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統一原理 
堕落 
ようこそ
生心肉心 
善心 
サ 
生心肉心 
善心悪 
神神 
創造本然堕落 
■人間は誰でも悪を退け、善に従おうとする本心を持っています。しかし、すべて 
の人間は自分も知らずにある悪の力に駆られ、願わない悪を行なうようになりま 
す。この悪の主体をサタンと呼びます。 
■サタンの正体を知らなければこの問題を解決することはできません。
聖書創世記2~3章 
主なる神は‥園の中央に命の木と、 
善悪を知る木とをはえさせられた。 
主なる神はその人に命じて言われ 
た、「あなたは園のどの木からでも 
心のままに取って食べてよろしい。 
しかし善悪を知る木からは取って食 
べてはならない。それを取って食べ 
ると、きっと死ぬであろう」。 
人とその妻とは、ふたりとも裸であっ 
たが、恥ずかしいとは思わなかった。 
へびは女に言った、「園にあるどの 
木からも取って食べるなと、ほんとう 
に神が言われたのですか」。女はへ 
びに言った、「わたしたちは園の木 
の実を食べることは許されています 
が、ただ園の中央にある木の実につ 
いては、これを取って食べるな、これ 
に触れるな、死んではいけないから 
と、神は言われました」。へびは女に 
言った、「あなたがたは決して死ぬこ 
とはないでしょう。それを食べると、 
あなたがたの目が開け、神のように 
善悪を知る者となることを、神は知っ 
ておられるのです」。 
女がその木を見ると、それは食べる 
に良く、目には美しく、賢くなるには 
好ましいと思われたから、その実を 
取って食べ、また共にいた夫にも与 
えたので、彼も食べた。すると、ふた 
りの目が開け、自分たちの裸である 
ことがわかったので、いちじくの葉を 
つづり合わせて、腰に巻いた。 
生命の木善悪知る木 
■悪の力に駆られ、願わない悪を行なうような人間になってしまったその根本原因 
(罪の根)が何であるか、それを知る者は一人もいませんでしたが、キリスト教徒 
は聖書の「失楽園の物語」を根拠として、人間始祖アダムとエバが「善悪を知る 
木の実」を取って食べ、それが「罪の根」となったということを漠然と信じてきまし 
た。そして、それが文字通り何かの木の果実であると信じてきました。
み言を犯す 
堕落罪悪歴史 
何かの果実 
比喩 
今日まで 
■本当にキリスト教で信じられているように、「善悪知る木の実」は文字通り何かの 
木の果実なのでしょうか?父母なる神様が、子女である人間が取って食べて堕 
落し、その結果、地上地獄の罪悪歴史をつくるような、そのような果実をエデン 
の園の中央に置くでしょうか? 
■一般的にキリスト教では、神が人間に対し従順であるかどうかを試すために、そ 
うされたと信じられています。しかし、全き愛の神が、死を伴うような方法でもっ 
て、このような無慈悲な試みをされたとは到底考えることができません。飢えて 
もいなかったアダムとエバが死を覚悟してまで、厳重な神のみ言を犯すはずが 
ありません。ゆえに「善悪知る木の実」とは、何かの物質ではなく、死以上の強 
力な刺激を与える他の何かを比喩したのであるに違いありません。
聖書創世記3章24節生命の木 
彼らは、日の涼しい風の吹くころ、園の中に主なる神の 
歩まれる音を聞いた。そこで、人とその妻とは主なる神 
の顔を避けて、園の木の間に身を隠した。主なる神は 
人に呼びかけて言われた、「あなたはどこにいるのか」。 
彼は答えた、「園の中であなたの歩まれる音を聞き、わ 
たしは裸だったので、恐れて身を隠したのです」。神は 
言われた、「あなたが裸であるのを、だれが知らせたの 
か。食べるなと、命じておいた木から、あなたは取って食 
べたのか」。人は答えた、「わたしと一緒にしてくださった 
あの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたの 
です」。そこで主なる神は女に言われた、「あなたは、な 
んということをしたのです」。女は答えた、「へびがわたし 
をだましたのです。それでわたしは食べました」。‥‥ 
神は人を追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回 
る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた。 
■まず「生命の木」について調べましょう。 
神 
心体 
個性 
■聖書を見ると、人間始祖アダムとエバが罪を犯したために、神は炎の剣をもって 
個 
性 
完 
成 
「生命の木」への道をふさいでしまわれたのですが、それは堕落前のアダムの 
願いが「生命の木」であったことを意味しています。一方、創造原理で解明され 
たように、アダムは神のみ言を信じ守って、成長期間(間接主管圏)を通過して 
神と一体となり、み言の完成実体となることが願いであったことを照らし合わせ 
ると、「生命の木」とは「完成したアダム」を比喩していたことがここに判明します。
生命の木善悪知る木 
完 
成 
したアダム 
完成したエバ 
参考: 
エバの( ) 
天使 
「古事記」にはイザナギ・イザナミ 
が天の柱を逆に回ったので第一 
子に良くない子が生まれたとあり 
ます。これも、人類の最初の夫婦 
(家庭)において何か重大な間違 
いがあったことを暗示しています。 
■神はアダムだけを創造されたのではなく、その配偶者としてエバを創造されまし 
た。したがって、「生命の木」と共に生えていたという「善悪を知る木」は、完成し 
たエバを表しているということが分かります。聖書ではイエスが「ぶどうの木」や 
「オリブの木」に例えられているように、神は人間堕落の秘密を暗示なさるとき 
においても、完成したアダムとエバとを二つの木をもって比喩されたのです。 
■蛇は「天使」を意味しています。人間と会話を交わすことができ、霊的な人間を 
堕落させたという事実は動物ではなく霊的な存在でなくてはならず、エデンの園 
には天使以外にそのような存在はいないからです。
天使の堕落と人間の堕落 
天使の犯罪人間の犯罪 
姦淫+ 下部= 
ヨハネ福音書8章44節: 
淫行関係 
■聖書(黙示録12章9節)を見ると、「巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全 
世界を惑わす年を経た蛇は、(天より)地に投げ落され」たと記録されています。 
■人間を誘惑して堕落させた蛇とは、天使であり、また、この天使が罪を犯し堕落することに 
よって、時間と空間を超越して人間の心霊を支配するサタンとなりました。ではつぎに、天 
使と人間がいかなる罪を犯したかということについて調べてみることにしましょう。 
■聖書ユダ書6~7節には、天使が姦淫によって堕落したということが示されている箇所があ 
ります。一方、人間始祖アダムとエバは罪を犯した後、裸でいることを恥ずかしく思い、無 
花果の葉をもって下部を覆いましたが、これは下部で罪を犯したことを表示しています。 
■食べたら死ぬと知っていながら、それを乗り越えさせたものは、食べ物ではなく「愛」以外に 
はあり得ません。 
「あなたがたは自分の父、す 
なわち、悪魔から出てきた者 
であって、その父の欲望どお 
りを行おうと思っている」 
■以上の事実を結び合わせると、人間と天使との間に淫行関係があったことが判明します。
善悪知る木の実=エバの愛 
善 
悪 
の子女 
の子女 
マタイ23・33 
へびよ、まむしの子らよ 
取って食べた= 
天使と 
不倫なる 
血縁関係 
を結んだ 
= 
罪の根 
■エバは神を中心とする愛で、善の子女を繁殖しなければならなかったにもかか 
わらず、サタンを中心とする愛で悪の子女を生み殖やすようになりました。 
■すなわち「善悪知る木の実」とは果物ではなく、エバの愛を意味しています。 
■したがって、エバが善悪の実を取って食べたということは、真の愛ではなく偽り 
の愛によって、エバと天使が互いに血縁関係を結んだということを意味します。 
■ゆえに、罪の根は、人間始祖が果実を食べたことにあったのではなく、蛇に表 
示された天使と不倫なる血縁関係を結んだところにあったのです。 
■したがって、人間はサタンの悪の血統を繁殖するようになってしまいました。
堕落の動機と経路 
神 
子女 
人間 
天使 
主管 
エバ 
創世記1・26 
われわれのかたちに 
アダム 
霊人体霊人体 
肉身 
肉身 
=エバの愛 
天 
使 
肉的 
堕落 
霊的 
堕落 
キリスト教・イスラム 
教・ユダヤ教は世界人 
口の55%→30億人 
以上の人々が天使の 
存在を信じている。 
・神の使い 
・人間に仕える 
・神を賛美 
■神は、天使世界を他のどの被造物よりも先に創造されました。 
■神は人間を子女として創造され、被造世界に対する主管権を賦与されたので、 
天使さえも主管するようになっています。 
■神は人間を霊人体と肉身というように、霊的部分と肉的部分でもって創造され 
たので、霊肉両面の堕落が起こりました。天使とエバとの血縁関係による堕落 
が霊的堕落であり、エバとアダムとの血縁関係による堕落が肉的堕落です。
神 
朝から働いた労働者が、自分が働いただけに 
相当する労賃を全部受けとったにもかかわら 
ず、遅く来て少し働いた労働者も自分と同じ労 
賃を受けとるのを見て、自分の労賃に対する 
減少感を感じたという聖書の例話と同じ立場。 
天使長 
マタイ20・1 
労働者 
子女 
子女 
アダムエバ 
人 
間 
世 
界 
愛の減少感 
誘惑アダムに 
嫉妬 
ルーシェル 
ミカエル 
ガブリエル 
‥‥ 
イザヤ14・12 
明けの明星 
■神は、ルーシェルに天使長の位を与えられました。ルーシェル天使長は、天地 
創造の最初から、最後の人間創造に至るまで神に仕え共にいました。 
■ルーシェルは、人間が創造される以前も、以後も、少しも変りのない愛を神から 
受けていたのですが、神が子女である人間をより一層愛されることに対し、一 
種の愛の減少感を感ずるようになりました。 
■ルーシェルは、自分が天使世界において占めていた愛の位置(すなわち神の愛 
を独占するかのような愛の基の位置)と同一の位置を、人間世界に対してもそのま 
ま保ちたいというところから、エバを誘惑するようになったのです。
神 
取って食べるな 
アダムエバ 
誘惑 
天使長 
ルーシェル 
非原理的愛の力 
不倫なる霊的性関係 
■エバが誘惑に引かれてくる気配が見えたとき、ルーシェルはエバから一層強い 
愛の刺激を受けるようになり、もう矢も盾もたまらず、ルーシェルは死を覚悟して 
まで、より深くエバを誘惑するようになりました。 
■このようにして、愛に対する過分の欲望によって自己の位置を離れたルーシェ 
ルと、(誘惑の言葉によって、結婚の時に向かって成長していた心身が刺激され)時なら 
ぬ時に、時のものを願ってしまったエバとが、互いに相対基準をつくり、授受作 
用をするようになったため、それによって作用した非原理的な愛の力は、彼らを 
して不倫なる霊的性関係を結ぶに至らしめてしまったのです。
神 
誘惑 
天使長 
取って食べるな取って食べるな 
アダムエバルーシェル 
非原理的愛の力 
非原理的愛の力 
不倫なる霊的性関係 
不倫なる肉的性関係 
■今やエバは、アダムを通してしか神の前に出ることのできない立場にあったの 
で、エバにとってアダムは、再び神の前に戻り得る唯一の希望でした。ですか 
らエバは自分を誘惑した天使長と同じ立場で、アダムを誘惑したのです。アダ 
ムがエバと相対基準を造成し、授受作用をすることによって生じた非原理的な 
愛の力は、アダムをして、創造本然の位置より離脱せしめ、ついに二人は堕落 
線を越えて肉的に不倫なる性関係を結ぶに至りました。 
■このように、エバが天使長と不倫なる血縁関係を結んだ後、再びアダムと夫婦 
の関係を結んだためにアダムもまた未完成期に堕落してしまいました。
子女子女 
アダム 
堕落性 
神 
サタン血統 
人類 
堕落性(自己中心性) 
エバルーシェル 
■アダムは、エバと一体となることによって、エバがルーシェルから受けたすべて 
の要素を、そのまま受け継ぐようになってしまいました。そのようにして、この要 
素は「堕落性」としてその子孫に綿々と浸透されるようになってしまいました。 
■エバが堕落したとしても、もしアダムが、罪を犯したエバを相手にしないで完成し 
たなら、完成した主体がそのまま残っているので、その対象であるエバの復帰 
はごく容易であったはずです。しかし、アダムまで堕落してしまったので、サタン 
の血統を継承した人類が、今日まで生み殖えてきたのです。
神 
神主権 
アダムエバ 
血統 
子女 
神の血統 
神 
堕落の結果 
神の 
サタン主権 
サ 
ヨハネ12・31 
被造物は神の子の出現を 
被造物は神の子の出現を 
アダムエバ 
血統 
子女 
ロマ8・19 
サタンの血統 
サタンの 
■ルーシェルと人間始祖が血縁関係を結び、一体となったので、サタンを中心と 
する四位基台がつくられると同時に、人間は神の子女ではなくサタンの子女と 
なってしまいました。聖書を見ると、イエスは人々に「悪魔から出て来た者」「へ 
びよ、まむしの子らよ」と言われました。 
■これは、人間始祖の堕落によって、その子孫が一人残らず神の血統を受け継 
ぐことができず、サタンの血統を受け継いでしまったからです。 
■アダムとエバが完成し神を中心とする四位基台をつくったならば、神の主権の 
世界が成就したはずですが、堕落してサタンを中心とする四位基台をつくった 
ので、サタン主権の世界になってしまいました。
人間世界に対するサタンの活動 
サタン 
霊 
人 
体 
肉 
身 
① 
嫉妬、傲慢、血気、批判、 
不 
平 
不 
満などの堕落性 
② 
相対基準 
体に入る 
③ 
善霊のはたらき 
平和感・正義感・健康 
悪霊のはたらき 
↓ 
↓ 
不安・恐怖・利己心・病気 
悪 
霊 
人 
悪 
霊 
人 
マタイ25・41 
悪魔の使者 
■サタンは絶えずあらゆる人間を神の前に訴え、地獄に引いていこうとしていま 
す。しかし、サタンもその対象と相対基準をつくり、授受作用をしない限り、サタ 
ン的な活動をすることはできません。サタンの対象は、霊界にいる悪霊人たち 
です。そしてこの悪霊人たちの対象は、地上人たちの霊人体であり、その対象 
は彼らの肉身です。 
■したがって、サタンの勢力は悪霊人たちを通して、地上人間の肉身の活動とし 
て現れます。
裁判長 
人 
弁 
護 
士 
検 
事 
訴える 
葉: 自犯罪 
枝: 連帯罪 
幹: 遺伝的罪 
根: 原罪 
自犯罪 
連帯罪 
人 
条件 
神に訴える 
■罪とは、サタンと相対基準を造成して授受作用をなすことができる条件を成立さ 
せることによって、天法に違反するようになることをいいます。 
■第一に、人間始祖が犯した血統的な罪を「原罪」といいます。第二に、子孫が受 
け継いだ先祖の罪を「遺伝的罪」といいます。第三に、イエスを十字架に殺害し 
た罪をユダヤ民族や人類が共同的な責任を負ったように、「連帯罪」があります。 
第四に、「自犯罪」があります。 
■すべての罪は、木の根に該当する原罪から生じます。隠されているこの罪の根 
は誰も知ることができず、メシヤのみがこれを知り、清算することができます。 
人 
遺伝罪 
原罪 
人 
サタン 
天法に違反 
懺 
訴 
条 
件 
成 
立 
相 
対 
基 
準 
造 
成 
授 
受 
作 
用 
サタン 
サタン人
堕落性本性 
× × 
天使長 
子女 
子女 
自己中心性 
堕落性本性 
神と同じ立場 
に立てない 
自己の位置を 
離れる 
主管性を転倒 
する 
■天使長が神に反逆して、エバと血縁関係を結んだとき、偶発的に生じた(自己 
中心的な)すべての性稟を、エバが継承し、アダムも受け継ぐようになりました。 
これが、堕落人間のすべての堕落性を誘発する根本的な性稟(せいひん)とな 
りました。これを堕落性本性と言います。 
■堕落性本性を大別すれば、①神と同じ立場に立てない。②自己の位置を離れ 
る。③主管性を転倒する。④犯罪行為を繁殖する。の四つに分類されます。 
ア 
ダ 
ム 
に 
対 
す 
る 
嫉 
妬 
心 
が根 
本 
動 
機 
エバは自 
分 
の 
罪 
を 
ア 
ダ 
ム 
にも繁殖 
神 
アダムエバルーシェル 
人 
類 
アダム 
犯罪行為を繁 
殖する 
自己中心・嫉妬 
無責任・傲慢・ 
浮気・血気怒気 
批判・反抗・不満 
弁解・責任転嫁 
反 
逆 
高 
慢 
、責 
任 
を 
離 
れ 
る
神が人間始祖の堕落行為を干渉されなかった理由 
神神 
+ 
直接 
主管 
人間 
主管 
親 
子 
人間 
原理 
人間 
創造性・万物主管者 
神の子女 
人間の責任分担 
万物(天使も) 
■全知全能であられる神が、人間始祖の堕落行為をなぜ干渉されなかったので 
しょうか。これは、今日まで人類歴史を通じて、解くことのできなかった重大な問 
題の一つです。 
■もし、未完成期にいる人間を神が直接主管し、干渉されるとすれば、人間はそ 
の責任分担を完遂できなくなり、神の創造性を持つこともできなくなるために、 
万物を主管する資格も失うようになります。それゆえに、神は人間を万物の主 
管位に立たしめるために、いまだ間接主管圏内いた未完成な人間の堕落行為 
を、干渉することができなかったのです。

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  • 4. み言を犯す 堕落罪悪歴史 何かの果実 比喩 今日まで ■本当にキリスト教で信じられているように、「善悪知る木の実」は文字通り何かの 木の果実なのでしょうか?父母なる神様が、子女である人間が取って食べて堕 落し、その結果、地上地獄の罪悪歴史をつくるような、そのような果実をエデン の園の中央に置くでしょうか? ■一般的にキリスト教では、神が人間に対し従順であるかどうかを試すために、そ うされたと信じられています。しかし、全き愛の神が、死を伴うような方法でもっ て、このような無慈悲な試みをされたとは到底考えることができません。飢えて もいなかったアダムとエバが死を覚悟してまで、厳重な神のみ言を犯すはずが ありません。ゆえに「善悪知る木の実」とは、何かの物質ではなく、死以上の強 力な刺激を与える他の何かを比喩したのであるに違いありません。
  • 5. 聖書創世記3章24節生命の木 彼らは、日の涼しい風の吹くころ、園の中に主なる神の 歩まれる音を聞いた。そこで、人とその妻とは主なる神 の顔を避けて、園の木の間に身を隠した。主なる神は 人に呼びかけて言われた、「あなたはどこにいるのか」。 彼は答えた、「園の中であなたの歩まれる音を聞き、わ たしは裸だったので、恐れて身を隠したのです」。神は 言われた、「あなたが裸であるのを、だれが知らせたの か。食べるなと、命じておいた木から、あなたは取って食 べたのか」。人は答えた、「わたしと一緒にしてくださった あの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたの です」。そこで主なる神は女に言われた、「あなたは、な んということをしたのです」。女は答えた、「へびがわたし をだましたのです。それでわたしは食べました」。‥‥ 神は人を追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回 る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた。 ■まず「生命の木」について調べましょう。 神 心体 個性 ■聖書を見ると、人間始祖アダムとエバが罪を犯したために、神は炎の剣をもって 個 性 完 成 「生命の木」への道をふさいでしまわれたのですが、それは堕落前のアダムの 願いが「生命の木」であったことを意味しています。一方、創造原理で解明され たように、アダムは神のみ言を信じ守って、成長期間(間接主管圏)を通過して 神と一体となり、み言の完成実体となることが願いであったことを照らし合わせ ると、「生命の木」とは「完成したアダム」を比喩していたことがここに判明します。
  • 6. 生命の木善悪知る木 完 成 したアダム 完成したエバ 参考: エバの( ) 天使 「古事記」にはイザナギ・イザナミ が天の柱を逆に回ったので第一 子に良くない子が生まれたとあり ます。これも、人類の最初の夫婦 (家庭)において何か重大な間違 いがあったことを暗示しています。 ■神はアダムだけを創造されたのではなく、その配偶者としてエバを創造されまし た。したがって、「生命の木」と共に生えていたという「善悪を知る木」は、完成し たエバを表しているということが分かります。聖書ではイエスが「ぶどうの木」や 「オリブの木」に例えられているように、神は人間堕落の秘密を暗示なさるとき においても、完成したアダムとエバとを二つの木をもって比喩されたのです。 ■蛇は「天使」を意味しています。人間と会話を交わすことができ、霊的な人間を 堕落させたという事実は動物ではなく霊的な存在でなくてはならず、エデンの園 には天使以外にそのような存在はいないからです。
  • 7. 天使の堕落と人間の堕落 天使の犯罪人間の犯罪 姦淫+ 下部= ヨハネ福音書8章44節: 淫行関係 ■聖書(黙示録12章9節)を見ると、「巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全 世界を惑わす年を経た蛇は、(天より)地に投げ落され」たと記録されています。 ■人間を誘惑して堕落させた蛇とは、天使であり、また、この天使が罪を犯し堕落することに よって、時間と空間を超越して人間の心霊を支配するサタンとなりました。ではつぎに、天 使と人間がいかなる罪を犯したかということについて調べてみることにしましょう。 ■聖書ユダ書6~7節には、天使が姦淫によって堕落したということが示されている箇所があ ります。一方、人間始祖アダムとエバは罪を犯した後、裸でいることを恥ずかしく思い、無 花果の葉をもって下部を覆いましたが、これは下部で罪を犯したことを表示しています。 ■食べたら死ぬと知っていながら、それを乗り越えさせたものは、食べ物ではなく「愛」以外に はあり得ません。 「あなたがたは自分の父、す なわち、悪魔から出てきた者 であって、その父の欲望どお りを行おうと思っている」 ■以上の事実を結び合わせると、人間と天使との間に淫行関係があったことが判明します。
  • 8. 善悪知る木の実=エバの愛 善 悪 の子女 の子女 マタイ23・33 へびよ、まむしの子らよ 取って食べた= 天使と 不倫なる 血縁関係 を結んだ = 罪の根 ■エバは神を中心とする愛で、善の子女を繁殖しなければならなかったにもかか わらず、サタンを中心とする愛で悪の子女を生み殖やすようになりました。 ■すなわち「善悪知る木の実」とは果物ではなく、エバの愛を意味しています。 ■したがって、エバが善悪の実を取って食べたということは、真の愛ではなく偽り の愛によって、エバと天使が互いに血縁関係を結んだということを意味します。 ■ゆえに、罪の根は、人間始祖が果実を食べたことにあったのではなく、蛇に表 示された天使と不倫なる血縁関係を結んだところにあったのです。 ■したがって、人間はサタンの悪の血統を繁殖するようになってしまいました。
  • 9. 堕落の動機と経路 神 子女 人間 天使 主管 エバ 創世記1・26 われわれのかたちに アダム 霊人体霊人体 肉身 肉身 =エバの愛 天 使 肉的 堕落 霊的 堕落 キリスト教・イスラム 教・ユダヤ教は世界人 口の55%→30億人 以上の人々が天使の 存在を信じている。 ・神の使い ・人間に仕える ・神を賛美 ■神は、天使世界を他のどの被造物よりも先に創造されました。 ■神は人間を子女として創造され、被造世界に対する主管権を賦与されたので、 天使さえも主管するようになっています。 ■神は人間を霊人体と肉身というように、霊的部分と肉的部分でもって創造され たので、霊肉両面の堕落が起こりました。天使とエバとの血縁関係による堕落 が霊的堕落であり、エバとアダムとの血縁関係による堕落が肉的堕落です。
  • 10. 神 朝から働いた労働者が、自分が働いただけに 相当する労賃を全部受けとったにもかかわら ず、遅く来て少し働いた労働者も自分と同じ労 賃を受けとるのを見て、自分の労賃に対する 減少感を感じたという聖書の例話と同じ立場。 天使長 マタイ20・1 労働者 子女 子女 アダムエバ 人 間 世 界 愛の減少感 誘惑アダムに 嫉妬 ルーシェル ミカエル ガブリエル ‥‥ イザヤ14・12 明けの明星 ■神は、ルーシェルに天使長の位を与えられました。ルーシェル天使長は、天地 創造の最初から、最後の人間創造に至るまで神に仕え共にいました。 ■ルーシェルは、人間が創造される以前も、以後も、少しも変りのない愛を神から 受けていたのですが、神が子女である人間をより一層愛されることに対し、一 種の愛の減少感を感ずるようになりました。 ■ルーシェルは、自分が天使世界において占めていた愛の位置(すなわち神の愛 を独占するかのような愛の基の位置)と同一の位置を、人間世界に対してもそのま ま保ちたいというところから、エバを誘惑するようになったのです。
  • 11. 神 取って食べるな アダムエバ 誘惑 天使長 ルーシェル 非原理的愛の力 不倫なる霊的性関係 ■エバが誘惑に引かれてくる気配が見えたとき、ルーシェルはエバから一層強い 愛の刺激を受けるようになり、もう矢も盾もたまらず、ルーシェルは死を覚悟して まで、より深くエバを誘惑するようになりました。 ■このようにして、愛に対する過分の欲望によって自己の位置を離れたルーシェ ルと、(誘惑の言葉によって、結婚の時に向かって成長していた心身が刺激され)時なら ぬ時に、時のものを願ってしまったエバとが、互いに相対基準をつくり、授受作 用をするようになったため、それによって作用した非原理的な愛の力は、彼らを して不倫なる霊的性関係を結ぶに至らしめてしまったのです。
  • 12. 神 誘惑 天使長 取って食べるな取って食べるな アダムエバルーシェル 非原理的愛の力 非原理的愛の力 不倫なる霊的性関係 不倫なる肉的性関係 ■今やエバは、アダムを通してしか神の前に出ることのできない立場にあったの で、エバにとってアダムは、再び神の前に戻り得る唯一の希望でした。ですか らエバは自分を誘惑した天使長と同じ立場で、アダムを誘惑したのです。アダ ムがエバと相対基準を造成し、授受作用をすることによって生じた非原理的な 愛の力は、アダムをして、創造本然の位置より離脱せしめ、ついに二人は堕落 線を越えて肉的に不倫なる性関係を結ぶに至りました。 ■このように、エバが天使長と不倫なる血縁関係を結んだ後、再びアダムと夫婦 の関係を結んだためにアダムもまた未完成期に堕落してしまいました。
  • 13. 子女子女 アダム 堕落性 神 サタン血統 人類 堕落性(自己中心性) エバルーシェル ■アダムは、エバと一体となることによって、エバがルーシェルから受けたすべて の要素を、そのまま受け継ぐようになってしまいました。そのようにして、この要 素は「堕落性」としてその子孫に綿々と浸透されるようになってしまいました。 ■エバが堕落したとしても、もしアダムが、罪を犯したエバを相手にしないで完成し たなら、完成した主体がそのまま残っているので、その対象であるエバの復帰 はごく容易であったはずです。しかし、アダムまで堕落してしまったので、サタン の血統を継承した人類が、今日まで生み殖えてきたのです。
  • 14. 神 神主権 アダムエバ 血統 子女 神の血統 神 堕落の結果 神の サタン主権 サ ヨハネ12・31 被造物は神の子の出現を 被造物は神の子の出現を アダムエバ 血統 子女 ロマ8・19 サタンの血統 サタンの ■ルーシェルと人間始祖が血縁関係を結び、一体となったので、サタンを中心と する四位基台がつくられると同時に、人間は神の子女ではなくサタンの子女と なってしまいました。聖書を見ると、イエスは人々に「悪魔から出て来た者」「へ びよ、まむしの子らよ」と言われました。 ■これは、人間始祖の堕落によって、その子孫が一人残らず神の血統を受け継 ぐことができず、サタンの血統を受け継いでしまったからです。 ■アダムとエバが完成し神を中心とする四位基台をつくったならば、神の主権の 世界が成就したはずですが、堕落してサタンを中心とする四位基台をつくった ので、サタン主権の世界になってしまいました。
  • 15. 人間世界に対するサタンの活動 サタン 霊 人 体 肉 身 ① 嫉妬、傲慢、血気、批判、 不 平 不 満などの堕落性 ② 相対基準 体に入る ③ 善霊のはたらき 平和感・正義感・健康 悪霊のはたらき ↓ ↓ 不安・恐怖・利己心・病気 悪 霊 人 悪 霊 人 マタイ25・41 悪魔の使者 ■サタンは絶えずあらゆる人間を神の前に訴え、地獄に引いていこうとしていま す。しかし、サタンもその対象と相対基準をつくり、授受作用をしない限り、サタ ン的な活動をすることはできません。サタンの対象は、霊界にいる悪霊人たち です。そしてこの悪霊人たちの対象は、地上人たちの霊人体であり、その対象 は彼らの肉身です。 ■したがって、サタンの勢力は悪霊人たちを通して、地上人間の肉身の活動とし て現れます。
  • 16. 裁判長 人 弁 護 士 検 事 訴える 葉: 自犯罪 枝: 連帯罪 幹: 遺伝的罪 根: 原罪 自犯罪 連帯罪 人 条件 神に訴える ■罪とは、サタンと相対基準を造成して授受作用をなすことができる条件を成立さ せることによって、天法に違反するようになることをいいます。 ■第一に、人間始祖が犯した血統的な罪を「原罪」といいます。第二に、子孫が受 け継いだ先祖の罪を「遺伝的罪」といいます。第三に、イエスを十字架に殺害し た罪をユダヤ民族や人類が共同的な責任を負ったように、「連帯罪」があります。 第四に、「自犯罪」があります。 ■すべての罪は、木の根に該当する原罪から生じます。隠されているこの罪の根 は誰も知ることができず、メシヤのみがこれを知り、清算することができます。 人 遺伝罪 原罪 人 サタン 天法に違反 懺 訴 条 件 成 立 相 対 基 準 造 成 授 受 作 用 サタン サタン人
  • 17. 堕落性本性 × × 天使長 子女 子女 自己中心性 堕落性本性 神と同じ立場 に立てない 自己の位置を 離れる 主管性を転倒 する ■天使長が神に反逆して、エバと血縁関係を結んだとき、偶発的に生じた(自己 中心的な)すべての性稟を、エバが継承し、アダムも受け継ぐようになりました。 これが、堕落人間のすべての堕落性を誘発する根本的な性稟(せいひん)とな りました。これを堕落性本性と言います。 ■堕落性本性を大別すれば、①神と同じ立場に立てない。②自己の位置を離れ る。③主管性を転倒する。④犯罪行為を繁殖する。の四つに分類されます。 ア ダ ム に 対 す る 嫉 妬 心 が根 本 動 機 エバは自 分 の 罪 を ア ダ ム にも繁殖 神 アダムエバルーシェル 人 類 アダム 犯罪行為を繁 殖する 自己中心・嫉妬 無責任・傲慢・ 浮気・血気怒気 批判・反抗・不満 弁解・責任転嫁 反 逆 高 慢 、責 任 を 離 れ る
  • 18. 神が人間始祖の堕落行為を干渉されなかった理由 神神 + 直接 主管 人間 主管 親 子 人間 原理 人間 創造性・万物主管者 神の子女 人間の責任分担 万物(天使も) ■全知全能であられる神が、人間始祖の堕落行為をなぜ干渉されなかったので しょうか。これは、今日まで人類歴史を通じて、解くことのできなかった重大な問 題の一つです。 ■もし、未完成期にいる人間を神が直接主管し、干渉されるとすれば、人間はそ の責任分担を完遂できなくなり、神の創造性を持つこともできなくなるために、 万物を主管する資格も失うようになります。それゆえに、神は人間を万物の主 管位に立たしめるために、いまだ間接主管圏内いた未完成な人間の堕落行為 を、干渉することができなかったのです。