2017/10/28開催 WordFes Nagoya 2017 にて発表。来る2020年、 AI (人工知能) の本格的な社会参加により、IT業界は大きな変革を迎える。 Web業界でも、ありとあらゆる仕事がAIで代替され、なんとデザイナーの仕事は消滅？ 知識をつけた AI は、ついに自らブログを書き、情報発信を始めていく・・・ ・・・ そんな未来は、果たして本当に訪れるのだろうか。 本セッションでは、スピーカーと一緒に「AIブロガー」を設計／開発する方法をやさしく学び、 WordPress と AI についての理解や、近未来の世界のイメージを深めて頂きます。

1. AI×WordPress
〜45分で学ぶWordPress AIブロガーの設計と構築〜

2. 2020年、AIが後向きな悩みを前向きに解決する

8. AIは我々の事業スピードを上げる

9. But, ...

10. https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/ft-ai-job/ (From ⽇本経済新聞)

11. https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/ft-ai-job/ (From ⽇本経済新聞)

12. https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/ft-ai-job/ (From ⽇本経済新聞)
Webコンテンツ更新業務はAIに代わられる？

13. Webデザイン作成もAIに代わられる？
https://firedrop.ai/

14. 確かにWordPressも⾃動構築できる時代
構築⾃動化技術の登場
(プログラマブルな)クラウドサービス

15. ⼈が介在するポイントが激減していく
2017
2018
2019
2020
!

16. AIの本格進出で、我々はどうなる？

17. AI×WordPress
〜45分で学ぶWordPress AIブロガーの設計と構築〜

18. アジェンダ
• ブロガーに代わる新概念「AIブロガー」とは
• 「AIブロガー」は機械学習で強くなる
• 「AIブロガー」がWordPressに投稿する⽅法
• 「AIブロガー」の設計と構築
• “AIが仕事を奪う”は本当か？ 我々はどうすれば良いのか？

19. 「AIブロガー」が誕⽣する！

20. 「AIブロガー」とは (今ここで定義するんだけど…)
• AI(⼈⼯知能)を持った、ブログを書くモノ
「ロボットが ブログを書いたら AIブロガー」

21. そもそもAIとは何なのか
• Wikipediaでの研究の定義
• ⼈⼯的に⼈間と同等の知能を実現させようとする研究
• ⼀般社団法⼈ ⼈⼯知能学会での研究の定義
• 1つは⼈間の知能そのものをもつ機械を作ろうとする研究
もう1つは⼈間が知能を使ってすることを機械にさせようとする研究
よくわかんないけど
つまりどういうこと？

22. そもそもAIとは何なのか
• つまり、頭で考えて⼿を動かすということを
⼈ではないモノが⾏うとすれば、
そのモノはAIを備えていると⾔えるのではないでしょうか
「ロボットが ブログを書いたら AIブロガー
たとえ脳みそ エンドウマメでも」

23. でも何も学ばなければ、頭はからっぽ

24. 「AIブロガー」は機械学習で強くなる
• AIとは⼈⼯的な脳みそのことであり、⼈間と同じように
学習(勉強)しなければ、頭が良くなりません
そう、つまりは、機械学習しなければならないのです
「ロボットも みんなと同じ 詰め込み教育」
写真の出典: 河合塾, http://www.kawai-juku.ac.jp/

25. 「AIブロガー」の機械学習とは
• 教師あり学習
• まず⼤量のデータと答えの組み合わせ/パターンを与えて学習させる
• 未知のデータが来た時に、学習した内容から推測する
• 「こういう⾵にブログを書けば良い」と⼈が教えると、
そのとおりに書くようになる
• 教師なし学習
• データだけ与えてパターンを導かせる
• ひたすら特定ブロガーの記事内容を読み込ませて、傾向と⽂体をパ
ターン化させ、同じふるまいができるようにする

26. むずかしいのでかんたんにするとね

27. タイトルを与えれば記事ができる仕組み
あらかじめ覚えておいた
タイトル別の記事パターン
「◯◯というタイトルで
記事を書きなさい」
タイトルの⽂字列を
分析し、ブログを投稿
教師 AI(⼈⼯知能) 機械学習の成果

28. まず、⼈がブログを投稿する流れ
①ネタ探し(取材) ③記事投稿
Title: Kitade! Nagoya
Body: WordFes Now Yade
②記事作成
指⽰、思いつき
※「流れ」は「シナリオ」という⾔葉で表現されることもあります

29. 次に、AIがブログを投稿する流れ
①ネタ探し(取材) ③記事投稿
指⽰、思いつき
Title: Kitade! Nagoya
Body: WordFes Now Yade
②記事作成
※「流れ」は「シナリオ」という⾔葉で表現されることもあります

30. あれ？同じじゃね？
！？

31. 流れは同じ。やり⽅が違う。
⼈の頭と⼿を使って考えて
⼈の頭と⼿を使って記事を作り
⼈の頭と⼿を使って投稿
学習した流れに従って考えて
学習したパターンに従って記事を作り
学習した流れに従って投稿

32. AIブロガーがWordPressに投稿するには

33. ⼈の筆はキーボード、AIの筆はプログラム

34. WP REST APIがAIの筆となる
http://ja.wp-api.org/
WordPress 4.7から標準対応・・・えっ？ ていうことは、4.7までREST APIなかったの？？意外ー

35. REST APIは実⾏環境を選ばない
http://ja.wp-api.org/

36. REST APIを使った記事投稿環境
例: プラグインを中⼼に考える
WordPressREST API
WordPress
AI Plugin (仮)

37. 「AIプラグイン」の開発は可能か？
⾮常に重い処理をプラグインで実⾏することになり
⾼いサーバスペックが必要であり、現実的ではない

38. REST APIを使った記事投稿環境
AWS Lambda
例: アプリケーション(プログラム)実⾏プラットフォームを中⼼に考える
Azure Functions
Google App Engine
WordPress
REST API
など

39. WordPressのサーバ外から投稿可能
サーバのスペックに依存せず動作
AWS Lambda Azure Functions Google App Engine

40. <参考> XMLRPCによる投稿
4.6までのプログラマブルな投稿と⾔えば
この「XMLRPC」になります。
しかし、クライアントの作り込みが⾯倒だったり、
⾔語の標準の範囲だと使えないことがあったり、
⾯倒でした。
Javaだとすっげー⾯倒だけど、Pythonだと
標準ライブラリですっげー簡単にできるらしいよ！
試してないけど。

41. 「AIブロガー」を設計してみる

42. <復習> AIがブログを投稿する流れ
①ネタ探し(取材) ③記事投稿
指⽰、思いつき
Title: Kitade! Nagoya
Body: WordFes Now Yade
②記事作成
※「流れ」は「シナリオ」という⾔葉で表現されることもあります

43. <設計例>⼈物の話題を投稿するAIの作成
Polling
/Trigger
★AWSを利⽤し、AIブロガーを設計
Request Queue
Response Queue AI Blogger
Get Infomation
Create Article
Post Article
AnalyticsConversation
NETA
WP
Article ML Article Pattern
ChatBot

44. 管理者との打ち合わせ部分
Polling
/Trigger
Request Queue
Response Queue AI Blogger
Get Infomation
Create Article
Post Article
AnalyticsConversation
NETA
WP
Article ML Article Pattern
ChatBot

45. 管理者との打ち合わせ(会話)部分
★管理者とAIとの会話をChatBotで実現
いつ発⽣するかわからない投稿要求をPolling Lambdaが処理
「◯◯がすごい」
承知しました
◯◯についてですね
OKです
今すぐ書く？
後にする？
Req Q
Res Q
Req Q
enqueue
dequeue
enqueue
dequeue
Res Q
dequeue
追加要求enqueue
追加回答dequeue
追加要求enqueue
Polling/Trigger
Start
AI Blogger
First
Request
Conversation

46. 要求確定→投稿作成部分
★タイトルを解析し、ネタ探しを⾏う
AI Blogger
「◯◯がすごい」
Analytics
「◯◯」
「すごい」
Get Infomation 「◯◯」「すごい」
に関するネタ探し
NETA

47. 機械学習によるタイトル解析の例
★本来はタイトルの⽂法パターンを複数準備
また、タイトルのポジティブ/ネガティブ分析もデータが溜まれば可能
「実⾏委員⻑、100⼈乗っても⼤丈夫な物置きを購⼊！」
「固有名詞、修飾語な名詞を動詞感嘆符」
「名詞を動詞感嘆符」
「固有名詞、動詞感嘆符」
複数の⽂法パターンを⽤意しておき、
より細かく合致した場合、細かく合致した⽅の
パターンを適⽤したほうが良い場合が多い

48. 機械学習による記事パターン当て込み
★タイトルに含まれる⽂⾔などから、記事のパターンを予測
適切なパターンを選び、記事を作成していく
「実⾏委員⻑、100⼈乗っても⼤丈夫な物置きを購⼊！」
「実⾏委員⻑」・・・稲◯
「100⼈乗っても⼤丈夫」・・・◯葉
「物置き」・・・イ◯バ
「イ◯バ」「稲◯」
に関するネタ探し
NETA
タイトル解析の例
記事パターン選択の例
「イ◯バ」「稲◯」に最適な記事パターン = 第178番⽬のパターン

49. 予め、パターンのデータを学習させる
このデータを⽤意するのが⼤変

50. 今回は簡易版。前提条件つけてます。
• 記事パターンを1パターン学習
• 作り込めばネタの性質によって記事パターンを変えるなどできますが
今回は許してね。だって、時間なかったんだもーん
• 使⽤する単語の性質は、予め学習させておく
• 未知の単語は苦しい。それが教師あり学習のデメリットでもある
• タイトルは「◯◯の▲▲」みたいに⼊⼒される想定
• 上記以外の場合、ChatBotが「すみません。よく分かりません」と
答えて弾きます。しょうがないよね。⽣後3週間なんだからさ
• 作り込めば、タイトルの⽂法パターンを複数作って、ChatBotとの
会話の中で管理者にパターンを選ばせていくことができます

52. ⾚背景: タイトルに含まれる⾔葉
⻩背景: AIが選択した、タイトルに関連する⾔葉
無背景: AIが選択した、予め組み込まれた本⽂テンプレート

53. 1パターンだけのAIなんて、⾚ん坊だよ
たいしたことないない

54. じゃ、1億パターン覚えたら
どうなりますかね？

55. AIはWeb業界⼈の仕事を奪うのか？

56. 頭を使わずできることは今⽇のAIでもできる
「⾃動化」「パターン」にできるものは
まさにそう

57. ⼈間の壁になるものを、AIは⾶び越える
だってAIは、疲れを知らない

58. ⼈間の壁になるものを、AIは⾶び越える
だってAIは、転職しない

59. ⾯倒なコミュニケーションは要らない
24時間いつでも依頼できる
声で会話しなくても良い
⽂句も⾔われない
安上がりで済む
交通費はかからない
残業代も払わなくて良い

60. 「AIが仕事を奪う」を
ただの煽りと思ってはならない
それはエンジニア/デザイナーとして
思考停⽌したも同然である

61. 今はまだ⾚ん坊だから、笑っていられる

62. https://www.nikkei.com/article/DGXMZO15581470R20C17A4SHA000/(From ⽇本経済新聞)

63. AIのお陰で、より注⼒できることがある

64. 笑顔
親⾝なフォロー 障害報告書
理由の説明
アップデート
細やかな修正
プロジェクト管理
微調整
相⼿の感情を汲む
要求の深掘
新技術の開発と習得

65. AIにできないことを価値にする
AIと共存し、⾼価値を⽣む
×

66. 仕事は⼈と⼈のぶつかり合い
そして、AIはチームの⼀員である
×

67. まとめ
• AIは⼈間を⽀援し、⼈間の新たな価値と仕事を⽣む
• 前向きに捉える。「仕事が奪われる」かは仕事への臨み⽅次第
• AIとWordPressは相性が良い
• プログラマブル、REST API
• AIはパターンと⾃動化の積み重ね
• 特殊なことは、意外と少ない
• インプットをパターンにはめていく (はめることができるか分析/評価)
• ⼈間が同じような記事ばかり、同じようなデザインばかりだと・・・

70. ・・・なんてことに
なるかもしれません
この話を、⾃分のことと思って受け⽌めるか、
ただのくだらない煽りと思って受け⽌めるかは、
全て、あなたの気の持ち⽅次第です。
※なお、私はITインフラ屋ですが、本業であらゆる作業が⾃動化されていくのを
⾝をもって⽬の当たりにしているため、AIの登場に追従しないのはまずいと
危機感を持っております。

71. 忘れてた！⾃⼰紹介
• 横井 公紀 ‒ Kiminori Yokoi
• 名古屋出⾝。2017年6⽉に東京・新宿に転勤し活動中
• ⼀応⼤⼿SIer勤務
• クラウドソリューションアーキテクト
• AWS、Azure、GCP、Bluemix …etc
• プリセールスからサーバレス開発までオールラウンダー
• WordPressをAWSスポットインスタンスで動かして運⽤中
• AWS認定資格パーフェクトホルダー
• 趣味はライブ⾒に⾏くことだったけど最近⾏けてない
kiminori.yokoi

72. END
ご静聴ありがとうございました
次回作にご期待下さい！