【A2iセミナー】できることからやってみたスマートフォン・Twitterのアクセス解析

-confidential- © 2010 Masaki Saito for RECRUIT CO.,LTD. All Rights Reserved
This message is for the designated recipient only and may contain privileged, proprietary, or otherwise private information.
できることからやってみた
スマートフォン・Twitterのアクセス解析
2010/11/02
株式会社リクルート
カスタマーアクションプラットフォーム室
ウェブマーケティングG
齋藤和樹

アジェンダ
自己紹介
リクルートにおけるアクセス解析の考え方
スマートフォンのアクセス解析
リクルートとスマートフォン
スマートフォンのアクセス解析
アプリにおけるアクセス解析
Twitterのアクセス解析
リクルートとTwitter
Twitterとアクセス解析
まとめ

自己紹介
2007年4月～リクルート入社
インターネットマーケティング室配属。
HR領域を中心に集客を担当。
全社アライアンス交渉・リスティング運用・戦略提案などを実施
2008年12月
～
SiteCatalyst導入プロジェクトに参加
全社に向けたアクセス解析ソリューションのリプレイスとして
SiteCatalystの導入・教育・エンハンスを中心に担当
導入数は113サイト。400名を超えるメンバーへの研修実施
2010年10月
～
カスタマーアクションプラットフォーム室に異動
複数領域（旅行・飲食・美容・スクールなど）のウェブ戦略を担当
主にHotpepper（グルメ・美容領域）のリスティング施策実施の他、
複数事業におけるアクセス解析責任者を兼務

ログマニアックス
• アクセス解析のことを扱ったブログを書いています
– http://logmania.masakiplus.net/
– 特にSiteCatalystに関する話題が中心
– まだまだ勉強中です

リクルートの紹介
非常にたくさんのウェブサービスを運営しています
ビジネスモデル自体は基本的には同じ

リクルートのビジネスモデル
「まだ、ここにない、出会い」を実現する
R
カスタマークライアント

リクルートにおける
アクセス解析の考え方

目指す世界
アクセス解析のプロセスは
以下の3プロセスから成り立ちます
取る見る改善する
正しく取得
できている
仮説検証や課題発見に
活用できる
改善施策を
実行する
アクセス解析に伴なう理想的なプロセス

全社チームの役割
正しく取得
できている
活用できる
改善施策を
実行する
事例展開仕様・定義・制約などを把握する
仕様・定義・制約などを伝える
継続的な導入・運用改善
取る・見るができなければ改善することは難しい

取る・みるができないと施策改善は実施できない
例えばリスティング
媒体データ
Imp・クリック
アクション
ログデータ
流入データ
サイト内遷移
アクションデータ
広告媒体
充実した管理画面
媒体からのタグ設置
アクセス解析
トラッキングコード
KW改善
TD改善
LP改善

参考：アクションの構造
数字がないものは手のうちようがない…

新施策に関してはどうだろう
数値をとらえることから改善が始まる
スマートフォン Twitter

スマートフォンの現状

PCコンテンツ
Wi-Fi利用
一覧性/可読性
Officeドキュメント
キーボード
モビリティ/リアルタイム
位置情報（GPS）
24時間365日30cm
親指操作
すぐ起動/思い立ったら
PUSH型の深度が深い
いいとこどり
PC
ガラパコス
ケータイ
高機能端末
デバイス特性について考えてみる

リクルートの
スマートフォン対応

対応方法のパターン
16
２．アプリ開発１．ブラウザ対応
ブラウザ対応とアプリ開発

ブラウザ表示
APIとCSSで画面に最適化

Androidアプリも作ってます…
リクルートのアプリ紹介

スマートフォンの
アクセス解析
ブラウザ編

スマートフォンにおけるアクセス解析
現状把握はできているが改善はこれから
SiteCatalyst
カスタマイズ実装で
データ取得を実現
Google Analytics
アプリ計測の型が
できてきた
サイト全体の数値
PV/UU/訪問回数
アクション数
ユーザー利用分析
PCのユーザーの違い
集客分析
有料広告のROI

iPhone用ウェブブラウザ
• 解像度がPCより小さい
3G/3GS: 480×320
4G: 960×640
iPad: 1024×768
• Flash利用不可
• 一部JavaScriptの動作が異なる
• サードパーティCookieが標準で利用できない
ちなみに
• Android携帯搭載のブラウザもSafari
iPhone独自の特殊なSafariを搭載

サードパーティクッキーの設定
• Safariではデフォルトの設定でCookieの受け
入れは訪問しているサイトのみ
– サードパーティは利用不可
• PCのSafariも同様
• ユーザーの設定変更は期待できない
• ビーコン型のアクセス解析の多くがサード
パーティクッキーを利用
– ログデータの一部が欠損
アクセス解析で取得できるデータに制約がある

サードパーティクッキーが使えないと…
セッション・UU・遷移などが正確に取得できない
SiteCatalyst Google Analytics Visionalist
サード
パーティ
利用
※ファーストパーティも併用
非利用利用
訪問回数カウントしないカウント
IP+UserAgentで識別し
カウント
訪問者
IP+UserAgentで識別し、
訪問者を一意に特定
カウント
IP+UserAgentで識別し、
常に新規ユーザ扱い
SiteCatalystのJavaScriptの実装で解決しました

エンハンス実装で実現した
① ファーストパーティによるセッション永続
UserAgentからブラウザを見分け、
1stパーティCookieでのセッションIDの保持を実現
② デバイス種別の取得
iPhone / iPad / iPod Touch / Android / Others の分類
をUserAgentから取得して、
PV/UU/アクション数の分析を実現
24
分析要件を現実にするための複数の実装

実装JSサンプル
/************************************************************************
* iPhoneやiPad、Android、PCのSafariでのセッションをつなぐための 1st party cookie
****************************************************+********************/
if(navigator.userAgent.match(/Safari/i)){
if(navigator.userAgent.match(/Chrome/i)){}
else {
var s_safari = s.c_r('s_safari');
if(s_safari){
s.visitorID=s_safari;
}else{
now = new Date;
now.setTime(now.getTime()+(5*365*24*60*60*1000));
var str = now.getFullYear()+now.getMonth()+1+now.getDate();
s.visitorID=CybozuLabs.MD5.calc(navigator.userAgent+str+Math.random());
s.c_w('s_safari',s.visitorID,now);
}
}
}
/****************************************
* iPhone,iPad,iPod,Android,その他の取得
*****************************************/
if(navigator.userAgent.match(/iPhone/i)) {
s.prop38 = "iPhone";
}
else if(navigator.userAgent.match(/iPad/i)) {
s.prop38 = "iPad";
}
else if(navigator.userAgent.match(/iPod/i)) {
s.prop38 = "iPod";
}
else if(navigator.userAgent.match(/Android/i)) {
s.prop38 = "Android";
}
else {
s.prop38 = "others";
}
Cookieの名前としてs_safariを利用して1st Party
Cookieを作成しています。
MD5のハッシュ化のため、
md5.js (mitsunari@cybozu labs)
http://labs.cybozu.co.jp/blog/mitsunari/2007/07/md5js_1.html
をインクルードして利用ください。
また、
propでiPhone / iPad / iPod Touch / Androidといったデ
バイス種別を取得しています
実は楽○のコードを参考にしてま
す
実はto○taのコードを参考にしてます

iPhoneからの訪問数
訪問回数の取得
JavaScriptでの実装以降、セッション
を正しく接続できるようになり、iPhone
からのアクセスの訪問回数が
SiteCatalyst上で正しく取得できるよ
うになった

PCとは違うユーザー行動
スマートフォンユーザーのサイト利用はPCと異なっている
週末の利用トレンドが高く、PCよりも
携帯での行動パターンに近い

あるサイトでの例
PC・モバイルとは違う新しいデバイス
訪問回数 PC ＞携帯＞ iPhone
直帰率 iPhone ＞ PC ＞携帯
CVR 携帯＞ PC ＞ iPhone
全体ではまだまだ数％…
UIの影響か、iPhoneの直帰率が高い
利用形態からCVRの高い携帯に近そうだが…

例えば、UIを改善してみる
モバイル用の「皮」を作ることでサイト利用が促進
１訪問あたりのページビュー数が〇〇倍に

スマートフォンの
アクセス解析
アプリ編

ちょっと宣伝：Hotpepper BeautyのiPhoneアプリ
31
サロン一覧
サロントップ
クーポン
SA⇒中→小エリア
スタイル一覧レングスを選ぶ
エリアから探す
クーポン
スタイル詳細
Beautyアプリトップ
ＪＲ渋谷駅徒歩５分
☆スペシャルメニュー☆[カラー+
パーマ+4STEPトリートメント]
１５７５０円
サロンBeauty
１５７５０円
サロンBeauty
１５７５０円
サロンBeauty
１５７５０円
サロンBeauty
サロンBeauty
サロンビューティー
Hot Pepper Beauty クーポ
ン
サロンBeauty
サロンビューティー

iPhoneアプリにおけるアクセス解析
• JavaScriptが使えないため、実装はバイナリに組み込む
• リファラー・検索キーワードなどの情報が取得できない
• 修正・改修に大きな工数がかかる
• 明確にサポートしているアクセス解析ツールが少ない
アプリにおいてはアクセス解析上の制約が多い
Google Analyticsによる計測実装の実施
SiteCatalystに関しては現在検討中

Google Analyticsの利用
33
アプリ計測用のSDKが公式に提供されている
http://code.google.com/intl/ja/mobile/analytics/docs/iphone/

開発時の要件定義
分析したい粒を開発の段階で落としこむことが必要

サイト導線へのつなぎこみ
アプリからブラウザへの誘導トラッキングも実施
広告分析用パラメータを付
与することでSiteCatalyst
で流入とアクションを捕捉
/?cid=APP

Google Analyticsでわかること①
36
プロモーションA プロモーションB
プロモーションC
例えば、プロモーション効果を検証する

Google Analyticsでわかること②
例えば、機能別の利用傾向
機能ごとにページ名を分
けておくことで、どの機能
がよく使わているのか、
改善ポイントの分析に利
用できます

Twitterの現状

米国のソーシャルの現状
39
アクセス数No.1は、GoogleからFacebookへ。

Twitter
約1,000万ユーザ/月
日本のインターネットユーザの
16％を超えた
Facebook
残念ながらまだまだ？
日本のソーシャルメディアは？
40
かなりTwitterが伸びている状況です

リクルートの
Twitter対応

公式アカウントいろいろ
けっこうつぶやいてます
他にもいろいろあります…

つぶやく対応実施中
Twitterのつぶやくボタンの他、
• mixiチェック
• Greeの「いいね」
• FaceBookの「いいね」
などのボタンを設置

ソーシャル対応の
アクセス解析

Twitterにおけるアクセス解析
計測方法を試行錯誤している段階
「つぶやく」ボタン
デフォルト機能で
全体感を把握
Twitter流入
トレンドを見る＋α
まだまだ残念ながら、見る段階ででしかない
まだマーケッターの「遊び」の部分も

アクセス解析における制約
サイトの外で何が起こっているのか？
・・・ RT ・・・・・・
・・・・・・
・・・ RT ・・・ RT ・・・・・・
• Twitterからサイトへの出入り
– アプリからの流入（リファラー落ち）
– 短縮URL
– 「つぶやき」ボタン
• Twitterで何が起きているのか？
– 通常の「アクセス解析」では分析できない

Twitter流入とリファラー
Twitterからの流入は分析しにくい
クライアントを使う人も多く、
かつ、URLが短縮されてしまう
キャンペーン計測用パラメータも付与する

離脱リンクによる分析
デフォルトの機能でまずは分析
離脱リンク機能
サイトから離脱した先のURLを取
得することができる機能
実装の必要はなく、自動的に取得
できるが、細かい分析はできない

離脱分析の結果
ボタンが押されるかはメディアの性格か
ボタンを設置していても
設置している記事の性格によっては
まったくクリックされていないことも。。。

深堀りは今後の課題
• ソーシャルな利用をどう促進できるか
• どのサービスが一番利用されるか
カスタムリンク実装によって
今後は計測を進めていく
SCの良いところは
想像出来ることはだいたい実装できる所
実装による計測を今後は検討

ポンパレ
日本最大級のフラッシュマーケティングサイト

ユーザーの声
なんか七夕の短冊と勘違いされてる人が多いですねw @okuda_wiz 外出している間
にリリースされてた！ところで、ハッシュタグ #pomparade は、笑えるネタを競い
合うの？ @pomparade 「あなたのプチ贅沢叶えます」 http://pomparade.jp
やりましょう RT @snowneige: この会に参加したいw #pomparade RT
@pomparade 当選発表です。ブログみてみたいです。 RT @mlhshino: サイゼリア
で全商品（3万円ぐらい）を注文して全商品ブログにアップしたい（そして大人数
でいただく）
１週間で4000人弱のフォロワー獲得
サイトとユーザーとの会話が成立

Twitraq

フォロワー（ファン）はPVと相関して増加
ページビュー
フォロワー
なんとなくわかっていること

見えないTwitterユーザー
• ユーザーの量
– アプリから流入ボリュームは判断しにくい
• ユーザーの質
– ユーザーの会話の分析が今後の課題
Twitter.comからの流入は極めて少ない

まとめ
アクセス解析と「新施策」

スマートフォンとTwitterの位置づけ
新しいユーザーを集め、動かす打ち手
R
カスタマークライアント
集める
動かす

次々と現れる「新施策」
マーケティング担当者の悩みは尽きない…

とる・みる・改善する
新施策も既存施策とステップは同じ
正しく取得
できている
活用できる
改善施策を
実行する
何が見れていないのか
技術的な障壁は何か
どうすれば解決できるか
数字から何がわかるか
発生している課題は何か
どんな仮説が立てられるか
仮説検証をどう行うか
サイト利用を改善できるか
売上の拡大できるか

新施策にデータを意識して取り組もう
• ビジネスを成長させるためには
新施策の実施が不可欠です
• また、実施後の振り返りには、
正しい評価が必要です
• 評価できない施策は担当者の
自己満足ではないか
• 施策を支えるのがアクセス解析

ありがとうございました
masakiplus
masaki.saito@gmail.com

【A2iセミナー】できることからやってみたスマートフォン・Twitterのアクセス解析

Recommandé

Recommandé

Contenu connexe

Tendances

Tendances (20)

Similaire à 【A2iセミナー】できることからやってみたスマートフォン・Twitterのアクセス解析

Similaire à 【A2iセミナー】できることからやってみたスマートフォン・Twitterのアクセス解析 (20)

【A2iセミナー】できることからやってみたスマートフォン・Twitterのアクセス解析