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知を活かす科学・技術政策にむけて
NPO法人サイエンス・コミュニケーション理事
サイエンス・サポート・アソシエーション代表
         榎木英介
若手研究者のキャリア対策
• 若手の生の声が伝わっていない
 – 成功した研究者という「フィルター」を通して
 – 研究ではない職業=敗者
 – 先入観(使えない)
 – 自己責任
               失業対策的施策

 プライド
 ずたずた             研究に固執
最悪の悪循環
 雇用消失、
         活躍の場が
 文化衰退、
 国力低下
         ない、失望



研究人材の空   学生が科学・
洞化、研究レ   技術分野に
 ベルの低下    行かない
発想の転換を
•失業者、敗者で
 はなく、公的な
 財産(人財)とし
 て能力活用を
“Cutting Edge” な研究 →現在の政策の焦点

科学・技術人財の活躍の場

   生活、地域      「新しい公共」       科学者は軽視
    に密着         を担う


         中間的な科学・技術
    社会とのコミュ             新しい職業領域
    ニケーション              雇用を生み出す
                        NPO、ベンチャー


春日匠氏原案
         事実としてほぼ確立した科学       →理科(科学)教育
政策と研究現場の交流を担う
科学技術関連NPO                                       科学・技術と社会の交流を担う
                                                 科学・技術人財の活躍の場

          アメリカ            欧州           日本        25000
科学コミュ     National     各国科学ア         日本学術会議                  NPO法人の数
ニティ      Academies      カデミー                     20000

分野横断       AAAS        Euroscience
                                     ない
                                                 15000
的自発的                      British
         (全米科学
研究者                      Science                 10000
         振興協会)
NPO(市民                 Association
も参加可)                                            5000
市民との      2月開催            あり            11月
                                                    0
                                     サイエンスアゴラ
交流(年
次大会)                                 (JST主催)

中小規模     憂慮する科           CaSE        日本科学者                             活
のNPO      学者同盟          Observa        会議                              動
                                                                       分
          National      他多数          サイエンス                             野
          postdoc                     カフェ
         association                  少ない
           他多数                                           内閣府調べ 2009年12月31日現在
活躍のスイッチを押す政策を

情報   • 最新論文が自由に読める
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場所   • 研究できる場
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人財   • 大学と社会を行き来
     • 年齢、性別等によらない評価
若手、国民からみた            若手研究者
 若手研究者
              科学技術政策のイメージ

                    分野Bの
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                   トップ科学者
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                                       国民




                    情
                    陳
国民
             省庁A   省庁B      省庁C
                    益
                    省
                   総合科学        分野Cの
                                       国民
          分野Dの     技術会議       トップ科学
         トップ科学者                 者



     若手研究者                     若手研究者
科学技術政策に望むこと
• “フラット”で”オープン”に
–関係者が等しく意見が言える
–Public engagement
–政策決定過程の可視化
–研究現場と政策の人財交流

 公益の視点で政策決定

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