ZiDOMA data and CLOUDIAN HyperStore

CLOUDIAN HyperStore®
ZiDOMA dataとCLOUDIAN HyperStoreとの連携活用
2015/12/28
Cloudian K.K.
Version 0.8

はじめに

はじめに
June 2, 2014 Copyright © 2010-2014 Cloudian KK. All rights reserved. P3
本資料では、CLOUDIAN HyperStore® （以下、「HyperStore」と記載）と連携し活用できるファイル自
動管理ソフトウェアであるZiDOMA dataのご紹介をします。
ZiDOMA dataは弊社パートナー企業でもあるARアドバンストテクノロジ株式会社社（略称：ARI）が
開発・販売しているソフトウェアで、これまではFC、iSCSI、NFSおよびCIFS（NAS）ストレージ間の
ファイル自動管理を実現していましたが、S3完全互換のHyperStoreにも対応しました。
現行SAN/NASストレージをプライマリストレージとして使用しつつ、セカンダリストレージとして
HyperStoreを導入し、ZiDOMA dataと組み合わせることにより、
現行プライマリストレージからHyperStoreへのデータ階層化
を実現できます。
【ZiDOMA data ソリューション概要】
1. ZiDOMA dataで、まずプライマリストレージの中身を簡易分析し、現状を把握する。
2. ZiDOMA dataの機能によりファイルのサイズ、更新日時、利用頻度といったポリシーに応じてプ
ライマリストレージ内のデータをHyperStoreへ階層化する。
3. HyperStoreに階層化されたデータはHyperStoreのジオクラスター機能によって、運用者が意識す
ることなく、自動的にリモートデータセンターへデータを複製し保護する。
本資料では、ZiDOMA dataの導入およびHyperStoreとの連携設定をご紹介します。
なお、本資料で使用した各ソフトウェアのバージョンは下記の通りです。
 ARI ZiDOMA data … v5.11
 Cloudian HyperStore … v5.2.1

インストール要件

インストール要件
ZiDOMA dataは、下記の要件を満たすサーバー上にインストールします。
 Windows 2003, 2008, 2012
※ 32bit/64bit 対応
※ VMware, KVM上でも動作確認済み
ZiDOMA dataのインストール要件の詳細や最新情報は、下記ARI社のホームページを確認するか、
ARI社までお問い合わせください。
http://www.ari-jp.com/solution/data.html
下図は、ZiDOMA dataとHyperStoreの連携ソリューションの構成例です。
ユーザー
プライマリストレージ
(SAN/NAS)
ZiDOMA管理
Cloudian
HyperStore
経済的なストレージ
• パブリッククラウド
• 異なるHyperStoreシステム
セカンダリストレージ
Auto-Tiering
※HyperStore搭載機能

インストールとライセンス認証

インストールとライセンス認証①
●セットアップ・モジュールの起動～セットアップ完了
ZiDOMA dataのインストールは、非常にシンプルです。
下図のようにセットアップ・モジュールを起動し、使用許諾契約書の内容に同意し［次へ >］
ボタンを押下していけばセットアップが完了します。
「上記の利用規約に同意します。」
を選択します。
① セットアップ・モジュールの起動 ② 利用規約の同意
③ インストールの完了

インストールとライセンス認証②
●ライセンス認証
ZiDOMA dataのインストール後、ZiDOMA dataを起動し、ARI社から送付される正規プロダク
トキーを下図のように登録しライセンス認証を行います。
メニューバーから「ライセンス」
① 「ライセンス」メニューの選択 ② プロダクトキーの入力
ARI社から送付される
プロダクトキーを入力し、
［認証］ボタンを押下します。
正しいプロダクトキーが入力されると、
「認証が完了しました。」と表示されるので
［OK］ボタンを押下します。
④ ライセンス認証完了
「ライセンス認証済」と表示されます。
③ 認証完了

基本動作

３つの基本動作
●３つの基本動作
ZiDOMA dataの基本的な動作としては、下記の３種類が選択できます。
① コピー
【利用シーン】
 文書などを長期保存
 法律、規則で定められたログ、データの長期保存
 災害対策としてデータをバックアップ
② 移動
 終了したプロジェクトのデータを、期間を指定して経済的な
ストレージに移動したい
③ リンク（※v5.11現在、機能開発・改良中）
 参照頻度は比較的高いが、高価なストレージに保存しておく
必要がないものを移動したい場合

基本動作＜コピー＞
●ユーザー定義によるポリシーに該当するデータをHyperStoreへコピー
事前にユーザーが設定したポリシー（ファイルの作成日時／更新日時／アクセス日時／所有者／名前／サイズ）に該当する
プライマリストレージ内のデータを、HyperStoreのストレージ領域にコピーします。
下図は、「１ヵ月アクセスの無いファイルをコピーする」ポリシーを定義し、HyperStoreにデータをコピーする
例です。
プライマリーストレージ
セカンダリーストレージ
Cloudian HyperStore
1ヵ月アクセスの無い
ファイルをコピー
ポリシー
ZiDOMA管理
クライアント１ヶ月以内にアクセス有り
１年以上アクセス無し

基本動作＜移動＞
●ユーザー定義によるポリシーに該当するデータをHyperStoreへ移動
事前にユーザーが設定したポリシーに該当するプライマリストレージ内のデータを、HyperStoreのストレージ領域
に移動します。この機能は、現行SAN/NASストレージのデータを、HyperStoreに移行する機能としても使用できま
す。
下図は、「１ヵ月アクセスの無いファイルを移動する」ポリシーを定義し、HyperStoreで移動されたデータを
長期保存する例です。
１ヶ月アクセスの無い
ファイルを移動
ポリシー
ZiDOMA管理
クライアント
クライアントは
データのアクセスを
HyperStore上で行う
１ヶ月以内にアクセス有り
Cloudian HyperStore

Cloudian HyperStore
１ヶ月アクセスの無い
ファイルを移動
＋
リンク作成
ポリシー
ZiDOMA管理
クライアント
クライアントは、
リンクを通して
データへアクセスする。
基本動作＜リンク（※v5.11現在、機能開発・改良中）＞
●ユーザー定義によるポリシーに該当するデータをHyperStoreへ移動し、リンクを作成
事前にユーザーが設定したポリシーに該当するプライマリストレージ内のデータをHyperStoreのストレージ領域に
移動、移動先のファイルを参照するリンク（ショートカット）を作成します。
ファイルはS3 APIのパブリックURLアクセス機能を機能を使用し、移動先ファイルをWebブラウザ経由で参照
します（※この仕様は現時点のもので、仕様（動作）が変更になる場合があります）。
１ヶ月以内にアクセス有り
現在、
開発中の機能です！
ZiDOMA data v5.11時点では、
このリンク操作は開発中の機能で
あり正式サポートされていません。

分析タスク

分析タスク①
後述の移行タスクにより実際にデータをコピー・移動（・リンク）させる前に、事前にポリシー
に該当するデータを分析・確認することができます。
ZiDOMA dataの画面にある［タスク］メニューから［分析タスク］を選択し、「ZiDOMA
data データ分析」画面を表示させます。
①「分析タスク作成」を
選択します。
②「ZiDOMA data データ分析」
画面が表示されます。

分析タスク②
「ZiDOMA data データ分析」画面が表示されたら、「データ移行設定」欄の［ストレージ選択］
ボタンを押下し、（分析対象となる）１次ストレージの種別（NAS/AWS S3/Cloudian HyperStore）を選
択します。選択したストレージ種別に対応した設定箇所が入力可能となるので、必要な情報を設定し
ます。
下図の例では、分析対象のストレージ種別として「NAS」を選択しています。
①［ストレージ選択］ボタンを
押下します。
②分析対象のデータが
格納されている「１次ストレージ」
③［参照］ボタンを押下し
「フォルダーの参照」画面を開き、
分析対象のデータが保存されている
フォルダを選択します。

分析タスク③
このタスクをスケジュール実行したい場合は、「ZiDOMA data データ分析」画面の「スケジュー
ル設定」欄にある［スケジュール設定］ボタンを押下し、スケジュール属性を設定します。
ここで保存されたタスクは、Windowsタスクスケジューラに登録されます。
スケジュールの設定は必須では無く、保存されたタスクを手動実行することも可能です。
①［スケジュール設定］ボタンを
押下します。
②スケジュール属性を設定し、
［選択］ボタンを押下します。
③ストレージ選択、スケジュール設定の
設定が完了したら、［保存］ボタンを
押下してこの分析タスクを保存します。

分析タスク④
下図では、前頁のように定義・保存した分析タスクを（スケジュール実行ではなく）手動実行している例
です。
ZiDOMA dataの画面上部にはタスクの一覧が表示されているので、その中から手動実行したいタ
スクを選択し
［右クリック］→［選択タスク実行］
で分析タスクを実行しています。
実行したいタスクを選択し、
分析タスクが実行されます。
① 実行するタスクの選択 ② タスクの実行確認
③ 分析タスクの実行
［はい(Y)］ボタン
を押下します。

分析タスク⑤
下図は、分析タスク実行後に表示される画面です。
画面下部の左画面では、分析タスクで分析対象とした一次ストレージ内のファイルを
 作成日時
 更新日時
 アクセス日時
 所有者
 拡張子
 サイズ
 ファイル一覧
別に分析表示できます。
画面下部右側の「ポリシーシミュレーション」では、移行タスクで適用するポリシー定義を設定し、条件に合致す
る対象ファイルを分析することができます。
「ポリシーシミュレーション」画面
※移行タスクに適用するポリシーを事前に
確認可能分析タスクでの
結果表示画面

移行タスク＜コピー＞

移行タスク＜コピー＞①
移行タスクにより、一次ストレージからHyperStoreにデータをコピー・移動（・リンク）させ
ることができます。
ZiDOMA dataの画面にある［タスク］メニューから［移行タスク］を選択し、「ZiDOMA
data データ移行」画面を表示させます。
①「移行タスク作成」を
選択します。
②「ZiDOMA data データ移行」
画面が表示されます。

移行タスク＜コピー＞②
「ZiDOMA data データ移行」画面が表示されたら「データ移行設定」欄の［ファイル操作］で「コピー」を選択
し、次に［ストレージ選択］ボタンを押下して（データ移行元となる）１次ストレージの種別（NAS/AWS S3/Cloudian
HyperStore）を選択します。選択したストレージ種別に対応した設定箇所が入力可能となるので、必要な情報を設定
します。下図の例では、移行元のストレージ種別として「NAS」を選択しています。
次に、（データ移行先となる）２次ストレージの種別を１次ストレージと同様に選択・設定します。下図の例では、
移行先のストレージ種別として「Cloudian HyperStore」を選択しています。
①ファイル操作を
 コピー
 移動
 リンク
からコピーを選択します。
②［ストレージ選択］ボタンを
押下します。
⑤２次ストレージにHyperStoreを
選択した場合には、以下の情報を設定します。
 接続先（S3エンドポイント）
 認証バージョン
※HyperStore v5.2以降はV2, V4両方に対応
 アクセスキー
 秘密鍵（シークレットキー）
 バケット名
※アクセスキーと秘密鍵入力後、
［バケット一覧取得］ボタン押下でリスト表示
③移行対象のデータが
④データが移行される
「２次ストレージ」
※［バケット一覧取得］ボタン押下後、
リストから選択可能
ポリシー設定
この移行タスクに適用するポリシーを
設定します。
複数の条件を設定し、それらを AND
または OR で評価させることができます。

移行タスク＜コピー＞③
このタスクをスケジュール実行したい場合は、「ZiDOMA data データ移行」画面の「スケジュー
押下します。
押下してこの移行タスクを保存します。

移行タスク＜コピー＞④
下図では、前頁のように定義・保存した移行タスク（コピー）を（スケジュール実行ではなく）手動実行
している例です。
スクを選択し
でコピー操作の移行タスクを実行しています。
移行タスク（コピー）が
実行されます。
③ 移行タスクの実行

移行タスク＜コピー＞⑤
前頁で例示している移行タスクでは、
【１次ストレージ】NAS上の「C:¥評価用サンプルデータ」フォルダ内のデータを、
【２次ストレージ】HyperStore上の「zidoma-data」という名前のバケットに
コピーしています。
右図はコピー操作によるデータ移
行完了後、HyperStoreの管理Web
UIであるCMC（Cloudian Management
Console）のオブジェクト画面から、コ
ピーされたデータを確認したもので
す。
移行タスクのポリシーに合致する
ファイルが、NASでのフォルダ階層
を維持してHyperStore上にコピーさ
れていることが分かります。
データ移行先として選択した
HyperStore上のバケット
移行元NASの
フォルダ階層を再現
移行元NASからコピーされたファイル

移行タスク＜コピー＞⑥
移行タスク（コピー）の実行が完了すると、ZiDOMA dataの画面に実行履歴が表示されます。こ
の履歴は、以下の情報を含んでいます。
１次パス, ２次パス, 処理結果, 適用ルール, 実行日時, エラー, ファイル名, ファイル拡張子, ファイル作成日時,
ファイル更新日時, ファイルアクセス日時, ファイル所有者, ファイルサイズ
実行履歴は、CSV形式のファイルとして出力も可能です。
タスクの実行履歴（ログ）を
CSV形式で出力します。

移行タスク＜移動＞

移行タスク＜移動＞①
データの移動による移行タスクを作成するには「ZiDOMA data データ移行」画面を表示し、「データ移行設定」
欄の［ファイル操作］リストボックスから「移動」を選択します。
［ストレージ選択］ボタンを押下し１次ストレージおよび２次ストレージの情報を設定する操作は、前出の「移行
タスク＜コピー＞」と同様です。詳細は、P.○を参照してください。
下図の例では、移行元のストレージ種別として「NAS」を、移行先のストレージ種別として「Cloudian
HyperStore」を選択しています。
①ファイル操作を
 コピー
 移動
 リンク
から移動を選択します。
②［ストレージ選択］ボタンを
押下します。
⑤２次ストレージにHyperStoreを
選択した場合には、以下の情報を設定します。
 接続先（S3エンドポイント）
 認証バージョン
※HyperStore v5.2以降はV2, V4両方に対応
 アクセスキー
 秘密鍵（シークレットキー）
 バケット名
※アクセスキーと秘密鍵入力後、
［バケット一覧取得］ボタン押下でリスト表示
③移行対象のデータが
④データが移行される
「２次ストレージ」
※［バケット一覧取得］ボタン押下後、
リストから選択可能
ポリシー設定
この移行タスクに適用するポリシーを
設定します。
複数の条件を設定し、それらを AND
または OR で評価させることができます。

移行タスク＜移動＞②
このタスクをスケジュール実行したい場合は、「ZiDOMA data データ移行」画面の「スケジュー
押下します。
押下してこの移行タスクを保存します。

移行タスク＜移動＞③
下図では、前頁のように定義・保存した移行タスク（移動）を（スケジュール実行ではなく）手動実行し
ている例です。
スクを選択し
でコピー操作の移行タスクを実行しています。
③ 移行タスクの実行
移行タスク（移動）が
実行されます。

移行タスク＜移動＞④
移行タスク（移動）の実行が完了すると、移行タスク（コピー）の際と同様に、ZiDOMA dataの
画面に実行履歴が表示されます。この履歴は、以下の情報を含んでいます。
１次パス, ２次パス, 処理結果, 適用ルール, 実行日時, エラー, ファイル名, ファイル拡張子, ファイル作成日時,
ファイル更新日時, ファイルアクセス日時, ファイル所有者, ファイルサイズ
実行履歴は、CSV形式のファイルとして出力も可能です。
タスクの実行履歴（ログ）を
CSV形式で出力します。

その他

ポリシー設定について
移行タスクでのファイル操作（コピー・移動（・リンク））に関わらず、ポリシー設定に何も
指定せずにタスクを保存すると、下図のような確認ウィンドウが表示され、
１次ストレージ内の全てのデータが移行対象
になります。
ポリシー設定が空欄（指定無し）の
状態で...........
［保存］ボタンを押下すると...........
「確認」ウィンドウが表示されます。

ZiDOMA dataによるリストア処理で復元される属性について
ZiDOMA dataの移行タスクによりHyperStore上にコピーまたは移動されたファイルの最終更新日
時は、HyperStore上ではそのファイルがアップロードされた日時になります。
ファイル属性復元可否備考
ACL情報 × ZiDOMA dataの実行ユーザーの権限になる。
ファイル作成日時 ○
ファイル移行前の日時が復元される。
ファイル更新日時 ○
ファイルアクセス日時 × ファイル更新日時と同じ日時が設定される。
HyperStore上にコピー／移動さ
れたファイルの最終変更日時は、
アップロードされた日時。
但し、ZiDOMA dataでHyperStore上にコピー／移動されたファイルを、ZiDOMA dataの移行タ
スクでNASにリストア（HyperStore → NAS のデータ・コピー／移動）した場合、下表の「復元可否」列が
“○”の属性のみ復元されます。
注意！
本頁記載の挙動は、
ZiDOMA data v5.11
によるもので、将来的に仕様が変更され復
元可能な属性が増える可能性があります。

THANK YOU www.cloudian.jp
Cloud Storage for Everyone
ホームページ：http://cloudian.jp/
Facebook：https://www.facebook.com/cloudian.cloudstorage.S3
Twitter：https://twitter.com/Cloudian_KK
ブログ：http://www.cloudian-blog.com/
評価版お申込み：http://www.cloudian.jp/cloud-storage-products/cloudian_eval_agr.php
クラウディアン株式会社

ZiDOMA data and CLOUDIAN HyperStore

Recommandé

Recommandé

Contenu connexe

Tendances

Tendances (20)

En vedette

En vedette (14)

Similaire à ZiDOMA data and CLOUDIAN HyperStore

Similaire à ZiDOMA data and CLOUDIAN HyperStore (20)

Plus de CLOUDIAN KK

Plus de CLOUDIAN KK (9)

Dernier

Dernier (11)

ZiDOMA data and CLOUDIAN HyperStore