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宮崎大学キャリア講演20170111微修正版
- 4. 自己紹介(1) 企業研究所社員
• 1992年 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了
日本IBM東京基礎研究所研究員 (2005年まで)
• 研究と産業を結びつける多数の仕事
– 衝突事故シミュレーション関連の研究を自動車会社で実用へ
– 高速軽量通信の研究をIBM製品(WebSphereシリーズ)へ
– その他
• 研究員の採用人事に多数関わる
– 毎年数人の面接、企業見学会の窓口担当など
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- 5. 自己紹介(2) お茶大教員
• 2005年 お茶の水女子大学理学部情報科学科助教授
• 2011年 同大学教授
• 企業共同研究8社
– データ分析、画像処理、創薬支援…
• 企業と学生の接点に関する活動多数
(お茶大情報系の抜群の就職力を支える諸活動)
– インターンシップ、ハッカソン、就職支援…
– 情報系企業の多くが女子を採用したいので
お茶大にいろんな相談が届く
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- 6. 自己紹介(3) 海外との接点
• IBM社員時代の海外オフィスとの接点
– 毎週の電話会議、日常のチャットによる協業
– 世界各地からのインターンシップ学生
• 1~6ヶ月単位の海外大学訪問
– 2000年 カーネギーメロン大学
– 2008年 カリフォルニア大学デービス校
– 2014年 シドニー大学
• 国際会議の主催・海外との論文共著等
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- 17. お茶大を訪ねた採用担当者のコメント例
• 結局は研究や作品の「過程」が重要
– 自力度/作業量
– 問題定義力/問題解決力
• 学力も最近よく見られる
– 点数そのものというより真面目さや幅広さを見る
– 企業によっては英語も重要
• 日本は同一企業でいろんな職種を回るので
融通が利く人材であることが重要という声も
– バランスのとれた実力(特に文章力、発表力など)
• バイトやサークルで人間性や経験をアピールするのはもう
飽きたので逆効果という声も
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- 18. 大学院生活で気に留めたい点 (1)
• 大学の研究は「例題」でもある
– どうせ大半の人は就職したら違う課題を解いている
– 違う課題にも共通する「研究方法論」を習得して欲しい
• 研究の課題発見方法と人材の関係
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シーズ ニーズ
アイディアを
自由に形にする
研究室得意の
研究課題を継ぐ
学会で旬な
課題を解く
実社会で困って
いる課題を解く
論文を書きやすいエリア?
企業の人から「こんな人材がほしい」と言われるエリア
- 19. 大学院生活で気に留めたい点 (2)
• 研究室で学ぶことは研究者だけのものではない:
– 研究プロセスと企業プロセスには多くの類似点
• 「研究者にならなくても役に立つ経験」を学生生活で
身につけよう
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文献調査 ⇔ 市場調査
技術開拓 ⇔ 商品企画
実装・実験 ⇔ 開発・テスト
口頭発表 ⇔ 展示・プレゼン
研究プロセス 企業プロセス
※主要他国が日本よりも博士課程進学率が高いのは
「将来研究職に就かないけど実力をつけたい」人が多いからでもある
- 22. 都会の人が有利と決まったわけではない
• 都会学生は忙しい
– イベントが多すぎる
– 生活コストが高いのでアルバイトも多い
– 通学時間の長い人も多い
– 結果的に研究成果が小刻みになりがち
• 地方の人でもウェブなら見つけてもらえる
– 面白い発信をしている人であれば
遠隔からでもすぐ仲間になれる
※特に計算機に向っている時間の長い分野に顕著
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- 26. 女子学生にどんな学生生活を期待するか
• 基本的には男子と大差ない
– インターンシップやグローバル体験をしてほしい
• 強いていえば女子に以下を勧めたい
– 男性多数社会のビジネス方法論の調査
– 女性のキャリア・ワークライフバランスなどの観察
– 自分の環境で女性が特別扱いされていないか確認
– 詐欺師症候群(自分が詐欺師に思えてくる過小自己評価)に注意
– 同性がいない場所にある興味にも積極的に着手
– その他(主にプライベート面)
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※IT企業の女性研究者・技術者・人事担当者からのヒアリング内容の要約