SlideShare une entreprise Scribd logo
1  sur  37
新学習指導要領
共通教科「情報」への対応

   大阪電気通信大学
       中野由章
   info@nakano.ac
13/3/30 23時30分   2
13/3/30 23時30分   3
13/3/30 23時30分   4
PISA
   OECD生徒の学習到達度調査

   知識や技能を,実生活の様々な場面で直面
    する課題にどの程度活用できるかを評価

 読解力
 数学的リテラシー
 科学的リテラシー


13/3/30 23時30分          5
ディジタル読解力
   ディジタル・テキストの読解力
     ICTリテラシーに関する知識・技能
         ホームページへのアクセス
         ボタンのクリック
         コピー&ペースト
         eメールの送受信
         ウェブの掲示板への書き込み等




13/3/30 23時30分              6
生きる力
 確かな学力
 豊かな心
 健やかな体




13/3/30 23時30分          7
確かな学力
 基礎的・基本的な知識・技能を確実に習
  得させる
 課題を解決するために必要な思考力,判
  断力,表現力その他の能力をはぐくむ
     観察・実験やレポートの作成,論述など知識
      ・技能の活用を図る学習活動を充実する
     横断的・総合的な課題について各教科等で習
      得した知識・技能を相互に関連付けながら解
      決するといった探究活動の質的な充実を図る

13/3/30 23時30分               8
アクティブ・ラーニ
                    ング
×教員による一方向的な講義形式の授業

 生徒の能動的な学習への参加
 認知的,倫理的,社会的能力,教養,知識
  ,経験を含めた汎用的能力の育成
 発見学習,問題解決学習,体験学習,調査
  学習等
     グループ・ディスカッション,ディベート,
      グループ・ワーク等

13/3/30 23時30分               9
教科目標
   情報及び情報技術を活用するための知識と
    技能を習得させ,情報に関する科学的な見
    方や考え方を養うとともに,社会の中で情
    報及び情報技術が果たしている役割や影響
    を理解させ,社会の情報化の進展に主体的
    に対応できる能力と態度を育てる。



13/3/30 23時30分          10
「社会と情報」目標
   情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影
    響を理解させ,情報機器や情報通信ネ
    ットワークなどを適切に活用して情報
    を収集,処理,表現するとともに効果
    的にコミュニケーションを行う能力を
    養い,情報社会に積極的に参画する態
    度を育てる.

13/3/30 23時30分           11
「情報の科学」目標
   情報社会を支える情報技術の役割や影
    響を理解させるとともに,情報と情報
    技術を問題の発見と解決に効果的に活
    用するための科学的な考え方を習得さ
    せ,情報社会の発展に主体的に寄与す
    る能力と態度を育てる.



13/3/30 23時30分           12
指導計画の作成と
                  内容の取扱い
 実習については「積極的に取り入れる」と
  の表現になった.
 「各科目は,原則として,同一年次で履修
  させる」とされた.
 「公民科及び数学科などとの連携を図る」
  と明記された.
 「知的財産権や個人情報の保護など」が「
  情報モラル」の具体例として示された.
 「体験的な学習を重視し,実践的な能力と
  態度の育成を図る」とされた.
13/3/30 23時30分              13
「情報と社会」内容
(1) 情報の活用と表現        (3) 情報社会の課題と情報モラ
    ア 情報とメディアの特徴      ル
    イ 情報のディジタル化      ア 情報化が社会に及ぼす影響と
    ウ 情報の表現と伝達        課題
                     イ 情報セキュリティの確保
                     ウ 情報社会における法と個人の
(2) 情報通信ネットワーク        責任
   とコミュニケーション       (4) 望ましい情報社会の構築
    ア コミュニケーション手段    ア 社会における情報システム
      の発達            イ 情報システムと人間
    イ 情報通信ネットワークの    ウ 情報社会における問題の解決
      仕組み
    ウ 情報通信ネットワークの
      活用とコミュニケーショ
      ン
13/3/30 23時30分                        14
「情報の科学」内容
(1) コンピュータと情報通       (3) 情報の管理と問題解決
   信ネットワーク            ア 情報通信ネットワークと
  ア コンピュータと情報の処        問題解決
   理                  イ 情報の蓄積・管理とデー
  イ 情報通信ネットワークの        タベース
   仕組み                ウ 問題解決の評価と改善
  ウ 情報システムの働きと提
   供するサービス           (4) 情報技術の進展と情報
(2) 問題解決とコンピュー         モラル
  タの活用                ア 社会の情報化と人間
     ア 問題解決の基本的な考え    イ 情報社会の安全と情報技
        方              術
     イ 問題の解決と処理手順の    ウ 情報社会の発展と情報技
        自動化            術
     ウ モデル化とシミュレーシ
13/3/30 ョン
        23時30分                        15
目立つキーワード
 情報通信ネットワーク
 問題解決
 社会


 メディア
 評価




13/3/30 23時30分              16
13/3/30 23時30分   17
社会と情報vs情報C
増えたもの                 減ったもの
  (1)ア 情報とメディ         (2)イ 情報通信の効
      アの特徴                率的な方法
  (2)ア コミュニケー
      ション手段の発
      達
  (3)イ 情報セキュリ
      ティの確保
  (4)ウ 情報社会にお
      ける問題の解決

13/3/30 23時30分                      18
情報の科学vs情報B
増えたもの                 減ったもの
  (1)ウ 情報システム         (2)ウ 情報の表し方と
      の働きと提供す             処理手順の工夫の
      るサービス               必要性
  (3)ア 情報通信ネッ         (4)ア 情報通信と計測
      トワークと問題             ・制御の技術(の
      解決                  一部)
  (3)ウ 問題解決の評
      価と改善


13/3/30 23時30分                       19
13/3/30 23時30分   20
社会と情報                         新・情報C

序章 情報社会とわたし たち
第1 情報の活用と
  章       表現                  第1章 情報機器の発達と ジタ
                                            ディ ル化
 第1 情報と ディ
   節    メ アの特徴                 第1節  わたし たちの暮らし の中の情報
 第2 情報の表現と
   節        伝達                 第2節  情報のディ ル化
                                          ジタ
 第3 情報のディ ル化
   節      ジタ                  第2章 ネッ ワークでかわる社会
                                    ト
第2 情報通信ネッ ワークと ュニケーショ
  章       ト    コミ       ン      第1節  社会で利用さ れている情報システム
 第1 コミ
   節  ュニケーショ メ ア
             ンと ディ             第2節  ト
                                    ネッ ワークのし み
                                             く
 第2 情報通信ネッ ワークの活用と ュニケーショ
   節        ト        コミ   ン   第3章 表現と ュニケーショ
                                      コミ       ン
 第3 情報通信ネッ ワークのし み
   節        ト     く            第1節  広がるコミ ュニケーショ ン
第3 望まし
  章   い情報社会を構築するために            第2節  まざまな表現
                                    さ
 第1 情報化が社会に及ぼす影響と
   節                 課題        第3節  プレゼンテーショ ンによる表現
 第2 情報社会における情報システム
   節                          第4章 総合実習
 第3 サイバー犯罪と
   節         セキュリ 対策
                 ティ            第1節  総合実習の進め方
 第4 より
   節  よい情報社会を目指し   て           第2節  総合実習の実践
終章 情報社会と問題解決                   第3節  総合実習の実践例
                              第5章 情報通信社会を築く
                               第1節  情報化の恩恵
                               第2節  情報化が内包する問題
                               第3節  自分なり の意見をもと  う




13/3/30 23時30分                                     21
13/3/30 23時30分   22
情報の科学                        新・情報B

序章 情報社会に生きるわたし  たち
 第1 情報社会と
   節      問題解決
第1 コンピュータ
  章      による情報の処理と   表現      第1 情報社会と
                               章       コンピュータ
 第1 コンピュータ 情報処理
   節       と                  第1節 わたし たちの生活と コンピュータ
 第2 情報のディ ル化
   節      ジタ                  第2節 インターネッ ト
第2 ネッ ワークがつなぐコミ
  章  ト          ュニケーショ ン      第3節 問題解決と 情報手段の利用
 第1 メ アと ュニケーショ
   節  ディ コミ        ン         第2 コンピュータ
                               章       による情報の表現と   処理
 第2 ネッ ワークの動作と く
   節  ト         しみ            第1節 コンピュータ の機能と ソフト アの実行
                                                 ウェ
 第3 情報セキュリ
   節       ティ                 第2節 コンピュータ における情報の表現
第3 情報システムが支える社会
  章                           第3節 コンピュータ における演算
 第1 情報社会と
   節      情報システム              第4節 コンピュータ による処理手順の工夫
 第2 安全な情報社会を目指し
   節               て         第3 コンピュータ
                               章       の活用と 問題のモデル化
第4 問題の発見・
  章       分析と 解決の方法           第1節 モデル化と ュレーショ
                                        シミ      ン
 第1 問題解決と
   節      は                   第2節 データベース
 第2 問題解決のための方法
   節                         第4 総合実習
                               章 
 第3 問題解決の実践
   節                          第1節 総合実習の進め方
第5 問題の解決と
  章       処理手順の自動化            第2節 総合実習の実践
 第1 基本的なアルゴリ
   節          ズムと プログラム       第3節 総合実習の実践例
 第2 いろいろなアルゴリ
   節           ズム            第5 情報社会をつく
                               章         る技術
第6 モデル化と
  章      問題解決                 第1節 安心と 安全を支える情報技術
 第1 モデル化と ュレーショ
   節      シミ      ン           第2節 情報社会を発展さ  せる情報技術
 第2 情報の蓄積・
   節        管理とデータ ベースのし み
                         く
第7 情報通信ネッ ワークと
  章       ト     問題解決
 第1 グループで行う
   節         問題解決
 第2 課題解決学習実践例
   節 



 13/3/30 23時30分                                    23
13/3/30 23時30分   24
増加したキーワード
   問題解決                      ログ
    KJ法,イメージマップ  メディア
    
    ,インタビュー調査,     記録メディア,伝達メ
    クロス集計,質問紙,      ディア,表現メディア
    ターゲット,調査,評  情報倫理
    定法,予備調査        OECD8原則,情報モラ
 セキュリティ            ル,ベルヌ条約
   機微情報,情報セキュ  標準化
    リティポリシー,ソー     IEEE,IETF,RFC
    シャルエンジニアリン  組織
    グ,フィッシング,リ     CIO,インセンティブ論
    スクマネジメント        ,規範
   トレンド                 ユニバーサルデザイン
       SNS,クラウドコンピ          Webセーフカラー,情
        ューティング,スマー            報デザイン
        トフォン,マイクロブ
13/3/30 23時30分                          25
13/3/30 23時30分   26
増加したキーワード
   テクノロジ                    DoS攻撃,アップデート
    64ビットCPU,
                             ,情報セキュリティポ
    IEEE802.11,P2P,           リシー
    DHCP,HTTP,IP,    トレンド
    LAN,POP,SMTP,画     SEO,SNS,アフィリ
    素,経路制御,標本化          エイト,スキミング,
    ,量子化                マルチコアCPU,ロング
 問題解決                  テール
   MECE,アンケート調査  情報倫理
    ,インタビュー調査,         クリエイティブ・コモ
    仮説形成,統計量,標          ンズ,著作権法,プラ
    本調査,ロジックツリ          イバシーポリシー,フ
    ー                   レーミング
                         メディア
                             マスメディア,メディ
                              ア
                                           27
    セキュリティ
13/3/30 23時30分

ちょっと休憩
長さnの配列に、グー、チョキ、パーのどれ
かが入ってます。
全部を見て、勝っている人がいたら、誰が勝
ちかを判定してください。
いないなら、あいこと判定してください。




13/3/30 23時30分            28
2004年のセンター試験

 グー:g人 チョキの:c人 パー:p人
 あいこの条件
     g×c×p≠0
     g=n        または c=n または p=n
   勝った人
     p=0 → gとc → g
     g=0 → cとp → c
     c=0 → pとg → p




13/3/30 23時30分                     29
科目シェア



                 情報の
                  科学




0.0                0.1   0.2   0.3

13/3/30 23時30分                   30
科目シェア



  情報の                         社会と
   科学                          情報




0.0              0.2    0.4    0.6   0.8   1.0

13/3/30 23時30分                               31
13/3/30 23時30分   32
とある社会の…




13/3/30 23時30分             33
どんな準備をしてますか?




13/3/30 23時30分     34
教えてください




13/3/30 23時30分             35
例:データベース


http://sAccess.eplang.jp




13/3/30 23時30分              36
教科「情報」って
   役に立つから?
     役に立つならそれに越したことはない
     でも,それって目的なの?


   豊かに生きるための教養
     読み
     書き
     情報リテラシー




13/3/30 23時30分              37

Contenu connexe

Similaire à 第2回 ICTE共通教科「情報」ミニセミナー in 関西 新学習指導要領実施直前セミナー

東京造形大学 メディア論B
東京造形大学 メディア論B東京造形大学 メディア論B
東京造形大学 メディア論B
Gyoda Nawoshi
 
Otsuma(2010713)
Otsuma(2010713)Otsuma(2010713)
Otsuma(2010713)
真 岡本
 

Similaire à 第2回 ICTE共通教科「情報」ミニセミナー in 関西 新学習指導要領実施直前セミナー (20)

人工知能が浸透した社会の情報倫理学
人工知能が浸透した社会の情報倫理学人工知能が浸透した社会の情報倫理学
人工知能が浸透した社会の情報倫理学
 
2(haifu)
2(haifu)2(haifu)
2(haifu)
 
東京造形大学 メディア論B
東京造形大学 メディア論B東京造形大学 メディア論B
東京造形大学 メディア論B
 
サイバーエージェントにおける計算社会科学
サイバーエージェントにおける計算社会科学サイバーエージェントにおける計算社会科学
サイバーエージェントにおける計算社会科学
 
6 9security
6 9security6 9security
6 9security
 
情報リテラシー論レポート
情報リテラシー論レポート情報リテラシー論レポート
情報リテラシー論レポート
 
情報リテラシー論(長岡造形大学)講義レポートの書き方を解説
情報リテラシー論(長岡造形大学)講義レポートの書き方を解説情報リテラシー論(長岡造形大学)講義レポートの書き方を解説
情報リテラシー論(長岡造形大学)講義レポートの書き方を解説
 
2017年度 河野ゼミ スタートアップ資料
2017年度 河野ゼミ スタートアップ資料2017年度 河野ゼミ スタートアップ資料
2017年度 河野ゼミ スタートアップ資料
 
学認と電子書籍を利用したオープンエデュケーションツールの開発
学認と電子書籍を利用したオープンエデュケーションツールの開発学認と電子書籍を利用したオープンエデュケーションツールの開発
学認と電子書籍を利用したオープンエデュケーションツールの開発
 
Peirceの探究段階論に基づく「情報I, II」における単元間の構造分析
Peirceの探究段階論に基づく「情報I, II」における単元間の構造分析Peirceの探究段階論に基づく「情報I, II」における単元間の構造分析
Peirceの探究段階論に基づく「情報I, II」における単元間の構造分析
 
河野ゼミ研究紹介20180702
河野ゼミ研究紹介20180702河野ゼミ研究紹介20180702
河野ゼミ研究紹介20180702
 
Newsletter20110202
Newsletter20110202Newsletter20110202
Newsletter20110202
 
河野ゼミガイダンス資料2016
河野ゼミガイダンス資料2016河野ゼミガイダンス資料2016
河野ゼミガイダンス資料2016
 
Otsuma(2010713)
Otsuma(2010713)Otsuma(2010713)
Otsuma(2010713)
 
情報教育における7つのネット・リテラシー
情報教育における7つのネット・リテラシー情報教育における7つのネット・リテラシー
情報教育における7つのネット・リテラシー
 
ソーシャルビッグデータ・オープンデータによる社会構造変化の発見
ソーシャルビッグデータ・オープンデータによる社会構造変化の発見ソーシャルビッグデータ・オープンデータによる社会構造変化の発見
ソーシャルビッグデータ・オープンデータによる社会構造変化の発見
 
私が考える教科「情報」像と教科「情報」の課題
私が考える教科「情報」像と教科「情報」の課題私が考える教科「情報」像と教科「情報」の課題
私が考える教科「情報」像と教科「情報」の課題
 
Kyoto Women's University Open Campus 2014
Kyoto Women's University Open Campus 2014Kyoto Women's University Open Campus 2014
Kyoto Women's University Open Campus 2014
 
人工知能の(過去・現在・)未来と倫理
人工知能の(過去・現在・)未来と倫理人工知能の(過去・現在・)未来と倫理
人工知能の(過去・現在・)未来と倫理
 
Newsletter201102
Newsletter201102Newsletter201102
Newsletter201102
 

Plus de Yoshiaki Nakano

Plus de Yoshiaki Nakano (20)

Iice hawaii2019
Iice hawaii2019Iice hawaii2019
Iice hawaii2019
 
情報処理学会教員免許更新講習201808
情報処理学会教員免許更新講習201808情報処理学会教員免許更新講習201808
情報処理学会教員免許更新講習201808
 
免許更新講習 2018年1月
免許更新講習 2018年1月免許更新講習 2018年1月
免許更新講習 2018年1月
 
免許更新講習 情報モラル教育
免許更新講習 情報モラル教育免許更新講習 情報モラル教育
免許更新講習 情報モラル教育
 
三情研2017
三情研2017三情研2017
三情研2017
 
ゲームで身につけるプログラミング的思考力
ゲームで身につけるプログラミング的思考力ゲームで身につけるプログラミング的思考力
ゲームで身につけるプログラミング的思考力
 
技術の進歩を考える
技術の進歩を考える技術の進歩を考える
技術の進歩を考える
 
免許更新講習201508
免許更新講習201508免許更新講習201508
免許更新講習201508
 
第3回大学情報入試全国模擬試験
第3回大学情報入試全国模擬試験第3回大学情報入試全国模擬試験
第3回大学情報入試全国模擬試験
 
情報科教員の現状とCPD
情報科教員の現状とCPD情報科教員の現状とCPD
情報科教員の現状とCPD
 
文教大学「キャリア・デザイン」
文教大学「キャリア・デザイン」文教大学「キャリア・デザイン」
文教大学「キャリア・デザイン」
 
Ipsj77
Ipsj77Ipsj77
Ipsj77
 
文京区ICTリーダー研修201502
文京区ICTリーダー研修201502文京区ICTリーダー研修201502
文京区ICTリーダー研修201502
 
情報科教育法(Tamabi)
情報科教育法(Tamabi)情報科教育法(Tamabi)
情報科教育法(Tamabi)
 
ICTE千葉
ICTE千葉ICTE千葉
ICTE千葉
 
情報科教員の声
情報科教員の声情報科教員の声
情報科教員の声
 
大学入試を見据えた教科情報の現状と展望
大学入試を見据えた教科情報の現状と展望大学入試を見据えた教科情報の現状と展望
大学入試を見据えた教科情報の現状と展望
 
第2回大学情報入試全国模試
第2回大学情報入試全国模試第2回大学情報入試全国模試
第2回大学情報入試全国模試
 
高等学校における情報教育の現状
高等学校における情報教育の現状高等学校における情報教育の現状
高等学校における情報教育の現状
 
「情報技術基礎」と共通教科情報科
「情報技術基礎」と共通教科情報科「情報技術基礎」と共通教科情報科
「情報技術基礎」と共通教科情報科
 

第2回 ICTE共通教科「情報」ミニセミナー in 関西 新学習指導要領実施直前セミナー

  • 1. 新学習指導要領 共通教科「情報」への対応 大阪電気通信大学 中野由章 info@nakano.ac
  • 5. PISA  OECD生徒の学習到達度調査  知識や技能を,実生活の様々な場面で直面 する課題にどの程度活用できるかを評価  読解力  数学的リテラシー  科学的リテラシー 13/3/30 23時30分 5
  • 6. ディジタル読解力  ディジタル・テキストの読解力  ICTリテラシーに関する知識・技能  ホームページへのアクセス  ボタンのクリック  コピー&ペースト  eメールの送受信  ウェブの掲示板への書き込み等 13/3/30 23時30分 6
  • 7. 生きる力  確かな学力  豊かな心  健やかな体 13/3/30 23時30分 7
  • 8. 確かな学力  基礎的・基本的な知識・技能を確実に習 得させる  課題を解決するために必要な思考力,判 断力,表現力その他の能力をはぐくむ  観察・実験やレポートの作成,論述など知識 ・技能の活用を図る学習活動を充実する  横断的・総合的な課題について各教科等で習 得した知識・技能を相互に関連付けながら解 決するといった探究活動の質的な充実を図る 13/3/30 23時30分 8
  • 9. アクティブ・ラーニ ング ×教員による一方向的な講義形式の授業  生徒の能動的な学習への参加  認知的,倫理的,社会的能力,教養,知識 ,経験を含めた汎用的能力の育成  発見学習,問題解決学習,体験学習,調査 学習等  グループ・ディスカッション,ディベート, グループ・ワーク等 13/3/30 23時30分 9
  • 10. 教科目標  情報及び情報技術を活用するための知識と 技能を習得させ,情報に関する科学的な見 方や考え方を養うとともに,社会の中で情 報及び情報技術が果たしている役割や影響 を理解させ,社会の情報化の進展に主体的 に対応できる能力と態度を育てる。 13/3/30 23時30分 10
  • 11. 「社会と情報」目標  情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影 響を理解させ,情報機器や情報通信ネ ットワークなどを適切に活用して情報 を収集,処理,表現するとともに効果 的にコミュニケーションを行う能力を 養い,情報社会に積極的に参画する態 度を育てる. 13/3/30 23時30分 11
  • 12. 「情報の科学」目標  情報社会を支える情報技術の役割や影 響を理解させるとともに,情報と情報 技術を問題の発見と解決に効果的に活 用するための科学的な考え方を習得さ せ,情報社会の発展に主体的に寄与す る能力と態度を育てる. 13/3/30 23時30分 12
  • 13. 指導計画の作成と 内容の取扱い  実習については「積極的に取り入れる」と の表現になった.  「各科目は,原則として,同一年次で履修 させる」とされた.  「公民科及び数学科などとの連携を図る」 と明記された.  「知的財産権や個人情報の保護など」が「 情報モラル」の具体例として示された.  「体験的な学習を重視し,実践的な能力と 態度の育成を図る」とされた. 13/3/30 23時30分 13
  • 14. 「情報と社会」内容 (1) 情報の活用と表現 (3) 情報社会の課題と情報モラ ア 情報とメディアの特徴 ル イ 情報のディジタル化 ア 情報化が社会に及ぼす影響と ウ 情報の表現と伝達 課題 イ 情報セキュリティの確保 ウ 情報社会における法と個人の (2) 情報通信ネットワーク 責任 とコミュニケーション (4) 望ましい情報社会の構築 ア コミュニケーション手段 ア 社会における情報システム の発達 イ 情報システムと人間 イ 情報通信ネットワークの ウ 情報社会における問題の解決 仕組み ウ 情報通信ネットワークの 活用とコミュニケーショ ン 13/3/30 23時30分 14
  • 15. 「情報の科学」内容 (1) コンピュータと情報通 (3) 情報の管理と問題解決 信ネットワーク ア 情報通信ネットワークと ア コンピュータと情報の処 問題解決 理 イ 情報の蓄積・管理とデー イ 情報通信ネットワークの タベース 仕組み ウ 問題解決の評価と改善 ウ 情報システムの働きと提 供するサービス (4) 情報技術の進展と情報 (2) 問題解決とコンピュー モラル タの活用 ア 社会の情報化と人間 ア 問題解決の基本的な考え イ 情報社会の安全と情報技 方 術 イ 問題の解決と処理手順の ウ 情報社会の発展と情報技 自動化 術 ウ モデル化とシミュレーシ 13/3/30 ョン 23時30分 15
  • 16. 目立つキーワード  情報通信ネットワーク  問題解決  社会  メディア  評価 13/3/30 23時30分 16
  • 18. 社会と情報vs情報C 増えたもの 減ったもの (1)ア 情報とメディ (2)イ 情報通信の効 アの特徴 率的な方法 (2)ア コミュニケー ション手段の発 達 (3)イ 情報セキュリ ティの確保 (4)ウ 情報社会にお ける問題の解決 13/3/30 23時30分 18
  • 19. 情報の科学vs情報B 増えたもの 減ったもの (1)ウ 情報システム (2)ウ 情報の表し方と の働きと提供す 処理手順の工夫の るサービス 必要性 (3)ア 情報通信ネッ (4)ア 情報通信と計測 トワークと問題 ・制御の技術(の 解決 一部) (3)ウ 問題解決の評 価と改善 13/3/30 23時30分 19
  • 21. 社会と情報 新・情報C 序章 情報社会とわたし たち 第1 情報の活用と 章  表現 第1章 情報機器の発達と ジタ ディ ル化 第1 情報と ディ 節  メ アの特徴 第1節  わたし たちの暮らし の中の情報 第2 情報の表現と 節  伝達 第2節  情報のディ ル化 ジタ 第3 情報のディ ル化 節  ジタ 第2章 ネッ ワークでかわる社会 ト 第2 情報通信ネッ ワークと ュニケーショ 章  ト コミ ン 第1節  社会で利用さ れている情報システム 第1 コミ 節  ュニケーショ メ ア ンと ディ 第2節  ト ネッ ワークのし み く 第2 情報通信ネッ ワークの活用と ュニケーショ 節  ト コミ ン 第3章 表現と ュニケーショ コミ ン 第3 情報通信ネッ ワークのし み 節  ト く 第1節  広がるコミ ュニケーショ ン 第3 望まし 章  い情報社会を構築するために 第2節  まざまな表現 さ 第1 情報化が社会に及ぼす影響と 節  課題 第3節  プレゼンテーショ ンによる表現 第2 情報社会における情報システム 節  第4章 総合実習 第3 サイバー犯罪と 節  セキュリ 対策 ティ 第1節  総合実習の進め方 第4 より 節  よい情報社会を目指し て 第2節  総合実習の実践 終章 情報社会と問題解決 第3節  総合実習の実践例 第5章 情報通信社会を築く 第1節  情報化の恩恵 第2節  情報化が内包する問題 第3節  自分なり の意見をもと う 13/3/30 23時30分 21
  • 23. 情報の科学 新・情報B 序章 情報社会に生きるわたし たち 第1 情報社会と 節  問題解決 第1 コンピュータ 章  による情報の処理と 表現 第1 情報社会と 章  コンピュータ 第1 コンピュータ 情報処理 節  と 第1節 わたし たちの生活と コンピュータ 第2 情報のディ ル化 節  ジタ 第2節 インターネッ ト 第2 ネッ ワークがつなぐコミ 章  ト ュニケーショ ン 第3節 問題解決と 情報手段の利用 第1 メ アと ュニケーショ 節  ディ コミ ン 第2 コンピュータ 章  による情報の表現と 処理 第2 ネッ ワークの動作と く 節  ト しみ 第1節 コンピュータ の機能と ソフト アの実行 ウェ 第3 情報セキュリ 節  ティ 第2節 コンピュータ における情報の表現 第3 情報システムが支える社会 章  第3節 コンピュータ における演算 第1 情報社会と 節  情報システム 第4節 コンピュータ による処理手順の工夫 第2 安全な情報社会を目指し 節  て 第3 コンピュータ 章  の活用と 問題のモデル化 第4 問題の発見・ 章  分析と 解決の方法 第1節 モデル化と ュレーショ シミ ン 第1 問題解決と 節  は 第2節 データベース 第2 問題解決のための方法 節  第4 総合実習 章  第3 問題解決の実践 節  第1節 総合実習の進め方 第5 問題の解決と 章  処理手順の自動化 第2節 総合実習の実践 第1 基本的なアルゴリ 節  ズムと プログラム 第3節 総合実習の実践例 第2 いろいろなアルゴリ 節  ズム 第5 情報社会をつく 章  る技術 第6 モデル化と 章  問題解決 第1節 安心と 安全を支える情報技術 第1 モデル化と ュレーショ 節  シミ ン 第2節 情報社会を発展さ せる情報技術 第2 情報の蓄積・ 節  管理とデータ ベースのし み く 第7 情報通信ネッ ワークと 章  ト 問題解決 第1 グループで行う 節  問題解決 第2 課題解決学習実践例 節  13/3/30 23時30分 23
  • 25. 増加したキーワード  問題解決 ログ KJ法,イメージマップ  メディア  ,インタビュー調査,  記録メディア,伝達メ クロス集計,質問紙, ディア,表現メディア ターゲット,調査,評  情報倫理 定法,予備調査  OECD8原則,情報モラ  セキュリティ ル,ベルヌ条約  機微情報,情報セキュ  標準化 リティポリシー,ソー  IEEE,IETF,RFC シャルエンジニアリン  組織 グ,フィッシング,リ  CIO,インセンティブ論 スクマネジメント ,規範  トレンド  ユニバーサルデザイン  SNS,クラウドコンピ  Webセーフカラー,情 ューティング,スマー 報デザイン トフォン,マイクロブ 13/3/30 23時30分 25
  • 27. 増加したキーワード  テクノロジ  DoS攻撃,アップデート 64ビットCPU,  ,情報セキュリティポ IEEE802.11,P2P, リシー DHCP,HTTP,IP,  トレンド LAN,POP,SMTP,画  SEO,SNS,アフィリ 素,経路制御,標本化 エイト,スキミング, ,量子化 マルチコアCPU,ロング  問題解決 テール  MECE,アンケート調査  情報倫理 ,インタビュー調査,  クリエイティブ・コモ 仮説形成,統計量,標 ンズ,著作権法,プラ 本調査,ロジックツリ イバシーポリシー,フ ー レーミング  メディア  マスメディア,メディ ア 27 セキュリティ 13/3/30 23時30分 
  • 29. 2004年のセンター試験  グー:g人 チョキの:c人 パー:p人  あいこの条件  g×c×p≠0  g=n または c=n または p=n  勝った人  p=0 → gとc → g  g=0 → cとp → c  c=0 → pとg → p 13/3/30 23時30分 29
  • 30. 科目シェア 情報の 科学 0.0 0.1 0.2 0.3 13/3/30 23時30分 30
  • 31. 科目シェア 情報の 社会と 科学 情報 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 13/3/30 23時30分 31
  • 37. 教科「情報」って  役に立つから?  役に立つならそれに越したことはない  でも,それって目的なの?  豊かに生きるための教養  読み  書き  情報リテラシー 13/3/30 23時30分 37