PMI日本支部におけるプロジェクトマネジメント教育活動の紹介資料2021年度版。主に活動にご協力頂く教育機関向けの説明資料となります（アカデミックスポンサー制度への登録のお誘い）。

1. PMI日本支部における
プロジェクトマネジメント
教育活動
一般社団法人PMI日本支部
教育国際化委員会 斉藤学
2021年4月1日

2. 世の中はプロジェクトで溢れている
国家レベルから日常生活までプロジェクトの適用範囲は幅広い！
社会インフラ構築
科学技術・研究開発
「就職活動」
「学園祭・文化祭」
「ゲーム攻略」
国際イベント
社会人として働く
学生として生活する
「サークル・学生団体」
計画
（Plan）
目標定義
（Define）
チームワーク
（Collaboration）
作業管理
（Do, Review）
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3. 何故、学生にとってプロジェクトマネジメントが必要なのか？
プロジェクトマネジメントは物事を実現するための技術です。
◼ プロジェクトマネジメントは、複雑で大規模なエンジニアリングプロジェクトや製品開発プロジェクト
などビジネスだけで使われる原則や手法ではありません。
◼ （NASAによる木星探査、高速道路の橋の建設、新しいデジタル機器の設計など）実務で使うプロ
ジェクトマネジメントの基本的概念や手法は、あらゆる種類のプロジェクトに適応できます。
◼日常生活プロジェクト
• 休日の食事の準備
• 庭のデザインと植え込み
◼ 学校プロジェクト
• サイエンスフェアの準備
• 演劇
◼地域貢献プロジェクト
• 家庭用省エネルギープログラムの実施
• ホームレス支援
（PMI教育財団「PROJECT MANAGEMENT FOR EDUCATION」より） 3

4. PMI（Project Management Institute）とは
PMIの目標はあらゆる組織がプロジェクトマネジメントを採用、評価、利用し、それにより成功を収めるこ
とができるように、世界中でプロジェクトマネジメントの実践、体系的知識、専門職制を入念かつ積極的
な方法で推進することにある。
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◼ 1969年創立、初のPMPは1984年（創立50周年！）
◼ 世界200カ国以上、認定者総数 125万人、会員 66万人（2021/３/31現在）
◼ 学生会員制度もあります
→PMBOK©ガイドの無料ダウンロード、認定試験の割引での受験等の特典あり！
PMI日本支部（一般社団法人）
◼ 1998年 PMI東京支部として設立、2009年一般社団法人化
◼ 国内最大のPMコミュニティ（個人会員約4,800名、法人スポンサー約110社、アカデミックスポンサー約50組織）

5. “Powering the Project Economy”TM
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PMIでは創立50周年を契機に新たなスローガン「“Powering the Project Economy”TM」を
打ち出しました（https://www.pmi.org/the-project-economy）。
◼ The Project Economy offers so much rich potential as society optimizes and extends the
amazing achievements that technological advance now puts at our fingertips.
⇒技術の進歩が我々にもたらしてくれる素晴らしい成果を、社会の中で最適化し拡大していこうとしたとき、プロ
ジェクトエコノミーは大きく発展していくことでしょう。
社会におけるプロジェクトの位置づけの変化
PMIは、アイディアを現実化する人材の力になる
「アイディアを現実化する人材」が活躍する社会になる
◼ An economy where projects drive results
⇒プロジェクトが結果を左右する経済
◼ The Project Economy is one in which people have the skills and capabilities they need to
turn ideas into reality.
⇒アイデアを現実化するために必要なスキルと能力を人々が備えている経済

6. プロジェクトマネジメントの知識体系（PMBOK®概要）
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◼ 米国PMIが発行する国際的なプロジェクトマネジメントの知識体系ガイドライン
• PMBOK®：Project Management Body of Knowledge
• PMI（Project Management Institute）が発行
• 1987年に発行、現在のPMBOK® Guideは、Ver.6（2017年）
★PMBOKとは？
（写真：PMI日本支部HPより）
◼ PMBOKは世界標準の知識体系
• 世界中の幅広い分野からのプロジェクトマネジ
メントから得られた知見や優れた実務慣行を収
集し編纂。
• プロジェクトマネジメントの実務担当者からの
フィードバックを基に定期的に改訂。
• ISO21500として国際標準化

7. PMI認定資格（PMP、CAPM、PM-ACP）
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資格名 概要
PMP
(Project Management Professional)
• プロジェクトマネジメントの実務経験者向け試験。
• 世界で最も普及しているPMI認定資格（約100万人）
• 受験には一定時間の実務経験と専門研修の受講が必須。
• コンピュータによる試験。出題180問（制限時間230分）
• 資格取得後も3年毎に更新が必要
CAPM
(Certified Associate in Project
Management)
• プロジェクト・チームメンバー、新人のプロジェクト・マネジャー、大学生、大学院を
対象とした試験。
• 実務経験は不要だが3時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講が必
須。
• コンピュータによる試験。出題150問（制限時間180分）
• 資格取得後も3年毎に更新が必要
PMI-ACP
(PMI Agile Certified Practitioner )
• アジャイル実務者向けの認定試験。
• アジャイル・プロジェクトを実施する際に必要となるジャイルの原則とプラクテ ィ
スを理解し適用する能力を問う内容。
• コンピュータによる試験。出題120問（制限時間180分）
• 資格取得後も3年毎に更新が必要

8. PMI教育財団（PMIef）
◼ ライフスキルとしてのプロジェクトマネジメントを若者に教育することを目的に1990年に設置。
◼ 教材の無償提供や奨学金支給などを行っている国際的な財団で、企業、個人からの寄付金で運営。
◼ https://pmief.org/
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9. 教育分野におけるPMI日本支部の主な活動
アカデミック・スポンサー制度
◼ プロジェクトマネジメント教育の裾野拡大
のためのアカデミックコニュニティ。
◼ 2020年8月末現在49の教育機関・組
織が登録。
アカデミック・トラック
◼ 情報提供・交流の場としてPMI日本フォ
ーラムにて専用トラックを開設。
◼ 2020年度は7/5にオンラインにて開催。
教材開発・講師派遣
◼ プロジェクトマネジメントの基礎教育を目
的とした教材開発、講座の企画・実施を
サポート。
◼ 2005年より10以上の教育機関での提
供実績。
PMI教育財団リエゾン
◼ PMI教育財団の保有する豊富な教材、教
育機関サポート事例を広く国内に紹介。
◼ 国内におけるユース・ジュニア層に対する
PM教育の啓発活動を主導。
※ PMI日本支部アカデミックページ：https://www.pmi-japan.org/session/cat383/
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10. アカデミック・スポンサー制度の概要
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◼ 会費・特典
➢ 会費は無料で、一般の法人スポンサー企業と同じ特典を提供します。
➢ PMI日本支部主催のイベントや書籍購入に際し特別割引が受けられます。
➢ 法人スポンサースタディ･グループの成果物を窓口ご担当経由で利用できます。
◼ 義務
➢ PM研修に関して「PMBOK®ガイド」に準拠することをお願いするほかは義務は一切ありません。
➢ 退会は自由です。
◼ 登録組織
➢ 大学、工業高等専門学校、専門学校、高等学校、中学校および公的研究機関等でPMI日本支部のミッションに
理解・賛同いただける49機関（2021年3月現在 ）に登録いただいています。
➢ 登録単位は全学（学長印）、学部（学部長印）、研究科（担当教授印）単位など自由に選択できます。

11. アカデミック・スポンサー制度の特長
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◼ 企業PMとの意見交換
➢ 最前線のトピックの紹介やさまざま業界に属するPMご担当者との意見交換の場である定例会合
（法人スポンサー連絡会：年4回）に招待します。
➢ PM関連情報を毎月メルマガ形式でご提供しています。
◼ 魅力あるアカデミック プログラムの企画･推進
➢ PMI日本フォーラム※においては、アカデミック・トラックを設置するとともに、海外状況や日本の大学における
計画・実績を紹介しています。
➢ PMI日本フォーラムやアカデミックスポンサー会議を通じてスポンサー校の皆様の共通テーマを議論する場
を提供します。
※ PMI日本フォーラム
PMI日本支部が主催する国
内最大級のプロジェクトマネジ
メントのイベント

12. アカデミック･スポンサーの登録状況
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1産業技術大学院大学 26青山学院大学 国際マネジメント研究科
2慶應義塾大学 大学院システムデザイン・マネジメント研究科 27公立大学法人公立はこだて未来大学
3サイバー大学 28慶應義塾大学・理工学部・管理工学科・飯島研究室
4芝浦工業大学 29就実大学 経営学部 経営学科
5金沢工業大学 30神戸女子大学 家政学部家政学科
6九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻 31明石工業高等専門学校建築学科大塚研究室
7広島修道大学経済科学部 32サレジオ工業高等専門学校 一般教育科 物理教育学研究室
8北海道大学 大学院情報科学研究科 33北陸先端科学技術大学院大学 知識マネジメント領域
9山口大学大学院技術経営研究科 34中京大学 情報センター
10筑波大学大学院システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻 35法政大学専門職大学院イノベーション・マネジメント研究科
11早稲田大学ビジネススクール 36札幌学院大学
12早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 情報理工学科 37国立研究開発法人理化学研究所生命機能科学研究センター
13公立大学法人 広島市立大学 情報科学部 38岡山大学 教育研究プロジェクト戦略本部 戦略プログラム支援ユニット（URA)
14国立高等専門学校機構 仙台高等専門学校 39香川大学大学院 地域マネジメント研究科 中村研究室
15大阪大学 大学院工学研究科 ビジネスエンジニアリング専攻 40明治大学 経営学部 鈴木研一研究室
16愛媛大学工学部および大学院理工学研究科工学系 41中京大学 経営学部 齊藤毅研究室
17国立高等専門学校機構 八戸工業高等専門学校 42独立行政法人国立高等専門学校機構舞鶴工業高等専門学校
18学校法人 中部大学 経営情報学部 43愛媛大学 教育・学生支援機構学生支援センター 丸山智子研究室
19京都光華女子大学 44東京都市大学 都市生活学部 国際開発プロジェクト研究室
20鹿児島大学産学官連携推進センター 45東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 プロジェクトマネジメント研究室
21千葉工業大学 社会システム科学部 プロジェクトマネジメント学科 46江戸川大学 メディアコミュニケーション学部情報文化学科
22京都工芸繊維大学 ものづくり教育研究支援センター 47
地方独立行政法人神戸市民病院機構
神戸市立神戸アイセンター病院 研究センター
23北海道情報大学 48中央大学 国際情報学部
24山口大学工学部知能情報工学科 49福岡工業大学情報工学部システムマネジメント学科
25川崎医療福祉大学 医療福祉マネジメント学部 2021年3月現在

13. アカデミック・トラック
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PMI日本フォーラムにおける情報発信
2012年以来、PMI日本フォーラムにおいてアカデミック・トラックを設け、
教育界におけるPM教育・実践教育について、産・学・官の合同で情報共
有と議論
➢ 主要テーマ例
◼ PM教育裾野拡大
◼ 産学・地域・国際連携～次世代人材育成～
◼ キャリア開発～企業から大学～
◼ グローバル事例
◼ 実践例の紹介：大学における関連教育プログラムの紹介
◼ 大学改革の実例紹介

14. 教材開発・講師派遣
◼ プロジェクトマネジメント講座に関する主な提供実績
1. 北海道大学プロジェクトマネジメント講座
2. 神奈川総合産業高校SSHプロジェクトマネジメント
3. 広島市立大/広島修道大プロジェクトマネジメント講義
4. 産業技術大学院大学PMプロフェッショナルスクール
5. 神奈川県立産業技術短期大学プロジェクトマネジメント授業
6. 慶応大学大学院（SDM）英語によるPM講座
7. 芝浦工大大学院システムマネジメント特論
8. 北海道大学新渡戸スクールスタートアップ科目でのPM講義
9. 国士館大学 ソーシャル・プロジェクトマネジメント講座

15. 教材開発・講師派遣
◼ コラボレーション事例
1. PBLに活かすプロジェクトマネジメント入門講座（日本工学教育協会、芝浦工業大学）
2. アジャイル手法に関する共同研究（共創を加速するアーキテクチャー2020）（明治大学）
3. オンライン学生向けワークショップ実施報告（名工大産学官金連携機構）
4. SDGsスタートアップ研究会での実事例研究（舞鶴高専）
5. 学生のためのSDGsスタートアップ研修（芝浦工業大学）
6. 教育国際化委員会での学術委員との意見交換

16. 教材の例① - プロジェクトマネジメント教材「はじめの一歩」シリーズ
◼ E-Learningパッケージ「PM始めの一歩」
➢ 15分 ×3巻とし、プロジェクト憲章の策定、プロジェクト計画書の作成、日々の進捗管理と完了評価までを
カバーする汎用パッケージ。
➢ 早稲田大学、広島修道大学、中央大学、金沢工業大学等に提供実績（部分利用含む）。
➢ 総務省「IT橋渡し人材育成プログラム」におけるプロジェクトマネジメント教材として採用。
➢ アドバンスコースとして「PM次の一歩」を開発・試験提供中。
アカデミックスポンサー向けに、プロジェクトマネジメント教材「はじめの一歩」シリーズを無償提供さ
せていただいております。
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17. 教材の例② - プロジェクトキッズアドベンチャー
◼ プロジェクトマネジメントの考え方を伝える児童向けライトノベルシリーズを日本語化
◼ PMI教育財団の登録コンテンツの一つ（著者はPMIニュージーランド支部のGary Nelson氏）
◼ http://www.projectkidsadventures.com/books-japanese/
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18. 教材の例③ - タワー・ゲーム
◼ 時間、コスト、品質、リスクについて考えるきっかけを与えてくれる、子供から大人まで参加できる楽し
いゲームです。ワークショップのアイスブレイクや授業の一部で活用できます（日本語版有）。
◼ https://pmief.org/library/resources/tower-game
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19. 教材の例④ - 未来からのプロジェクト（小学生向け教材）
◼ 以下の５章からなる学習キットです。（日本語版有）
1. 教材の目的と経緯
2. 基本概念の説明
3. 構想から終結までのプロジェクトの進め方
4. ７ステップフラッシュカード
5. 小学校での適用事例
◼ https://pmief.org/library/resources/projects-from-the-future-kit-for-primary-school
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20. 教材の例⑤ - ライフプロジェクトのマネジメント
◼ PMIデラウェアバレー支部のグループが開発した汎用教材。プロジェクトマネジメントの重要なポイン
トが８８ページのスライドで完結にまとめられています。（日本語版有）
◼ https://pmief.org/library/resources/managing-lifes-projects
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各プロセスグループについて詳しく見て行こう
プロセスグループ
監視コントロール
立上げ 実行
計画 終結
どうやるか
決める
計画通り
にやる
覚悟を
決める
まとめ
変化への
対応
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21. 最後に
貴校におかれましても、是非アカデミック・スポンサーとしてご登録頂き
PMI日本支部のPM教育啓発・普及活動にご協力ください！
お問い合わせ先：
info@pmi-japan.org
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22. ご清聴
ありがとうございました