2023/03/17の勉強会で発表されたものです。

1. PythonでWebDAVサーバーを
作ろう②
執筆者：トビウオ

2. 目次
• 前回のあらすじ
• ライブラリの仕組みを整理
• Providerを自作しよう
• Collectionを自作しよう
• NonCollectionを自作しよう
• まとめ

3. 前回のあらすじ
• 次のようなサンプルコードを動かした

4. 前回のあらすじ
• 実行結果のプレビュー (Webブラウザで確認)
認証情報、レルム、
アクセス権限
名前、種類、
大きさ、最終更新
今見ているパス

5. 前回のあらすじ
• 実行結果のプレビュー (Finderで確認)

6. ライブラリの仕組みを整理
• 3つのclassがあり、それを継承して使う
クラス名 役割
DAVProvider
パスに対応するCollectionか
NonCollectionを返す
DAVCollection Directoryに相当する
DAVNonCollection Fileに相当する
まとめてResource
と呼ぶ

7. Providerを自作しよう
• DAVProviderを継承して作成する
• wsgidavライブラリに添付されているもの
• FileSystemProvider
• MySQLBrowserProvider
• …etc.
• 自作するもの (以降解説)

8. Providerを自作しよう
• もっとも簡単な実装はこんな感じ
• どのパスでも404 Not Foundになる

9. • get_resource_inst(self, path, environ)
• pathはURL、environは環境変数
• DAVCollectionかDAVNonCollectionかNoneを返
す
Providerを自作しよう

10. Collectionを自作しよう
• もっとも簡単な実装はこんな感じ
• 「中身が空なDirectory」に相当する

11. • 先ほどのDirectoryを返すように、Providerを修正
するとこんな感じ
Collectionを自作しよう

12. Collectionを自作しよう
• get_member_names(self)
• そのCollectionに連なるResourceの「名前」の一覧を
返す
• get_member(self, name)
• 「名前」(name)に対応するResourceかNoneを返す

13. Collectionを自作しよう
• CollectionがCollectionを返す例
Resourceの名前の一覧を返す
名前に対応したResourceを返す

14. Collectionを自作しよう
• デフォルトのコンストラクタは__init__(path, environ)
pathとenvironは必須。
pathは「/」から始まる文字列で、
Resourceの名前に相当する

15. Collectionを自作しよう
• Providerも修正する必要があることに注意
「/{なんとか}/」を認識している

16. Collectionを自作しよう
• Webブラウザで見るとこんな感じ
get_member_names()で返した「名前」がデ
フォルト値。個別のCollectionに対し、
get_display_name()を設定して変更もできる
個別のCollectionに対し、引数pathで指定し
たもの。ファイラーはこちらをディレクト
リ名として認識する

17. NonCollectionを自作しよう
• 「中身が空なファイル」に
相当する実装をするとこん
な感じ
• 最低限、
get_content_lengthと
get_contentは設定しないと
いけない模様

18. NonCollectionを自作しよう
• 開かせるために、幾つか
修正を加える
• pathの扱いは、
Collectionのときと
同じ

19. NonCollectionを自作しよう
• Webブラウザで見るとこんな感じ

20. NonCollectionを自作しよう
• 例えば、引数に応じた文字列を返す
NonCollectionを実装するとこんな感じ

21. まとめ
• Provider、Collection、NonCollectionを自作し
、WebDAVサーバーとして読み込ませること
ができた
• 説明しなかったが、最終更新日時やファイルタ
イプなど、細かな設定を行うことも可能