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Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
2016/4/18
株式会社NTTデータ OSSプロフェッショナルサービス
鯵坂 明
世界征服を目指すAmbariだからこそ
期待する5つのポイント
Ambari Meetup Tokyo #1
2Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
自己紹介 - 鯵坂明
 鯵坂 明 (@ajis_ka)
 NTTデータ システム技術本部
 Apache Hadoopなどのサポート業務を主に担当
 Apache Hadoop committer & PMC member
 ドキュメント
 バグ修正
 リリース管理など
 Apache Ambari contributor
 使ってみて困ったことをいくつかフィードバック
3Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
はじめに
 タイトルの由来
4Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
SIerの立場から
 多種多様な環境への対応
 多種多様なお客様
 SLAも様々
 要件に応じてカスタマイズできることが重要
 メンテナンス性
 これまでのツール(Puppet/Chef + Ganglia +
Nagios/Zabbix)できていたことが全てできるのか?
 扱うツールの数を、なるべく減らしたい
 ベンダ中立
 ロックインはなるべく排除したい
5Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
世界征服を目指すAmbariだからこそ期待する
5つのポイント
1. 任意のパラメータを設定したい
2. Hadoop以外も設定したい
3. Ambari Server HA
4. ベンダ中立性
5. ドキュメントのさらなる充実
6Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
1. 任意のパラメータを設定したい
 パラメータのvalidationが厳しい
 必須のパラメータを外せない
 通常は、良い方向に働く
 AMBARI-13373 のようなバグを踏むと大変
 HA環境だと不要なパラメータが必須扱いだったため、HA
環境でHDFSのバランサーが動作しない (2.2.0で解決済)
 参考: -confオプションでconfigを差し替えてコマンドラ
インからバランサーを起動すれば回避できる
7Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
2. Hadoop以外も設定したい
 現状のAmbariでできない設定
 OS
 Ambari Server
 Ambari Agent
 OS や Ambari Agentの設定を自動化するため、やはり
Puppet/Chefなどのツールが必要
 ツールが増えるとメンテナンスコストがかさむ
 ツール間の境界を決めるのも面倒
 Kickstart + Ambari で構築を終わらせたい
8Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
3. Ambari Server HA
 Ambari Alertは便利なツール
 監視に失敗すると、メール/SNMP通知する
 最初から数十の項目が用意されている
 だが、Ambari Serverが止まると監視が全て止まる
 割り切って、スタンバイしていたAmbari Serverを起動
 割り切れない場合は ...?
9Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
4. ベンダ中立性
 デフォルトだとHDPしかインストールできない
 コミュニティ版のApache Ambariなんだから、コミュニ
ティ版のApache XXXがインストールされるべき
 Apache Bigtopでビルドされているrpmやdebを簡単に
インストールできるとうれしい
 HDPにないコンポーネントもインストールしたい
 Impala
 Presto
 Hue
 etc...
10Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
5. ドキュメントのさらなる充実
 運用手順
 マスタサーバ故障時の復旧
 どこにもない!
 Ambari Server 故障時の復旧
 どこにもない!
 Ambari Agent, Ambari Serverのログ設定方法
 どこにもない!
 APIs
 REST API は充実
 Custom Service を作る場合、現状ソースコードを読ま
ざるを得ない
11Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
世界征服を目指すAmbariだからこそ期待する
5つのポイント
1. 任意のパラメータを設定したい
2. Hadoop以外も設定したい
3. Ambari Server HA
4. ベンダ中立性
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12Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
世界征服を目指すAmbariだからこそ期待する
5つのポイント
1. 任意のパラメータを設定したい
2. Hadoop以外も設定したい
3. Ambari Server HA
4. ベンダ中立性
5. ドキュメントのさらなる充実
Custom Ambari Service
13Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
Custom Ambari Serviceとは?
14Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
何をするのか?
 各種設定ファイルの配布
 /etc/hosts
 ラックアウェアネススクリプト
 logrotate設定
 Ambari Server, Ambari Agentの設定
 etc...
 OSのユーザ・グループを追加
 NTPの設定
 THP (Transparent Huge Pages) の無効化
 Hot fixes
 and more...
15Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
どうやって実装するのか?
 公式ドキュメントに実装方法が記載されている
 中身はこんな感じのPythonスクリプト群
 実物はもっと綺麗
from resource_management.libraries.script import Script
config = Script.get_config()
hostname = config['hostname']
hosts = config['clusterHostInfo']
if hostname in hosts['namenode_host']
# NameNodeに対する設定
if hostname in hosts['journalnode_hosts']
# JournalNodeに対する設定
...
16Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
どうやって実装するのか?
 configの実体はjsonファイルをパースしたもの
 ClientConfigResourceProviderから読むとよさそう
Map<String, Object> jsonContent = new TreeMap<String, Object>();
jsonContent.put("configurations", configurations);
jsonContent.put("configuration_attributes", configurationAttributes);
jsonContent.put("commandParams", commandParams);
jsonContent.put("clusterHostInfo", clusterHostInfo);
jsonContent.put("hostLevelParams", hostLevelParams);
jsonContent.put("hostname", hostName);
jsonContent.put("clusterName", cluster.getClusterName());
jsonConfigurations = gson.toJson(jsonContent);
17Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
FAQ
 オープンソース化されるのか?
 No
 秘伝のタレが入っているから (特にOSの設定)
 とてもシンプルなロジック
 作るのはそれほど難しくないと思う
 Hot fixとは?
 AmbariやHadoopの起動スクリプトを修正
 同じ内容をコミュニティへフィードバック
 AMBARI-14945 (JVMの設定が想定どおりにならない)
 AMBARI-15588 (.out への書き込みにappendフラグを
入れる)
18Copyright © 2016 NTT DATA Corporation
まとめ
 Apache Ambariは、Hadoopを使う上で便利なツール
 ただし、Ambariだけで完結しない部分も多い
 何らかの方法でギャップを埋める必要がある
 他のツールに頼る
 パッチを書く
 Custom Ambari Serviceを使ってみる
 Apache Ambariの更なる発展を期待しています!
Copyright © 2011 NTT DATA Corporation
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  • 2. 2Copyright © 2016 NTT DATA Corporation 自己紹介 - 鯵坂明  鯵坂 明 (@ajis_ka)  NTTデータ システム技術本部  Apache Hadoopなどのサポート業務を主に担当  Apache Hadoop committer & PMC member  ドキュメント  バグ修正  リリース管理など  Apache Ambari contributor  使ってみて困ったことをいくつかフィードバック
  • 3. 3Copyright © 2016 NTT DATA Corporation はじめに  タイトルの由来
  • 4. 4Copyright © 2016 NTT DATA Corporation SIerの立場から  多種多様な環境への対応  多種多様なお客様  SLAも様々  要件に応じてカスタマイズできることが重要  メンテナンス性  これまでのツール(Puppet/Chef + Ganglia + Nagios/Zabbix)できていたことが全てできるのか?  扱うツールの数を、なるべく減らしたい  ベンダ中立  ロックインはなるべく排除したい
  • 5. 5Copyright © 2016 NTT DATA Corporation 世界征服を目指すAmbariだからこそ期待する 5つのポイント 1. 任意のパラメータを設定したい 2. Hadoop以外も設定したい 3. Ambari Server HA 4. ベンダ中立性 5. ドキュメントのさらなる充実
  • 6. 6Copyright © 2016 NTT DATA Corporation 1. 任意のパラメータを設定したい  パラメータのvalidationが厳しい  必須のパラメータを外せない  通常は、良い方向に働く  AMBARI-13373 のようなバグを踏むと大変  HA環境だと不要なパラメータが必須扱いだったため、HA 環境でHDFSのバランサーが動作しない (2.2.0で解決済)  参考: -confオプションでconfigを差し替えてコマンドラ インからバランサーを起動すれば回避できる
  • 7. 7Copyright © 2016 NTT DATA Corporation 2. Hadoop以外も設定したい  現状のAmbariでできない設定  OS  Ambari Server  Ambari Agent  OS や Ambari Agentの設定を自動化するため、やはり Puppet/Chefなどのツールが必要  ツールが増えるとメンテナンスコストがかさむ  ツール間の境界を決めるのも面倒  Kickstart + Ambari で構築を終わらせたい
  • 8. 8Copyright © 2016 NTT DATA Corporation 3. Ambari Server HA  Ambari Alertは便利なツール  監視に失敗すると、メール/SNMP通知する  最初から数十の項目が用意されている  だが、Ambari Serverが止まると監視が全て止まる  割り切って、スタンバイしていたAmbari Serverを起動  割り切れない場合は ...?
  • 9. 9Copyright © 2016 NTT DATA Corporation 4. ベンダ中立性  デフォルトだとHDPしかインストールできない  コミュニティ版のApache Ambariなんだから、コミュニ ティ版のApache XXXがインストールされるべき  Apache Bigtopでビルドされているrpmやdebを簡単に インストールできるとうれしい  HDPにないコンポーネントもインストールしたい  Impala  Presto  Hue  etc...
  • 10. 10Copyright © 2016 NTT DATA Corporation 5. ドキュメントのさらなる充実  運用手順  マスタサーバ故障時の復旧  どこにもない!  Ambari Server 故障時の復旧  どこにもない!  Ambari Agent, Ambari Serverのログ設定方法  どこにもない!  APIs  REST API は充実  Custom Service を作る場合、現状ソースコードを読ま ざるを得ない
  • 11. 11Copyright © 2016 NTT DATA Corporation 世界征服を目指すAmbariだからこそ期待する 5つのポイント 1. 任意のパラメータを設定したい 2. Hadoop以外も設定したい 3. Ambari Server HA 4. ベンダ中立性 5. ドキュメントのさらなる充実
  • 12. 12Copyright © 2016 NTT DATA Corporation 世界征服を目指すAmbariだからこそ期待する 5つのポイント 1. 任意のパラメータを設定したい 2. Hadoop以外も設定したい 3. Ambari Server HA 4. ベンダ中立性 5. ドキュメントのさらなる充実 Custom Ambari Service
  • 13. 13Copyright © 2016 NTT DATA Corporation Custom Ambari Serviceとは?
  • 14. 14Copyright © 2016 NTT DATA Corporation 何をするのか?  各種設定ファイルの配布  /etc/hosts  ラックアウェアネススクリプト  logrotate設定  Ambari Server, Ambari Agentの設定  etc...  OSのユーザ・グループを追加  NTPの設定  THP (Transparent Huge Pages) の無効化  Hot fixes  and more...
  • 15. 15Copyright © 2016 NTT DATA Corporation どうやって実装するのか?  公式ドキュメントに実装方法が記載されている  中身はこんな感じのPythonスクリプト群  実物はもっと綺麗 from resource_management.libraries.script import Script config = Script.get_config() hostname = config['hostname'] hosts = config['clusterHostInfo'] if hostname in hosts['namenode_host'] # NameNodeに対する設定 if hostname in hosts['journalnode_hosts'] # JournalNodeに対する設定 ...
  • 16. 16Copyright © 2016 NTT DATA Corporation どうやって実装するのか?  configの実体はjsonファイルをパースしたもの  ClientConfigResourceProviderから読むとよさそう Map<String, Object> jsonContent = new TreeMap<String, Object>(); jsonContent.put("configurations", configurations); jsonContent.put("configuration_attributes", configurationAttributes); jsonContent.put("commandParams", commandParams); jsonContent.put("clusterHostInfo", clusterHostInfo); jsonContent.put("hostLevelParams", hostLevelParams); jsonContent.put("hostname", hostName); jsonContent.put("clusterName", cluster.getClusterName()); jsonConfigurations = gson.toJson(jsonContent);
  • 17. 17Copyright © 2016 NTT DATA Corporation FAQ  オープンソース化されるのか?  No  秘伝のタレが入っているから (特にOSの設定)  とてもシンプルなロジック  作るのはそれほど難しくないと思う  Hot fixとは?  AmbariやHadoopの起動スクリプトを修正  同じ内容をコミュニティへフィードバック  AMBARI-14945 (JVMの設定が想定どおりにならない)  AMBARI-15588 (.out への書き込みにappendフラグを 入れる)
  • 18. 18Copyright © 2016 NTT DATA Corporation まとめ  Apache Ambariは、Hadoopを使う上で便利なツール  ただし、Ambariだけで完結しない部分も多い  何らかの方法でギャップを埋める必要がある  他のツールに頼る  パッチを書く  Custom Ambari Serviceを使ってみる  Apache Ambariの更なる発展を期待しています!
  • 19. Copyright © 2011 NTT DATA Corporation Copyright © 2016 NTT DATA Corporation