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Japanese 2021 Sep27_Monthly Update.pdf
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重要ポイント (1/3)
◼ 欧米で、半導体不足+COVIDの影響で、販売台数が減るなか、高級車へのシフトで
キャッシュフローを維持する傾向がある
➢それが出来ない自動車会社、あるいは市場(スペイン、イタリア)の状況は厳しい
◼ 欧米でEVシフトが進んでいる、またEVの値段を下げる傾向がある
➢Mercedes-BenzのEQS ($102,310、インセンティブ前)がガソリン車のSシリーズ($111,350)より安い値付け
➢Audi Q4 e-tronもインセンティブ後$36,400
➢Cadillac Lyriqも$60,000で破格値 (2022年第2四半期販売開始、9月18日から予約開始)
➢サプライヤーの困惑は続く
◼ 欧でNorthvolt(VW、Volvo、BMW)とACC(Stellantis、Daimler)陣営が形成されつつある
➢今回、Daimlerが追加投資を決定
◼ GM Bolt用バッテリーをLGが修正完了し、リコール交換開始、及びBoltの生産が再開
➢LGとの補償問題は解決していない
◼ 半導体不足の世界の自動車メーカーの2021年の売上に対する影響は$210Bに及ぶ
➢今年年初の予測では$61B
◼ 東南アジアを中心にシェアモビリティへの株式公開への興味は下がっていない
➢Grabには、月間25M人のアクティブユーザー、Gojekは、1億人のユーザが居り、ライドヘイリングサービスのユーザー
数は世界全体で13億人にのぼり、投資家にとって引き続き、魅力的な数字になっている。
◼ TeslaはもはやIT企業
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重要ポイント (2/3)
◼ 米国政府は2030年までにEV (BEV、FCV、p-HEV)を新車販売の40-50%にする声明
を出した。
➢ほとんどの主要自動車会社各社は40-50%にする準備は整っているとして賛同を表明した上で、連邦政府による排
出基準強化、充電インフラへの継続的投資、EV購入に対する消費者インセンティブ拡大へのコミットを求めた。
➢米系3社(GM、Ford、Stellantis)は、今回、全米自動車労働組合(UAW)の支援が取り付けられている事で、EV化が
進めやすくなっている。
➢労働組織化されていないTeslaや多くの海外企業にとって、EV化に伴う労働問題は概ね無いが、労組工場で製造さ
れたEVに対する購入時優遇の可能性に対しては明確に反対を表明している。
◼ 中国政府は「共同富裕 (common prosperity)」方針に向け、経済成長を後押ししてい
るハイテク巨人に深刻な損害を与えることなく権力を掌握する、微妙なバランスをとろう
としている。
➢中国政府は、国全体でのより公平な収入の分配に焦点を合わせ、過剰な労働を抑制し、何百万人ものブルーカラー
労働者を搾取から保護する規則を課す予定で、ハイテック企業にはそれに先駆けた社内労組化の動きがあり、既に
DiDiは労働組合を用意した。
➢社会的不平等に対処し、強力な利益を抑制するためにデータの管理を掌握しハイテク企業を追求するという傾向も
ある。例えば、DiDiにとって約4億人のライダーとドライバーの間で1日25M回の乗車を調整するのにデータは不可欠
だ。政府にとっては、毎日数億人のユーザーから集めた移動データに対する制御を取り戻すため、Alibabaに対してよ
りも、DiDiに対して厳しい制裁を課す可能性が高い、という憶測がある。また、DiDiは政府にデータ開示を検討してい
るという話もある。
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重要ポイント (3/3)
◼ 米国で充電インフラの拡充が進んでいる。
➢Teslaは自社の販売台数拡大と伴に、他社EVに開放する可能性を前に、スーパーチャージャーの設置拡
大を準備している。他社EVから切り替える事業機会にもなる。
➢Electrify Americaは2025年までに米国とカナダで1,800箇所のステーションで約10,000チャージャーを
設置予定だが、加えて南カリフォルニアで大型EVトラック60台向けに34箇の急速充電器を設置。
➢Airbnbでは、この夏から、宿泊施設にEV充電器があるか検索できるようになっている。
◼ EV化は自動車サプライヤーを困惑させているが、サプライヤーにとって製品範囲を変更
する能力が存続につながる。
➢これまで確立されてきた事業構造をスリム化し、ソフトウェアとデジタル化により多く投資し、R&Dパートナーシップに
対してよりオープンになり、アジアの潜在的な成長に期待する必要がある。
◼ 主要な自動運転車会社は自動運転技術を商業化する計画を具体化し始めている。
➢ 自動運転技術は、99%問題を解決したが、残り1% (例:建設作業員、自転車、左折、歩行者などの小さな障害等)
が最後の難題で早急には解決困難。
➢ロボットカーが状況に対処する方法がわからない時、(例:この車は駐車しているのか、それとも移動しようとしている
のか?道路工事を避けて走る余地はあるか?等) リモートオペレーターがロボットカーを支援する方向に進んできて
いる。
◼ 卵と鶏の関係に近いインド政府の輸入関税低減とTeslaの現地生産化が、互いに少し
ずつ歩み寄る動きがある。
➢もし近々インド市場が開放されると自動車産業に大きなインパクトがあり得る。
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欧州の動向
◼ VWとDaimlerのEV化でドイツの自動車サプライヤーが困惑している
➢独の$94Bの自動車部品業界の半数以上は、EV化の「世紀に一度のシフト」のペースに圧倒されている。
✓ Robert BoschやContinentalのようなグローバルプレーヤーから数百の中小企業まで、部品メーカーは欧州最
大の経済の鍵を握っている
✓ ドイツ製自動車の付加価値の約75%は、30万人以上を雇用するこの供給ネットワークからもたらされており、
EVへのシフトはこのセクターががどれだけ迅速に変化できるかに依存している。
✓ 一方、燃焼機関ドライブトレインには約1,500の個別部品が含まれるが、EVドライブトレインには250しかない。
➢Tesla、VW、Porscheは、自動車用バッテリーを自社、または従来の自動車部品業界以外のパートナーと共
同で製造している。
✓ Teslaは8月初め、半導体を十分に迅速に供給できなかったとしてBoschとRenesasを公に非難した。
✓ VWは、今後数年間で調達コストを7%削減し、固定費を5%削減することを目指しており、Continental、
Magna、ZFなどのサプライヤーに圧力をかける可能性がある。
➢IHS Markitによると、半導体の不足により、今年は世界の自動車生産が710万台も削減され、パンデミッ
ク関連の供給の混乱により、2022年まで生産量が大幅に減少する
➢ドイツ政府は燃焼機関からの移行を乗り切るのを支援するための€1Bの「未来」基金を了承した。
✓ 製品範囲を変更する能力が、サプライヤーにとって存続につながる問題になりつつある。
✓ 長年確立されたプロセスをオーバーホールしてよりスリムになり、ソフトウェアとデジタル化により多く投資し、R
&Dパートナーシップに対してよりオープンになり、アジアの潜在的な成長に期待する必要がある。
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Teslaの動向
◼ Teslaは汎用の人間型ロボット ‘Tesla Bot’を実際に作ろうとしている
➢Musk氏は、Tesla車が周囲の世界を見て理解し、その情報に基づいて行動する能力を考慮して、Tesla
はすでに世界最大のロボット会社であると説明。
➢また、Teslaがコンピュータービジョンの大幅な進歩を利用して、4輪ロボットの代わりに、人間型ロボットを
展開することは理にかなっていると考えている。
➢ロボットの目的は「危険で反復的な、退屈な仕事」で、「来年のいつか」プロトタイプを準備する予定である
と述べだ。
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Teslaの動向
◼ Elon Muskは今回のFull Self-Drivingリリースに満足していない、次のバー
ジョンを気に入っている
➢8月15日、 FSD Beta 9.2 アップデートを行った
✓ 「今回のは素晴らしいものではなく、高速道路と市街地の両方で単一のスタックを作成するため、更に大規
模なNNの再トレーニングが必要」、「(既に実際に乗った)次のFSD Beta 9.3は大幅に改善されている」
(Elon Musk)
➢リリースノート
✓ 細い道から幹線道路に出る際のタイミングと加速(V9.3ですべての道路に拡張する予定)
✓ 先行車が遅い場合、その原因を分析することで、先行車をいつ回りこむのかピーク動作を改善。
✓ 多様な移動体がどこを走るかを予想するバージョン1。これは今のところ部分的にしか利用されていない。
✓ 新しい自動ラベル付けのパイプラインから追加的に50個のパターン(ほぼ2倍)を備えた新しいレーンネット
ワークの提示。
✓ 新しいVRU (Vulnerable Road User)モデルが12%高速化し、VRUに対する進行可能性判断が改善した。
これは、”Quantization-aware-Training”で教育した最初のモデルで、8バイト整数量子化でも推論精度を
維持するため改良された手法。
✓ ビジョン分析とベクトル空間計算間でSoC間同期計算スケジューリングを実現した。プランナーの組み込みは
v10で利用される。
✓ 新しい交差点や合流点でのシャドウモードがVRU制御の改善に役立っている。
32,46
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VWの動向
◼ 最初のVW ID.4 EV SUVの生産前試作車がチャタヌーガ工場からオフライン
➢VW ID.4 SUVはすでに米国市場で販売されているが、それらはドイツから来ており数量に限りがある。
➢VWは米国チャタヌーガ工場での生産が近づいているとし、その後より手に入れやすくなると期待される。
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Audiの動向
◼ 9月21日、米国でQ4 e-tron SUVをインセンティブ後$36,400で発売開始
➢Q4 e-tronはVWのMEBプラットフォームに基づいているため、価格が下がり、生産能力が高くなる
✓ Q4 e-tronは、長さ4,588mm、幅1,865mm、高さ1,632mmでアウディQ3とほぼ同じサイズ
✓ 55kWhと82kWhの2つのバッテリーパックオプション
✓ 最大125kWのDC急速充電
★
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Fordの動向
◼ EVのF-150 Lightningの生産計画を2倍にしたが、まだ十分ではない
➢2022年春のリリースに先立ち、Fordがすでに12万人の顧客予約を獲得した強い初期需要に応えたもの。
✓ Fordの新しい計画では、2022年に15,000台、2023年に55,000台、2024年に80,000台への増産となっ
ている。
▪ 昨年11月に、それ以前の計画よりも生産を50%増やす計画を発表しているので、今回は当初の製造計画を3倍にし
たことになる。
✓ 第2世代のLightningは、FordのEV専用のTE1プラットフォームで開発され、市場導入する2025年には16万台
をターゲットにする。
▪ 現在のLightningは現在のF-150プラットフォームの改変版を使用している。
➢この増産計画にもかかわらず、FordのEV化計画は、同じ期間に販売する予定のガソリン式F-150の量と
比較するとまだごくわずか。
✓ Fordは年間約百万台のFシリーズを販売している。
▪ 2024年末までの間に、Fordは約140,000台のF-150 Lightningと約4百万台のガソリンベースのFシリーズを販売す
ることを意味する。
▪ これらのガソリンFシリーズは、テールパイプからその製品寿命の間に約100トンの炭素を大気中に放出する。
➢12万台の早期予約者に対して、初年度15,000台しか製造されない状況で、既にMustang Mach-Eで起
こっているディーラ価格の高騰がりが起こる可能性がある。
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Rivianの動向
◼ 8月27日、IPOを申請
➢11月25日の感謝祭の休暇前後にIPOを期待
✓ AmazonやFordなどの支援者からこれまでに$10.5B調達し、イリノイ工場(旧三菱自動車工場)と、そこで製
造するR1TトラックとR1S SUVの何千もの予約保有者がいる。
✓ IPOアドバイザーはGoldman Sachs、JPMorgan Chase、Morgan Stanleyで、現在の機関投資家には、T.
Rowe Price、BlackRock、Soros Fund Management、Fidelity、Coatue、Third Pointが含まれる。
◼ 目標市場価値$80Bはキャッシュフローではなく、自信の反映
➢Teslaの時価総額は現時点で$713B、 GMは$72B、Fordは2019年4月に$500Mを注ぎ込み、最近の
ラウンドで追加の非公開金額を追加したが現在の時価総額は$53B。
16,21
✓ Teslaは$80Bを超えるまでに約20年かかった。その間、
Teslaはほぼ100万台の車両を生産し、世界最高の充電ネッ
トワークを構築していた。
➢Rivianには12年間のハードワークとAmazonの支援、投資銀行
の加勢があるが9月の出荷目標は100台
✓ Bloombergによると2月に欧州の製造拠点のロケハンを行っ
ており、テキサス州フォートワース市と米国の2番目の組立工
場に少なくとも$5Bを投資することについて話し合っている。
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充電インフラ
◼ Electrify Americaは南カリフォルニアで大型EVトラック60台向けに34箇の
急速充電器を設置
➢NFI Industriesは、トラックやトラクター、トレーラー等のサプライチェーンソリューション企業で、EVの実装を
成功させるには、適切なパートナー、テクノロジー、安全で信頼性の高い急速充電インフラストラクチャへ
のアクセスが不可欠であることを学んだ。
➢Electrify Americaは、一般EV用に2025年までに米国とカナダで1,800箇所のステーションで約10,000
チャージャーを設置予定。
◼ Airbnbでは、宿泊施設にEV充電器があるか検索できるようになっている
➢宿泊施設のレンタルマーケットプレイスAirbnbからの夏のアップデートで、顧客は滞在中にEV充電器を含
む宿泊施設を検索できるようになった。
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その他の動向
◼ 最新のIPCCレポートから気候変動に関する5つの重要なポイント
➢8月9日、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC: Intergovernmental Panel on Climate Change)
は、世界の気候科学の現状に関する最新の包括的な報告書を発表した。
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➢新しい報告書は、「人間が大気、海、陸を暖めたことは明
白だ」という決定的な声明で始まる。
1. 過去10年間は、125、000年のどの時期よりも暑かった。
▪ 平均気温を19世紀後半の平均よりも約1.1℃上昇させた。すでに地球を
1.5°C加熱するのに十分な温室効果ガスを大気中に放出済み。
2. 20年前は、異常気象を温暖化に関連付けることは事実上
不可能だったが、2013年のレポート以来、異常気象をリア
ルタイムで分析気候変動との関連を判断できる様になった。
3. 科学者たちは、温室効果ガスの排出により気温がどう変化
するかの予測精度が高まった。
4. 排出を停止すれば、暖房は止まり、温度は数十年で安定す
が、海面上昇などのいくつかの影響は、何世紀にもわたって
不可逆的なままだ。
5. IPCCのボランティア科学者は、このレポートを発表する前に、
すべての国連政府との合意を形成した。