これまでSAPを稼働させているシステムは遅すぎて、作業が時間内に完了しないことがありました。 Datrium導入後はSAPがハングアップしなくなり、出荷作業に滞りがなくなりました。 ビジネスクリティカルなアプリケーシ ョンのレイテンシーは半分以下に短縮されました。 従来のHCIよりもDatriumのほうが耐障害性が高く、復旧するのも簡単でした。 システムのダウンタイムを最小限に抑えることができるようになりました。 ジェリー ディビノ氏 インフラマネージャー

1. 導入事例
ゼオンケミカル
企業が抱えるIT課題
システム遅延が増幅して製品出荷に影響
特殊エラストマー、ポリマー、化学物質製造の世界的リーダーであ
り、年商29億ドルを超えるゼオンケミカルは、自動車業界や天然ガ
ス事業者向けに、ベルトや他の部品を生産しています。
日本ゼオンの関連企業であるゼオンケミカルは、ケンタッキーを主
体に、2ヶ所の工場と1ヶ所の倉庫で事業を行っています。ITインフ
ラの責任者であるジェリー ディビノ氏は、すべての事業所において
絶え間なくデータにアクセスできる環境を提供し、お客様へ滞りな
く製品出荷できることににフォーカスしています。アプリケーション
はSAPで構築されており、もしSAPにアクセスできない、もしくはタ
イムラグが発生すると製品が出荷できなくなります。
ゼオン社がテキサス州の工場にシステムの災害対策サイトを計画
した際、ディビノ氏は新しいインフラソリューションを検討しました。
同社は生産施設でDell EMC VNXを使用していましたが、SAPの
処理速度が遅くなるという課題を抱えていたからです。
Datrium導入後の効果
VDIの体感速度が通常のデスクトップPCなみに高速化
ディビノ氏はさまざまなソリューションを検討しました。Cisco
HyperFlex、Dell EMC VxRail、Nutanix そして Datriumの中で管
理性について比較してみました。
「比較検討したハイパーコンバージドインフラ（HCI）ソリューショ
ンは、最低3台のノードが必要となり、プロフェッショナルサービス
課題
災害対策サイトをテキサスに構築する際に、ビジネス
クリティカル アプリケーションのレイテンシー問題の
ため、既存のストレージソリューションを諦めざるを得
ませんでした。
製造業界
www.zeonchemicals.com
導入効果
ミッションクリティカルアプリケーションのシステム遅延を50-75%低減
システム管理工数を75%縮小
TCOを下げつつも高パフォーマンスと容量拡張を実現
VMのデプロイを短時間で実行
データ圧縮率2.5：1でストレージ効率を向上
年商29億ドルの化学業界リーダーがミッションクリティカルシステムを高速化
災害対策サイトのパフォーマンスを50-75%向上することに寄与
これまでSAPを稼働させているシステム
は遅すぎて、作業が時間内に完了しない
ことがありました。
Datrium導入後はSAPがハングアップし
なくなり、出荷作業に滞りがなくなりまし
た。ビジネスクリティカルなアプリケーシ
ョンのレイテンシーは半分以下に短縮さ
れました。
ジェリー ディビノ氏
インフラマネージャー

2. 導入
事例デイトリウムジャパン合同会社
の支援とIT管理要員の増強が必要になると感じました。構成が複
雑になり、HCIを管理するための特別なスキルセットも求められま
すが、そのようなスタッフは当社にはいませんでした」とディビノ氏
はコメントしました。「とは言っても、従来型の3層インフラでは、サ
ーバーとアレイ間のネットワークトラフィックがボトルネックになり
遅延が発生することを心配しました」。
対照的に、DatriumのTier 1 HCIプラットフォームは、スケールアウ
トバックアップとクラウドベースDRがビルトインされ、従来型HCIや
3層インフラの懸念を払拭するであろうと感じました。その後ディビ
ノ氏は実地検証（PoC）を行ったところ、Datriumの特長であるホス
ト内蔵のSSDでデータをローカル処理することで、仮想デスクトッ
プの体感速度が物理デスクトップPCと変わらないくらいに向上し
たことを確認しました。
検証結果を評価したゼオン社は、テキサスにあるDRサイトに
Datrium DVXを導入しました。システム構成はプライマリーと同じ
にし、10Gネットワークでサイト間を接続しました。1サーバー構成
のDatrium DVX上に仮想サーバーを３VM、そして仮想デスクトッ
プを3VMデプロイしました。
テキサスのチームメンバーは、すぐにSAPのパフォーマンスが向上
したことに気が付きました。SAPがお客様への製品出荷に依存し
ているからです。Datrium DVX導入以前のインフラではSAPの処
理が追いつかず、出荷作業を時間内に終わらせることができなくな
っていました。導入後は出荷処理の際にシステムの遅延やハング
アップがなくなり、ビジネスクリティカルなアプリケーションのレイ
テンシーが50〜75％短縮されました。
加えて、以前のインフラに比べ、データの削減率が2.5倍になりまし
た。これはDatrium DVXのオールウェイズオン圧縮と重複排除に
よるものでした。
インフラ管理工数を1/4に軽減
Datrium DVXは導入当初より管理が簡単であると感じました。DR
サイトのマイグレーションの際、インフラチームはDatriumシステム
をセットアップし、半日以内にプライマリーサイトからデータの転
送を開始することができました。日々の管理も同様に簡単でした。
「HCIにとっては、ネットワークストレージとサーバー管理の要員を
増強する必要があったかもしれません」とディビノ氏は話しました。
「Datriumの場合はチームの誰もが特定の専門知識を必要とせず
にストレージを管理できました」
Datirumによって、ストレージと仮想インフラすべてをvCenterプラ
グインで管理することが可能となりました。Datriumは仮想インフ
ラとして 1つのストレージプールとして存在し、LUNの管理からも
解放されました。その結果、ディビノ氏が確認したところ、ストレー
ジの管理に必要な管理工数が1/4に短縮されていました。そして
VMの作成も、より迅速に行うことができるようになりました。
従来のHCIよりもDatriumのほうが
耐障害性が高く、復旧するのも
簡単でした。
システムのダウンタイムを最小限
に抑えることができるようになりま
した。
システムのダウンタイムを最小限に
ゼオン社はDatriumのスナップショットによるバックアップ機能を
利用して、DRサイトでのデータ保護戦略を強化することができまし
た。Datrium DVXのスナップショットは瞬間的に実行され、稼働中
のアプリケーションには影響しません。
ゼオン社は、ストレージ管理工数の削減と容量効率の向上によっ
て、TCOの削減と高いパフォーマンスを実現することができました。
そして同社にとって最も重要なことは、システムの信頼性が向上し、
障害が発生してもDatriumによってデータの保護が完全に保証さ
れたことでした。
「従来のHCIよりもDatriumのほうが耐障害性が高く、復旧するの
も簡単でした。システムのダウンタイムを最小限に抑えることがで
きるようになりました。」とディビノ氏は述べています。
ゼオンケミカルについて
ゼオンケミカルは、特殊エラストマー、ポリマー、特殊化学品の世界的リ
ーダーです。同社は、米国、日本、中国、シンガポールのアジアおよび北
米における世界的な工場ネットワーク、研究開発ラボラトリーを運営する
世界のポリマーのトップ企業としてランクされています。ゼオンケミカル
は、約70年のビジネスと連結売上高29億ドル以上で、幅広い製品を提
供するために、C4およびC5化学の経験と専門知識を有しています。本
体となるゼオンコーポレーションは東京に本社を置き、米国、シンガポー
ル、ドイツにリージョンがあり全世界で3,300人が従事しています。
ジェリー ディビノ氏
インフラマネージャー