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ワークショップの趣旨と進め方


        2007年8月6日
 北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット
         石村源生
目的
• 参加者が、各々の広報業務において抱えてい
  る課題を共有する。
• グループワークによって、各々の課題の解決
  方法を検討する。
• これらを通じて、参加者の相互支援ネットワー
  クの可能性を考える。
コンセプト
•   「実際に役に立つ」ワークショップを!

    1. 3つの軸
     – 「職能軸」 「組織軸」「自分軸」という3つの軸につい
       て同時に考える。
    2. 「現実の課題」と「協力のオファー」
     – 参加者同士が各自の現実の課題を持ち寄り、互いの
       課題解決に寄与できる部分を見いだし、協力を申し
       出合う。
3つの軸とは?

            2.組織軸    組織の中での広報セクション
                     の機能と自分の役割を再確
                     認する。




                業務
                           3.自分軸
    1.職能軸



プロフェッショナルとしての           自分の業務を将来へ向けての
広報のありかたを組織の枠            キャリアデザインに結びつける。
を超えて考える。
なぜ「3つの軸」か?
•   「問題を分ける」ため
    –   日々の業務で抱えている課題は、複数の異なる要素が
        混合していることを意識する。
        1. 広報という職能固有の問題→職能軸
        2. 所属組織における広報セクション、広報担当者の位置づけの問
           題→組織軸
        3. 自分自身のキャリアデザインの問題→自分軸
•   「問題を統合する」ため
    –   これらの要素のうちどれか一つを単独に取り扱おうとし
        ても、他の要素と絡み合っているためうまくいかないこと
        が多い。これらをトータルにとらえる視点を獲得する。
なぜ「「現実の課題」と「協力のオファー」」か?

•    「現実の課題」を扱うことによって、実際にそ
     の課題の解決に向けての有益な議論をする
     ことができる。
•    「協力のオファー」をすることによって、この
     ワークショップが終わってからも参加者が互
     いに協力しあう関係をつくるためのきっかけ
     ができる。
•    これらを通じて、参加者が当事者として真剣
     に関わることができる。
コンセプト
•   「実際に役に立つ」ワークショップを!

    1. 3つの軸
     – 「職能軸」 「組織軸」「自分軸」という3つの軸につい
       て同時に考える。
    2. 「現実の課題」と「協力のオファー」
     – 参加者同士が各自の現実の課題を持ち寄り、互いの
       課題解決に寄与できる部分を見いだし、協力を申し
       出合う。
一過性のイベントに終わらせないために


 プレワークショップ


     =
              ワークショップ
  ホームワーク


                  =
                           ポストワークショップ
             本日のアクティビティー



                                =

                               ?
本日の進め方
スケジュール
1. HW(ホームワーク)シートの発表(グループ)
   •   24分

2. 相互インタビュー(ペア)
   •   24分

3. アクションプランの作成(個人)
   •   10分

4. アクションプランの発表から実現のためのオファー
   (グループ)
   •   54分

5. ふり返り(全員)
   •   8分
作業1.HWシートの発表
• 配布した名簿に従ってグループに分かれ、それぞれ
  テーブルにつく。
• 各自持参した2枚のHWシートの内容を、順番に発表
  する。
• 一人4分×6人=24分(発表3分+質疑1分)

 【HW(ホームワーク)】
 1. 自分の所属する機関・組織のミッションと短(中)期目標・課題を記述する。
 2. 広報という手段を使って、上記ミッションや短(中)期目標の達成、課題の
    解決に今後どのように貢献できるか、を考える。(=「広報機能の洗い出
    し」)

                          →「組織軸」「職能軸」
作業2.相互インタビュー
•   2人一組になり、お互いにインタビューを行う。
•   テーブルのくじをひいて組を決める。
•   聞き手は、次のことを聞く。 →「自分軸」
    1. 「HWシートに洗い出した広報機能のうち、あなた自身が実現のため
       に取り組むことができると思う業務は何でしょうか?具体的にあげて
       みてください。」
    2. 「それらの業務を遂行することであなた自身の今後のキャリアの可能
       性がどう広がると思いますか?」
•   話をよりくわしく聞くために、適宜補足的な質問をする。
•   聞いた内容は、後で話し手に渡すためにメモをとる(※配布
    されたA4のメモ用紙を使用)。
•   話し手は、答えたくない質問には無理に答えなくてもよい。
•   12分×2=24分
作業3.アクションプランの作成
• 聞き手の書いてくれたメモを元に、自分で今後
  半年から1年で実現できそうなアクションプラン
  (=行動計画)をまとめ、配布されたA3の用紙
  に書く。
 – プランとして完全な形になっている必要はない。
 – 抽象的な言葉できれいにまとめるより、できるだけ
   具体的な行動を書く。
• 10分(個人作業)
作業4.実現のためのオファー

• 作業3の用紙を元に、各自のアクションプランを発表
  する。これは、実際に自分が実施することの決意表
  明(=コミットメントの表明)。
• このとき、グループの他のメンバーは、発表者のアク
  ション実現のためにどのような協力ができるかを考え、
  具体的な行動をどんどん申し出る(=オファー)。
• 申し出たことは配布された付箋紙に書き(簡単なフ
  レーズにまとめる)、発表者の持っているA3の用紙
  に貼り付ける。
• 一人9分×6=54分(発表5分+オファー4分)
作業5.振り返り

• 全員で、今日のワークショップについて振り返
  る。
• グループで話し合われた内容やワークショップ
  のプロセスについて感じたこと、気づいたこと
  などを自由に発言し合い、共有する。
• 8分
結果の共有
• 最後に全員のA3の用紙4枚を集め、コピーをとり、今
  回のワークショップ参加者全員で共有する。
 (※提出する前に4枚全てに自分のフルネームを記入)
• コピーは、一日の全プログラム終了後に配布する。
• 【注意】
 – 今回ワークショップで話し合われた情報ならびに上記資料
   は、原則として参加者以外には公表しないでください。
 – もし、報告書作成等で必要が生じた場合には、情報提供
   者に個別に相談してください。
 – ただし、本資料の情報は出典を明らかにすれば自由に公
   表していただいてかまいません。
それでは、会場を移動して
ワークショップを始めましょう!
今後に向けて
• 自分のグループ以外の参加者の発表資料もぜひ読
  んでみてください。
• アクションプランに協力できると思ったら、メーリング
  リストなどを通じてオファーをしてください。
• アクションプランの実行結果(あるいは途中経過)に
  ついて、可能な範囲でメーリングリスト上で報告してく
  ださい。
• 今回のワークショップの実施をふりかえりつつ、今後
  参加者同士でどのような相互支援ができるか、意見
  交換していきましょう。

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広報担当者支援のためのワークショップ

  • 1. ワークショップの趣旨と進め方 2007年8月6日 北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット 石村源生
  • 2. 目的 • 参加者が、各々の広報業務において抱えてい る課題を共有する。 • グループワークによって、各々の課題の解決 方法を検討する。 • これらを通じて、参加者の相互支援ネットワー クの可能性を考える。
  • 3. コンセプト • 「実際に役に立つ」ワークショップを! 1. 3つの軸 – 「職能軸」 「組織軸」「自分軸」という3つの軸につい て同時に考える。 2. 「現実の課題」と「協力のオファー」 – 参加者同士が各自の現実の課題を持ち寄り、互いの 課題解決に寄与できる部分を見いだし、協力を申し 出合う。
  • 4. 3つの軸とは? 2.組織軸 組織の中での広報セクション の機能と自分の役割を再確 認する。 業務 3.自分軸 1.職能軸 プロフェッショナルとしての 自分の業務を将来へ向けての 広報のありかたを組織の枠 キャリアデザインに結びつける。 を超えて考える。
  • 5. なぜ「3つの軸」か? • 「問題を分ける」ため – 日々の業務で抱えている課題は、複数の異なる要素が 混合していることを意識する。 1. 広報という職能固有の問題→職能軸 2. 所属組織における広報セクション、広報担当者の位置づけの問 題→組織軸 3. 自分自身のキャリアデザインの問題→自分軸 • 「問題を統合する」ため – これらの要素のうちどれか一つを単独に取り扱おうとし ても、他の要素と絡み合っているためうまくいかないこと が多い。これらをトータルにとらえる視点を獲得する。
  • 6. なぜ「「現実の課題」と「協力のオファー」」か? • 「現実の課題」を扱うことによって、実際にそ の課題の解決に向けての有益な議論をする ことができる。 • 「協力のオファー」をすることによって、この ワークショップが終わってからも参加者が互 いに協力しあう関係をつくるためのきっかけ ができる。 • これらを通じて、参加者が当事者として真剣 に関わることができる。
  • 7. コンセプト • 「実際に役に立つ」ワークショップを! 1. 3つの軸 – 「職能軸」 「組織軸」「自分軸」という3つの軸につい て同時に考える。 2. 「現実の課題」と「協力のオファー」 – 参加者同士が各自の現実の課題を持ち寄り、互いの 課題解決に寄与できる部分を見いだし、協力を申し 出合う。
  • 8. 一過性のイベントに終わらせないために プレワークショップ = ワークショップ ホームワーク = ポストワークショップ 本日のアクティビティー = ?
  • 10. スケジュール 1. HW(ホームワーク)シートの発表(グループ) • 24分 2. 相互インタビュー(ペア) • 24分 3. アクションプランの作成(個人) • 10分 4. アクションプランの発表から実現のためのオファー (グループ) • 54分 5. ふり返り(全員) • 8分
  • 11. 作業1.HWシートの発表 • 配布した名簿に従ってグループに分かれ、それぞれ テーブルにつく。 • 各自持参した2枚のHWシートの内容を、順番に発表 する。 • 一人4分×6人=24分(発表3分+質疑1分) 【HW(ホームワーク)】 1. 自分の所属する機関・組織のミッションと短(中)期目標・課題を記述する。 2. 広報という手段を使って、上記ミッションや短(中)期目標の達成、課題の 解決に今後どのように貢献できるか、を考える。(=「広報機能の洗い出 し」) →「組織軸」「職能軸」
  • 12. 作業2.相互インタビュー • 2人一組になり、お互いにインタビューを行う。 • テーブルのくじをひいて組を決める。 • 聞き手は、次のことを聞く。 →「自分軸」 1. 「HWシートに洗い出した広報機能のうち、あなた自身が実現のため に取り組むことができると思う業務は何でしょうか?具体的にあげて みてください。」 2. 「それらの業務を遂行することであなた自身の今後のキャリアの可能 性がどう広がると思いますか?」 • 話をよりくわしく聞くために、適宜補足的な質問をする。 • 聞いた内容は、後で話し手に渡すためにメモをとる(※配布 されたA4のメモ用紙を使用)。 • 話し手は、答えたくない質問には無理に答えなくてもよい。 • 12分×2=24分
  • 13. 作業3.アクションプランの作成 • 聞き手の書いてくれたメモを元に、自分で今後 半年から1年で実現できそうなアクションプラン (=行動計画)をまとめ、配布されたA3の用紙 に書く。 – プランとして完全な形になっている必要はない。 – 抽象的な言葉できれいにまとめるより、できるだけ 具体的な行動を書く。 • 10分(個人作業)
  • 14. 作業4.実現のためのオファー • 作業3の用紙を元に、各自のアクションプランを発表 する。これは、実際に自分が実施することの決意表 明(=コミットメントの表明)。 • このとき、グループの他のメンバーは、発表者のアク ション実現のためにどのような協力ができるかを考え、 具体的な行動をどんどん申し出る(=オファー)。 • 申し出たことは配布された付箋紙に書き(簡単なフ レーズにまとめる)、発表者の持っているA3の用紙 に貼り付ける。 • 一人9分×6=54分(発表5分+オファー4分)
  • 15. 作業5.振り返り • 全員で、今日のワークショップについて振り返 る。 • グループで話し合われた内容やワークショップ のプロセスについて感じたこと、気づいたこと などを自由に発言し合い、共有する。 • 8分
  • 16. 結果の共有 • 最後に全員のA3の用紙4枚を集め、コピーをとり、今 回のワークショップ参加者全員で共有する。 (※提出する前に4枚全てに自分のフルネームを記入) • コピーは、一日の全プログラム終了後に配布する。 • 【注意】 – 今回ワークショップで話し合われた情報ならびに上記資料 は、原則として参加者以外には公表しないでください。 – もし、報告書作成等で必要が生じた場合には、情報提供 者に個別に相談してください。 – ただし、本資料の情報は出典を明らかにすれば自由に公 表していただいてかまいません。
  • 18. 今後に向けて • 自分のグループ以外の参加者の発表資料もぜひ読 んでみてください。 • アクションプランに協力できると思ったら、メーリング リストなどを通じてオファーをしてください。 • アクションプランの実行結果(あるいは途中経過)に ついて、可能な範囲でメーリングリスト上で報告してく ださい。 • 今回のワークショップの実施をふりかえりつつ、今後 参加者同士でどのような相互支援ができるか、意見 交換していきましょう。