Contenu connexe
Similaire à CentOS6 でも Zabbix 3.0 を動かしたい (20)
CentOS6 でも Zabbix 3.0 を動かしたい
- 2. 自己紹介
•米田 真治 (こめだ しんじ)
•株式会社サイタスマネジメント CTO
•経歴
•学生時代にUNIXに出会う
•INTERNETにつながる環境がきた
•いろんなプログラムをビルドしているうちに、
•開発・構築の楽しさに目覚める
•学科のシステム管理を経験
•システム運用のおもしろさを覚える
•就職してISPのサーバ構築・運用に携わる
•2000年6月 サイタスマネジメント創業
2016/04/20OSS運用管理勉強会 2
- 3. ZABBIX ON CENTOS6.7
オフィシャルなリポジトリでは RHEL6/CENTOS6 用の
ZABBIX SERVER パッケージは提供されていません。
•ZABBIX 3.0で要求される環境
•PHP バージョン 5.4 以上
•SMTP AUTH のためには バージョン 7.20 以上のLIBCURLが必
要
RHEL6/CENTOS6 のOSの標準構成では動作しないため、
ZABBIX SERVER、WEBインターフェースの提供は打ち切られました。
本体とGUI以外なら動きます。
32016/04/20OSS運用管理勉強会
- 4. どうにかならないものか
RHEL7/CentOS7 用にビルドされた Zabbix 3.0 は
glibc 2.17 を要求します。
CentOS6 と CentOS7 では、glibc のバージョンが異なります。
CentOS6 の glibc は 2.12、
CentOS7 の glibc は 2.17 となっています。
単純に持ってきて動かすというわけにはいきません。
$ LD_LIBRARY_PATH=/opt/zabbix/lib64:/opt/zabbix/usr/lib64
/opt/zabbix/usr/sbin/zabbix_server_mysql -‐h
/opt/zabbix/usr/sbin/zabbix_server_mysql: relocation error:
/opt/zabbix/lib64/libc.so.6: symbol _dl_starting_up, version
GLIBC_PRIVATE not defined in file ld-‐linux-‐x86-‐64.so.2 with link
time reference
では Docker は?
Docker v1.8 以降 RHEL/CentOS6 はサポート外です。
42016/04/20OSS運用管理勉強会
- 5. 鳴かせてみようホトトギス
おもしろいのでやってみました。
CentOS6 で Zabbix 3.0 を動かす (力業編)
http://qiita.com/komeda-‐shinji/items/93880150f85738432a59
rpm パッケージと、対応する glibc や libmysqlclient、libcurl をほどい
て配置して動かす方法です。
必要となる glibc のバージョンが合わないため、ラッパーを使って ld-
linux 経由でロードモジュールを起動します。
ソースからのビルドは不要ですが、かなり強引な方法で実現していま
す。
ld-linux.so: 実行に必要な共有ライブラリを見つけてロードし、 プログラムを起動させるヘルパープ
ログラム。
5
$ /opt/zabbix/lib64/ld-‐linux-‐x86-‐64.so.2 -‐-‐library-‐path
/opt/zabbix/lib64:/opt/zabbix/usr/lib64
/opt/zabbix/usr/sbin/zabbix_server_mysql -‐h
usage:
zabbix_server_mysql [-‐c config-‐file]
zabbix_server_mysql [-‐c config-‐file] -‐R runtime-‐option
zabbix_server_mysql -‐h
zabbix_server_mysql -‐V
2016/04/20OSS運用管理勉強会
- 6. CENTOS6 で ZABBIX 3.0 を動かす (力業編)
メリット
ビルド不要
デメリット
とにかく強引すぎ
おすすめできません
62016/04/20OSS運用管理勉強会
- 7. すこし手直ししたもの
yum と rpm コマンドは代替パスを指定してパッケージをインストール
できます。
PatchELF を使えばロードモジュールのELF インタープリターや
RPATH の変更ができます。
うまく組み合わせると
パッケージをインストールしてPatchELFで修正すれば動きます。
CentOS6 で Zabbix 3.0 を動かす (PatchELF編)
http://qiita.com/komeda-‐shinji/items/798a2c12136937135c3b
PatchELFのビルド
http://qiita.com/komeda-‐shinji/items/6a86a0b466a67ddf3f47
72016/04/20OSS運用管理勉強会
- 8. CENTOS6 で ZABBIX 3.0 を動かす (PATCHELF編)
メリット
パッケージのままインストールしているため、
一応パッケージ管理可能です。
デメリット
それほど手軽でもありません。
実験環境で使うレベルでしょう。
PATCHELF だけはビルドする必要があります。
82016/04/20OSS運用管理勉強会
- 9. 鳴かぬなら それもまた良し ホトトギス
おすすめ 正統派
ソースからビルドしましょう。
CentOS6 で Zabbix 3.0 を動かす (自力ビルド編)
http://qiita.com/komeda-‐shinji/items/b6b7adc914a3ca8ad0cb
ビルドされたロードモジュールが公開されているものもあるようです。
もしも信頼のおけるロードモジュールが入手できるなら……。
まあ、自力ビルドしましょう。
$ rpmbuild -‐bb curl.spec
$ rpmbuild -‐bb zabbix.spec
92016/04/20OSS運用管理勉強会
- 10. CentOS6 で Zabbix 3.0 を動かす (自力ビルド編)
メリット
パッケージとして導入するため、
管理しやすいでしょう。
curl を更新して /usr/local に配置するなど、互換性に
考慮した配置が取れます。
デメリット
ビルドの手間がかかります。
ビルドに慣れていない人にとってはかなり敷居が高い
でしょう。
102016/04/20OSS運用管理勉強会