包括型脳科学研究支援ネットワーク夏のワークショップ https://www.hokatsu-nou.nips.ac.jp/?page_id=1569 「脳科学分野で博士課程進学をいかに増やすか」 2011年8月24日での発表内容です。

1. 博士漂流時代の進路選択
「脳科学分野で博士課程進
学をいかに増やすか」
ウェブ公開版
サイエンス・サポート・アソシエーション代表
近畿大学医学部講師
榎木英介

2. 博士の現状
なんで増えないか

3. 大学院生の増加
文部科学省 知識基盤社会を牽引する人材の育成と活躍の促進に向けて

4. ポストドクター数の推移
20000
18000
16000
14000
12000
10000
8000
6000
4000
2000
0
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
１９９５年までは文部省（現文部科学省）のみ
１９９６年から２００３年までは政府全体（文部科学省調べ）
２００４年からは科学技術政策研究所調べ

5. ポスドクの多くはバイオ系
大学・公的研究機関等におけるポストドクター等の雇用状況調査
– 2006年度調査 - 科学技術政策研究所

6. オーバードクター問題 ポスドク問題
文部科学省 知識基盤社会を牽引する人材の育成と活躍の促進に向けて

7. 科学技術政策研究所調査資料-184 「-博士人材の将来像を考える- 理学系博士課程修了者のキャリアパス」

8. ポスドクから教員に採用されるのは
…
60000
50000
40000
30000 8.2倍 3.5倍 7.0倍
20000
10000
0
理学 工学 農学 保健学
ポスドク数 4853 4601 1618 2334
採用者 593 1302 231 5388
教員数 14541 26697 6317 49211
科学技術政策研究所の資料より作成

9. 科学技術政策研究所 我が国の博士課程修了者の進路動向調査

10. 科学技術政策研究所調査資料-184 「-博士人材の将来像を考える- 理学系博士課程修了者のキャリアパス」

11. 科学技術政策研究所

12. 理工系ポストドクターの採用実績
毎年必ず ほぼ毎年 年によっては ほとんどない まったくない
非製造業 0 8.9 89.8
製造業 0.4 13.4 81.9
未上場 0 7.2 91.6
上場 0.8 22.1 70.2
全体 0.2 10.8 86.5
毎日コミュニケーションズ 「新卒採用における人材ニーズ（理工系 ・バイリンガル人材）に関するアンケート結果」2008年

13. 行政刷新会議「事業仕分け」
ポスドクの生活保

護のようなシステム
はやめるべき。本人
にとっても丌幸。

14. 第５回基本政策専門調査会 参考データ

15. 国力低下 失望感
最悪の悪循環
研究力低下 理科離れ

16. どうすれば博士が増えるか？

17. 35歳ポスドクが普通の会社に入ると
…
35歳の賃金で雇うしかない
その社の生え抜き35歳は管理職、
幹部候補
しかし、その社での仕事は未経験
しばらくは22歳の新入社員と
同じ働き
冷たい目
高い給料のわりに
「使えない」
だったら22歳を雇ったほうがいい
ポスドクいらない

18. 企業、公務員など 大学、研究所
60歳
特定助教 30代
非正規
ポスドク 特任准教授etc
労働者
24歳 博士
22歳 修士

19. 知識基盤社会を牽引する人材の育成と活躍の促進に向けて資料２

20. 解決策は？

21. 企業 アカデミア
知の循環
地域

22. まとめ
 バイオ系の状況は他に比べてかなり厳しい
 このまま続けば、人材確保の目処は立たない
 正直言って、いまのままの博士課程進学を若者
に勧めたくない
 皆さんへ：社会システムを変える覚悟はあるか？
 PIの皆さんへ：外に人材を輩出しているという自覚
はあるか？