講演タイトル
「残念なシステム」から「利益を生むシステム」に転換するためには!
~GQM+Strategies®の活用~
概要
ITシステムの開発においては、そのシステムが何故必要なのかということを十分に認識して開発を行われなければ、使いものにならないシステム、いわゆる「動かないコンピュータ」になってしまいます。このような問題への対応には、
1. 組織の目標と戦略が有効であること。(その根拠が明確)
2. 組織の目標が各部門の目標と戦略に展開されていること。(各組織の責任が明確)
3. 目標の達成を客観的かつ定量的に評価できること。(評価尺度が必要)
が重要です。
このことを皆さんはよく分かっておられると思いますが、問題の根源にどのようにアプローチし、システム構築するかについては方法論が種々あるかと思います。
その内の1つの方法論として有望と考えるものについて、今回実習を通して説明します。
そこで本セッションでは、ドイツ・フラウンホーファー研究機構IESEで開発されたGQM+Strategies®という手法(注)を用いたワークショップ(ある仮想企業を題材にした演習)を通して、皆さんに本当の意味で「動く」コンピュータシステムの開発と運用を実現するアプローチと考え方を体験してもらいたいと考えます。
(注)GQM+Strategiesは、 問題の根源へのアプローチとシステム構築の考え方を整理する手法です。早稲田大学のゴール指向経営研究会では、IPA/SECと連携しつつ、この手法の日本での有効活用について共同研究を実施しています。
http://www.jisa.or.jp/event/spes/tabid/1371/Default.aspx