Report Triangle その１レポート作成で陥りがちな罠

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Skylight America Inc.
思考ノート
~Report Triangle~
その１レポート作成で陥りがちな罠
December 15th 2019

本資料の位置付け/目的
コンサルティングビジネスにおいて、未だ高いニーズがあるのが顧客に対してマクロ情報とその分析を合
わせて提供する”カスタマイズレポート” です。
いきなり顧客と高度な会話が要求されない、作業としてパッケージ化しやすい、という特性から若手コンサル
タントの育成機会としてしばし活用されますが、業界問わず発生する重要業務の一つと思われます。
その管理や指導に多く携わる中で、若手～中堅が陥りがちな失敗がパターンとして見えてきたため、こ
れを”思考ノート”という形でβリリースすることを決めました。
指導をする/される側が同じイメージを共有し、同じ言葉を用いることは非常に重要であり、失敗をパター
ン化することで取り組むべき課題を明確にし、その解消を効率化できると考えています。
これらの失敗を避け、より良い調査レポートを作るための方法論やトレーニングプログラムも現在
開発中であり、2020年にリリース予定です。
まずは、この思考ノートが読んでくれた方のお役に立つことを願っています。

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Report Triangleの全体像

Report Triangle
最高の
調査レポート
Research
調査スキル
Experience
ビジネス感覚
Creativity
独自のアイデア深い洞察
新しい視点/
切り口
有用性判断
必要かつ正しい情報を
効率的に入手
情報をリアルビジネスや顧客に
照らし合わせて解釈/判断
オリジナルの要素をブレンド
調査レポートのキーは３要素(調査スキル/ビジネス感覚/アイデア)の絶妙なバランス。

若手メンバーが陥りがちな３つの失敗

若手の失敗その１～パッチワーク～
最高の
調査レポート
Research
調査スキル
Experience
ビジネス感覚
Creativity
新しい視点/
切り口
有用性判断
オーソドックスなマクロ情報と、目に付い
たWeb記事を中心に、構造的に整理
しないままレポートとしてパッケージ
調査した情報のツギハギや、別レポートの焼き直し。
他でも入手可能で、独自性に欠けることが問題。

若手の失敗その２～イッツアスモールワールド～
最高の
調査レポート
Research
調査スキル
Experience
ビジネス感覚
Creativity
新しい視点/
切り口
有用性判断
自身の小さな成功体験と
行動範囲がそのまま
レポートの世界観となる
自身の周辺世界に偏った視点と、それが普遍的であるという思い込み。
“井の中の蛙”感が強いことが問題。

若手の失敗その３～スクールレポート～
最高の
調査レポート
Research
調査スキル
Experience
ビジネス感覚
Creativity
新しい視点/
切り口
有用性判断
世の中のトレンドや顧客の視点を
スキップした”私の考え”が
大学レポートのように提出される
自身のアイデア(思い付き)が内容の骨子。 ※多くの場合、”ブランディング”や”プロモーション”に偏る傾向
“ビジネス価値 = 奇抜なアイデア” という誤った理解が問題。

中堅メンバーが陥りがちな３つの失敗

中堅の失敗その１～地盤の液状化～
最高の
調査レポート
Research
調査スキル
Experience
ビジネス感覚
Creativity
ビジネスを知り、地頭も良い人材がレポートとして考えをまとめる段階で直面する壁の１つ。
その調査過程に時間(≒コスト)を掛け過ぎか、内容面で重要な数値が押さえられていない。
レポート単体で見ると一見OK。
調査効率性が悪く高コストか、判断に
必要なデータが十分かつ精緻に押さえ
られていない。

中堅の失敗その２～劇薬ないしは処方ミス～
最高の
調査レポート
Research
調査スキル
Experience
ビジネス感覚
Creativity
独自のアイデア
新しい視点/
切り口
調査は丁寧で考え方としても論理が確立されている。
但し、読み手の課題感や知りたいこととズレる、あるいは理想論感が強い。
刺激的だが理想論が強すぎ、読み手
にとって自分事になりにくい。
劇薬となりうるが、多くの顧客は
Next Actionを実行できない。

中堅の失敗その３～優等生～
最高の
調査レポート
Research
調査スキル
Experience
ビジネス感覚
Creativity
独自のアイデア
有用性判断
きちんと情報を整理し、顧客の希望にもある程度応えられている。
独自の切り口/インサイトが不足しており、”小さくまとまった”感が残るレポート。
「提案型」のレポートではなく、
良くも悪くも読み手に波風が立たない。
情報整理が目的であれば十分だが、
Next Actionが見えにくい。

55 E 3rd Ave. San Mateo, CA USA 94401
Tel. +1 650 504 1349
toyama@skylight.co.jp
内容に関してのご意見/感想をお待ちしています。
※本コンテンツは下記企業に帰属しますが、そのコンテンツ活用の
結果に関する責任は一切負いません

About Us
大山哲生
CEO
1年の旅行会社勤務後、スカイライトコンサルティング入社。
2017年からシリコンバレーでのクライアントPJTに参画、自らの強い要望に
より2019年3月に子会社 Skylight America Inc.を設立、代表就任。
リアリティのある戦略/事業計画の策定を強みとし、米国では特に日本企
業の事業開発支援とイノベーション創造支援を行い、日米の懸け橋となる
べく日々活動を行う。
本拠地：サンマテオ (シリコンバレー)
日本のビジネスコンサルティング会社 “スカイライトコンサルティング”の
100%子会社で、海外の事業コンサルティングを行う唯一の子会社。
スカイライトコンサルティングHP ⇒ https://www.skylight.co.jp/

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