2021年3月6日開催「公共交通オープンデータ最前線 in インターナショナルオープンデータデイ2021」における何玏氏／高瀬翼氏（一般財団法人計量計画研究所／富山大学シミュレーション工学研究室）の発表資料です。

1. GTFS-JPを活用した
総合的な路線時刻表
作成の取組
何 玏 （一般財団法人計量計画研究所）
高瀬翼 （富山大学シミュレーション工学研究室）
1
か ろく

2. 路線時刻表 2

3. 「路線時刻表」の存在意義
⚫時刻検索は「知りたいことを教えてくれる」
⚫表形式の時刻表は「知らないことを教えてくれ
る」
⚫都市部では移動ニーズが先にあり、それに合致
した輸送サービスを選択する →時刻検索
⚫地方部では残念ながら輸送サービスに移動ニー
ズを合わせる →時刻表であたりをつける
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4. 総合的な時刻表
⚫モード横断・事業者横断の時刻表発行の取り組
みが増加
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5. 総合的な時刻表
⚫基本的にデータ手打ちで作成しているとみられ、
作成コストが非常に高いのが課題
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6. 前橋市中心部バス時刻表
⚫市内中心部の回遊性向上
➢中心部3方面のバス時刻を横断的に掲載
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前橋市中心部バス時刻表（前橋市HP）
https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/seisaku/kotsuseisaku/gyomu/5/2/1/26517.html

7. 前橋市中心部バス時刻表
⚫前橋市中心部の路線イメージ
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8. GTFS活用の時刻表作成フロー 8
始発 系統
停留所
A
停留所
B
停留所
C
鉄道
接続
終着 事業者
便1 ●● 東01 10:00 10:15 10:20 △△ ※※※
便2 ▲▲ 循18 10:10 → 10:25 10:30 ○○ ★★★
︙ ︙ ︙ ︙ ︙ ︙ ︙ ︙ ︙
事業者ごとの
GTFSデータ
エリア全体の
GTFSデータ
複数事業者が
乗り入れる
停留所等の集約
条件に適合する
データを抽出
・平日／休日
・方面
・上り／下り
各行が1便(運行)に
対応する表形式
列項目の決め方が
使い勝手・利用価値を
大きく左右する
(列項目の決定後は、
プログラムによる自動抽出)

9. GTFS活用の時刻表作成フロー
⚫停留所の集約 と 方面選択
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A B C D
1000 → 1010 ---
1020 1030 1035 1040
1030 → 1045 ---
1035 1045 1050 1055
A B
C
D
E
A から C 方面 サンプル

10. GTFS活用の時刻表作成フロー 10

11. GTFS活用の時刻表作成の利点
⚫低コスト
⚫短工期
⚫正確
⚫→更新間隔の短縮
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12. 交通政策のツールとしての総合的時刻表
⚫事業者と行政の間で役割の再配分が必要
⚫案内ツールを行政側が保持することの政策的重
要性
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既存バス会社
サービス設定機能
集客（案内）機能
車両保有
運行管理機能
運転手
行政
サービス設定機能
案内機能
運行専門会社
車両保有
運行管理機能
運転手

13. 今後の課題
⚫汎用性の向上
→ 次回発表できるように頑張ります
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⚫技術的アイデア
➢毎年5,000kmが新規開業する中国
の鉄道に対して、駅列さえデザイ
ンすれば時刻が全自動で流し込ま
れるシステム。個別路線に全く依
存しないコーディングを実現。