bitbank Tech Night #2 ~暗号資産取引所開発の裏側~ 暗号資産取引所のマッチングエンジンとAndroidウィジェット開発の紹介 https://bitbank.connpass.com/event/242797/

1. ビットバンクでのネイティブアプ
リケーション開発におけるCI/CD
環境
システム部門 App部 フロントエンドチーム
小林拓

2. © bitbank inc.
自己紹介
● 名前: 小林拓(こばやしたく)
● 経歴: 学生(生体認証の研究)→WEB開発→スマホ向けアプリ開
発→スマホ向けゲーム開発(バックエンド兼フロントエンド6年半)
→ビットバンク
● 趣味・趣向: 旅行・ハッカソンジャンキー・ゲーム・アニメ・ガジェヲタ
2

3. © bitbank inc.
元ネタ 3
ビットバンクでのネイティブアプリケーション開発におけるCI/CD環境

4. © bitbank inc.
結論(ネイティブアプリケーションの開発環境の構成) 4
用途 名前
ソースコードの管理 Gitlab
一部Github
CI/CD環境 Android: Gitlab CI/CD
iOS: Visual Studio App Center
(テスト向け)アプリケーション配信 Android: Visual Studio App Center
iOS: Visual Studio App Center
アプリケーション配信承認ワークフロー Gluegent Flow

5. © bitbank inc.
Bitbankのネイティブアプリ開発担当(Android/iOS)の人数 5
2人
(ちなみにCI/CD環境を構築した時は1人)

6. © bitbank inc.
絶賛募集中 6
https://www.wantedly.com/projects/698436

7. © bitbank inc.
なぜCI/CDの導入を推し進めたのか? 7
● 少ない人数でもネイティブアプリの開発・運用が捗るようにするため
→ 開発担当者の人数少ないから...
● リリースや緊急対応などを他の人でも行えるようにするため
→ そうしないと僕が気兼ねなく旅行に行けない...
● 責任の所在を明確にするため
→ (弊社ではそういうことはないですが)知らないうちにリリースしていたとかで怒られたくないなぁ...
● 人為的ミスを発生させないようにするため
→ やらかした時の精神的なダメージを負いたくないなぁ...

8. © bitbank inc.
そもそもCI/CDとはなんなのか? 8
簡単にいうと
● CI: Continuous integration(継続的インテグレーション )
● CD: Continuous delivery(継続的デリバリ)
● CD: Continuous Deployment(継続的開発)
ソフトウェア開発において自動化を取り入れることで顧客にアプリケーションを
提供する頻度を高める手法のことを CI/CD と言います。

9. © bitbank inc.
一般的なネイティブアプリの開発のワークフロー 9
繰り返しやる部分(ルーチンワーク)
は自動化して時短ができる

10. © bitbank inc.
● Android
○ ビルドしたときの成果物はapkファイル、また
はaabファイル
○ ビルドするには署名が必要
○ Debug用として標準に用意されている署名を
用いてビルドが行われる
○ ストアに配布するためには独自の署名を作成
して、その署名を用いてビルドする必要があ
る
○ Linux, Mac OS, WindowsいずれのOSでもビ
ルド可能
ネイティブアプリ開発における仕様 10
● iOS
○ ビルドしたときの成果物はipaファイル
○ 社内配布用の署名(AdHoc)とストア配布用の
署名がそれぞれ別々に必要
○ ビルドするために必要な署名はMacに紐づけ
られて使用される→iOS アプリをビルドするた
めにはMac OSのマシン(Xcode)が必要
→Mac OS以外のOSにはXcodeが存在しな
いためiOSアプリをビルドできない

11. © bitbank inc.
元々の環境と選定への思い 11
● 元々はソースコードの管理は Gitlabを使用(一部Githubを使用)
○ Gitlab CI/CDの利用で全て解決できるのならそれがいい
● 新たに使用するサービスはあまり増やしたくない
● サービス提供企業がマイナーだとセキュリティなどの観点から不安、懸念がある
● サービス利用費用が高すぎない

12. © bitbank inc.
CI/CDサービスの比較検討 12
名前 提供会社 価格 特徴
Gitlab CI/CD Gitlab 省略 + Git リポジトリと一体化
- iOS のビルドを行うためにはオンプレマシン
(Mac OS)が必要
Visual Studio App Center Microsoft Build 無制限: ¥4,480/月
UI テスト: ¥11,088/月
ターゲットテスト: ¥1,120/
月
Visual Studio App Center は Microsoft Azure の一部
+ アプリケーションの配布機能と一体化
(配布は無料)
+ Android / iOS ともにビルド可能
+ 機能が豊富
- Git リポジトリは外部から取得してくる必要あり
- 採用実績が少ない
Github Actions Microsoft Linux: 0.008 ドル/1 分
macOS: 0.08 ドル/1 分
+ Git リポジトリと一体化
+ Android / iOS ともにビルド可能
- 選定当時 β 版であったため動作と仕様が不安定な可能性があ
った
Bitrise bitrise 36 ドル〜270 ドル/月 + Android / iOS ともにビルド可能
+ 採用実績が多い
△ タスクの組み立てはGUI で行う
- Git リポジトリは外部から取得してくる必要あり
Circle CI Circle CI 30 ドル〜3000 ドル/月 + Android / iOS ともにビルド可能
+ 採用実績が多い
- Git リポジトリは外部から取得してくる必要あり
Travis CI Travis CI 63 ドル〜448 ドル/月 + Android / iOS ともにビルド可能
- Git リポジトリは外部から取得してくる必要あり

13. © bitbank inc.
サービスの比較検討 13
名前 提供会社 価格 特徴
Visual Studio App Center Microsoft Build 無制限: ¥4,480/月
UI テスト: ¥11,088/月
ターゲットテスト: ¥1,120/月
Visual Studio App Center は Microsoft
Azure の一部
+ CI/CD 機能と一体化
+ アプリケーションの配布は無料
+ 機能が豊富
- 採用実績が少ない
DeployGate デプロイゲート 月額 3,300 円/アカウント + 配布、管理が容易
+ CrashLog などの Log もトラッキングして収
集できる
+ 採用実績が多い
- 配布だけでその他の機能は少ない
Firebase App Distribution Google 無料 + 開発環境との親和性が高い
+ 無料
+ CrashLog などの Log もトラッキングして収
集できる
- 選定当時 β 版であったため動作と仕様面で
不安があった
- 採用実績が少ない

14. © bitbank inc.
サービスの比較検討 14
サービス 必須 ベター コスト
検討
サービス名 カテゴリ
GitLabトリ
ガー
自動ビルド 自動配布 SSO ストレージ SaaS 価格（円）
Gitlab CI CIのみ TRUE TRUE TRUE 0
Visual Studio App
Center
CI/CD TRUE TRUE TRUE TRUE TRUE TRUE 16688/month これにする
Github Actions CIのみ TRUE TRUE TRUE TRUE 1/min
Bitrise CIのみ TRUE TRUE TRUE 10000/month
Circle CI CIのみ TRUE TRUE TRUE TRUE 4000/month
Travis CI CIのみ TRUE TRUE TRUE 7000/month
DeployGate CDのみ TRUE TRUE TRUE TRUE 3300/month
Firebase App
Distribution
CDのみ TRUE TRUE TRUE TRUE TRUE 0
以降、長いのでAppCenterとよぶ

15. © bitbank inc.
ちなみに他の会社ではどうなのか? 15
Bitrise + DeployGate が一般的
● iOS で構築している CI の Workflow 紹介 (ZOZO テクノロジ)
● Sansan iOS アプリの CI / CD 事情 (Sansan)

16. © bitbank inc.
利用するサービスが決まったので... 16
開発~配信までのワークフロー
の構築について

17. © bitbank inc.
Android
開発~テスト配信までの(自動的にやっている)構図 17

18. © bitbank inc.
iOS
開発~テスト配信までの(自動的にやっている)構図 18

19. © bitbank inc.
Android
開発~ストアに配信するまでの(自動的にやっている)構図 19

20. © bitbank inc.
iOS
開発~ストアに配信するまでの(自動的にやっている)構図 20

21. © bitbank inc.
ワークフローの決定のいきさつ 21
● Android / iOSともにビルドした成果物のストアへのアップロードは手動
→ 自動化させることもできましたが、リスクの観点からここは手動で行う
● Gluegent Flow承認ワークフローに使ってリリースのワークフローを作るのが良さそ
う
→ たまたま稟議などのほかの用途で使用されていており、リリースにあたり各種承認のワークフローとしての親和性も高かったので
一緒に組み込むとよさそう
● テストの自動化(CI)は今回は導入しない
→ 2人なのでローカル環境で実行するので十分かなと当時は想定
→やっぱり自動化する必要性が出てきたので現在取り組み中

22. © bitbank inc.
開発からストア配信までの申請・承認のワークフロー 22
Android iOS

23. © bitbank inc.
AppCenter CLI 23
AndroidではGitlab CI/CDにてBuildが行われるので、AppCenterに成果物であるAPK
ファイルを配信する処理を組み込む必要がある
appcenter-cli なるライブラリがAppCenterにて提供されているのでこれを使う
AppCenterにおける配信までに行なっている様子

24. © bitbank inc.
AppCenter Console 24
iOSではAppCenterにてBuildが行われるので、AppCenter のコンソールよりBuild設定、
および配信の設定を行う(cliを使う必要なし、コンソールで十分。コンソール画面での設
定方法などは次のページにて)

25. © bitbank inc.
AppCenter Console 25

26. © bitbank inc.
完成 26
ちなみに
完成後持っていた各種リリースでき
る権限を委譲(放棄)しました

27. © bitbank inc.
AppCenterを使っていたら意外とよかったこと 27
● Webhook が使える!!
→ 配信やビルドが完了したら通知を受け取るなどの可能(現在まだあまり活用できていない)
● APIが豊富!!
→Build可能な権限を持っている以外の人でもBuildや配信を実行することが可能(現在まだあまり活用できていない)

28. © bitbank inc.
番外編 28
Github Actionsにて自動的にビルドする環境作成(Android編)

29. © bitbank inc.
今後の展望(追加) 29
● Firebase App DistributionへCI/CDから自動的に配信する方法
→ 現在記事を執筆中、近日公開予定??
● テストの自動化(CI)の方法について
→ 現在、導入調査中うまくいったら記事にします...

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ビットコインの技術で
世界中にあらゆる価値を流通させる