11月29日のTOCシンポジウムでいただいたご質問に対して、時間の関係でご回答できていなかったので、こちらで回答させていただきます。

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2020年12月1日 宮間明子
質問に対するご回答
～11月29日のTOCシンポジウム～

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質問①
クラウドをつくるところもなかなか難しいということでしたが、
Injectionを導くのはさらに難しいとよく言われています。でも
宮間さんは、さらっとInjectionを導いているようでした。どのよ
うにInjectionを道いているのでしょうか？

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質問①へのご回答
たしかにUDEクラウドはつくるのは難しく、インジェクションをつ
くるところも難かしいです。
シンポジウムの発表の中では、限られた時間内でご説明する
ために、さらっとインジェクションを導いているように見えたかも
しれませんが、一つのUDEクラウドを書いてインジェクションを
導き出すのに30分～4時間ぐらいかかります。

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質問①へのご回答
UDEクラウドは普段意識しない自分の心の奥底にある前提条
件を表面化し、解決策を導くので、そんなにさらさらと解くことが
できるものではないと思います。

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質問①へのご回答
しかし、慣れてくれば必ず分析は成功するようになります。最近
は「分析をしたのによい解決策が得られなかった」という経験は
していません。
4時間の分析で人生を変えるほどの解決策を得ることができる
のであれば、その時間を短いととらえることもできるかと思いま
す。

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質問①へのご回答
クラウドからインジェクションを出す際のポイントは、精度の高い
アサンプションを出すことです。
精度の高いクラウドから、精度の高いアサンプションを出すこと
ができれば、そこからインジェクションを出すのは意外に簡単で
す。

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質問①へのご回答
精度を高めるために、私はJelenaが提唱する手法を長く学ん
できました。彼女の著書である「Through Clouds to
Solutions」にそれが詳しく解説されています。

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質問①へのご回答
例えば、通常B-Dのアサンプションを出すとき、「Bを達成する
ためにはDしなければならない。なぜならば・・・」と自問してア
サンプションB-Dを出すかと思います。しかし、そう自問するだ
けでは、「だってそれが必要だから」と思うばかりで、有効なア
サンプションが出ないという事がよくあります。

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質問①へのご回答
しかし、エレナの著書には、アサンプションを出すためのルール
が4つ記載されており、その手順に従って、丁寧に自問してい
けば精度の高いアサンプションを出すことができます。
精度の高いアサンプションさえ出すことができれば、精度の高
いインジェクションを出すことはそれほど難しくありません。

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質問②
改善しよう！考えてみよう！となる前に心が折れてしまったり、
相手を悪者にしたくなりませんでしか？
（親に従わない子供が悪い！とか）

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質問②へのご回答
相手を悪者にしたくなることはしょっ中です。
特に3人の子供の世話をしていると、いつも忙しく、騒がしく主
張する子供に対して頭ごなしに注意してしまいます。
忙しいときに思い通りに動いてくれないと、本当にイライラしま
すし、対応することができません。

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質問②へのご回答
だから私は、日常生活と、話し合いの時間を分けています。
日常生活の中では親の言うことをきかせて、不満があるときは、
夕食後の話し合いの時間に言うように指導します。
夕食後の話しあいは1人10分しか時間がありませんので、さら
に話し合う時間が必要なときは、昼間に1対1で話し合う時間を
作ります。

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質問②へのご回答
子供は3人とも学校や幼稚園等にいっていますので、話し合い
の日には、学童保育を休ませたり、幼稚園を早退させたりして2
人で話し合う時間を確保します。

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質問②へのご回答
その時間は、子供はお菓子を食べながら話をし、私はパソコン
に向かって、分析を行います。
それでも、例えば子供が「お母さんが暴力を禁止してるから悪
い」などと言われると、かっとなって、否定したくなったり、その場
で怒ってしまうこともありました。

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質問②へのご回答
しかし、これが話し合いを阻害していると認識し、とにかく、子供
の言い分をそのままパソコンに入力することに集中して、自分
の意見を言わないよう、作業をすすめていきます。

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質問②へのご回答
そうして、冷静に分析を続けていくと、必ず解決策がでてきます。
分析を行う事で、私が考え方や行動を変えることもありますし、
子供が自然に考え方や行動を変えることもあります。

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質問②へのご回答
また稀にですが、親が決断をして、子供に強制させるべきだと
いう結論がでるときもあります。そういうときは、その理由をよく
子供に説明して、強制するするということを伝えます。

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質問②へのご回答
子供も、普通にお願いしたら聞いてもらえないことでも、TOCの
話し合いの時間だったら話を聞いてもらえるということを知って
いるので、何か困ったことがあると、「TOCの話し合いをした
い」と言ってきます。

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質問②へのご回答
心が折れそうになることもしょっ中です。
最近は、解決策を実行してうまくいったと思った後に、なぜかま
たうまくいかなくなる時に心が折れそうになります。
そうすると、自分がやってきた取り組みの全てが否定されたよう
な気持になって、TOCを使っていること自体が意味がないので
はないかと思うこともあります。

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質問②へのご回答
しかし、冷静にその状況を分析してみると大抵は、うまくいった
ことで気が緩み、解決策通りの行動をとれていなかったというこ
とが分かります。
そして、解決策を再度確認してきちんと実行すると、またうまく
いくようになります。
それでもまた心が折れそうになることも発生します。

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質問②へのご回答
でも完全に心が折れてしまわないのは、これまでの成功体験
があるからだと思います。
これまでに何度もTOCをつかって、人生が変わるほどの改善
を果たしてきているので、心が折れそうなときは現実逃避をしな
がら、映画を見たりしても、やっぱり分析してみようという気持ち
になります。

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質問③
子供の思いを丁寧に引き出されたクラウドで感動しました。クラ
ウド、インジェクションを作成される際に宮間さんが心がけてい
たことはどんなことでしょうか？

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質問③へのご回答
私は、精度の高いクラウドを書くことにこだわって取り組んでき
ました。精度の高いクラウドを書くことで、精度の高いインジェク
ションを得ることができるからです。
中途半端なインジェクションで「何となくよくなってるかもしれな
い」というのでは私はどうしても納得できませんでした。

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質問③へのご回答
精度の高い分析を行うために、MTクラブという勉強会をつくっ
てエキスパートの方に入っていただいたり、Jelena最新のプロ
グラムを受講したり、Jelenaの本を翻訳したりして、最新の知
識を身に着けるようにしました。

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質問③へのご回答
それから、とにかく実践することです。2009年にOdedと
Jelenaのプログラムを受けたとき、Odedが「毎日1つクラウド
を書いてください」とおっしゃっていました。当時は私はUDEク
ラウドを学んでいませんでしたので、しょっ中ジレンマクラウドを
書いていました。

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質問③へのご回答
日常生活の中で何か迷ったらとりあえず、ジレンマクラウドを書
いてみるということをしていました。そうすることで小さな成功体
験をたくさん積み上げることができましたし、現在の分析力の基
礎になっているかと思います。