企画名：ツイッターでISBNをつぶやくと近くの図書館の蔵書を探す 作者：前田朗 内容：スライドをご覧ください

1. 企画書<br />ツイッターでISBNをつぶやくと近くの図書館蔵書を探す<br />東京大学柏図書館 前田朗<br />１．つぶやくと、探してくれる<br /> 「つぶやくと、探してくれる」。頭の中で考えるだけで情報を探すのが理想の情報検索インターフェイスだとすれば、これは理想には至らない。しかし、「つぶやき」をツイッターへの書き込みと限定するのであれば、現実に実現可能なインターフェイスである。明確な検索目的を持って探すのが、いままでの図書館における情報検索であった。しかし、なにげなく考えたことでも、情報を提供するのが未来指向の図書館と言えるかもしれない。<br /> そこで、カーリルのAPIと、ツイッターのAPIを組み合わせることで、ツイッターでISBNをつぶやくと近くの図書館蔵書を探す仕組みを提案したい。<br />２．利用シーン<br /> 図書館の蔵書検索Webページを開き、検索を行い、検索結果のメモをする。ふと何かを思いついたときに、それらの作業を行うのは少し手間を感じるではないであろうか。何かを思いついたときにメモがわりにも使えるのがツイッターである。ツイッターを使うのが習慣と化している人であれば、何気なくツイッターに書き込むことも多いかもしれない。<br /> そういった中で、「この本を読みたい」と考えついたときに、何気なく図書館蔵書を探すというのが、想定した利用シーンである。「◯◯◯◯（ISBN）を読みたい」とツイッターでつぶやくと、自身の近くの公共図書館を探して貸出可能な書籍を調べてくれる仕組みは、実際に使えるかと考えている。<br />３．システム実装<br /> 「Googleで《腹減った》と検索するとピザが届く」仕組みは、Plagger(RSS、電子メールなどを結びつけるツール)の活用例として有名である。また、電子メールで図書館蔵書を検索する仕組みも存在する。ツイッターでISBNをつぶやくと図書館蔵書を検索する仕組みも同様の技術カテゴリーと言えそうである。ツイッターにおいては、ユーザのタイムラインのRSS配信が可能である。ユーザに登録してもらったRSSを定期的（10分から30分程度）にチェックする仕組みを用意することで、「つぶやき」に対して自動応答する仕組みは可能である。応答は電子メールアドレスも考えられるが、ツイッターのシステム内で済むように、ツイッターの「ダイレクトメッセージ」による返答を提案したい。また、カーリルでは、その利用において地域や緯度経度を指定して近場の図書館蔵書（貸出可能かどうを含む）を指定する。当サービスでもユーザ登録時に各ユーザに利用地域を登録してもらう必要がある。<br />システム利用概略図<br />