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投票システム・聴衆反応システムを応用した大学授業 (classrooms with voting systems in university)
- 2. 今日のキーワード
• 効果的授業
• 効率的授業
• 魅力的授業
• これらを支援する情報テクノロジー(IT)応用
2
- 3. サインイン
0
50
0:15 サインイン済み 未サインイン
3
- 4. アンケートタイトル
0
1. 教職員
2. 教職員でない医療関係者
3. 学生
4. その他
1 2 3 4
投票数: 0 0:30 4
- 7. 皆さんは、学生の頃、どれほど
講義が役立ちました(ます)か?
1. 全く役立たない(0) 1 0
2. 10/100(かなり希) 2 0
3. 30/100(希) 3 0
4. 50/100(ときには) 4 0
5 0
5. 70/100(しばしば)
6 0
6. 90/100(けっこう)
7 0
7. 非常に役立つ(100)
1 2 3 4 5 6 7
0:30 投票数: 0 7
- 9. The problem is choice.
(人類は自ら選択という要素がなければ
満足しないモノだ)
救世主ネオが、オラクルと会う場面
オラクルは、
平和で堕落する人類を分析した結果
9
- 11. 携帯集計システム
• 開発元:木村情報技術社
– http://www.k-
idea.jp/company/syuukei
tai.html
• アクセスサイトとQRコード
呈示
– http://mana.3esys.jp/tj
u/1/
• 授業前アンケート
– 3日前、2日前に合計3回の
投票時間(各30分)
11
- 12. 【電子メール】私が出来る授業は、
こんな内容です
• 【試験合格】
– OSCE、卒業試験、医師国家試験
• 【医療者の基本を身につける】
– 病態生理の理解
– 基本技術習得
– 患者安全
– 科学とはなにか
– 医療者学習、継続学習、卒前卒後教育連携
12
- 14. 【電子メール】「病態生理」の話題例
• 血圧の意味は?どこまで下がって良い?
• 脈拍数、少ない、多い場合の病態と対応
• 酸素はどれほど必要か?
• 血液ガスデータは何から読むか?
• 輸液選択の基本
• 疼痛管理の基本
• 赤血球輸血はいつ始めるか?
14
- 15. 集計結果1:話題分野別の投票
learning
science
issues
patient safety
physiology
examination
0 20 40 60
vote
• 生理学、試験対策が上位だった
15
- 16. 集計結果2:生理学関連での投票
pain management
red blood cell transfusion
infusion
issues
blood gas analysis
oxygen needs
bradycardia & tachycardia
blood pressure
0 10 20 30 40 50
vote
• 病態・生理学の話題では「徐脈・頻脈の病態と対応」と
「疼痛管理の基本」が上位だった。
– 疼痛管理は別時限に授業があるので今回は触れず
16
- 17. 集計結果に基づく授業計画
• 主な内容
– 徐脈・頻脈の病態と対応
– 国家試験既出問題
– 学ぶ意義
• 授業効果の評価方法
– 授業で触れた内容の選択式問題の正解率
– 授業の満足度アンケート調査
• 学習方法
– 少人数グループディスカッション
• なるべく、講義はしない
– 聴衆応答システム応用
17
- 18. 利用予定だった授業中のIT機器
聴衆反応システム:
ARS (Audience Response System)
携帯アンケート集計システム
18
- 22. 学生に授業内容を選ばせるのは、
授業改善に役立ちそうですか?
1. 全く役立たない(0) 1 0
2 0
2. 10/100(かなり希)
3 0
3. 30/100(希) 4 0
4. 50/100(ときには) 5 0
6 0
5. 70/100(しばしば)
7 0
6. 90/100(けっこう) 教職員
7. 非常に役立つ(100) 教職員でない医療関係者
学生
投票数: 0 その他
0:30 22
- 25. ストーリー呈示型授業の流れ
目標提示、選択
興味あるストーリー選択 ストーリー毎グループ
グループでワークシート作成
不明点を調べる 発表と議論
理解度、満足度確認
理解度確認クイズ 授業直後、満足度調査
25
- 27. 【授業中プレゼン】ストーリーの使い方
• 読む立場を変えて読んで下さい
– 立場1:あなた(あなたの家族)が患者として読む
– 立場2:あなたが患者の担当看護師として読む
• 分からない言葉・内容を調べる
– グループで分担して調べて下さい。
• 1ストーリーあたり20分以内
– 調べても分からないことは私に質問して下さい。
• ストーリー毎にワークシートを完成させます
– 1ストーリーあたり40分以内を目標に
27
- 29. ストーリー7
• 30代女性、身長158 cm,体重 88kg。
• 避妊薬を内服していた。
• 子宮頸がんの診断で子宮全摘附属器切除、骨盤リンパ
節廓清が行われた。
• 創部痛が強く、術後2日間ほとんど離床出来なかった。
• 術後3日目、売店へ歩行中に意識を失い、心停止に対
して心肺蘇生術が行われ、自己心拍が再開したあと、
直ちに2日間の低体温療法を受け、意識回復した。
• 左大腿静脈に深部静脈血栓があるため、下大静脈フィ
ルターが留置された。
29
- 30. 【投票結果】第一選択のストーリーは?
0 5 10 15 20
1. ストーリー1 1 10
2. ストーリー2 2 3
3. ストーリー3 3 6
4. ストーリー4 4 8
5. ストーリー5 5 3
6. ストーリー6 6 3
7. ストーリー7 7 19
30
- 31. ストーリー7のポイント
• 深部静脈血栓の高リスク患者
– 肥満、避妊薬、術式(骨盤リンパ節廓清)
– 早期離床不可能
• 深部静脈血栓は肺塞栓のリスク
– 肺塞栓は急死の原因
– 予防策
• 高リスク手術に注意
• 弾性ストッキング、抗凝固療法(ヘパリン)予防投与
• フットポンプ
31
- 34. 学校は、なぜダメなのか
そもそも人は、
「他人から言われて」も、学ばない
人は言われて学ぶのではなく、やりながら学ぶ
(teaching by tellingではなく、learning by doing)
34
- 36. 知識提供よりも「興味あるストーリー」の
工夫は、授業改善に役立ちそうですか?
1. 全く役立たない(0) 1 0
2 0
2. 10/100(かなり希)
3 0
3. 30/100(希) 4 0
4. 50/100(ときには) 5 0
6 0
5. 70/100(しばしば)
7 0
6. 90/100(けっこう) 教職員
7. 非常に役立つ(100) 教職員でない医療関係者
学生
投票数: 36 その他
0:30 36
- 38. 授業後アンケート
• 目的
– 授業での学習内容理解
• 国家試験既出問題を出題
– 授業の印象を得る
• 投票:
– 授業翌日、30分間、1回
• 回答数:
– 約30名
• アクセス途中で切断例があり、正確な数字不明
38
- 43. 「臨床につながる生理学」
学習会後、学生からのメール
• 私は暗記が推奨されている医学部の勉強に
途中嫌気がさしてしまい・・・
• 講義もろくに出ていませんでしたし。
• しかし来年4年生で臨床医学を学ぶことを考
えたとき、生理学からきちんと結び付けられ
ればどんなに楽しいことだろう、と考えており
ました。
• 先生の学習会で暗記ではなく活きた医学を
学ぶ姿勢を身につけたいと考えております。
43
- 44. 授業後、投票システムの
応用例と効果
• 応用例
– 理解確認クイズ
– アンケート
– 試験
• 効果
– 学習効果確認、復習
– 授業満足度確認
– 試験採点
44
- 45. 小まとめ3:授業後の工夫
• 効果的学習:
– 授業中の学習目標にそったクイズ
• 魅力的学習:
– 授業満足度の把握
– 学生に、自主的学習の場を提供
• ITの利用:携帯端末投票システム
– クイズ解答
– アンケート回答
45
- 46. 昨年の私の授業の特徴と要因
• 特徴
– 授業内容を学生の興味に沿わせた。
– 授業中の居眠り、退出が少なかった。
– 授業後、自主的学習会ができた。
• 要因
– 携帯端末集計システムで興味・関心の把握
– 学生自身で問題解決させ、学生と議論を実施
– 学習する必要性、意欲を刺激
46
- 57. 授業の効果は、
情報・知識を与えることである
1. 全くそう思わない(0) 1 0
2 8 0
2. 10/100(かなり否定)
3 7 010
3. 30/100(少し否定) 4 9 0
4. 50/100(ときには) 5 4 010
5. 70/100(少し肯定) 6 0
7 10
6. 90/100(かなり肯定) 教職員
7. 非常にそう思う(100) 教職員でない医療関係者
学生
投票数: 38 その他
0:30 57
- 62. あなたは、いつ頃、
自立した学習者になりましたか?
1 10
1. 学童期以前 2 7 0
2. 高等教育期間 3 14 0
3. 社会人として一人前に 4 4 0 2 0
なる頃までに 5 2 0
4. まだ、自立していない 教職員
教職員でない医療関係者
5. 分からない 学生
その他
0:30 投票数: 37 62
- 63. 医療組織で、
自立しない学習者が増えると
組織の能力 •現場で熟達者になれない
低下
•現場外での「講義など」が必要に
業務が増加
•未熟な医療者増加
患者・家族へ
の過誤・事故
•指導者層の疲労・ストレス
63
- 64. 医療組織で、
自立しない学習者が増えると
組織の能力 •現場で熟達者になれない
魅力的な授業などの教育で、
低下
慈恵医大の学生を、学生の間に
•現場外での「講義など」が必要に
自立的学習者に成長させることが、
業務が増加
本学教職員の使命と、私は考えます。
•未熟な医療者増加
患者・家族へ
の過誤・事故
•指導者層の疲労・ストレス
64
- 65. 魅力的授業とは、
学びへの動機を与えることである
1. 全くそう思わない(0) 1 0
2 0
2. 10/100(かなり否定)
3 10
3. 30/100(少し否定) 4 10
4. 50/100(ときには) 5 7 0
5. 70/100(少し肯定) 6 10 0 2 0
7 10 0
6. 90/100(かなり肯定) 教職員
7. 非常にそう思う(100) 教職員でない医療関係者
学生
投票数: 37 その他
0:30 65
- 68. ibstpiインストラクターコンピテンシー
• ibstpi:The International Board of Standards
「この記述が、教授システム学(ISD:
for Training, Performance and Instruction
Instructional Systems Design)に
– 研修・職能・教育に関する国際標準委員会
基づいている」、と知り
• インストラクター
ISDの医療者教育への応用を目指した
– 成人学習指導者,組織学習支援者
• コンピテンシー
– 適格な組織人の在り方
高い成果を示す組織人の在り方
–心肺蘇生術の指導者養成の探求で
出会った1冊の本
68
- 69. ibstpi インストラクターコンピテンシー
プロフェッショナルとしての基礎
1. 効果的なコミュニケーションを行う。
2. 専門分野の知識やスキルを常に磨いておく。
3. 規定の倫理や法を順守する。
4. プロフェッショナルとしての信用を確立する。
企画と準備
5. インストラクションと方法と教材を企画準備する。
6. インストラクションに必要な具体的な準備をする。
方法と戦略
7. 受講者が意欲的に、集中して学べるように働きかける。
8. プレゼンテーションを効果的に行う。
9. ファシリテ-ションを効果的に行う。
10. タイミングよく的確に質問をする。
11. 明確な説明とフィードバックを与える。
12. 学んだ知識やスキルが持続するように働きかける。
13. 学んだ知識やスキルが実際に使えるように働きかける。
14. メディアやテクノロジーを使って学習効果を高める。
評価
15. 学習成果とその実用性を評価する。
16. インストラクションの効果を評価する。
マネジメント
17.学習効率と学んだことの実践を促進する環境を維持する。
18.適切なテクノロジーを使って、インストラクションのプロセスを管理する。
69
- 70. ibstpi インストラクターコンピテンシー
プロフェッショナルとしての基礎
1. 効果的なコミュニケーションを行う。
2. 専門分野の知識やスキルを常に磨いておく。
3. 規定の倫理や法を順守する。
4. プロフェッショナルとしての信用を確立する。
企画と準備
5. インストラクションと方法と教材を企画準備する。
6. インストラクションに必要な具体的な準備をする。
方法と戦略
7. 受講者が意欲的に、集中して学べるように働きかける。
8. プレゼンテーションを効果的に行う。
9. ファシリテ-ションを効果的に行う。
10. タイミングよく的確に質問をする。
11. 明確な説明とフィードバックを与える。
12. 学んだ知識やスキルが持続するように働きかける。
13. 学んだ知識やスキルが実際に使えるように働きかける。
評価
18項目を実践できれば、
14. メディアやテクノロジーを使って学習効果を高める。
“学びの場”を効果的・効率的・魅力的に
15. 学習成果とその実用性を評価する。
16. インストラクションの効果を評価する。
マネジメント
創る早道になります。
17.学習効率と学んだことの実践を促進する環境を維持する。
18.適切なテクノロジーを使って、インストラクションのプロセスを管理する。
70
- 71. 日本語でお読みになりたい方へ
• 論文「インストラクターコンピ
テンシーの医療者教育への
応用」
– ibstpi インストラクターコン
ピテンシーの解説と応用提案
• 資料「ibstpi インストラク
ターコンピテンシー 第4章」
– 18項目の粗訳
71
- 72. 日本語でお読みになりたい方へ
• 論文「インストラクターコンピ
テンシーの医療者教育への
応用」
– ibstpi インストラクターコン
ピテンシーの解説と応用提案
• 資料「ibstpi インストラク
「国際標準の指導者技能」に基づいた、
ターコンピテンシー 第4章」
ICLS指導者養成ワークショップや
– 18項目の粗訳
AHA コアインストラクターコース
開催可能ですので、ご相談ください
72
- 74. ガリレオ ガリレイ
"You cannot teach a man anything,
you can only help him to find it
for himself.“
人を教えることはできない、
ただ自悟させる
手助けをするにすぎない。
74