2020/9/12～9/13に開催されたJAWS SONIC 2020での登壇資料です。

1. 
人を育てるということ
～自己の成長を他人の成長に連鎖させる～
Powered by クラウド女子会
ただ あゆみ
2020/9/13 @ JAWS Sonic 2020
※本資料内容および本登壇での発言はあくまでも個人的見解によるものです。
所属する組織の見解は含まれず、所属組織とは一切関係ありません。
#jawssonic2020 #jawsdays

2. 
自己紹介

3. 自己紹介
 名前：多田 歩美 （ただ あゆみ）
 お仕事：100年に1度の大変革期を迎えている自動車業界に
14年間身を置いてます。情シスのインフラ屋。
研究領域でクラウドやSW開発ツール導入支援。
 個人活動： AWS Samurai 2014、AWS Community Hero
国家資格キャリアコンサルタント(JCDA)保有
コーチング CTI Co-Active Training終了→CPCC取得に向けて!
グロービス大学院（MBA）通学中
 好きなもの：くまモン、料理、カラオケ、社会人野球
 苦手なもの：ナッツ類、英語
 Twitter: @applebear_ayu
 Slideshare:ayumitada126
×
【最近の悲しい出来事】
くまモンスタンプが
Facebook Messengerの
スタンプパッケージから
消えたこと
( ;∀;)

4. 自己紹介×
キャリアコンサルタントとして日経xTechで連載してました
よろしければご覧ください！
クラウド女子の突破術
https://goo.gl/Djm6dp
または

5. 
なぜこのセッションテーマ？

6. 私のモットー×

7. そして人生の節目・・・×
 現在妊娠中！１０月末に出産予定！
 ９月１２日からようやく産休にはいりま
した～！！
 「新たな命を育てる」ということに対す
るワクワクと不安
誰もが、みな自分の力で自分の道を歩む力＝成長する力を持っている
そして、そうした自分の力で歩むことを支援したい

8. 
人の成長を支援する上で
大事なポイントは？

9. 人の成長を支援する上で大事なポイントは？×
情熱
言って聞かせる
とにかくやってみせる
俺の背中を見て
ついてこい！
気合だー！
どれも間違えだとは言いませんが、
ほぼ精神論でのアプローチ

10. 人の成長を支援する上で大事なポイントは？×
 大事なポイントは２つ
1. 人間観
2. 科学的な知見を活用・応用すること（再現性）

11. 人間観×
 人は生まれながらにして自分で成長する力をもっている存在である
 人は自分の力で悩みや課題を解決する力を持っており、自分自身で可能
性を広げ、追求する力をもった存在である
 人はいつまでも成長できる生き物である
 他人から強要されたり、干渉されるのではなく、自分の力で成長すること
を望んでいる
自分の価値観や経験のみに基づく考え方
（とくに精神論に基づく“気合″みたいなやつ）を相手に押し付けない。

12. 科学的な知見を活用・応用すること（再現性）×
 「あの●●さんがこうやっていたから、こうする！」
「自分はこうやってきたからこうする」
といったような誰かの経験則、つまり 「n=1」 のみをベースとしたアプローチ
 結局は気合というような精神論などの非科学的なアプローチ
 上記は時として有効的な場合もありますが、基本的に再現性が確保されません。
心理学・教育学・経営学等、科学（Science）として実証され、
確立しているアプローチを理解し、「再現性を確保」できる方法を活用・応用する

13. 科学的な知見を活用・応用すること（再現性）×
 本日、皆様にご紹介したい理論や法則
1.大人のための教育学 アンドラゴジー（Andragogy）
2.ジョハリの窓

14. 大人のための教育学：アンドラゴジー（Andragogy）×
 大人と子供では「学ぶ」ということに対して違いがあります
 大人の学習を援助する技術と科学＝Andragogy。
 大人の学習について覚えておきたい用語 P-MARGE
1. P ： Learners are Practical （大人の学習者は実利的である）
2. M ： Learner needs Motivation （大人の学習者は動機を必要とする）
3. A ： Learners are Autonomous （大人の学習者は自律的である）
4. R ： Learner needs Relevancy （大人の学習者は関連性を見出すことを必要とする）
5. G ： Learners are Goal-oriented （大人の学習者は目的志向が高い）
6. E ： Leaner has life Experience （大人の学習者には豊富な人生経験がある）

15. 大人のための教育学：アンドラゴジー（Andragogy）×
 P-MARGEを理解して、「大人の学習」をいかに支援するべきか？
 大人の学習は問題解決的であり、目的志向的であることに注意するべきであ
る。（Learners are Goal-oriented）
 つまり、成長を支援するための研修プログラムなどを構築する際は、問題解
決や課題解決を中心に置いた編成にするほうがよいといわれている。
自らの経験至上主義に陥ることなく、P-MARGEの６つのチェックポイントを
意識して支援対象者の動機づけできるプランの検討をおこない、
自らの力で成長できるような支援をおこなう。

16. ジョハリの窓×
 他者とのコミュニケーションを通じて自己理解が深まることを表している
自分が知っている 自分は知らない
他
人
が
知
っ
て
い
る
他
人
が
知
ら
な
い
パブリックの窓
「公開された自己」
（Open self）
ブラインドの窓
「自分は気づいていないが、
他人からは見られている自己」
（blind self）
プライベートの窓
「隠された自己」
（hidden self）
アンノウン（未知）の窓
「誰からも知られていない
自己」
（unknown self）

17. ジョハリの窓×
 他者とのコミュニケーションを通じて自己理解が深まることを表している
自分が知っている 自分は知らない
他
人
が
知
っ
て
い
る
他
人
が
知
ら
な
い
自己開示（ディスクローズ）をすることで
この向きに線が動いて領域が広がる
★ディスクローズすることで相手からさらに
的確なフィードバックが返ってくる

18. ジョハリの窓×
 他者とのコミュニケーションを通じて自己理解が深まることを表している
自分が知っている 自分は知らない
他
人
が
知
っ
て
い
る
他
人
が
知
ら
な
い
相手から知っていることを教えてもらうと
この向きに線が動いて領域が広がる
★フィードバックは積極的に求める

19. ジョハリの窓×
 他者とのコミュニケーションを通じて自己理解が深まることを表している
自分が知っている 自分は知らない
他
人
が
知
っ
て
い
る
他
人
が
知
ら
な
い支援対象者だけではなく、支援者自身もこのジョハリの窓の効果により、
相手を支援することを通じて自分自身について考え、自己理解を深める。
これにより、自分自身の成長と相手の成長の相互循環につながる

20. 
まとめ

21. まとめ：人を育てるうえで大事にしたいこと
 人間観
＋
科学的な知見を活用・応用すること（再現性）
（例えば・・・ Andragohyに基づくP-MARGE、ジョハリの窓）
 上記の２つのポイントを意識しながら、相手と対等な立場にたって、その
人自身の成長する力を信じ、最大限に発揮させる環境をつくる。
 相手を支援することを通じて、自分自身について考え、自己理解を深め
る機会にすることで、自分自身の成長にもつなげるという、成長の相互
循環をつくる。
×

22. 
おわり