SOE-Loc
- 4. Capability Maturation Integration Model (CMMI)
概要
Capability(能力)
Maturation(成長)
Model (モデル)
Integration(組織化)
カーネギーメロン大学SEIにより考案されたソフトウエア品
質向上のステップアップモデル
ソフト開発の世界基準として広く使われている施行モデル
組織の運用方法とレベルアップの為必要な要素を解明する
近道として活用
- 5. Capability Maturation Integration Model (CMMI)
第一段階
• 第一段階はInitial(初期)と呼ぶ
• プロセスが一定しておらず、プロジェクトにより、
作業手順や方式が大きく異なってしまう
• 上記の理由により管理が難しく、作業労力、時間、
人員などの予測が困難
初期
予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し
反応する受動的な体制
- 6. Capability Maturation Integration Model (CMMI)
第二段階
• プロジェクト単位で小規模な作業方法が確立、体
系化する
• 方式や手順が安定するが、プロジェクトへの要求
に対し、受動的に反応する必要性が残る
マネージド(管理化)
プロジェクトをプロセス化。受動的体制
初期
予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し
反応する受動的な体制
- 7. Capability Maturation Integration Model (CMMI)
第三段階
• 組織全体で作業手順を体系化
• 問題を事前に察知して、能動的対処が可能になる
• 管理の視野が広がる
デファインド(定義化)
組織をプロセス化。能動的対処体制
マネージド(管理化)
プロジェクトをプロセス化。受動的体制
初期
予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し
反応する受動的な体制
- 8. Capability Maturation Integration Model (CMMI)
第四段階
• 作業プロセスの基準点を設定し、客観的に良し悪しの判断
が可能となる
数値化
プロセス性能を測り、数値化して管理する
デファインド(定義化)
組織をプロセス化。能動的対処体制
マネージド(管理化)
プロジェクトをプロセス化。受動的体制
初期
予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し
反応する受動的な体制
- 9. Capability Maturation Integration Model (CMMI)
最終段階
最適化
プロセスの改善を重視する。
数値化
プロセス性能を測り、数値化して管理する。
デファインド(定義化)
組織をプロセス化。能動的対処体制。
マネージド(管理化)
プロジェクトをプロセス化。受動的体制。
初期
予測がしづらく、管理も行き届いていない。状況に対し
反応する受動的な体制
- 10. ローカライズ標準化の進化
最適化
標準化
• 翻訳エンジンが検索
無標準化 • 翻訳エンジンが組織化
データを蓄積する
される • 翻訳ストリングが状態
• 翻訳エンジンが使用さ を示す
れずに、効率が悪い
• 英語対訳に個別なID
が振り分けられ、翻訳 • 文脈に対する文章コン
• 対訳ID振り分けが無く テキストデータの共有
の共同資産として蓄積
長期的な語彙や訳文 される
の統一性が無い • ワークフロー自動化、
そしてフィードバックの
• 標準化された翻訳 • 標準共有データ形式 体系化
データ共有フォーマッ により、情報が共有
トが無く、翻訳者の共
同作業にならない • これらにより、ワークフ
ローがスムーズに流れ、
• アドホック(その場限り 問題対処も容易になる
の)ローカライズ
- 11. Capability Maturation Integration Model (CMMI)
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- 12. 初期 具体的な問題
• 違うグループ、違う担当者、違う内容。それぞれの対応に追われる
– ファイル形式
– ファイルの交換方法(こっちはFTP,そちらはネットワークのシェア等)
• 実際の翻訳より、問題解決と火消しに追われる時間が多い
• 膨大な資料から翻訳を必要とする部分を人力で探す
• 翻訳者も何を翻訳しているのか理解できない
– ゲーム内でどう組み込むのかイメージができない
• 例)英語には無い女性と男性の言葉遣いの違い。キャラクター別口調の変化等
– 「GO!」:男性「行け!」女性:「お行きなさい!」
– 他の翻訳者の作業が確認できないので、経験の蓄積が偏り、遅い。
- 13. るこ初
うれ期
初期段階で目立つ欠落 えら段
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翻訳エンジン 場れ目
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初期 対訳IDの欠如 し種こ
問題の予測がしづらく、
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管理も困難
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状況に対し絶えず反 で恐の
応する受動的な体制
その場限りの翻訳 きれ要
データ形式 なが素
いあ。
。
その場限りの翻訳
ワークフロー
- 14. 標準化が無い環境
翻訳エンジン 問題:変化する文章へ対応ができない
の欠如 結果:翻訳クオリティの低下
問題:英語を元に検索することに
対訳IDの欠如 結果:原文の些細な変化で対訳が見つからない
その場限りの翻訳 問題:毎回データ形式が変化してしまう。
データ形式 結果:ファイル紛失、データ破損、ユーザミス多発
その場限りの翻訳 問題:翻訳データベースの欠如
ワークフロー 結果:効率の低下、スケジュールの遅延
それぞれの要因を掘り下げて調べてみる。翻訳エンジンにより、
文章の変化に的確に対応できる。対訳IDの組み込みで、些細な変化
(「Go!」から「Go!!」等)を察知して、自動的に対処できる。
- 15. 標準化の欠落による経済損失
翻訳エンジン 6~12人月 エンジニアリング修正
の欠如
対訳IDの欠如 不要な再翻訳:数万ドル追加費用
その場限りの翻訳
データ形式 12~18人月 翻訳修正
その場限りの翻訳
ワークフロー 過剰な人員要求とエラー頻発
- 16. Capability Maturation Integration Model (CMMI)
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- 17. 初期ローカライズプロセスの流れ
新しいコンテンツ
コンテンツ更新 データの目測
組み込みと データ仕分けと
デバッグ 送信
QAと 翻訳と
デバッグ 質問・回答
- 19. Capability Maturation Integration Model (CMMI)
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- 20. 標準化の導入
翻訳エンジン 組織化した
の欠如 翻訳エンジン活用
対訳IDの欠如 対訳ID導入
その場限りの翻訳 標準翻訳データ
データ形式 形式
その場限りの翻訳 高効率、高水準の
ワークフロー 翻訳プロセス
- 21. 標準化の恩恵
組織化した
ダイナミック文法により、より高いクオリティ
翻訳エンジン導入
対訳ID導入 原文英語の変化を追跡
標準翻訳
データの相互交換簡略化
データ形式
高効率、高水準の
翻訳プロセス 翻訳データベース・ツール群の管理
- 22. 標準化による仕事量変化
外部翻訳
仕事量の60%
新規 完全一致 公開
コンテンツ (70% Disc) (15% Disc)
仕事量の25%
部分的翻訳
(50% Disc)
仕事量の25%
- 23. Capability Maturation Integration Model (CMMI)
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テ、数構 マネージド(管理化)
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- 24. 最適化への道
プロジェクトごとの標準化
•データ形式と方式の標準化
•XLIFF,JAVAプロパティ、XMLスキーマ
定義化 •ツールの標準化
•プロセスの標準化
次のステップは標準化の数値化とその最適化
•数値化のスケール、基準点を設ける
数値化 •内部でクオリティを測定、フィードバックするシステムの構築
•能動的にプロセスの改善、ノウハウ蓄積を共有する
•目標は全ての分野において改善を続ける事
•コスト低減
最適化 •クオリティ向上
•作業速度向上、グループの対応力向上
- 26. 標準化の最適化
組織化した 翻訳エンジン
翻訳エンジン活用 検索履歴保存
ステータス履歴付き
対訳ID導入 対訳ID
データベース
標準翻訳データ コンテキスト情報
形式 交換
高効率、高水準の 作業自動化と
翻訳プロセス フィードバック応答
- 27. 最適化したワークフロー
PMチーム
公開 翻訳・QA
中核
ツール
ゲームデザイン
CS・コミュニティ
(新規コンテンツ)
- 28. まとめ:結論
• 標準化=効率化
– 翻訳の40%が内部ツールで処理
– 一つのMMOにつき、1人年のエンジニアリング時間節約
– 毎日更新しつつ、新規ビルド無しで10日で10.5万単語を処理
• 最適化=クオリティ
– 正しい文法
– 文脈、発言キャラクターなど、コンテキストの充実による翻訳クオ
リティ向上
– QAの速度と生産性向上