフレクションをファシリテーとする
•何を判断したのか?
•何をしたか?
•出来たか?出来なかった
か?
•原因は?
•課題は?
どうでしたか?
どうしてそう感じたのです
か?
〇〇をしたんですね?
〇〇した時の様子は?
思うようにいきましたか?
どうしてでしょうかね?
どんな風にしたいですか?
- 55. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
ICUのシミュレーションへの期待
失敗ができる状況で知識・技術の習得ができる。
失敗を通して、何をすると失敗するかが分かる。
失敗を予測できるようになる。
様々な状態への対応を、繰り返し経験すること
で、思考・判断の整理ができる。
実際のリハーサルができるので、先を見据えた行
動ができる。
臨床実践を学びに変える能力が育成される。
- 57. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
課題解決の手法に
インストラクショナル システム デザイン
教育を効果的・効率的・魅力的にするためのシステム的
な方法論
効果的:目標を達成できる
効率的:目標達成までの負荷が少ない
魅力的:もっと(また)学びたくなるように
57
Instructional System Design (ISD)
努力・根性・忍耐だけでは
非効率
意味のあるものを行う
- 59. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
方法は・・・ シミュレーションがいいかも
成人は自分たちが学ぶことについてその計画と評
価に直接関わる必要がある
(自己概念と学習への動機付け)。
(失敗も含めた)経験が学習活動の基盤を提供し
てくれる(経験)。
成人は、自分たちの職業や暮らしに直接重要と思
われるようなテーマについて学ぶことに最も興味
を示す(学習へのレディネス)。
成人の学習は、学習内容中心型ではなく、問題中
心型である(学習への方向付け)。
- 60. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
求めるパフォーマンス1
研修目標
どんなことができるよう
になる?どんなことを
知っているようになる?
実際のパフォーマンス2
臨床の実際
ギャップ3
求められる能力をとの差・
乖離
ここに学習課題がある
どのような学習で課題を達成
しまししょうか
- 61. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
シミュレーション学習も教育計画 が大事
教育目標を
明確にする
ためのニーズ
アセスメント
教育目標の
分析
教育方略
の改訂
学習者分析と
コンテクスト分析
パフォーマンス
目標の作成
評価基準
の開発
教授方略
の開発
教材の
開発と選択
形成的評価
の設計と
実施
総括的評価の
設計と実施
ディックら(2004)のシステム的アプローチ・モデル:鄭仁星他:最
適モデルによるインストラクショナルデザイン、2008、p27 転用
シミュレーション
ありきではない
- 62. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
シミュレーション学習も教育計画 が大事
教育目標を
明確にする
ためのニーズ
アセスメント
教育目標の
分析
教育方略
の改訂
学習者分析と
コンテクスト分析
パフォーマンス
目標の作成
評価基準
の開発
教授方略
の開発
教材の
開発と選択
形成的評価
の設計と
実施
総括的評価の
設計と実施
ディックら(2004)のシステム的アプローチ・モデル:鄭仁星他:最
適モデルによるインストラクショナルデザイン、2008、p27 転用
シミュレーションが必要?
有効なのかしら?
講義がベスト
テキストを読むのが効果的
動画を観るとよくわかる
失敗をしても、患者さんと
直接かかわった方がいい
シミュレーション
ありきではない
- 63. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
•学習目標の明確化・テスト作成出入り口を決める
•課題分析:目標に達成するために、何を
どんなふうに整理して教えるか
指導の中の構造を
見極める
•指導方略:どのような作戦でクリアするか
シミュレーションが該当することもある
教え方を考える
•教材開発 状況設定・シナリオ作成・・・教材を作る
•形成的評価教材を改善する
- 65. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
研修目標の分析
•求められていることを明らかにする
なぜ,この研修が設定されているのかを明確にす
る。
( IDプロセスのニーズ分析)
POINT
ニーズがあるからといって,全てのことが研修で解
決するとは限らない。
- 66. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
目標の分析
しっかりとゴール メージを描く
•学習目標(ゴール)
・目標行動:研修の結果として,どのような行動が
とれば良いかを具体的にしめす。
・評価条件:どういった条件下の行動であれば合格
かの基準。
・合格基準:どの程度で合格とみなすか。
- 67. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
目標の分析
スタート地点を明確にする
•誰を対象にして行うか(対象分析)
•主に,どのような知識を持っているのかを明確にする
イコール:研修を受ける前提条件としての,学習レベルの
提示
レディネスの整理
•研修内容を理解するための知識不足の人はダメ
•研修のゴールを達成している人もダメ
- 70. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
ガニェ9教授事象
•急変時対応の必要性:一般市民と専門家の違いは?学習者の注意喚起
•看護師が実践することの意義から学習目的の意義を
理解研修目的提示
•課題に関連する過去の学習内容を引き出す前提条件想起
•新しく学ぶポイントを提示し、実践事例を提示する新しい事象の提示
•学生時代の学習と違う課題・・臨床実践能力の要件
を意識した習得学習指針提供
•失敗しても大丈夫な環境で練習練習機会の提供
•練習の様子を確認し、間違っていればなぜ間違って
いたのかを指摘するフィードバック
•どこまでできたか、残された課題はどこかを明確に
し、次回の課題学習成果の評価
•時間がたったころに再度技術確認保持と転移の強化
- 71. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
シナリオ作成
看
護
実
践
実践のストーリー人工呼吸器装着中の患者想定せん妄の患者とウイニング途
中の患者受け持ち中
ケアに必
要な要素
学習課題
(看護実
践)
チェック
リスト
看
護
実
践
看
護
実
践
看
護
実
践
- 73. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
学習課題 言語情報 知的技能 運動技能 態度
課題の性
質
指定されたもの
を覚える(名
前・公式・文
章)
ある約束事を新
しい例に応用す
る
筋肉を使って
体の一部を動
かす
個人的な選択の機会
があった時にある事
柄を選ぼう/避けよう
とする気持ち
課題の例
単語
薬剤名
製品名
書換え問題
学習課題の分類
点滴速度調節
ベッドベーキ
ング
パソコンのタ
イピング
絆創膏の選択
塩分の少ない食事の
選択
糖分を避ける
目標を表
す言葉
述べる
言う
説明する
挙げる
応用する
適用する
分類する
区分する
解く
行う
実演する
選ぶ
自発的に~する
拒否する
他を選ぶ
評価の視
点
再生か再認か
再認:●×
多肢選択式
再生:自由解答
空欄記入
未知の例に適応
させる
再認:場合分け
実演
チェックリス
ト活用
正確さ、速さ、
スムーズさ
行動観察、行動意図
表明
観察:チェックリス
ト活用、場の設定
意図:行動シミュ
レーション
- 74. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
看護職員に対してシミュレーション教育を展
開していく意義
看護師は、経験学習で生涯学習をするため、常に、
体験を必要とします。
経験学習をするための、体験の場を提供する臨床実
践の場と模擬体験の場(シミュレーション教育)が必
要なのです。
シミュレータは、よく練れた教育設計の中で有用な
教材になります。
良く練れた設計の要素にディブリーフィングが含まれ
ます
- 76. Dokkyo Medical Univ.Koshigaya Hospitai
効果的なシミュレーション教育&ディブリーフィング
成人学習者が、体験する場を創造する
ことに目的をおく。
経験学習が促進される環境
(支援者・教材)を用意する。
サポート体制はディブリーフィング
• これでいけるかも!
ご質問は
asakaemiko@gmail.com