SlideShare une entreprise Scribd logo
1  sur  6
とある携帯サイトの作り方

 あおい情報システム株式会社
     小野 修司
要求
• デザイナの作成したテンプレートに極力
  一致したHTMLを生成してほしい
 – 3キャリア全て同じHTMLでよい

• 2台のWebサーバでロードバランスを行う
  ただし、導入されているロードバランス
  のシステムはクッキーを利用するもので
  ある
 – クッキーに対応していないブラウザからのリ
   クエストはどちらのサーバに送られるかわか
   らない
工夫1
• HTMLサーバコントロールとLiteralコント
  ロールを多用
 – HTMLサーバコントロール
   • HTMLタグにrunat=“server”の記述を追加
   • HTMLタグは変更されない
   • ViewStateを利用したデータの保持を行ってくれる
 – Literalコントロール
   • 表示場所を確保しておく
   • 表示させたいHTMLをタグを含めて生成して配置
工夫2
• 1機能を1ページで作成
 – 入力-確認-完了の処理を1ページ中のPanel
   の表示/非表示で実装
 – ステートはViewStateを利用して保存できるの
   で、途中でサーバが切り換わっても処理に問
   題は生じない

 – 注意点
  • configのmachineKeyを統一しておくこと
  • ViewStateの暗号/復号化で利用される
工夫3
• 複数ページで利用するステートをSessionで管
  理
 – cookielessの設定によりセッションIDをURLに埋め
   込む
 – セッション情報はSQLサーバに格納
  • Aspnet_regsql.exeツールを利用してセッション状態デー
    タベースを用意
  • 2台のサーバでWebサイトのアプリケーションパスを同
    じにしておく
  • ドキュメントに詳細記述がある
    – http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms178586(VS.80).aspx


 – 処理するサーバが切り換わっても問題がでない
工夫の結果

Contenu connexe

Similaire à 20080627 2

Webシステムとちょっと便利なツール
Webシステムとちょっと便利なツールWebシステムとちょっと便利なツール
Webシステムとちょっと便利なツールMasashi Shinbara
 
4.総合演習(1)
4.総合演習(1)4.総合演習(1)
4.総合演習(1)openrtm
 
Atc15_reading_networking_session
Atc15_reading_networking_sessionAtc15_reading_networking_session
Atc15_reading_networking_session紘也 金子
 
Chromebook 「だけ」で WebRTCを動かそう
Chromebook 「だけ」で WebRTCを動かそうChromebook 「だけ」で WebRTCを動かそう
Chromebook 「だけ」で WebRTCを動かそうmganeko
 
これから利用拡大?WebSocket
これから利用拡大?WebSocketこれから利用拡大?WebSocket
これから利用拡大?WebSocketAdvancedTechNight
 
弊社IoT事例とAlexaSkil開発レシピ
弊社IoT事例とAlexaSkil開発レシピ弊社IoT事例とAlexaSkil開発レシピ
弊社IoT事例とAlexaSkil開発レシピTakashi Kozu
 
HttpとTelnetをつなぐ何か
HttpとTelnetをつなぐ何かHttpとTelnetをつなぐ何か
HttpとTelnetをつなぐ何かShigekiYamada
 
20101111 Tech 07 移行・共存および同期
20101111 Tech 07 移行・共存および同期20101111 Tech 07 移行・共存および同期
20101111 Tech 07 移行・共存および同期kumo2010
 
SharePoint 2010 を使ったクラウドアプリ開発
SharePoint 2010 を使ったクラウドアプリ開発SharePoint 2010 を使ったクラウドアプリ開発
SharePoint 2010 を使ったクラウドアプリ開発Tusyoshi Matsuzaki
 
TF Seminar 20110218
TF Seminar 20110218TF Seminar 20110218
TF Seminar 20110218hirookun
 
チェックポイント(1)(2)(3) デモンストレーション
チェックポイント(1)(2)(3) デモンストレーション チェックポイント(1)(2)(3) デモンストレーション
チェックポイント(1)(2)(3) デモンストレーション FatWireKK
 
The New Rich Text Editor
The New Rich Text EditorThe New Rich Text Editor
The New Rich Text EditorTaku AMANO
 
Movable typeseminar 20120925
Movable typeseminar 20120925Movable typeseminar 20120925
Movable typeseminar 20120925Six Apart
 
130329 04
130329 04130329 04
130329 04openrtm
 
20130329 rtm4
20130329 rtm420130329 rtm4
20130329 rtm4openrtm
 
検索エンジンを有効利用するWEBサイト構築
検索エンジンを有効利用するWEBサイト構築検索エンジンを有効利用するWEBサイト構築
検索エンジンを有効利用するWEBサイト構築sato165 @delab
 

Similaire à 20080627 2 (20)

Web基礎
Web基礎Web基礎
Web基礎
 
Webシステムとちょっと便利なツール
Webシステムとちょっと便利なツールWebシステムとちょっと便利なツール
Webシステムとちょっと便利なツール
 
4.総合演習(1)
4.総合演習(1)4.総合演習(1)
4.総合演習(1)
 
Atc15_reading_networking_session
Atc15_reading_networking_sessionAtc15_reading_networking_session
Atc15_reading_networking_session
 
Chromebook 「だけ」で WebRTCを動かそう
Chromebook 「だけ」で WebRTCを動かそうChromebook 「だけ」で WebRTCを動かそう
Chromebook 「だけ」で WebRTCを動かそう
 
これから利用拡大?WebSocket
これから利用拡大?WebSocketこれから利用拡大?WebSocket
これから利用拡大?WebSocket
 
Real timeweb
Real timewebReal timeweb
Real timeweb
 
弊社IoT事例とAlexaSkil開発レシピ
弊社IoT事例とAlexaSkil開発レシピ弊社IoT事例とAlexaSkil開発レシピ
弊社IoT事例とAlexaSkil開発レシピ
 
HttpとTelnetをつなぐ何か
HttpとTelnetをつなぐ何かHttpとTelnetをつなぐ何か
HttpとTelnetをつなぐ何か
 
20101111 Tech 07 移行・共存および同期
20101111 Tech 07 移行・共存および同期20101111 Tech 07 移行・共存および同期
20101111 Tech 07 移行・共存および同期
 
SharePoint 2010 を使ったクラウドアプリ開発
SharePoint 2010 を使ったクラウドアプリ開発SharePoint 2010 を使ったクラウドアプリ開発
SharePoint 2010 を使ったクラウドアプリ開発
 
TF Seminar 20110218
TF Seminar 20110218TF Seminar 20110218
TF Seminar 20110218
 
チェックポイント(1)(2)(3) デモンストレーション
チェックポイント(1)(2)(3) デモンストレーション チェックポイント(1)(2)(3) デモンストレーション
チェックポイント(1)(2)(3) デモンストレーション
 
The New Rich Text Editor
The New Rich Text EditorThe New Rich Text Editor
The New Rich Text Editor
 
Movable typeseminar 20120925
Movable typeseminar 20120925Movable typeseminar 20120925
Movable typeseminar 20120925
 
20090328
2009032820090328
20090328
 
130329 04
130329 04130329 04
130329 04
 
20130329 rtm4
20130329 rtm420130329 rtm4
20130329 rtm4
 
検索エンジンを有効利用するWEBサイト構築
検索エンジンを有効利用するWEBサイト構築検索エンジンを有効利用するWEBサイト構築
検索エンジンを有効利用するWEBサイト構築
 
G0042 h
G0042 hG0042 h
G0042 h
 

Plus de 小野 修司 (20)

20140322
2014032220140322
20140322
 
20121215
2012121520121215
20121215
 
20120616
2012061620120616
20120616
 
20120609
2012060920120609
20120609
 
20120425
2012042520120425
20120425
 
20120128
2012012820120128
20120128
 
20111203
2011120320111203
20111203
 
20110607
2011060720110607
20110607
 
20100313
2010031320100313
20100313
 
20100224
2010022420100224
20100224
 
20100218 lt
20100218 lt20100218 lt
20100218 lt
 
20100218
2010021820100218
20100218
 
20091207
2009120720091207
20091207
 
20090711
2009071120090711
20090711
 
20090606
2009060620090606
20090606
 
20090418
2009041820090418
20090418
 
20090212
2009021220090212
20090212
 
20081003
2008100320081003
20081003
 
20080630
2008063020080630
20080630
 
20080627 1
20080627 120080627 1
20080627 1
 

20080627 2

  • 2. 要求 • デザイナの作成したテンプレートに極力 一致したHTMLを生成してほしい – 3キャリア全て同じHTMLでよい • 2台のWebサーバでロードバランスを行う ただし、導入されているロードバランス のシステムはクッキーを利用するもので ある – クッキーに対応していないブラウザからのリ クエストはどちらのサーバに送られるかわか らない
  • 3. 工夫1 • HTMLサーバコントロールとLiteralコント ロールを多用 – HTMLサーバコントロール • HTMLタグにrunat=“server”の記述を追加 • HTMLタグは変更されない • ViewStateを利用したデータの保持を行ってくれる – Literalコントロール • 表示場所を確保しておく • 表示させたいHTMLをタグを含めて生成して配置
  • 4. 工夫2 • 1機能を1ページで作成 – 入力-確認-完了の処理を1ページ中のPanel の表示/非表示で実装 – ステートはViewStateを利用して保存できるの で、途中でサーバが切り換わっても処理に問 題は生じない – 注意点 • configのmachineKeyを統一しておくこと • ViewStateの暗号/復号化で利用される
  • 5. 工夫3 • 複数ページで利用するステートをSessionで管 理 – cookielessの設定によりセッションIDをURLに埋め 込む – セッション情報はSQLサーバに格納 • Aspnet_regsql.exeツールを利用してセッション状態デー タベースを用意 • 2台のサーバでWebサイトのアプリケーションパスを同 じにしておく • ドキュメントに詳細記述がある – http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms178586(VS.80).aspx – 処理するサーバが切り換わっても問題がでない