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June 28, 2021
インテル プロダクト&デジタルインフラストラクチャー ダイレクター
兼) 名古屋大学 客員准教授
野辺 継男
CASE、MaaS (周辺含む)の
世界動向調査・分析
Agenda
1
1. 重要なポイント
2. 4-5月の海外動向 まとめ
2
重要なポイント
◼ EV+自動運転の開発が更に激化
➢中国と米国のビッグテックが$数B単位の投資を積み上げている
✓ Huawai、Baisu、Xiaomi、Waymo、Amazon、GM/Cruise、(Apple、Tesla)
◼ Teslaは、世界第5位のスーパーコンピュータと高度なニューラルネットワーク
で、Autopilotの画像認識を向上させ自動運転に結び付ける
◼ CATLのバッテリー生産量が急増
➢OEMのバッテリー企業との関係強化の動きも拡大 (Tesla、VW、GM、Ford、Volvo等)
◼ パナソニックがTesla向け4680電池の量産に照準を定めた
◼ 米国でEVに加え、政府が半導体に$52B投入し、民間セクターと合わせ
$150B (半導体工場7-10個分)の投資となる見込み
Agenda
3
1. 重要なポイント
2. 4-5月の海外動向 まとめ
◼ JD Powerの関係会社、LMCの予測
4
世界の販売台数予測
5
世界の動向
◼ 米国
➢米国のLight Vehicle市場は、引き続き目覚ましい力を発揮しており、在庫状況がます
ます厳しくなっている。
➢5月の総販売台数は前年同月比43%増の159万台で、前年の低さから数値は大き
いが、2015年以降の5月の販売台数をわずかに上回った。
➢一方、年間ベースの販売台数は4月の1880万台から1,720万台に低下した。
➢しかし、これは、5月に$38,539記録的な高取引価格や低いインセンティブなど、この
状況では依然として異常だ。
◼ 日本
➢日本では、5月にCOVID-19の非常事態宣言が復活し、販売が大幅に落ち込んだ。
➢半導体不足の影響も供給に影響を及ぼしているようだ。
➢5月の年間販売率は450万台で、堅調な4月から14%近く減少し、2020年夏以来の
最低の販売率。但し、年頭からの平均は490万台で、パンデミック下としては堅調。
➢前年同期比では、1年前のベースが低かったため、5月の売上高は48%、YTDは13%
増加した。
6
世界の動向
◼ 欧州
➢西欧の年間販売率は5月にわずかに上昇し1,310万台で、これまでのところ、2021年
の回復への道のりは厳しい。
➢いくつかの主要市場は、ある程度のコロナウイルス関連の制限の影響を受けたが、 制
限が比較的緩和されている割に、根底にある需要は弱いままだ。
◼ 中国
➢事前データによると、中国での販売(卸)は、チップ不足に起因する継続的な供給問題
の影響を受け続けている。
➢5月の年間販売率は2550万台と低調で、3月と4月とほとんど変わらなかった。年初
の年間販売率は2,470万台、20年第4四半期の平均販売率2,860万台から減速。
➢半導体不足の影響はSAIC、VW、FAW-VW、SAIC-GMに及んだ。
➢前年同期比では、5月の売上高はベースが高いため3%近く減少した。 しかし、中国
ブランドは市場平均を上回り、前年比でほぼ19%成長た。
➢4月にメンテナンスのための生産を一時的に停止したTeslaの力強い回復に牽引され、
NEVの売上高は前年比170%増加した。
7
中国の動向
◼ 中国の技術の巨人達が世界的なEVへの熱狂に$19B賭ける
➢新エネルギー車の世界最大の市場として、中国が重要な戦場になっている
➢センサーとOSにより、自動車はコンピューターのようになり、自動車産業が燃焼エンジンから離れてハイ
テクになりつつある
✓ 「将来の自動車のコアバリューは、それがどれほどインテリジェントであるかということだ」 (Baidu Xia CEO)
➢Huaweiが最前線に立っており、EVと独自の自動運転技術に$1Bを投資する計画で、すでにいくつかの
面でTeslaを「すでに上回っている」と主張している。
誰が 幾ら 何を
Huawei 今年$1B 自動運転に特に重点を置いて、スマートカーコンポーネント
開発の研究開発に投資
Baidu 5年で$7.7B WMのパートナー。Apolloプロジェクト。パートナーと自動車ユ
ニットJiduを設立。 Evergrande NEV用のソフトウェア開発。
Xiaomi 10年で$10B スマートEVの製造。
Alibaba 未公表 XPengへの初期投資家。BanmaプロジェクトでSAICと提携。
インテリジェントな車両ブランドZhijiを所有。
Tencent 未公表 Nioへの初期投資家。 Evergrande NEV用のソフトウェアの
開発。
Qihoo 360 未公表 非公開EVスタートアップHozon Automobileの資金調達を主
導。
DJI 未公表 自動運転のハードウェアおよびソフトウェア技術の提供
✓ 中型のArcfox SセダンはHI
(HuaweiInside)を利用した自
動車用ソフトウェアを搭載
✓ 市街地で1,000 kmを超える
自律走行モード走行
✓ 納品は第4四半期に開始
46
2, 22, 33, 34
8
米国の動向
◼ バイデン大統領は$174BのEV化計画をFord F-150 Lightning発表の前
日、Fordの工場で表明
➢「米国はEVの市場規模とバッテリーの生産の両方で中国に遅れている」と言い、「自動
車産業の未来は電気だ」、「もう後戻りは出来ない」、「米国はEVの世界市場をリードす
るために中国と競争している」と宣言した。
✓ 米国政府は、50万台の公共充電器の設置に$15B、EVの購入に対する顧客のリベートに$100B、半導体
の研究開発資金として$52Bを拠出予定
▪ $52Bは対中法案に盛り込まれる。「歴史的かつ緊急の連邦資金注入」
➢政府高官によると、米国の半導体投資で10の半導体工場を作りうる
✓ 半導体への米国政府資金$52Bは、州政府、連邦政府、民間セクターからの寄付を含め、半導体の製造と
研究への投資に「$150B以上」がもたらされ、7から10の新しい米国工場をもたらす可能性がある。
9
米国の動向
◼ バイデン政権のEV化計画には、リチウムやその他の金属を再利用するため
の国内リサイクルの投資や推進も含まれる
➢コバルト、リチウム、その他の EV バッテリーを製造するための原材料を十分確保するこ
とに大きな障害がある
✓ 米国内鉱山は広範な規制のハードルと環境問題に直面している
✓ バイデン大統領がはEV の製造に必要な金属の多くを同盟国の鉱山に依存する計画
▪ 昨年秋、中国のGanfeng Lithiumがメキシコにバッテリーリサイクル工場を建設
➢使用済みバッテリーをリサイクルすることで、2040 年までに採掘による必要性を銅で
55%、リチュウムで25%、コバルトとニッケルそれぞれ35%削減できると予測。
✓ リサイクルがなければ、2040年までにEV革命により米国だけで800万トンのバッテリースクラップが埋立地
に廃棄することになる
✓ より地域的なリサイクルを促進するために金属廃棄物の輸出を制限することを検討している
✓ バッテリーリサイクル研究の中心となってきた米国エネルギー省アルゴンヌ国立研究所で進行中の研究を拡
大する
▪ 最近の研究は、カソードやその他のバッテリー部品を再利用する方法に焦点を当てている
✓ Amazonは、ネバダ州を本拠とする非公開のリサイクル会社である Redwood Materials に投資
✓ Appleは、テキサス州オースティンの施設で、古い iPhone やその他の電子機器のリサイクルを開始
✓ 米国政府はまた、カナダのバッテリーリサイクル会社、Li-Cycle Corp.の主要な投資家である鉱業投資会社
TechMetの最大の株主
2, 22, 33, 34
★
10
欧州の動向
◼ 欧州の自動車販売は3か月連続で、1年前の水準から上昇したものの、パ
ンデミック前の水準を大きく下回っている
➢欧州のコンシューマと他のセクター全体でコンフィデンスが向上しているにもかかわらず、自動車市場の
回復は遅い
✓ 事実上すべての主要メーカーを制約している半導体不足によって世界中で制約を受けている
✓ Fordは、ドイツの2工場の長期閉鎖を予定しており、VWとDaimlerは、供給問題による組立ライン停滞のため、
労働者に政府の賃金支援プログラムを導入している
23, 24
11
Teslaの動向
◼ Model 3/Yはすでにレーダーなしで出荷している
➢「我々のAIベースのソフトウェアアーキテクチャは更にカメラに依存するようになり、レーダーが予想よりも
早く不要になっている」
✓ 各車に組み込まれた8台のカメラ(および12台の超音波センサー)と、それらが生成するリアルタイムフィード
のニューラルネットワーク処理に依存するビジョンベースのシステムに切り替え
✓ 「完全自動運転に必要なのは、最終的には視覚のみのシステムだけだ」 (Tesla Press Release)
✓ Model SとModel Xからレーダーは削除しない。
➢Model 3とModel YをTesla Visionに移行することで、大量の実世界のデータを短時間で分析できるよう
になり、機能の展開がスピードアップする。
◼ 一方、LiDARをこれまで不要としてきたが、現在Luminarをテストしている
➢カメラ中心の自動運転システムをLiDARに対してベンチマークしている可能性がある。また、将来の使用
に備えてLIDARをテストしているという可能性もある。
➢最近、Musk氏はLiDARに関する発言を和らげている。
✓ 今年初めClubhouseでLiDARについて「言い過ぎた」ことを認め、SpaceXがDragonカプセルを支援するため
に独自の内部LIDARを開発したと述べ、「現実世界の道路を運転するには、ビジョンを解決し、オブジェクトを
理解する必要がある」と述べた。
12
Teslaの動向
◼ 漸くキャビンカメラを利用したドライバーモニタリングシステムの提供を開始
➢AutopilotとFull Self-Drivingパッケージ機能を使用する際にドライバーが注意を払っていることを確認す
るためのドライバー監視システムをリリース
✓ 新しいソフトウェア アップデート2021.4.15.11 でついにドライバー監視システムを展開
✓ Teslaの車内向きカメラは何年も前から車に搭載されていたが、Teslaはほとんど使用していなかった
✓ 最近、自動車会社はGMのSuper Cruiseの様に、運転支援機能を使用する際、運転者を監視するために車
内に面したカメラを実装している
✓ Teslaがレーダーを使用せず、カメラのコンピュータービジョンのみに依存する新しいTesla ビジョン システムの
リリースと同時に行われた
15
13
Teslaの動向
◼ Full Self-Driving Beta v9とFSDサブスクリプションの日程を再び遅らせた
➢5月25日、北米のModel 3とModel Yのすべての車両をカメラのみのコンピュータービジョンシステムに移
行し、当初は機能的制限が発生すると発表した。
✓ Autosteerは時速75マイル以下でのみ使用可能とし、前方の車との最低車間距離を長くする
✓ スマートサモン機能は、緊急車線逸脱回避機能とともに「配達時に無効になる」が、これはOTAソフトウェア
アップデートで「数週間先に」の復元する
➢その発表で、Teslaが真の完全自動運転機能を実現するための重要なステップとなるはずの、Tesla FSD
v9ソフトウェアアップデートは3週間遅れる(6月中旬にリリースされる)と述べた。
✓ その後また遅らせた。
➢ほぼ同時にFSDサブスクリプションが有効になると言い、また$10,000でパッケージを完全に購入する方
が、サブスクリプションより経済的だと言っている。
19
14
Teslaの動向
◼ 現在Roadster SpaceXパッケージは0-60mphを1.1秒で実現するデザイン
に変更している
➢Roadsterの「SpaceXパッケージ」は、車両周辺に(軌道修正用)小型ロケットエンジンを備え0〜60mph
を1.1秒で加速するという。
✓ Musk氏はそれが「ロケットエンジンはナンバープレートの後ろに隠されるだろう」と言った
➢現在Cybertruckの生産を優先しており、Roadsterの生産は2022年以降になること示唆している。
Tesla Model S Plaid Delivery Event
29
15
Teslaの動向
◼ 株価が年頭の値まで戻した
➢バイデン大統領が$559Bのインフラ計画で共和党と民主党の上院議員のグループと合意に達した
✓ 米国でのEVエコシステムの開発に多額の投資を行うことを提案しており、Teslaやその競合他社を強化する
ことを約束している
➢Elon Muskが「Space XのStarlink部門の将来のIPOにおいて、Teslaの長期株主に優先権を与えるため
に最善を尽くす」と述べたのTweetにも起因している可能性もある
★
16
Teslaの動向
◼ 世界で5番目に強力な新しいスーパーコンピューターを発表
➢Teslaの次期Dojoスーパーコンピューターの前身にあたる
✓ ここ数年間Dojoに取り組んでおり、Muskは今年の終わりまでに準備が整うはずだとほのめかしている
➢Autopilotと今後の自動運転AIを実現するニューラルネットをトレーニングするために使用されている
✓ Teslaには大量のコンピューティングを必要とする1.5PBのデータがあり、ニューラルネットアーキテクチャがある
▪ 8x A10080GBの720ノード。
(合計5760 GPU)
▪ 1.8 ExaFLOPS(720ノード* 312
TFLOPS-FP16-A100 * 8 gpu
/ノード) <富岳は2.15
ExaFLOPS>
▪ 10PBの「ホットティア」NVMEスト
レージ@ 1.6 TBps
▪ 合計スイッチング容量640Tbps
➢Dojoは「現在のクラスターよりも、ニュー
ラルネットトレーニング用に最適化され
たさらに優れたスーパーコンピューター
になる」
★
17
Teslaの動向 (パナソニック)
◼ パナソニックは、Teslaの全株式を約4,000億円($3.6B)で売却した
➢コーポレートガバナンスコードガイドラインに従ったパナソニックの株式持ち合い方針の見直しの一環
✓ 日経によると、以前パナソニックはこの収益を人工知能ソフトウェア開発のBlue Yonder社の$7Bの買収に
当てると述べている
✓ Blue Ynderのソフトにより、パナソニックは、作業の合間に作業員がアイドル状態になっている場合など、現
場の非効率性を分析し、収益性を改善できる
▪ パナソニックの全事業部門内でBlue Yonderのソフトウェアを広く利用し、それを内部テクノロジーと組み合わせて、
その後、顧客にソリューションとして提供する
➢パナソニックの楠見有希CEOは、Teslaのバッテリーをさらに大量生産し、会社をより効率的にすることで
新しい成長分野に$数Bを投資するという2年間の使命に着手した
✓ パナソニックは、4680のバッテリーをテストするためのプロトタイプ生産ラインの設置に取り組んでいる
★
18
VWの動向
◼ 新しいEV SUVの全輪駆動バージョンであるID.4 AWD Proを米国で発売開
始し、補助金($7,500)後わずか$36,175から始まる
➢全輪駆動EVとしては米国で最も安い
➢2021年の第4四半期にディーラーに到着する予定
★
19
Audiの動向
◼ 6月22日、2026年までに全ての新車はEVとし、(そのときまで買う人がい
れば)2033年が最後の内燃エンジン生産の年となると発表
➢「私たちの革新力を通じて、個人ユーザに持続可能なカーボンニュートラルなモビリティを提供する」、「内
燃機関を禁止することに成功があるのではなく、技術と革新に成功がある」 (CEO)
★
20
Volvoの動向
◼ 6月22日、Northvoltと提携して欧州に新しい50GWhバッテリーセルギガ
ファクトリーを建設すると発表
➢今年初め、内燃機関には未来がなく、2030年までにEVのみを販売する計画だと発表
✓ そのために、Volvoは大量のバッテリーセルを確保する必要がある
✓ 生産は2026年に開始される予定
✓ 詳細は6月30日に開催されるVolvoカーズテックモーメントで発表される予定
★
21
GMの動向
◼ 6月16日、2025年までに30車種以上のプラグイン車と合計4個所のバッ
テリー工場に$35Bを費やす為、過去8か月で2度目の投資増額を発表
➢GMは当初、2025年までに$20Bを費やす計画だったが、11月には$27Bに引き上げた。同社は、テネ
シー州とオハイオ州北東部のローズタウン組立工場の近くに2つのバッテリー工場を建設すると発表した
➢今回の投資増額は、今年の予想以上の業績を反映している
✓ 上期のEBIT後利益は、以前の見積もりの$5.5Bから$9.5Bに引き上げられる
✓ 「これは本当に後悔のない資本投資だ。これらのバッテリー工場が必要になることはわかっている。」 (CFO)
✓ 2025年までに世界のEVの年間売上高を百万台以上にすることを目標としている
✓ Cadillacが成長し、$4,500の低価格EVであるHongguang MiniEVの需要が高まっている中国でさらに成長
する可能性を見込んでいる
★
22
Fordの動向
◼ 2025年までのEVへの投資額を$22Bから$30Bに増額し、世界のフリート
の40%を2030年までにBEVにする
➢以前、EVに$22Bを投じ、2030年までに欧州で全EV化するという目標を発表していた
➢米国で、ExplorerとLincoln AviatorのEVを開発する
➢また、Ford Plusと呼ばれる新しい事業計画の一部として、Ford Proと呼ばれる商用車サービスの独立組
織を立ち上げ、2022年半ばまでにOTAでソフトウェアアップデートできる車両をTeslaよりも増やす計画。
✓ 2028年までに、Fordは3300万台のコネクテッドカーを道路上に投入し、OTAソフトウェアアップデートとドラ
イバーに課金する新機能を提供する。
✓ 売上を自動車販売から得る単一取引のビジネスモデルから離れることで、Fordは2023年までに8%の営業
利益を確保するという長年の目標を実現する。
▪ 同社のフリートテレマティクス製品の高度なバージョンのサブスクリプション料金を支払う顧客はすでに16万人いる
▪ 2028年までに、Fordは3300万台のコネクテッドカーを道路上に投入予定
✓ Ford Proと流通事業からの収益が2019年の$27B相当から2025年には$45Bに増加すると予測している。
16,18
23
Fordの動向
◼ SK InnovationとBlueOvalSKと呼ばれる合弁会社を設立し、米国でEVバッ
テリーを製造する
➢2030年までに、自社の車両の年間エネルギー需要は、北米では年間最大140GWh、世界で最大
240GWhになると予測している。
✓ Fordは4月、ミシガン南東部に世界的な卓越したバッテリーセンターであるFord Ion Parkの設立を発表した。
16,18
24
Daimlerの動向
◼ 100年続く古い工場(ファクトリー56)に$900Mを投資し、S-SeriesとEQS
の連続生産を開始した
➢Sクラスの強い需要と、6月中旬から注文開始となるEQSへの有望なフィードバックに支えられ、3シフトに
労働者を追加予定
✓ 固定の組立ラインがなく、約400台の無人輸送システムが、リモートで設定可能なルートに沿って自動車部
品を運び、数日で燃焼エンジンでもバッテリー駆動モデルでも製造できる
▪ 柔軟なアセンブリモデルは、Mercedes-BenzがEVを製造する場所ならジンデルフィンゲンでも、米国と中国でもどこ
にでも展開できる
38
25
BMWの動向
◼ iX SUVは走行範囲が300マイルで$82,300から始まるBEV
➢今年半ばに予約注文開始、Tesla Model Xと真正面から競合するフラグシップラグジュアリーSUV
✓ Audi E-tron、Jaguar I-Pace、Mercedes-Benz EQCと競合。
➢第 5 世代 eDrive プラットフォームを利用し、4WD、516馬力、0-62mphが4.6秒
✓ 将来的に600 馬力を超えるiX M60 モデルを計画している
➢最大 200kW の DC 急速充電機能
➢5G および Personal eSIM のサポートまで、多くの新技術が搭載される。
✓ i4 高級セダンと並んで、iX は BMW の技術的フラグシップとなる。
✓ 第5世代eDriveプラットフォームは中国製のiX3にも採用されている。
◼ i4 セダンは$55,400から始まる4-SeriesのBEV
➢iX同様、第5世代eDriveプラットフォームを利用
✓ i4 eDrive40: 335 馬力、0 ~ 60mph 5.7 秒、後輪駆動、推定航続距離 300 マイル、$55,400~
✓ i4 M50:536 馬力、0 ~ 60mph 3.9 秒、全輪駆動、推定航続距離は 240 マイル、$65,900~
◼ 当初、レベル3の自動運転搭載をほのめかしていたが、Tesla Autopilot、
GM Super Cruise、Ford BlueCruiseと同様、i4、iXともにレベル2のADASレ
ベルを搭載
6,7
26
BMWの動向
6,7
27
Stellantisの動向
◼ イタリア政府の依頼により、イタリア国内でのバッテリー製造投資を検討
➢イタリア政府はStellantisに、イタリアが自動車を製造する同社の主要国の一つであり続けるという保証
を求め、トリノにあるFiatの主要工業地域でバッテリー製造への投資計画について相談した
✓ Stellantis は、数十のイタリアの製造施設で 50,000 人以上の従業員を雇用している
✓ 昨年、Giuseppe Conte首相率いる政府は、Fiatに€6.3B ($7.7B) の信用枠を承認した
✓ グリーン移行推進の一環として、Mario Draghi率いる新政府は、約€25Bの欧州連合の復興資金を新しい
インフラに投資し、その金額に国内資金を追加して€31Bを超える投資を計画している
✓ Tavares CEOは、フランスPeugeotからの圧力もあり、VWに次ぎ欧州で2番目に大きい自動車メーカーのトッ
プとして難しい立場にある
➢p-HEVとBEVの今年の販売を 3 倍の 400,000 台以上にすると予想し、2030年の終わりまでに
250GWhのバッテリー容量を確保することを目指している。
✓ 同社は7月8日に投資家向けのEV戦略に関する詳細の説明会を予定
12
28
Rivianの動向
◼ IPOの引受会社(Goldman Sachs、JPMorgan Chase、Morgan Stanleyが
含まれる)を選んだ
➢今年後半に予定されているIPOを経て、来年にはイリノイ工場で数万台の車両を生産する予定。
✓ 5月27日、Rivian は、その最初の車 (R1T と呼ばれるバッテリーEVピックアップ) の納車が 6 月から 7 月
に延期されると、理由は述べずに伝えた
➢株式公開時に約$70Bの価値を求める可能性がある。
✓ 1 月に T. Rowe Price Group、Fidelity Investments、Amazon などの支援者から $2.65Bを調達したと発
表したとき、Rivian の市場価値は$27.6Bだった
10
29
Wulingの動向
◼ $6,000以下のMacaronシリーズを、安価な車ではなく、ブランド志向の中
国で人気のある「アクセサリー」として売り込み、成功
➢SNS(TikTok <中国ではDouyin>)とソーシャルショッピングプラットフォームのLittle Red Book を使用
✓ Hongguang Mini の顧客基盤のを理解している従業員をチームに配置、約3分の2が女性。
➢$4,500から始まるMuling Miniは昨年7月以来、ほぼ毎月Teslaの販売台数を超え、9 か月で約
270,000 台を販売し、来年は120万台を目指している。
➢超低価格であるからこそ、Mini のドライバーは、自分の車をカスタマイズ出来る。
4
30
NIOの動向
◼ 主力SUVであるES8について、欧州の全車型式認証(EWVTA: European
Whole Vehicle Type Approval)を取得したと発表
➢ES8は、2017年に初めて発表された7人乗りのEV SUVで、現在、NIOの最初で最も長く稼働している生
産車
➢同時に、ES8の発売に続いて新しいET7セダンを欧州に持ち込む計画を発表
★
31
トヨタの動向
◼ 6月16日の年次株主総会で、トヨタの今後30年間の商品ラインナップには、
EVだけでなく、無数のオプションが含まれると幹部が語った
➢「1つの選択肢に集中するのは時期尚早だ」 (寺師茂樹エグゼクティブフェロー)
✓ 20年以内にEVを独占的に提供することを目指すGMを含む多くの自動車メジャーと比較して、トヨタは非EV
も世界の自動車市場で永続的な役割を果たすという姿勢を堅持している
★
32
日産の動向
◼ COVIDの長期化と半導体不足により、BEV Ariyaの販売開始を遅らせる
➢日本での販売開始が予定の2021年中盤から、6月4日の発表で、2021年冬となった。
➢Ariyaの出荷開始延期は、日産の業績回復にとって特に深刻。
✓ 日産はこのモデルをハイテク自動車を生み出してきた何十年にもわたる評判を体現するフラッグシップ車と
して売り込んでいる。
✓ Ariyaの販売開始初年には数万台の販売台数を見込んでおり、特に欧州が販売台数に貢献した可能性が
高い。
➢日産は、今年度のチップ不足により、約50万台の生産が影響を受けると予想
✓ 車の機能をシフトし、最も人気のあるモデルの生産を優先して、今年後半、失われた生産量の約
50%を回復することを目指している
3
33
スバルの動向
◼ 来年米国で出荷するBEV SUVのSolterraの一部を見せた
➢スバルの全輪駆動技術の専門知識とトヨタのEV化技術を組み合わせたe-SUBARUグローバルプラット
フォームと呼ばれる新しい専用のBEVプラットフォームを備えている
➢2022年すぐに米国に登場すると言っている
✓ Solterraという名前は、ラテン語で「太陽」と「地球」を意味する言葉を使用して作成された
✓ 車両に関する詳細を発表しなかった。
✓ ほぼ同時期に、トヨタは独自のBEV SUVを市場に投入する予定。
43
34
FoxconnとFiskerの動向
◼ FoxconnとFiskerの ‘Project PEAR’ EVは楽観的な$30,000の価格を目
指している
➢Foxconnは、25万台以上の予測年間生産量で車両を製造する。生産開始予定は2023年第4四半期
37
35
サウジアラビアの動向
◼ サウジアラビアは、国内EVメーカー設立を検討するため、ボストンコンサル
ティンググループなどのアドバイザーを雇っている
➢$400Bの公的投資基金は、数年前からEV分野で活動してきた。
✓ 「今、私たちは電化製品を検討している段階だ」、「車に関しては、現在検討中のプロジェクトが複数あり、そ
れらは遅くとも今年か来年には実行される予定だ」(サウジアラビア基金トップ)
49
36
EVの動向 (全般)
◼ ガソリン車とEVの価格差が縮んでいる
➢EVは、最も悲観的なケースで2028年までに、楽観的なシナリオでは2025年までに、ほぼすべての組み
合わせで価格がICEと同等になる。
✓ BNEFは、バッテリーの価格が2020年の137ドル/ kWhから、2026年には80ドル/ kWh、2029年には60ド
ル/ kWhに達すると予想している
✓ 特に、欧州では、規制により2030年までに自動車メーカーがプラグイン以外を販売するのはおそらく魅力的
ではなくなる
✓ FordはBEV F-150 Lightningを従来のF-150と同じ価格で始まる。
20
37
EVの動向 (全般)
◼ EVは環境には良いが、財布にはそうでもない
➢一般的にはEVは保守と修理が安価だと言われている。しかし、EV車両の修理費用は高額だ
✓ EVは新しいため、問題が発生すると1つの小さな部品だけが故障しても、システム全体を外す。
✓ そして、部品としてバッテリーは高価で、モーターやインバーターも同様。
✓ また、技術者が問題を診断するのに時間がかかるため、人件費も高くなる。
✓ プレミアムEVの修理費用は、最初の3か月で$107から$644の範囲であることが調査で判明
➢ただし、Chevy Boltは、車両1台あたりの実際の総コストは平均$44で、すべての内燃機関車と同等
✓ EVも生産規模が拡大するにつれて、部品コストは下がる可能性がある。
25
38
EVの動向 (全般)
◼ EVスタートアップのいくつかはSPAC/IPO等で莫大な金を集めた後、さらに
金が足りず生産に至らぬまま止まっている
➢いくつかのEVスタートアップは、特別目的会社(SPAC)と合併することにより、昨年、途方もない金額を
調達した
✓ そのお金(合計で数$B)は、Teslaが支配する市場の一部を獲得するのに十分だと考えられていた
✓ しかし、これらのスタートアップの多くはまだ動き出すのに苦労している
➢Lordstown、Canoo、Lucid、Faraday Future、Fisker等がそれに相当する。
✓ Lordstownは、昨年末に公開されたときに$700M近くを調達し、米国最大のGMから支援を受けている。し
かし、予想よりも早く支出し、第1四半期に$125Mを失った。火曜日に、同社は2021年末までに最初の
2,200台のEVピックアップトラックを製造するために、より多くの現金が必要であると述べた。
✓ Canooは昨年12月に公開され、すでに経営陣は代わっている。新しい経営陣は、昨年のSPACとの合併で
約$600Mを調達するために使用されたCanooの当初のビジネスモデルと予測を大幅に破棄した。
✓ Lucidは、 SPACの合併を発表したが、まだ完了していない。投資家が提起した品質問題に対処するために、
高級EVセダンであるAirの出荷を再び延期した。
✓ Faraday Futureは、独自のSPAC合併が完了して$1Bを調達する予定だった。しかし今週、同社は投資家に、
証券取引委員会(SEC)からの新しいガイダンスに従うために、これまでに行ったすべての財務予測を基本的
に再計算する必要があると語った。
✓ Fiskerは、「リスク評価プロセス、特に不正リスクに関連するもの」の弱点を認めた
21
39
EVの動向 (全般)
◼ EVのグリルデザインの目的は「競合他社との間の最も強力な差別化要因」
➢ブランドを明確に呼び起こし、最先端のテクノロジーを表現する為に必要
✓ エンジンがなく、ラジエーターが空気を吸い込むこともないので、グリルは不要
✓ 一方、フロントのスムージングは空力特性にも役立ち、走行距離の拡大につながる
➢Teslaのデザインは、破壊者としてのTeslaのアイデンティティー、反自動車メーカーがアンチグリルで自動
車を製造したことを表し、EV にグリルは必要ないという概念を生み出した。
➢その後、テクノロジーがより確立されるにつれEV を購入する理由は平凡なものになってきており、顧客に
とって、自分がEVを所有していることを他人が知っているかどうかは特に問題ではなくなってきた。
8
40
バッテリーの動向
◼ クリーンカーブームでEVバッテリーの売上が爆増している
➢世界のEV用バッテリーの売上は、今年の最初の 4 か月で前年の26.8GWhから65.9GWhまで増加し、2
倍以上になった。
✓ 中国でのEV販売は、今年だけで 50% 以上増加する可能性がある。
➢CATLの売上高はほぼ 4 倍の 21.4 GWhとなり、世界市場の 32.5% を占める世界最大の EV バッテ
リー メーカーとしての地位を確固たるものにした。
✓ 上位10社の内、トップ7社が92%の生産量となり、各社の前年からの伸び率はCATL (289%)、LG
(133%)、Panasonic (52%)、BYD (181%)、Samsung (84%)、SK (143%)となっており、パナソニックの
伸びは他社より低い。
✓ Bloomberg NEFの推定によると、CATLは2025年末までに480GWh以上のリチウムイオン電池を生産する
能力を持つ可能性がある。
5,★
41
バッテリーの動向
◼ 石油が20世紀経済の生命線であったように、EV時代の主要な資源はバッテ
リーだ
➢EUは今年、バッテリープロジェクトのために
約€2.9B ($3.6B)の国家補助金をあて、
この支援が3倍以上の民間投資を引き出し、
2025 年までに300万から400万の新しい
雇用を創出すると予測
✓ 欧州で自動車製造業はEUの総雇用の
約6%にあたる1,380万人を直接的およ
び間接的に雇用している
➢欧州では、北欧、ドイツ、フランス、英国、
ポーランドで、中国のCATLと韓国のLG
Energy Solutionの優位性を削ぐための大陸
横断的な競争で、有望なバッテリーメーカー
が現れている
13
42
バッテリーの動向
◼ 希土類鉱物資源のサプライチェインが分断された際、EVへのインパクトは長
期化する (米国エネルギー省アルゴンヌ国立研究所)
➢分断の可能性には自然災害、労働争議または貿易紛争、建設の遅れ、およびパンデミック等がある
➢バイデン大統領は2月24日、永久磁石に使用されるネオジム、プラセオジム、ジスプロシウムなどの17元
素のグループである希土類鉱物を含む重要な材料のサプライチェーンを検討するよう大統領命令に署名
✓ 中国は世界中の希土類生産の大部分を占めており、過去に大きな価格変動をもたらした
▪ 2011年、中国が希土類の輸出を制限した後、ネオジムとジスプロシウムの価格は約750%と2,000%上昇
▪ 2019年には世界で販売されたEVの80%以上が永久磁石ベースのモーターを使用
▪ 断絶に対応して中国国外で立ち上げられたいくつかの鉱山は、一次供給が回復した後、操業を続けることができな
くなる可能性が高い
➢「世界の希土類市場における供給断絶のエージェントベースのモデリング」 (アルゴンヌ国立研究所)
✓ 世界的な材料の不足がEV市場にとって重要な電池技術の採用にどのように影響するかを評価
▪ 風力タービンやEV等に使用されるエネルギー効率の高いモーターの希土類磁石市場のモデル化を強化
✓ 今後、米国大企業による鉱物の再利用とリサイクルの拡大、倫理的な採掘のための国際協定、および米国
の探鉱の拡大が始まる可能性がある
26
43
自動運転の動向
◼ 6月16日、Waymoはさらに$2.5Bの投資ラウンドの資金調達を発表
➢カリフォルニアDMVとカリフォルニア公益事業委員会(CPUC)の両方からの許可の承認を待ち、サンフラ
ンシスコでの有料乗車に向けて準備を進めている
➢昨年3月、Waymoは$2.25Bを集める最初の外部資金調達ラウンドを発表した。そのラウンドは拡大し、
調達額は7月までに$3.25Bに達した
➢前日、CruiseがGMから$5Bの融資枠を発表している
✓ Waymoとは異なり、CPUCからすでに許可の承認を受けている
★
44
自動運転の動向
◼ 6月15日、CruiseはGMの自動車金融部門であるGM Financialから$5Bの
クレジットラインを確保
➢BEVの自動シャトルの試作を開始し、現金獲得へのアクセスを強化
➢2020年1月に発表されたOrigin車両約100台の組み立てをミシガン州ウォレンの施設で開始しており、
今年の夏に完成した後、テストに移行する予定
➢完全生産は2023年初頭に開始される予定
★
45
自動運転の動向
◼ VWは今夏ドイツでArgo AIを載せた完全自動運転バンのテストを開始
➢VWのID Bussバンは、FordとVWが支援するArgoAIによって開発されたハードウェアとソフトウェアを使用
➢目的は、2025年までにドイツで商用配送とマイクロトランジットサービスを開始すること
➢VWは、子会社のMoiaの下で、このバンをライドシェアリングフリートとして稼働させる計画
✓ 2017年以来、Moiaはハンブルクでの「ライドプーリング」サービスの一環としてEVでフリートを運用しており、
これまでに300万人の顧客にサービスを提供してきた
41
46
自動運転の動向
◼ ビッグテックは自動運転EV市場の開発を強化し続けている
➢自動車は、スマホと同様、パソコンに変身する兆候があり、自動運転技術とEVのリーダーが勝者になる。
✓ オンボードコンピューティングに関しては、一般的な自動車メーカーが遅れをとっている。
✓ Tesla、Apple、Intel、Googleはすべて、パフォーマンスを最大化し、ユーザーフレンドリーなインターフェースを
構築するためにハードウェアとソフトウェアの両方を最適化する豊富な経験を持っている。
➢2030年までに世界中で5,800万台以上の車両が自動運転になると予想され、事業機会は$2Tを超え
ると予測されている
✓ 自動運転車は、彼らが学んだ人間のドライバー以上に優れる
▪ ビッグテックは、人工知能や大量のデータ処理から、チップ設計やエンジニアリングに至るまで、この100年の歴史
を覆す手段がある
✓ 自動運転開発への投資は、堅調に上がり続けている
✓ Amazonが最も恩恵を受ける可能性がある
▪ 自社のオンライン小売業務をサポートするために最初
に作成されたクラウドコンピューティングの場合と同様
に、独自の事業に使うツールをより幅広い顧客に販
売するビジネスに変換する傾向がある
17, ★
47
MaaSの動向
◼ UberとLyftは2030年までに完全EV化を約束しているが大きな困難に直面
➢ライドヘイリングは、彼らが置き換えた交通手段よりも約69%多くの温室効果ガスを排出していると指摘
されており、両社は昨年の夏、北米と欧州で完全にEVに移行する2030年の期限を設定
➢タクシードライバーは、EV化により、年間$3,000以上のコスト
を削減可能
✓ 1日あたり約$5を電気に費やしているの対し、ガソリン
だと約$18、その$13の差額は年間$3,000以上
▪ 米国の乗用車の0.7%がEVであるのに対して今日、米国のラ
イドヘイリングのわずか0.5%がEV
✓ 2030年の終わりまでに、米国での新車販売で1/4がEVで
あると予想されている
▪ 米国乗用車の導入率の10倍のペースで追い越す必要がある
➢最大の課題は、UberとLyftがドライバーに支払う賃金が少な
く、EVを購入出来ないこと
✓ 2025年までに米国と欧州のライドヘイリングドライバーに
とってEVを最も経済的な選択肢にするため、企業、自動車
メーカー、政府による合計$14.6Bの投資が必要
44
48
半導体不足の動向
◼ 韓国は、今後10年間で世界最大の半導体製造基地を建設し、世界の半導
体生産の王冠を目指すため$450Bを投資
➢Samsung電子とSK Hynuxが、2030年までの半導体研究・生産へ$450B以上の投資を主導する
✓ 文在寅政権が策定した国家計画の下、今後10年間で世界最大の半導体製造基地を建設する
✓ 国際的に、人工知能から自動運転やコネクテッドホームへの画期的な進歩の基礎となる半導体技術が危機に
瀕している
➢韓国はロジック半導体では若干遅れているが、
SamsungはNvidiaのグラフィックカードと、
Qualcommのモバイル半導体のシェアを拡大する
ことでこの分野の強化を狙っている。
✓ オランダのASMLは2400億ウォンを投じて華城
にトレーニングセンターを建設し、Lam
Researchは韓国での能力を倍増する
➢米国の半導体の研究と生産に$50Bを投入する
計画で、中国は独自の半導体製造産業の構築に
$数100Bを割り当てている。
39
◼ TSMCは、生産規模を増やすために3年間で$100Bを投資する計画
➢TSMCは、自社で設計は行いたいが$数Bかかる製造設備を持ちたくない企業から複雑な製造を受託す
る、「ファウンドリとして知られるモデル」を構想
✓ 初期は、AMDやNECからのわずかなビジネスの余剰部分で生計を立ていた
✓ iPhone と iPad 向けのカスタム半導体の製造で爆発的成長となった
➢世界的な半導体不足により、TSMC のビジネスには新たな政治的意味が加えられた
✓ 市場価値は約 $590Bであり、Intelの市場価値の2.5倍以上
➢同社はほとんどの生産を国内で行っており、台湾はそれを維持したい
49
半導体不足の動向
➢Samsung電子は次世代半導体事業に(2030年
までに)$116Bを投じ、Intelは$20Bを投資
✓ ファウンドリビジネスは、巨大なクラウドコン
ピューティング企業が支配する時代に適している
▪ Alphabet、Amazon、Microsoft などの巨大企
業は、データセンターや人工知能アプリケーショ
ンの特定のニーズに合わせて半導体を設計す
ることにさらに関心を高めている
▪ これらの企業は、TSMC と何年も直接協力して
きた Arm の設計に基づいて半導体を使用する
ことが多い
39,42
50
半導体不足の動向
◼ 半導体のリードタイムは危険水域に達している
➢半導体の注文から出荷までのリードタイムが 4月に17週間に増加
✓ 「すべての主要な製品カテゴリで大幅に増加した」
✓ 在庫の蓄積、安全在庫の構築、二重発注など、顧客の「悪い行動」を誘発しうる
➢本来不足していなかったディスプレイドライバICや、パワーマネジメントチップのリードタイムも拡大しており、
一部の顧客による過剰注文を反映している可能性がある。
✓ 顧客が在庫を整理するために注文を大幅に削減したため、2019 年には業界の売上高は 12% 減少した
▪ 2018 年に発注が燃え盛り、誰もが買いだめし、2019 年の需要は酷い状況になった
30
51
半導体不足の動向
◼ 自動車メーカーは電子部品調達の見直しを余儀なくされている
➢ジャストインタイムは、自動車メーカーのコストを最小限に抑えるため、車両に使われる数日で作成できる
40,000程度のコンポーネントを効率よく調達するために構築されたシステム
✓ しかし、センサー、エンジン管理、バッテリーコントロール、インフォテインメント、そして最終的には車両を操縦
するシステムに利用される半導体は、数か月かかるプロセスで作成され、それらを生産するための工場を稼
働させるまでには何年もかかる
▪ 最近の自動車には平均1,400 個の半導体が搭載さ
れている
▪ それでも、半導体産業の売上の約10%であり、その
ほとんどは最先端ではないラギングノードで、生産能
力の拡大には消極的
▪ 一方、EVや自動運転には10nm以下のハイエンドノー
ドの半導体が急速に必要になっている
➢半導体の供給危機をうまく乗り切っているメーカーは、
半導体を不可欠なシステムと見なし、半導体メーカー
と直接協力して製品を確保している。
✓ 半導体メーカーは、自動車メーカーが慣れている短
期的な供給調整ではなく、長期的に保証された発注
を求めている
9,11,30,39,42,47
52
半導体不足の動向
◼ 多くの自動車メーカーが半導体不足で生産を落とす中、日本の車メーカー
は売上を伸ばした
➢中国と米国での自動車需要の高まりを受け、日本の自動車メーカーの売上高は 4 月に急増した
✓ 一方、生産はパンデミック前の水準から落ち込み、自動車用半導体の世界的な不足が長引くにつれて、需
要と供給のギャップが生じさらに悪化する可能性がある。
✓ 6 月と 7 月には生産ラインが窮地に陥る可能性がある。
◼ 世界が半導体不足と戦っている間、GMにはバックアッププランがあった
➢重要な車両への影響を最小限に抑えるために必要な場所に半導体を移動するためのシフトを早期に開
始した。
✓ GMは収益性の高いピックアップと SUVからの売上削減はわずか2%であり、Stellantisは17% であったのに
対しFord は46%を失った。
◼ 現在、自動車メーカーは、半導体メーカーと直接話し、提携、自社内での半
導体製造、さらには自社ファウンドリの建設など、半導体製造プロセスに近
づく方法を模索している
➢但し、一部の半導体メーカーによると、自動車産業は新しい技術を受け入れているものの、それを実現す
る技術を理解していない
14,30,39,42,47
53
半導体不足の動向
◼ 半導体はなぜもっと多く作れないのか?
➢個々のトランジスタは、ウイルスの何倍も小さい。層間は、わずか1原子分の厚さで、ほんの一片のほこり
が大混乱を引き起こし、$数Mが徒労になる。
✓ 半導体の生産は「それはロケットサイエンスどころではなく、はるかに難しい」。
✓ 半導体製造施設を建設するのに何年もかかり、何$Bもかかる。
✓ 製造の専門知識が競争にほんの少し遅れているだけで失敗する可能性があり、成功は保証されない。
➢毎年出荷される約14億台のスマートフォンプロセッサのほとんどは、TSMC製。Intelは、コンピュータプロ
セッサの市場の 80% を占め、サムスンはメモリ半導体で支配的。
14,30,39,42,47
54
その他
◼ ミシュランは世界で最もグリーンなタイヤを作る
➢タイヤは航続距離に直結するため抵抗を最小限に抑える必要がある。
✓ グリップが強すぎると走行距離が短くなる。少なすぎると滑る。
✓ 今年後半に米国で大型 SUV 向けに発売される e.PRIMACYはパフォーマンスを犠牲にすることなく、道路と
の摩擦を軽減し、EVの航続距離を最大7%向上させる。
➢2023 年までに、すべての乗用車のタイヤに RFID チップを搭載する予定
✓ タイヤがメンテナンスに現れるたびに、クラウドに参照するだけでその走行距離を追跡し、ドライバーにタイヤ
ローテーションや、トレッドの深さの確認や、タイヤ交換の時期等いくつかの情報を送信できる
▪ B2B の顧客にとってはさらに価値がある
✓ タイヤはそれぞれの車専用に開発される。車両の重量、トルク、シャーシの相互作用により、車はそれぞれ非
常にユニークだ
✓ 次はタイヤをデータエンジンにして、完全にリサイクルできるようにしたいと考えている。
1
ご清聴
大変ありがとうございました

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