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特定整備・エーミング・新素材へ対応し未来を創る
BPワークショップ 2021
Body & Paint Workshop by 1001 Salon
令和3年度新潟下越支部講習会
ミレウノ設立の思い
Copyright © All Rights Reserved.
理念
ADAS車体整備業の技術発展に寄与することで、先進的な安全性能を
担保し、より高度なセーフティを追求する。
クルマの安全性能が非常に高いレベルへと引き上げられる中、
新たな衝突安全性能や特定整備認証にも対応できる車体整備網が
必要とされている。
1. 品質と安全を確保するための「正しい修理方法」の習得支援
2. 車体の進化や素材の多様化に対する「正しい知識と情報」の提供
3. 特定整備認証を見据えた「適切な設備機器」の選定サポート
+α 作業品質と安全性を確保する「環境整備」の推奨
設立の背景
活動内容
ミレウノサロンについて
Copyright © All Rights Reserved.
2020年の特定整備施行から車体整備が再定義される時代が本格化し、翌2021年には、世界的達成目標となったゼロエ
ミッションによって生まれているガソリン車販売禁止の潮流や健康障害防止措置をはじめとする環境配慮が開始しました。
また、2024年より始まるスキャンツールでADASや排ガス関連のシステムを検査するOBD車検や、2025年までに水性塗
料使用率100%を目指す大手カーメーカーの方針、ドライバーの安全を守るための衝突安全性能や燃費向上を目指して採
用が加速する次世代鋼板など、今、車体整備業界では様々な対策が求められています。
ミレウノサロンでは「正しい知識・情報の取得」「適切な工具・機器の選定」「適正な手順・技術の習得」という3つのポ
イントと、作業品質を保ち、作業員の安全(健康障害防止)を確保するために求められる「作業に合わせた環境整備」と
いう総合的な視点から、情報提供・技術講習を開催していきます。
正しい知識
情報の取得
適切な工具
機器の選定
適正な手順
技術の習得
情報 設備 技術者
ミレウノカロッツェリアについて
Copyright © All Rights Reserved.
ミレウノカロッツェリアとは1001のBPワークショップという意味のイタリア語で、ミレウノサロンの中でも、より専門
的な知識と高度な技術を習得するための上位グループとなります。
ミレウノカロッツェリアのメンバーは、イタリアをはじめとする世界トップシェアを誇る各メーカーのトレーニングセン
ターや製造工場への技術研修ツアーへの参加を通して、最新の業界情報や適切な修理技法を学ぶ機会を得ることができる
他、事業の持続的な成長には不可欠となる適切な設備機器の選定までをトータルサポートいたします。
また、世界遺産の数か世界一多く、世界の文化財の40%があるといわれるイタリアの豊かな歴史、旅情を誘うおしゃれな
街並みから知られざる小さな美しい村や街まで、参加者へ良質な学びの時間ともに、イタリアの文化・歴史を最大限に堪
能してもらう機会を提供いたします。
海外
トレンド情報
技術研修
ツアー
先進機器
導入サポート
協賛企業
Copyright © All Rights Reserved.
BP
Copyright © All Rights Reserved.
自動車関連の市場規模
12.7
兆円
新車販売
3.7
兆円
中古車販売
5.5
兆円
整備市場
0.94
兆円
※うちBP
交通事故件数の減少
Copyright © All Rights Reserved.
2005年 2010年 2020年
93
31
2015年
(万台)
100
0
20
60
80
40
交通事故10年で
-57%減
2007年の酒酔い運転の厳格化以降減少。2015年からの5年はASV普及により減少が加速。
2016年 2018年 2020年
(万台)
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700
550
600
650
修理台数の推移
修理台数が
減少
入庫台数の確保
(顧客の囲込み / DRP)
ASV(先進安全装置)の普及で交通事故が減少する中、顧客囲込みの施策が必要となる。
686
580 対策
10,000
8,000
9,000
2016年 2018年 2020年
(億円)
Copyright © All Rights Reserved.
鈑金塗装の市場規模
市場規模が
縮小
収益化
(修理品質の確保 /
生産性向上)
入庫減少と大規模化が進む中、修理品質の確保と生産性向上等による収益化が必要となる。
9,691
8,800
対策
先進安全技術装着率の推移
Copyright © All Rights Reserved.
2019年度
衝突被害軽減ブレーキ
装着車両の全体の割合
30%
修理費増の傾向
センサー等の高価な部品の増加
※1 「ASV技術普及状況調査」(国土交通省)から作成。
※2 装着率=装着台数 ÷ 総生産台数
ディーラーにおけるBP売上の割合(平均)
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保証
11%
一般
27%
点検
13%
車検
29%
20%
鈑金塗装の売上
ディーラーにとっても
重要な収益源
ASV
自動車各メーカーの素材の多様化
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乗員保護の性能向上のため、新型レヴォーグではボディ骨格に対して
高強度・軽量化部材を積極的に採用。センターピラーには引っ張り強
度 1,500メガパスカル のホットスタンプ材を導入する一方、
フロントフェンダーやフードにはアルミ材を採用。
「ホンダe」では超ハイテン材の適用範囲をホワイトボディやインテ
リジェントパワーユニット(IPU)ケース、サンシェードフレームに
も広げ、ボディ骨格への適用比率は 37.3% となっている。
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の量産化技術を開発。
2024~2025年 ごろから量産化の方針。
ホンダ・インサイトのボディ
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1,500MPaのホットスタンプ材
980MPaの部材
異強度ホットスタンプ材
ルーフピラー、Aピラー、Bピラー、サイドシル
フロントピラー、サイドメンバー
Bピラースティフナー、リヤサイドフレーム
作業品質と
安全の確保
環境整備
正しい知識
情報の取得
情報
適切な工具
機器の選定
設備
適正な手順
技術の習得
技術者
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正しい修理を行うための3+1の要素
お客様の安心・安全・満足のために
必須となる耐衝撃性を損なわない正しい修理技法
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2017年9月、車両火災事故につながった、アメリカ・テキサスの車
体整備工場の行った不適切な修理に対しての賠償責任。
事故の状況
120キロで走行していた中古のホンダフィットに、反対レーンの車
両が右前面1/4に衝突。
衝突した車両の乗員は軽傷だったにもかかわらず、原告(フィッ
ト)の乗員は重傷を負い、炎上する車両に閉じ込められた。
重大事故の原因につながった不正修理と告訴された内容
前オーナーの所有時、被告の鈑金工場がルーフを交換。
溶接点数や適切な溶接方法など、スポット溶接による接合が、自動
車メーカーの修理書で指示されているにもかかわらず、スポット溶
接を省略して補修用接着剤のみで修理を行っていた。
賠償責任金額
約35億円
※3,150万ドル
原告の主張
被告の主張
裁判所
ホンダの修理書
(証拠として提出)
裁判所の判決
背景
(鑑定人の証言)
必須となる耐衝撃性を損なわない正しい修理技法
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• 自動車メーカー発行の修理書に従って修理すべきである。
• 我々が採用した修理技法はメーカーの修理書で示されている修理技法より品質・コス
トの両面で優れており、採用した修理方法に誤りははなった。
• 鑑定の結果、溶接はまったく行われていないと考えられる。
• 車体が大破したのは、ルーフパネルが溶接されていなかったことが原因。
溶接されたルーフは衝撃を吸収するせん断パネルとして機能するよう設計されている。
• ルーフ交換の際には、新しいルーフの前後コーナーの端を半自動溶接機でタック溶接
した後、2枚および3枚のスポット溶接とMIGプラグ溶接をするよう定められている。
• 不適切な修理が行われなければ原告は軽傷で済んだ可能性が高い。
• 車両の安全性システムは鎖の環のようなものであることを忘れてはいけない。すべて
のシステムが一体となって作動することで、各システムが設計通りの動作を行うこと
が可能となる。
• 車体構造に不適切な修理が行われれば、全体的な耐衝撃性能が損なわれる結果を招く。
「正しい修理方法」による「品質と安全の確保」が必要。
特定整備(ADAS車体整備)時代に求められる技術と設備とは
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溶接・フレーム修正の高度化 電子制御装置整備の普及 ペイント新材料と塗装技術
超高張力鋼板をはじめとする新
素材に対応した溶接・接着・フ
レーム修正の技術が必要。
カメラ、レーダー、センサーなど
の運転支援システム(ADAS)の
校正作業が必要。
最新の水性塗料の知識や塗装技術、
作業品質を保つための環境整備な
どが必要。
従来の経験則(3K 勘・経験・気合)ではなく
適切な修理機器と環境整備
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特定
整備
鈑金
必須
機器
環境
整備
塗装
設備
機器
事前
準備
点検・整備に関わる情報(機器を含む)を入手できる体制
自動運行装置を装備した自動車の自動運行装置の点検・整備に必要な技術情報
他社の電子制御装置点検整備作業場を使用する場合「共用設備使用の届け」の締結
水準器
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スポット溶接機(最大短絡二次電流12,000A以上)
ミグ・マグ溶接機(最大出力240A以上)
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お客様の待機スペース
ヒュームガス吸引機
フロンガス回収・再生装置(新冷媒R-1234yf対応)
ミグマグ溶接機
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超高張力鋼板の確実な溶接には240A以上の最大出力が必要となります。
高い溶接品質の実現には、プログラミング機能が必要となります。
スポット溶接機
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超高張力鋼板の確実な接合には12,000A以上の最大短絡二次電流が必要となります。
高い溶接品質の実現には、プログラミング機能が必要となります。
フレーム修正機・測定器
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先進安全装置の正しい作動には、正しい寸法で車体が修復されていることが前提となります。自社で所有していない場合、外部の鈑金塗装
工場と業務委託契約書を締結の上、フレーム修正作業を委託できることが必要となります。
ヒュームガス吸引機
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アーク溶接における健康障害防止が労働基準法の規制で定められています。
溶接時に、作業者及び周囲にいる人がヒュームガスを吸わない環境の整備が必要。適切な防塵マスクの併用が望ましい。
ヒュームガス吸引機
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有害物ばく露防止対策(溶接ヒュームの濃度測定費用の1/2を補助)
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4月1日に施行された特定化学物質障害予防規則・作業環境測
定基準等の改正に伴い、呼吸用保護具の選定ならびに換気装
置の風量の増加など必要な措置を講じるに当たり実施する溶
接ヒュームの濃度測定に対し、費用を一部補助する制度。
補助対象は、作業環境測定機関に委託する溶接ヒューム濃度
の測定に要する経費。
対象となる経費か基準額と比較して安いほうの金額の1/2が
補助され、その上限額は1人当たり2万円、1作業場4万円ま
で。
第1期 7月1日~8月31日(補助金予定枠は1億円)
第2期 10月1日~11月30日(予定枠は4,200万円)
申請は1事業場1回限りで、予定枠を上回った場合は補助金交
付規定の定める方法により、交付対象者を決定。
申請手続きは、まず測定費用を見積り、指定書式で申請。
交付決定後、測定を実施し、その結果を報告。
※交付決定通知前に実施した測定費用は、補助対象とならな
いため注意が必要。
フロンガス回収再生装置
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温室効果ガスに対する規制である「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」の改正及び「フロン類の使
用の合理化及び管理の適正化に関する法律(フロン排出抑制法)」の施行の影響もあり、「HFC-134a」から新冷媒「HFO-1234yf」への
切り替えが進んでいる。トヨタ(レクサス、クラウン、カローラスポーツ)やホンダ(クラリティ、フィットEV)など。
フロンガス回収再生機
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特定整備の電子制御装置整備に対する対応とは
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2020年4月より特定整備認証がスタート。
4年の経過措置が取られているが、その間に特定整備講習を受講し、
資格を取得しない工場は先進車両の整備に対応できなくなる。
2021年11月から発売される新型車から衝突被害軽減ブレー
キが義務化され、確実に対応の必要性は高まってきている。
※輸入車は2024年6月から
エーミングが必要となる作業
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①センサー交換
バンパー脱着も対象
②ガラス交換
脱着にみも対象
③フレーム修正
エーミング作業、キャリブレーション調整が必須!
※先進安全技術に使用されるカメラやミリ波レーダー、超音波センサー、赤外線センサー
ASV車両で①~③の作業を行った場合
入庫する車種や台数とのバランスを
見極め 外注 か 内製 かを判断。
投資判断の巧拙で売上や収益に
大きな差が生まれる可能性がある。
これからの車体整備の可能性
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車体整備
A D A S
※Advanced Driver-Assistance Systems (先進運転支援システム)の略
Copyright © All Rights Reserved.
× 技術力
情 報 力
これからの車体整備の可能性
Copyright © All Rights Reserved.
競争 ➡ 共 創
これからの車体整備の可能性
【セミナー資料 2】特定整備・エーミング・新素材に対応し未来を創る BPワークショップ2021 令和3年度新潟下越支部講習会

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  • 1. 特定整備・エーミング・新素材へ対応し未来を創る BPワークショップ 2021 Body & Paint Workshop by 1001 Salon 令和3年度新潟下越支部講習会
  • 2. ミレウノ設立の思い Copyright © All Rights Reserved. 理念 ADAS車体整備業の技術発展に寄与することで、先進的な安全性能を 担保し、より高度なセーフティを追求する。 クルマの安全性能が非常に高いレベルへと引き上げられる中、 新たな衝突安全性能や特定整備認証にも対応できる車体整備網が 必要とされている。 1. 品質と安全を確保するための「正しい修理方法」の習得支援 2. 車体の進化や素材の多様化に対する「正しい知識と情報」の提供 3. 特定整備認証を見据えた「適切な設備機器」の選定サポート +α 作業品質と安全性を確保する「環境整備」の推奨 設立の背景 活動内容
  • 3. ミレウノサロンについて Copyright © All Rights Reserved. 2020年の特定整備施行から車体整備が再定義される時代が本格化し、翌2021年には、世界的達成目標となったゼロエ ミッションによって生まれているガソリン車販売禁止の潮流や健康障害防止措置をはじめとする環境配慮が開始しました。 また、2024年より始まるスキャンツールでADASや排ガス関連のシステムを検査するOBD車検や、2025年までに水性塗 料使用率100%を目指す大手カーメーカーの方針、ドライバーの安全を守るための衝突安全性能や燃費向上を目指して採 用が加速する次世代鋼板など、今、車体整備業界では様々な対策が求められています。 ミレウノサロンでは「正しい知識・情報の取得」「適切な工具・機器の選定」「適正な手順・技術の習得」という3つのポ イントと、作業品質を保ち、作業員の安全(健康障害防止)を確保するために求められる「作業に合わせた環境整備」と いう総合的な視点から、情報提供・技術講習を開催していきます。 正しい知識 情報の取得 適切な工具 機器の選定 適正な手順 技術の習得 情報 設備 技術者
  • 4. ミレウノカロッツェリアについて Copyright © All Rights Reserved. ミレウノカロッツェリアとは1001のBPワークショップという意味のイタリア語で、ミレウノサロンの中でも、より専門 的な知識と高度な技術を習得するための上位グループとなります。 ミレウノカロッツェリアのメンバーは、イタリアをはじめとする世界トップシェアを誇る各メーカーのトレーニングセン ターや製造工場への技術研修ツアーへの参加を通して、最新の業界情報や適切な修理技法を学ぶ機会を得ることができる 他、事業の持続的な成長には不可欠となる適切な設備機器の選定までをトータルサポートいたします。 また、世界遺産の数か世界一多く、世界の文化財の40%があるといわれるイタリアの豊かな歴史、旅情を誘うおしゃれな 街並みから知られざる小さな美しい村や街まで、参加者へ良質な学びの時間ともに、イタリアの文化・歴史を最大限に堪 能してもらう機会を提供いたします。 海外 トレンド情報 技術研修 ツアー 先進機器 導入サポート
  • 5. 協賛企業 Copyright © All Rights Reserved.
  • 6. BP
  • 7. Copyright © All Rights Reserved. 自動車関連の市場規模 12.7 兆円 新車販売 3.7 兆円 中古車販売 5.5 兆円 整備市場 0.94 兆円 ※うちBP
  • 8. 交通事故件数の減少 Copyright © All Rights Reserved. 2005年 2010年 2020年 93 31 2015年 (万台) 100 0 20 60 80 40 交通事故10年で -57%減 2007年の酒酔い運転の厳格化以降減少。2015年からの5年はASV普及により減少が加速。
  • 9. 2016年 2018年 2020年 (万台) Copyright © All Rights Reserved. 700 550 600 650 修理台数の推移 修理台数が 減少 入庫台数の確保 (顧客の囲込み / DRP) ASV(先進安全装置)の普及で交通事故が減少する中、顧客囲込みの施策が必要となる。 686 580 対策
  • 10. 10,000 8,000 9,000 2016年 2018年 2020年 (億円) Copyright © All Rights Reserved. 鈑金塗装の市場規模 市場規模が 縮小 収益化 (修理品質の確保 / 生産性向上) 入庫減少と大規模化が進む中、修理品質の確保と生産性向上等による収益化が必要となる。 9,691 8,800 対策
  • 11. 先進安全技術装着率の推移 Copyright © All Rights Reserved. 2019年度 衝突被害軽減ブレーキ 装着車両の全体の割合 30% 修理費増の傾向 センサー等の高価な部品の増加 ※1 「ASV技術普及状況調査」(国土交通省)から作成。 ※2 装着率=装着台数 ÷ 総生産台数
  • 12. ディーラーにおけるBP売上の割合(平均) Copyright © All Rights Reserved. 保証 11% 一般 27% 点検 13% 車検 29% 20% 鈑金塗装の売上 ディーラーにとっても 重要な収益源
  • 13. ASV
  • 14. 自動車各メーカーの素材の多様化 Copyright © All Rights Reserved. 乗員保護の性能向上のため、新型レヴォーグではボディ骨格に対して 高強度・軽量化部材を積極的に採用。センターピラーには引っ張り強 度 1,500メガパスカル のホットスタンプ材を導入する一方、 フロントフェンダーやフードにはアルミ材を採用。 「ホンダe」では超ハイテン材の適用範囲をホワイトボディやインテ リジェントパワーユニット(IPU)ケース、サンシェードフレームに も広げ、ボディ骨格への適用比率は 37.3% となっている。 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の量産化技術を開発。 2024~2025年 ごろから量産化の方針。
  • 15. ホンダ・インサイトのボディ Copyright © All Rights Reserved. 1,500MPaのホットスタンプ材 980MPaの部材 異強度ホットスタンプ材 ルーフピラー、Aピラー、Bピラー、サイドシル フロントピラー、サイドメンバー Bピラースティフナー、リヤサイドフレーム
  • 17. 必須となる耐衝撃性を損なわない正しい修理技法 Copyright © All Rights Reserved. 2017年9月、車両火災事故につながった、アメリカ・テキサスの車 体整備工場の行った不適切な修理に対しての賠償責任。 事故の状況 120キロで走行していた中古のホンダフィットに、反対レーンの車 両が右前面1/4に衝突。 衝突した車両の乗員は軽傷だったにもかかわらず、原告(フィッ ト)の乗員は重傷を負い、炎上する車両に閉じ込められた。 重大事故の原因につながった不正修理と告訴された内容 前オーナーの所有時、被告の鈑金工場がルーフを交換。 溶接点数や適切な溶接方法など、スポット溶接による接合が、自動 車メーカーの修理書で指示されているにもかかわらず、スポット溶 接を省略して補修用接着剤のみで修理を行っていた。 賠償責任金額 約35億円 ※3,150万ドル
  • 18. 原告の主張 被告の主張 裁判所 ホンダの修理書 (証拠として提出) 裁判所の判決 背景 (鑑定人の証言) 必須となる耐衝撃性を損なわない正しい修理技法 Copyright © All Rights Reserved. • 自動車メーカー発行の修理書に従って修理すべきである。 • 我々が採用した修理技法はメーカーの修理書で示されている修理技法より品質・コス トの両面で優れており、採用した修理方法に誤りははなった。 • 鑑定の結果、溶接はまったく行われていないと考えられる。 • 車体が大破したのは、ルーフパネルが溶接されていなかったことが原因。 溶接されたルーフは衝撃を吸収するせん断パネルとして機能するよう設計されている。 • ルーフ交換の際には、新しいルーフの前後コーナーの端を半自動溶接機でタック溶接 した後、2枚および3枚のスポット溶接とMIGプラグ溶接をするよう定められている。 • 不適切な修理が行われなければ原告は軽傷で済んだ可能性が高い。 • 車両の安全性システムは鎖の環のようなものであることを忘れてはいけない。すべて のシステムが一体となって作動することで、各システムが設計通りの動作を行うこと が可能となる。 • 車体構造に不適切な修理が行われれば、全体的な耐衝撃性能が損なわれる結果を招く。
  • 19. 「正しい修理方法」による「品質と安全の確保」が必要。 特定整備(ADAS車体整備)時代に求められる技術と設備とは Copyright © All Rights Reserved. 溶接・フレーム修正の高度化 電子制御装置整備の普及 ペイント新材料と塗装技術 超高張力鋼板をはじめとする新 素材に対応した溶接・接着・フ レーム修正の技術が必要。 カメラ、レーダー、センサーなど の運転支援システム(ADAS)の 校正作業が必要。 最新の水性塗料の知識や塗装技術、 作業品質を保つための環境整備な どが必要。 従来の経験則(3K 勘・経験・気合)ではなく
  • 20.
  • 21. 適切な修理機器と環境整備 Copyright © All Rights Reserved. 特定 整備 鈑金 必須 機器 環境 整備 塗装 設備 機器 事前 準備 点検・整備に関わる情報(機器を含む)を入手できる体制 自動運行装置を装備した自動車の自動運行装置の点検・整備に必要な技術情報 他社の電子制御装置点検整備作業場を使用する場合「共用設備使用の届け」の締結 水準器 スキャンツール(最新バージョンへのアップデートを推奨) エーミング治具(ミリ波、カメラ、赤外性) アライメントテスター(一部輸入車にて必須) フレーム修正機・測定器(必須ではない) スポット溶接機(最大短絡二次電流12,000A以上) ミグ・マグ溶接機(最大出力240A以上) 塗装準備ベイの仕切り / プレパレーションシステム 従業員の休憩所 お客様の待機スペース ヒュームガス吸引機 フロンガス回収・再生装置(新冷媒R-1234yf対応)
  • 22. ミグマグ溶接機 Copyright © All Rights Reserved. 超高張力鋼板の確実な溶接には240A以上の最大出力が必要となります。 高い溶接品質の実現には、プログラミング機能が必要となります。
  • 23. スポット溶接機 Copyright © All Rights Reserved. 超高張力鋼板の確実な接合には12,000A以上の最大短絡二次電流が必要となります。 高い溶接品質の実現には、プログラミング機能が必要となります。
  • 24. フレーム修正機・測定器 Copyright © All Rights Reserved. 先進安全装置の正しい作動には、正しい寸法で車体が修復されていることが前提となります。自社で所有していない場合、外部の鈑金塗装 工場と業務委託契約書を締結の上、フレーム修正作業を委託できることが必要となります。
  • 25. ヒュームガス吸引機 Copyright © All Rights Reserved. アーク溶接における健康障害防止が労働基準法の規制で定められています。 溶接時に、作業者及び周囲にいる人がヒュームガスを吸わない環境の整備が必要。適切な防塵マスクの併用が望ましい。
  • 27. 有害物ばく露防止対策(溶接ヒュームの濃度測定費用の1/2を補助) Copyright © All Rights Reserved. 4月1日に施行された特定化学物質障害予防規則・作業環境測 定基準等の改正に伴い、呼吸用保護具の選定ならびに換気装 置の風量の増加など必要な措置を講じるに当たり実施する溶 接ヒュームの濃度測定に対し、費用を一部補助する制度。 補助対象は、作業環境測定機関に委託する溶接ヒューム濃度 の測定に要する経費。 対象となる経費か基準額と比較して安いほうの金額の1/2が 補助され、その上限額は1人当たり2万円、1作業場4万円ま で。 第1期 7月1日~8月31日(補助金予定枠は1億円) 第2期 10月1日~11月30日(予定枠は4,200万円) 申請は1事業場1回限りで、予定枠を上回った場合は補助金交 付規定の定める方法により、交付対象者を決定。 申請手続きは、まず測定費用を見積り、指定書式で申請。 交付決定後、測定を実施し、その結果を報告。 ※交付決定通知前に実施した測定費用は、補助対象とならな いため注意が必要。
  • 28. フロンガス回収再生装置 Copyright © All Rights Reserved. 温室効果ガスに対する規制である「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」の改正及び「フロン類の使 用の合理化及び管理の適正化に関する法律(フロン排出抑制法)」の施行の影響もあり、「HFC-134a」から新冷媒「HFO-1234yf」への 切り替えが進んでいる。トヨタ(レクサス、クラウン、カローラスポーツ)やホンダ(クラリティ、フィットEV)など。
  • 30.
  • 31. 特定整備の電子制御装置整備に対する対応とは Copyright © All Rights Reserved. 2020年4月より特定整備認証がスタート。 4年の経過措置が取られているが、その間に特定整備講習を受講し、 資格を取得しない工場は先進車両の整備に対応できなくなる。 2021年11月から発売される新型車から衝突被害軽減ブレー キが義務化され、確実に対応の必要性は高まってきている。 ※輸入車は2024年6月から
  • 32. エーミングが必要となる作業 Copyright © All Rights Reserved. ①センサー交換 バンパー脱着も対象 ②ガラス交換 脱着にみも対象 ③フレーム修正 エーミング作業、キャリブレーション調整が必須! ※先進安全技術に使用されるカメラやミリ波レーダー、超音波センサー、赤外線センサー ASV車両で①~③の作業を行った場合
  • 33. 入庫する車種や台数とのバランスを 見極め 外注 か 内製 かを判断。 投資判断の巧拙で売上や収益に 大きな差が生まれる可能性がある。
  • 34. これからの車体整備の可能性 Copyright © All Rights Reserved. 車体整備 A D A S ※Advanced Driver-Assistance Systems (先進運転支援システム)の略
  • 35. Copyright © All Rights Reserved. × 技術力 情 報 力 これからの車体整備の可能性
  • 36. Copyright © All Rights Reserved. 競争 ➡ 共 創 これからの車体整備の可能性